マイネル軍団の総帥・岡田繁幸さんが3月19日の朝に亡くなられました。私が一口馬主クラブに入った1999年から2000年頃、マイネルの馬はよく走っていました。社台グループ全盛の中、決して良血とは言えない日高産のマイネルの馬は一口クラブの中でも群を抜いていました。まずは1勝させることを念頭に、2歳の早い時期に勝ち上がらせるスタンスには注目していました。ただ400口募集が主要のクラブが多い中、100口募集でしたので、馬代や維持費を考えると、一口初心者にはなかなか手が出ませんでした。
正直、この頃は岡田繁幸さんがマイネルの総帥ということは知ってはいましたが、顔も知らず、競馬のメディアで名前を拝見するくらいでしたので、岡田さんよりもむしろ、「2歳戦に強いマイネル」のイメージが強かったですね。
2000年頃はシルクもキャロットもノーザンファームとの提携前で社台（社台レースホースとダイナース（現サンデーサラブレッド）1強に対しマイネル含めた日高軍が対抗する図式だったと思います。今でもそうですが、当時は仕切りがやたら高い社台への出資は到底できませんでした。
いつかはマイネルへの出資を考えていた2000年11月。確かジャパンCが開催された日だったと思いますが、岡田繁幸さんがグリーンチャンネルにゲスト出演され、スタジオでパドック解説をしました。その日、初めて岡田さんの顔を知り、総帥と言われているし、競馬界の影のドン（勝手なイメージです）みたいな感じなので怖そうなイメージを想像していたのですが、とても優しそうな笑顔で驚きました。驚いたのはその後で、本職のパドック解説者を差し置いて、ズバズバと注目馬を歯切れよく推奨し、ことごとく馬券にからんでいたのを目の当たりにして、「凄い人だな」と瞬時に惚れ込んでしまいました（笑）。 この人が社長のマイネルの馬に出資したい！とさらなる欲望が湧きました。
全レース終了後に1ヶ月後に開催される有馬記念の話題になり、岡田さんが注目馬として取り上げたのがナ、ナント、8歳馬のダイワテキサスで一瞬耳を疑いました。ナリタトップロード、テイエムオペラオーにメイショウドトウといった有力馬を差し置いての抜擢です。当時の岡田さんは「8歳馬ですけど今ものすごく調子が良く年齢を感じさせません。3強の一角を崩せると思えるくらいのデキです」と言っていました。一説にはお得意の！？ ホラかと思えるほどでしたが、グリーンチャンネルでの予想の凄さにとりこになってしまった（笑）ので、ダイワテキサスの名前がずーっと離れないまま有馬を迎えました。
2000年12月24日（日）クリスマスイブの日です。
1番人気 テイエムオペラオー 1.7倍
2番人気 メイショウドトウ 6.8倍
3番人気 ナリタトップロード 7.6倍
岡田さん推奨のダイワテキサスは16頭立ての13番人気 81.0倍で全く人気がありません。
さてどうする・・・？
購入予算は3,000円。オペラオーはともかく、それ以下は今ひとつ信頼におけませんでした。これなら岡田さんを信じて乗ろう！ と迷いもなくダイワテキサスから1,2,3番人気の馬に1.000円ずつワイドで購入。ま、外れてもいいやとの気持ちでレースを迎えます。
蛯名正義騎乗のダイワテキサスは先行します。
「お、なかなかいいポジションじゃん。まぁ、でも8歳馬だし、4コーナー手前まで持てば良いかな。」てな感じです。
ところが、3,4コーナーから予想に反して！？先頭に躍り出ます。
「え、まさか、もしかして・・・。」
直線半ばまで先頭です。
「蛯名、持たせろーーー！ テキサス、我慢だーーー！」
最後はテイエムオペラオーとメイショウドトウに交わされ3着でしたがワイド馬券が2点的中！
1,730円（22番人気）、2,900円（33番人気）をゲット！ 合わせて46,300円の配当金が入ります。
岡田さん、ありがとう！ この瞬間、岡田信者になりました（笑）
年が明けて2001年1月にこのダイワテキサスで得た有馬記念の配当金を軍資金の一部にあて、ラフィアンターフマンクラブへの入会を果たします。当時は2月末まで募集していましたのでまだ残口のある募集馬に出資できました。ラフィアンでの初出資馬はマイネルパートナー（牡）、父ベストタイアップでした。募集価格は1,200万円、1/100口募集ですので12万円の出資金と入会金がかかりますが、有馬記念の配当金があったので、負担は少し楽でした。
以降、ラフィアンとの喜怒哀楽が始まりました。
（次回に続く）
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