今年(2016年)は、例年になく暖冬でしたが、関東地方にドカッと降雪(1月18日)があり、降雪後の1月21日〜22日の1泊で雲取山を目指しました。結果は「白岩小屋にて時間切れの敗退」になりましたが、予期せぬ方々との出会いもあり楽しい山行となりました。以下、概要です。
まだ暗いうちに三峰神社駐車場に到着。すでに除雪作業が完了しており、ありがたいことですね。 とは言え、いつもの登山者用の駐車場は除雪未だったので、神社入り口階段下に停めちゃいました。近くて便利そうです。ラッキー。
入り口にも雪があります。ここから雪があるってのは、珍しいかも。 鳥居に到着。登山計画書を出し、ここから登山開始です。降雪後のラッセルを期待して来たのに、なにやら結構な踏み跡があるので予想外の展開かも・・・
登り始めてすぐに先行するグループに追いつきました。後ろから観察すると、6人グループで、なにやら重装備に見受けられます。ちと違和感あるかな〜? もっと近づいてみると、んーーー。。。これで謎が解けました。埼玉県警雪山訓練のご一行だったようですね。ハーネス着けて、ヘルメット、スコップ、ロープ、カラビナ、エイトカン、ブラシなどなど、なんでも持っているようですね?
メンバーは、やはり若手が多いですね。頼もしい限りです。この方が一行の隊長です(写真右)。6人で交代で先頭を歩きラッセルしながら進んでいました。当方、一番後ろから付いて歩くので体力温存できました。そう言えば、去年の2月ころも、同じ雲取で県警の4人組と遭遇したことを思い出しました。訓練は欠かせないのだと思います。
県警グループは、霧藻ヶ峰で小休止をするとのことでした。休憩所は、相変わらず綺麗に管理されていました。ありがたいことです。 当方、霧藻ヶ峰で隊長と少しお話したあと、先行してラッセルをしていくことを伝えました。ただ6人と一人では勝ち目がないので、すぐに追いつかれるのだろうなあ〜(写真右)
お清平から先で三峰ルートの核心部に入ります。雪の表面は凍っていますが、体重を支えるほど硬くはなく本格的なラッセルの始まりです。 途中の岩場をのぼり、吹き溜まりを超えていきます。深いところで50cmくらいかな。膝上まできます。
ザクザク行くだけです。後ろからは、まだ人の気配はないのでマイペースでいきます。心拍数を計ったら150でした(10秒間測定し6倍する)。少しハアハアするけど、ここまではいい感じです。 やったー!前白岩の肩まで来ました(写真右)。ここまで県警隊に抜かれなかったので、少し安心。ここで県警隊を待ち、先行して頂きます。
前白岩山まで県警隊の最後尾を歩かせていただき、体力を回復。それにしても、雪山での歩く順序ってすごく大切ですね。 前白岩山で再度順番を変え、先頭でラッセルさせていただきました。一方で、時間的にかなりピンチになってきました。
おおーー。やっとのことで林の先に白岩小屋が見えました。んーー、時間的にここまでかな〜?まだ日はありますが、15時になっているので急に温度が下がってきます。隊長とお話し、本日はここでビバークすることにしました。県警の方々全員で当方のテント下の雪固めをしてくれました。どーもすんませんでした。
県警隊はテント2張りです。夏場は、ここでテントを張ることはありませんが、積雪期は快適です。昨晩は、秩父市内でマイナス12度まで下がったとのことなので、今宵はどうかな? とにかく、水を作ろう!雪はまだキレイなので気分いいですね。
1泊2日の旅程なので、ここ白岩小屋で敗退決定です。思わぬ人たちと遭遇できて、気分は良いですね。ラッセルも気分良くできて最高!
翌朝、テント内は完全凍結!飲み水は抱いて寝たけど、登山靴はカチンコチンでした。 下山は、この超高速道を使って降ります。ジェットコースター気分です。
遠方に駐車場が見えます。天気良く最高です。 無事に戻ってきました。県警隊は、少し先の白岩山まで行って引き返すと言っていました。最初は、ひとりのラッセルを覚悟で登った雲取でしたが、一人では、白岩小屋までたどり着かなかったと思います。県警隊のみなさまありがとうございました!
帰りに温泉に寄りました。隊長ご推奨の温泉でした。
今回の山行は、1泊2日では、無理でしたね。しかしながら良い機会に恵まれ、埼玉県警の方々と楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました!