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2016年05月01日
ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢 (2008アメリカ)
監督/ジェームズ・D・スターン、アダム・デル・デオ
長い邦題…。
原題は、「every little step」です。見終わったあととても納得できるタイトル。
すごく感動した映画だった。
久しぶりに映画館であんなに泣いたなあ…。
ブロードウェイ・ミュージカルの「コーラスライン」に出演するための
オーディションを受ける人々を追ったドキュメンタリー。
彼らの中では、世の中の景気に左右されることはない。
自分の実力と運気が全て。
きっと本当は、全ての人がそうなんだと思う。
必要以上に景気を心配したり、世の中の風潮を気にしたり、
自らをそれに合わせてしまっているのではないだろうか。
ここ数年、ブロードウェイの情報をチェックしたり
トニー賞を見ているけれど、いちいち感動させられる。
舞台にかける夢や情熱がとても伝わってくるのだ。
そして何よりも好きなのは、それを見る観客の喜ぶ姿、応援する心。
それから、これを見て改めて思ったけれど、
いつも海外の良いところだなと思うのは、
立場に関わらず、目線が同じであること。
人と人が、対等であること。
オーディションを受ける側が、媚びる必要はない。
審査する側が、見下す必要はない。
そんな関係が、日本では通用しないのが常だ。
本質を見るためには、対等でいることが必要だと思うのだけれど
そうも行かないのが世の中ってもので…。
every little step!
その繰り返し。
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ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方(2004アメリカ)
監督/スティーヴン・ホプキンス
脚本/クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
出演者/ジェフリー・ラッシュ
1950年代イギリス。 ラジオのコメディ番組へ出演していたピーター・セラーズは、映画俳優として活躍するようになる。ある日ピーターは、共演者のソフィア・ローレンに恋をし、呆れた妻は家を出て行ってしまう。失意のなか、『ピンクの豹』のクルーゾー警部役が舞い込んだ。映画は大ヒットし、私生活では美人女優ブリット・エクランドと結ばれたピーター。しかし、突然の心臓発作が彼を襲う。一命を取り留めたピーターは、コメディを卒業し、シリアスな正統派役者としての道を進もうとする。(wikipediaより引用)
ライフ・イズ・コメディ!見てきました。
これ見たかったんです。予告を見たというよりは、前回のゴールデングローブ賞でちらりと見て気になってたのよ。そして予想通り面白かった。オープニングのアニメ−ションがオシャレで良かったなー。「フォー・ルームス」のオープニングを思い出してしまった。
公式ページがすごく可愛いのでご覧あれ。ストーリー紹介の動画とか。やたらと動くHPって嫌いですが、ここまでまとまってて雰囲気のあるサイトなら好きです。予告だけ見たときは、もっとコメディ路線だと思ってたのですが、割とシリアスな部分が多かったです。ピーター・セラーズの波瀾万丈な人生を描いたって感じでした。ジェフリー・ラッシュが一人何役?てぐらい多くの役柄を演じていますが、どれも凄い。スタンリー・キューブリック、ブレイク・エドワーズ、両親、妻、、と登場人物ほとんどを部分的に成り代わっています。関係ないけど、キューブリックの真似している時の声がエイドリアン・ブロディに似てたな。子役のひとりが「アザーズ」に出ていた幽霊子役で、あの青白い眉毛の無い顔を見るたびに「マミー…声が聞こえるよ」とかなんとか恐怖の言葉を囁かないかと恐ろしかった。健康的な役柄が似合わない子役ですな…。
それにしてもやはりジェフリー・ラッシュは素晴らしい。私のお気に入り映画のひとつにマルキ・ド・サドを演じた「クイルズ※」がありますが、あの演技も良かったなー。映画自体も好きだったけど。もひとつジェフリー・ラッシュでのお気に入りは「フリーダ※」のトロイツキー役。「シャイン※」も良いんだけど、あれはどうしてもノア・テイラーの神経質演技に目が行ってしまう。あー何故もっと注目されないんだ、ノア・テイラー。いろんな作品を見たいんですけど。
ピーターが離婚したあと、車(と見せかけて女性)のディーラーとのやりとりがあるんですが、その時にミュージカル「スゥイート・チャリティ」の「Big Spender」が流れました。これ、聞くとしばらく頭を離れない…「♪Hey,big spender〜」の部分がエンドレス。他にも、シーンにぴったりな選曲がいくつかあり気持ちよかった。音楽センスも大事やね。
ブレイク・エドワーズの監督作品をいろいろ見たくなってしまった。彼のコメディセンスはかなり好き。「ビクタ−&ビクトリア※」DVD持ってますが、何度見ても面白いのよね。ドレッサーの中に潜んだ探偵が指挟む…とかベタなコメディなんだけど、素直にわははと笑えてしまう。テンポが良いので、コメディにありがちな恥ずかしい「間」みたいなのが一切無い。そしてブレイク・エドワーズと言えば思い出すのが、前回のアカデミー賞で功労賞をもらった時のコメントのセンスの良さ!素晴らしかったね。何度見ても気持ちよく感動してしまう。受賞スピーチってつまらないのが多いけど、彼のは最高だったなあ。
時間ができたら、ピンク・パンサーをレンタルしよう。クルーゾー警部に会いたい!
最近、ドキュメンタリー映画の製作プロデューサーさんや脚本家さん、撮影監督さんの話をお聞きする貴重な機会があったのだが、すごく面白かった。「苦心は苦労ではない」などなど作り手ならではのお話、ほうほうと感心しながら聞いた。またTVでいつも見ているアナウンサーさんともお話する時間があったが、TVで見るよりも肌つるつるで細くて奇麗。嗚呼、女子アナ…違う世界だ(当たり前)。
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2016年04月30日
インセプション(2010アメリカ)
監督/クリストファー・ノーラン
脚本/クリストファー・ノーラン
製作/エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
出演者/レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ、トム・ハーディ、キリアン・マーフィー、トム・ベレンジャー、マイケル・ケイン
主人公のドム・コブは、人の夢(潜在意識)に入り込むことでアイディアを盗み取る、特殊な企業スパイ。
そんな彼に、強大な権力を持つ大企業のトップの斉藤が仕事を依頼してきた。依頼内容はライバル会社の解体と、それを社長の息子ロバートにさせるようアイディアを“植え付ける”こと(インセプション)だった。極めて困難かつ危険な内容に一度は断るものの、妻モル殺害の容疑をかけられ子供に会えずにいるコブは、犯罪歴の抹消を条件に仕事を引き受けた。
古くからコブと共に仕事をしてきた相棒のアーサー、夢の世界を構築する「設計士」のアリアドネ、他人になりすましターゲットの思考を誘導する「偽装師」のイームス、夢の世界を安定させる鎮静剤を作る「調合師」のユスフ、そして斉藤を加えた6人で作戦を決行。首尾よくロバートの夢の中に潜入したコブ達だったが、直後に手練の兵士たちによって襲撃を受けてしまう。これはロバートが企業スパイに備えて潜在意識の防護訓練を受けており、護衛部隊を夢の中に投影させていた為であった。
インセプション成功の為に、さらに深い階層の夢へと侵入していくコブたち。次々と襲い来るロバートの護衛部隊に加え、コブの罪悪感から生み出された モルまでもが妨害を始めた。さらに曖昧になる夢と現実の狭間、迫り来るタイムリミット、果たしてインセプションは成功するのか。(wikipediaより引用)
久しぶりの「ハリウッド大作」的な映画、「インセプション」。クリストファー・ノーラン監督だし、キリアン・マーフィーも出てるし、なんか予告も普通に面白そうだし、一応見てみよかな…と思って観たくらいのものだったんだけど。
いんやー、面白かった!ノーランの監督と脚本に脱帽です。
そう、ノーランは監督だけでなく脚本もやっていたとは!どーん。これも衝撃だった。この人、すごく昔からこの脚本を考えていたみたい。恐るべし40歳(当時)。
私は奇をてらったような部分よりは感性に直接訴えるところに惹かれる方なので、この手の作品にあまり感動しないんだけど、これはまたそういう「アイデア」とか「企画」とかそういうものを超えた、感覚に訴えるものがあった。
いわゆるマトリックスの時に話題になったような斬新な映像っぽいアピールも多少あったけど、それが全体の中であまり目立たないのがすごい。それと、ラストシーンがこんなにいいハリウッド映画って最近あっただろうかしら?
…でも正直、最初と中盤でちょっと眠くなった部分もあった。説明的なシーン。でもこんなに混み合った設定なら、説明たっぷりしないと無理だもんなあ。もしかしたら、あと30分長くても良かったかもしれない。最近だらだらと長くて2時間半みたいな映画多いけど、こういうのならいいのでは。
渡辺謙も良かった。「日本人俳優が、ハリウッド映画に出てる!」っていう、独特の浮いてる雰囲気がなくなってるのがすごいよなあ。彼、今後もいろいろなハリウッド映画に出ていくんだろうな。そしてこんな大作で観るとは…という、私の大好きなキリアン・マーフィー。こんな重要な役所ですか!嬉しいような寂しいような。
観る前までは、主演のディカプリオよりも渡辺謙が脇役で目立って…という感じかなーと思ってたけど、(キリアンは演技は上手いけどどうにもあの一般的なインパクトのなさ…いや大好きだけど)まさかのダークホース…ジョセフ・ゴードン=レヴィット。知らなかったよこの俳優。坦々と仕事をこなし、ひょうひょうとした態度…やられた。かっこよすぎでしょ。もはや彼だけをカメラで追ってほしかった、中盤から。
ひとつ不満を上げるなら、モル(主役の元奥さん)のくだりがけっこうしつこいってとこ。主役の背景を掘り下げるには必要かもしれないけど(ラストでは重要になるし)けっこう地味なストーリーのわりに、全体の物語を分断するような形でしょっちゅう割り込んできたのが、たまにうるさかった。しかもモル(マリオン・コテヤールが演じてる。「ピアフ」の人ね)、全力で怖いし。そして、コブ(主役)の過去とか心の闇にあんまり興味が湧かないから、つい早送りしたくなった。
ついうとうとした最初の説明のカ所をもう一度観たいから、また観に行きたい気もするなあ。
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ウォーター・ボーイズ(2001日本)
監督:矢口史靖
出演者 妻夫木聡、玉木宏、三浦哲郁、近藤公園、金子貴俊
静岡県相良町(現在の牧之原市)が舞台。部員は鈴木智(妻夫木聡)ただ一人という廃部寸前の唯野(ただの)高校水泳部に、美人教師・佐久間恵(眞鍋かをり)が顧問に着任した途端、部員が30人に激増。
ところが、佐久間が本当に教えたかったのは、なんとシンクロナイズドスイミングだった。恐れをなした多くの部員たちは逃亡。しかし取り残された部長の鈴木、何事も中途半端な元バスケ部員の佐藤(玉木宏)、筋肉を付けたいガリガリのダンス少年・太田(三浦哲郁)、カナヅチ克服を目指すガリ勉・金沢(近藤公園)、ちょっと女の子っぽい早乙女(金子貴俊)の5人は泣く泣く学園祭に向けてシンクロをやる羽目に。
(wikipediaより引用)
劇場では観なかったので、テレビで初めて観た。4年も前になるのか。と言っても、邦画はほとんど劇場で見ることは無いのですが。久石譲監督の「カルテット」くらいかな。
竹中直人の動きが最高に小気味悪くて面白かった。それから人気らしい「妻夫木くん」を初めてちゃんと観た(ビールのCM以外で)。日本の若い俳優ってあまり思いつかないけど、彼は人気らしいということで知っている。高校生とかそのくらいの年代の俳優って発掘が難しそうだね。結局ジャニーズとかになってしまうパターン多しだ、大河ドラマなんか。出てる俳優の若どころは妻夫木くんしかわからなかった。他は観た事あるような無いような。
私は泳げないし水も恐怖なので、シンクロの楽しさは観る以外全然理解できないところだけど、確かに男性のほうがアクロバティックな技出来るよね。美しさは女性の方が、と言われそうだけども私はそれほど変わらないと思う。というところでブロードウェイの舞台「ラ・カージュ・オ・フォール」を思い出した。あれも男の人でしか出ない迫力だ。
プールと言えば嫌な想い出しかなくて、25m泳げない生徒はまるで人間以下みたいな扱いをされたのよね、当時。夏休みにまで登校させられて泳がされた。確か30分間ずっと泳ぎ続けなくてはならないという地獄のような試験もあったな。私は30分どころか30秒以内に、傷ついたクジラのごとくプールサイドへ打ち上げられていました。でも得に反省もせず、別に泳げる必要なんて感じなかったので頑張ろうとは思わなかったな…嫌な生徒。反抗的ではなかったけど。
同監督の「スウィング・ガールズ」も未見だけど、こんな感じなんでしょうか。ビバップジャズ、面白そうね。邦画って、最近はとくにしんみり時代劇が多い気もするし、こうやって元気のある作品もばんばん人気が出るといいのだけど。作られてはいるけど、実際それが上映されて人が入って…てところまでたどり着くのが難しいんだろうな。頑張れ邦画界。別にカンヌなんて狙わんでもいいから。海外で賞もらって初めて国内でも認められるなんて寂しい。
水槽拭いたりして筋肉つけるってところは、「ベスト・キッド」かね…と脱力したけど、それでもいいかんじでした。それにしても竹中直人、どうしてああいう動きが出来るかなー。すごいな。♪おいてけぼーりーぽんぽんぽん♪ざまーみーろーぽんぽんぽん♪てどうでもいい歌が頭から離れないよ。この監督、俳優には細かく演技指示を出す方らしいが、竹中直人に関してはほとんど出さなかったそうだ。
あ、印象に残ったところが竹中直人以外にもう一つあった。
イルカの頭から出て来た白いもんは一体なんなのよ。あのシーンは笑えたなー。
価格:5,131円 |
プラネット・テラー in グラインドハウス(2007アメリカ)
監督/ロバート・ロドリゲス
脚本/ロバート・ロドリゲス
製作/エリザベス・アヴェラン、クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス
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テキサスの田舎町のある夜、J.T.(ジェフ・フェイヒー)のバーベキュー・レストランにやって来たゴーゴーダンサーのチェリー・ダーリン(ローズ・マッゴーワン)は、元恋人の解体屋レイ(フレディ・ロドリゲス)と再会した。その頃、軍の部隊長マルドゥーン(ブルース・ウィリス)と生物化学の科学者アビー(ナヴィーン・アンドリュース)の取り引き中に、生物兵器DC2(コードネーム「プロジェクト・テラー」)のガスが噴き出してしまう。町中にDC2が拡がり、感染者がゾンビと化して人々を襲い始めるのだった。(wikipediaより引用)
米ではデス・プルーフと二本立てだったこの映画。日本公開のより短くしてるとはいえ、こんなの二本立てで見たら相当疲れるな…。やっぱりバラバラで見てよかった。カットしたとこも全部見れたってことだし。しかし、グロテスクすぎて最初はひいてしまったよ…。でろでろしてるんだもん。血もいっぱい出るんだもん。わたし実ははらわたの飛び出るようなグロテスクなものよりもゾンビが苦手で、できるだけできるだけ避けてきたものの、今回は避けれませんでした。がんばりましたぜ。ぶるぶるしながら。
笑えたところはまたたくさんあった。ファーギーといいタランティーノといいブルースウィルスといい、そんな死に方かね?どうしてキャスティングされたか謎な爽やか青年フレディ・ロドリゲスさえも、なんかふつーのゾンビにやられてるし。せめて悪の頭にでもやられてくれよ…。あとはKILL BILLからずっと出てる警官親子。今回は妙に活躍してた。奥さんがいつ感染したか謎だけど。しかしファーギーを喰ったゾンビは、顔を残して脳みそを平らげるという良い仕事をしてくれていました。顔つぶしたらファーギーの意味ないもんね…。よく出来たゾンビだこと。あといけ好かない医者の夫を持った看護婦、どっちかと言うとあんたの泣き顔の方がゾンビより恐かったよ。(ちなみにこの彼女、シンシティのオープニングでジョシュに殺されてた人だった。後から気づいた)
細かいネタはやっぱり面白くて、ヘリのプロペラでゾンビの首をすぱぱぱぱーーんと切り落としていくのは相当笑った。タランティーノのように台詞回しや編集なんかに凝っているわけではないから、ネタで笑うしかないのだが。
とどめに一番笑えたのがラスト。
あんたらテキサスの感染者は結局ほっといて
自分たちだけメキシコでパラダイスかい!
ゾンビちっとも解決してないし。もう意味わからん。
あー笑えた…。
ちなみに今回はサントラは買わなかった。パンフレットも。ロドリゲスの音楽センスは好きだけど、なんとなく音楽だけで聴くのとはちと違うかなあ。シンシティの時もそうだったけど、映像と一緒で楽しむ感じがしてしまう。でも彼のバンドの曲は好き。KILL BILLにも入ってる「マラゲーニャ・サレローサ」はかなりお気に入りでよく聴く。
ともかく、こんな濃い二人の監督がなかよしってのが、どうにも嬉しいことですな。またコンビ組んでなんかやってほしいもんです。シンシティ2にはタラもまた監督で入るんかいな。
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デス・プルーフ in グラインドハウス(2007アメリカ)
監督・脚本/ クエンティン・タランティーノ
製作/クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス、エリザベス・アヴェラン、エリカ・スタインバーグ
テキサス州オースティンの地元ラジオ局の 人気DJジャングル・ジュリアは、長年の親友シャナの運転する車で、久しぶりに街にやって来た友人アーリーンと共に出かけた。しかし、怪しい車に乗った男 がジュリアたちの前に何度もあらわれることにアーリーンは気付く。彼は、女の子たちが向かったバー「テキサス・チリ・パーラー」にも現れ、スタントマン・ マイクと名乗り、ジュリアがラジオで放送したことについて、アーリーンに話しかけてくるのだった。怪しみながらも、個性的なマイクとのやり取りを楽しんで から、アーリーンとジュリアたちはバーを出て、ラナの運転の車に乗り帰路に着く。マイクも、パムと約束したために彼女を送ろうとしていた。マイクは自分の 車を、カースタントのための耐死仕様(デス・プルーフ)だとパムに話す。そして発車させたとたん、マイクはおぞましい本性を現し、女の子たちは、みんな悲惨な目に遭うことになった。(wikipediaより引用)
タランティーノ復活だーい!
もー笑った。しかしこれ、さらにタランティーノファンしか楽しめないような感じ。割とポップな雰囲気で進むのかと思ったら、途中で顔面ぶつけて血だらけで死ぬわ、足が吹っ飛ぶわ、顔面タイヤで轢いちゃうわ、ちょっとえぐくなってきたので驚いた。KILL BILLの時はグロテスクな描写はあったけど、コミカルに描かれていたので、目玉がつぶされちゃたりしたって生首飛んだって気持ち悪くはない。でも今回はそういったとこがわりとリアルだった。
で、車のエンジン音が苦手な私は、スタントマン・マイクのぶるんぶるん言うエンジン音でちょっと最初から気持ち悪くなってた。そこにグロテスクなシーンで追い討ちをかけられて、このままだとちょっと嫌な感じだなあ…気持ち悪くなるかも…と思ってたところで逆転。ちりばめられていた笑いが多くなって来て、嫌いなカーチェイスも多いに楽しめた。
キャストは後半のほうのメインになる二人、ゾーイのほうはタランティーノの好みな女優じゃなさそうで意外だなあと思ってみていたら、そういうことですか。まさか自分でスタントやっちまうとは…、めちゃめちゃかっこよかった。ラストには一番好きなキャラになっとりましたよ。車から吹っ飛ばされた後に草むらからピョンと出てくるとこなんてすごい笑えたし。出来るだけ情報を知らないで見たから、まったくキャストについても知らず、彼女がKILLBILLのユマのスタントだとは知らなかった。そういえばDVDの特典かなんかにスタントの彼女がちらっと映ってたとこがあったっけな。
とにかく、いろんな意味で暴走しまくりの映画。これは静まり返ってみるんじゃなくて、ポップコーンとか食べながら大笑いして見ると、とても楽しめると思う。今回はタランティーノファンと一緒に見に行ったので、細かなとこで笑うところが同じで良かった。ラストなんて二人で爆笑(場内でうちらだけだったが)。みんななんであのラストで笑わずに居られるんだ。わりと衝撃だったんですけど。
細かいとこでは、おなじみの「レッド・アップル(タラ映画に必ずどこかに出てくるタバコ)」も出てて嬉しかったし、台詞では「兄貴はスタントマン・ボブ」だの「“怒りの葡萄”と一緒にいろっての?」だの「間違ってもキウイをオージーって言っちゃいけないよ」だの、、吹き出すところがたくさんあって喉が渇いた。女たちのリアルな会話も、さすがという感じだった。ほんとに会話書くのうまいなー。あと、男たちがどれも情けなくかっこわるく描かれてたのも面白かった。スタントマンマイクも最終的には…だし。女たちが男のことをべらべらと下品に話すのも、内容は的を得ていて、これをタラが書いたと思うとまたおもしろい。
タランティーノってどこまでセンスが良いんだか。これだけ自由に映画作りをしているのにハリウッドに居られるって、すごい。すれすれだけど…。ロドリゲスは、もうちっとちゃんとしてるもんね。あんなラストにゃーしないと思うよ…。
そしていつものことながら、音楽も最高にカッコいい。さっそくサントラを流してます。今回の中でお気に入りなのは、「Down In Mexico」。劇中で会話にもなってた「Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich」のもいい。
とりあえずここしばらくは昔の作品からサントラを流しまくってます。レザボアの「Stuck In The Middle With You」「Hooked On A Feeling」、パルプフィクションの「Miserlou」「You Never Can Tell」「Surf Rider」「Girl, You'll Be A Woman Soon」、キルビルの「Bang Bang (My Baby Shot Me Down)」「Twisted Nerve」「Green Hornet」「Don't Let Me Be Misunderstood」………、、タランティーノ選曲の音楽ってのは文句の付け用がなくセンスがよくて、タラ選曲のBGMを流すバーとかあれば確実に通う。
半年くらい前にタラモードな時があって、DVDやサントラやマニア本なんかをひっぱり出して浸かってたんだけど、しばらくはまたタランティーノ漬け。あー、ロドリゲスのが楽しみだなあ。今からもうDVD発売も楽しみだし。
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スラムドッグ$ミリオネア(2008イギリス)
監督/ダニー・ボイル
脚本/サイモン・ビューフォイ
原作/ヴィカス・スワラップ『ぼくと1ルピーの神様』
出演者/デーヴ・パテール、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピントー、アニル・カプール、イルファーン・カーン
インドの大都市ムンバイの中にあるスラム、ダーラーヴィー地区(Dharavi)で生まれ育った少年ジャマールは、テレビの人気クイズ番組『コウン・バネーガー・カロールパティ』("Kaun Banega Crorepati"、原題は『フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア』、日本版は『クイズ$ミリオネア』)に出演する。
そこでジャマールは数々の問題を正解していき、ついに最後の1問にまで到達した。しかし、無学であるはずの彼がクイズに勝ち進んでいったために、不正の疑いがかけられ、警察に連行されてしまう。そこで彼は生い立ちとその背景を語る。(wikipediaより引用)
オスカーで気になっていた作品。公開日に見ることに。
スラムを題材にした映画って、見ていてどうしても悲痛な部分があるというか、ものすごい罪悪感に苛まれるものが多いんだけど、これはテレビの華やかな世界と交互に編集することで、両極端な現実世界を行ったり来たり。そのバランスが絶妙で、物語に入り込むことができた。脚本と構成が上手い!時系列の交差は1パターンだけだったけど、飽きる事無く。シティ・オブ・ゴッドほど入り組んでなくて、分かりやすい。あーあの続編見なくちゃ…でも自宅でレンタルで見ると落ち込みそうかも…
んで、この映画は、狙いもあってスラム街の現実を考えされるというところまで劇中では辿り着きにくいんだけど、この映画に関するニュースが公開後にいくつか出ており、それを目にして改めて、ハリウッドという特別な世界がスラム街に入り込んでしまったという状況の及ぼした影響を感じた。
まずは、子役の子がメディアのインタビュー中、公衆の面前で父親に殴る蹴るの暴行を受けたという事(子供が受け答えを途中で拒否した為)。そして、一家が住んでいる家が政府によって立ち退きを要求されて、急いで映画の制作側が送金したら、ブローカーが持ち逃げした事。最近出ていたニュースでは、子役の女の子が父親に、4000万円で養子へと売りに出されようとされていた事。
この3つの事件は、きっと彼らの中では別段驚くことでもなく、生きて行く中で本能に従ってしたことだと思う。映画の中で切り取られた目を背けたくなるような光景よりも、もっと生々しい、スラム街に住む人たちの現在を浮き彫りにしていた。「なんでそんなことをするのか」と、責める気持ちにはまったくなれないのが、辛いことだと思った。善悪の感情以前に、きっとそれが自然の行動だったのだろうと思う。
「4000万円で養子に売りに出されようとした」とだけニュースで聞く私たちは、ひどい親だという印象を与えられる。でも、スラムから抜け出して、裕福な家族の元で暮らすことができ、そして親の生活も潤うということが、家族一緒で暮らすという幸せよりもずっと高い位置にさせているのは、彼らの心が貧しいからでもなんでもなく、彼らの置かれる状況がそうさせてしまっているだけなのか?人のものを盗んで売り、それで生計をたてる。その行為を、単純に「私たちよりも心が貧しい人々」という基準で見るべきではない。
こうした報道はスラム街の人々が、人の心を持っていないという印象を与えるだけの報道になっていないだろうか。
同時に制作側は、お金を送るよりアパートを買い与えた方が早いと考え、彼らに与えた。ギャラとして、成人になるまでの生活費等、高額な費用で彼らの人生を豊かなものにした。スクールバスなどを提供し、街の状況が少し変わった。
この対応も、ハリウッドの姿勢を表していると思う。これも彼らにとって、してあげられることをしたまでであり、批判することはできない。それをすぐに出来る状況に彼らは居る。
出演した彼らもスラム街の人々も、メディアに巻き込まれた一員で、その世界が一転することはない。映画や報道を見た人たちの心にどう変化が起きて、そしてどうそれを伝え、どう動くのか。
映画や報道は伝えるだけではなく、何かを投げかけながら、常に答えを求めている。
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シン・シティ(2005アメリカ)
監督/ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー、クエンティン・タランティーノ(スペシャルゲスト監督)
出演者/ミッキー・ローク、ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバ
EP1「ハード グッバイ」
強面な大男であるマーヴは酒場でゴールディという美女と出会い、ホテルにて一夜を共にする。しかし彼が目を覚ますとゴールディは死んでおり、直後に警官隊が駆けつけてくる。
辛くもホテルから脱出したマーヴは、ゴールディを殺し自分を陥れた犯人に復讐すべく、保護観察官ルシールの助けを借りつつ犯人探しを始める。そして 殺人鬼であるケビンとの戦い、ゴールディの双子の姉であるウェンディと出会ううちに彼は犯行を企てたのが国を裏から牛耳る有力者、ロアーク卿であることを 突き止める。
EP2「ビッグ ファット キル」
恋人であるシェリーに手下と共にしつこく付きまとう男、ジャッキーボーイに対し、ドワイトはきつい制裁を加えて追い返すことに成功する。しかし、妙な胸騒ぎを覚えたドワイトは彼らの車を追いかける。
ジャッキーボーイはドワイトの元恋人であるゲイルが仕切る娼婦街へ赴く。彼はそこで見つけた娼婦ベッキーを無理やり連れて行こうとして拳銃を取り出 すが、それは娼婦街のルールを破る行為であった。ルールを破った彼は娼婦街を警備する殺人兵器ミホによって手下もろとも殺害されてしまう。ところがそこで ジャッキーボーイの正体は刑事であることが分かり、ゲイルたちはお互い干渉せずという警察とのルールを破ってしまう。
ドワイトは娼婦街を救うため証拠の隠滅を図るが、娼婦街を手に入れようとするマヌート一味が彼を狙う。
本 EP 内、ドワイトが車を運転中、助手席に座らせたジャッキーボーイの死体が喋りかけてくるという幻覚を見るシーンが、タランティーノが監督したシーンである。
EP3「イエロー バスタード」
心臓に持病を持つ刑事ハーティガンは、連続幼女殺人犯であるロアーク・ジュニアを追い詰めて重傷を負わせ、少女ナンシーを助けることに成功する。と ころが相棒であるボブに裏切られ、撃たれて重傷を負ってしまう。そのうえ、ロアーク・ジュニアの父親であるロアーク議員によって連続幼女殺人の犯人にさ れ、刑務所に入れられてしまう。
それから8年後、刑務所から出たハーティガンはナンシーが再び狙われていることを知り、大人となった彼女に会いに行く。
再会を喜ぶ二人だがその近くには治療の副作用で醜く変貌したロアーク・ジュニア(イエローバスタード)が彼らを狙っていた。(wikipediaより引用)
今年の初映画。待っておりました。やっと見れました。
(主要都市での公開は去年ですがね。)
SIN CITY!!
この映画のセンスは、この↑写真だけで物語れてしまう気がしますが。
なんつーカッコいい映画なんじゃー!
ロバート・ロドリゲス監督。イイ男とイイ女、バイオレンス、超ブラックなユーモア、何でもアリに最高にセンスよくまとめられてる。KILL BILLの時も感じたように、続編でずーっと続いてほしい。ああ、この世界が終わって欲しくない!と思ってしまう。KILL BILLの時より強く感じたかも。ロドリゲス、罪な男(←?)。シビレる映画です。
最初のシーンからもうやられて、顔がにやけてしまった。音楽から編集からアートディレクションから役者から、ここまで完璧に揃ってしまってよいのか。役者なんて、豪華すぎる顔ぶれ!ミッキー・ローク、ジョシュ・ハートネット、ブリタニー・マーフィ、クライヴ・オーウェン、ダークエンジェル、ブルースウィルス、デヴォン青木、マイケル・クラーク・ダンガン、ホビット、デルトロ…。しかもあんな人がこんな役で?というものが多い。スゴい人がちょい役だったりして、贅沢に使ってます。私は原作のアメコミは読んでませんが、原作ファンはどう思っているのでしょう。原作知らなくても充分楽しめましたが。
KILLBILLで使用された服部半蔵の刀(!)で男ドモを切り刻みまくるデボン青木も良いです。まさにKILLBILLのGOGO夕張的キャラ。無言でバサバサと死体にしていくのがクールだ。というかこの映画、出てくる役者全員カッコよく撮れてるのね。モノクロって良く見えるものよね。私の遺影はモノクロにするかな。エグいシーンもけっこうあるけど、そういうの苦手な人もこれなら大丈夫なんじゃないかしら。色奇麗だから。
クライヴ・オーウェンにも、すっかりやられました。でもこのメンバーの中に彼というキャスティングは最初違和感があったんだけど、見てみたら全然感じなかった。モノクロマジック。オールドタウンの女たちも、格好良すぎです。ブリタニー・マーフィも相変わらずよれよれした病的セクシーが可愛いし、デルトロは最後まで笑わせてくれる。イライジャ・ウッド…あんたその役ですか!なんか一番ブキミで怖かったよ!(前日にホビット見るんじゃなかったよ)Mr,ブロンド、いやマイケル・マドセンも渋い。これだけ濃いキャストだらけで、一人も「あいつ要らなかったんじゃない?」と思ってしまうキャラが居ないのは凄い。全員面白いんだもん。
色は、基本モノクロにポイントで赤、黄、青など使ってるんだけど、そのセンスも脱帽だす。カラー部分だけでなくて、モノクロの中の白の使い方も良いだす。音楽もやたらと良いので、こうしてネットつないでる間は公式サイトを後ろで立ち上げてBGMにしてます。ロドリゲスと仲良しさんのタランティーノも、ワンシーンだけ特別に監督したらしいです。しかもギャラ、1ドルで。KILLBILLの音楽をロドリゲスが1ドルでやってくれたお返しなんだそうな。また組んで、おもしろいもの作ってくらさい。次回作も共同でやるらしく、楽しみでたまらん。
あ、パンフレットにはやっぱりというか町山智浩氏がコメント書いてらっしゃいます。コレクターゴゴロをくすぐる映画ってわくわくするねえ。たぶん見た後でも、自分で楽しめるからなんだろうけど。なんか、パンフレット全部読むのもったいなくてまだ読んでません。DVD絶対買うぞ。
ハードボイルド万歳。
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2016年04月29日
ペネロピ(2008/イギリス・アメリカ)
監督 マーク・パランスキー
脚本 レスリー・ケイヴニー
製作 スコット・スタインドーフ リース・ウィザースプーン ジェニファー・シンプソン
出演者 クリスティーナ・リッチ ジェームズ・マカヴォイ リース・ウィザースプーン
ペネロピはイギリスの名家ウィルハーン家の一人娘として生まれたが、ウィルハーン家の古くから言い伝えられているブタの鼻と耳をしていた。
クリスティーナ・リッチ主演の「ペネロピ」をDVDで鑑賞。
うーん、かわいい!現代版のおとぎばなし。いろんなところが、かなり好みでした。これ制作してるとき、「クリスティーナリッチが特殊メイクでブタ鼻に」みたいな記事を読んで、またこの人はなんでそんな映画に…とか思ったのを思い出した。こーんなかわいい映画に仕上がっていたとは…。
何がかわいいってまず、ブタの鼻になって醜いはずのクリスティーナがかわいすぎる。
見てくださいコレ。ブタ?醜い?化け物?
いや、どっからどう見ても美少女でしょーが!
ブタ鼻でこんな美少女って、なにごと?
もはや美少女の素材に鼻は必要ないのか?
エド・ハリスに髪が無くてもセクシーなように?神様の不公平。
そしてもうひとつ、インテリアの色彩のかわいさ!壁にかかっている額とか、クッションなんかの小物までも気が利いてる。そしてこの家の下階、キッチンのあたり、これがまたこの部屋と対象で殺風景なんだえけれどそれもセンスがいいのだ。
そして画像が見つからなかったけれど、建物や街並みもすごくかわいい。英国のクラシカルな建築や、古めかしいパブ、あーかわいい。
こんな国に住んだら、絶対的に美意識が高くなるに違いないよね。いったいなんなんだろうね、日本の街並のセンスのなさってさ…と毒づきたくなった。
ストーリーは予想通りなんだけど、ちりばめられたユーモアがおもしろい。あとキャストも良い。リッチはいつも通り個性的でかわいいし、リースウィザースプーンも良い味出してる。バーのマスター思い出せないな、誰だっけ。
そして、ペネロピの王子様役…なんとジェームス・マカヴォイ!見終わって気づきました。彼は「プライドと偏見」で一目惚れしたのだけれど、なんだか雰囲気が少し甘めで気づかなかった。やっぱり素敵だわたしの好みだ。プルシェンコ度60%とみた。(ちなみにエイドリアンブロディ度で言うと30%だな)
ちなみに、ナルニア国物語ではあのへんてこりんな動物と人間の間の生物っぽいものを演じてます。なぜあの役を引き受けた、彼?
この格好で、古いぼろぼろの詩集でもジャケットの内ポケットから取り出されたら、私はその場で平伏する。
ぼさぼさの髪と、中のシャツがへろへろなところもポイントであります。しかもピアノを弾けるという、私が100%惚れる設定です。
過去にそうして惚れた俳優はいまだ私の俳優ランク上位を占めているわけで、彼もそこに仲間入りしたことでしょう…誰も気にしないが。
ペネロピのマフラーやコートもすごくかわいいですよ。
ペネロピの鼻と同じように、リースウィザースプーンの顎にも呪いがかかってるってオチもあったりして、と少しおもったけれどさすがになかった。ごめんなさい。ほんとごめんなさい。(←たいして悪いとか思ってない)
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キングコング(2005アメリカ)
監督/ピーター・ジャクソン
脚本/ピーター・ジャクソン/フラン・ウォルシュ
フィリッパ・ボウエン
出演者/ナオミ・ワッツ/エイドリアン・ブロディ/ジャック・ブラック
舞台は1930年代、世界大恐慌下のニューヨーク。
失敗作続きの映画監督カール・デナムは、出資者からも次回作への出資を反対され、もう後がない状態に追い込まれていた。そんな中、脚本家のジャック・ドリスコルや、失職した女優アン・ダロウらを言いくるめ、どこからか入手した地図に描かれた謎の島『髑髏島』を撮影すべく、密輸船ベンチャー号で強引に出航してしまう。
霧の中、座礁しながらも島に辿り着いた一行。しかし、不気味な島民の襲撃を受けて録音技師のマイクが槍に刺されて死亡し、ついにはアンを奪われる。彼女を取り戻すべく武装して島へ乗り込んだカール達は島民を蹴散らすが、島民が髑髏島の王者として崇める巨大ゴリラキングコングの生贄にされたアンは、いづこかへ連れ去られてしまう。
カールとジャック他15名で島の奥へと捜索に向かうが、そこで見たものは、絶滅したはずの恐竜や、独自の進化を遂げた巨大な昆虫たちだった。17人 もの犠牲を出しながら島を探検して、凶暴なキングコングからアンを取り戻したカール達は、キングコングをクロロホルムで眠らせてニューヨークに連れて帰る ことに成功する。
カールにより拘束されて見世物となったキングコングだったが、ショーで興奮して鎖を引きちぎり、アンを求めてニューヨークの街を暴れ回る。顔を覚え られてしまったジャックは、タクシーを運転して誘導し、キングコングはアンとの再会を果たす。しかし、そんな二人の間を引き裂くように、アメリカ軍の攻撃 が始まってしまう。地上での攻撃を避けてエンパイア・ステート・ビルに登ったキングコングに、アメリカ空軍の攻撃が始まるのであった。(wikipediaより引用)
さてついに。「キングコング」見てきました。多少ネタバレ有り。
私はオリジナル版はちらりとしか見ていないため、比較などは出来ないが、ほとんど原作と変わらないみたいだ。率直な感想としては、とても見応えがあって面白くて感動もした。最後はやはり悲劇、涙涙してしまいました。ゴリラに。かわいそうなんだもーん。しくしく。うほうほ。
ピーター・ジャクソン、観客を楽しませたり驚かせたりするのはやっぱ上手いですね。演出に凝りすぎて原住民やら恐竜やら巨大昆虫やら、ゴリラ以外の生物がかなり力を入れてあったので、見所たくさんすぎてしまいましたが、3時間なんてあっという間でした。途中よくわからんとこでスローモーションが入ってたりしたので、もう30分短く出来たようなような気もするが。ドキドキさせるシーンや脅かすシーン、客席から声が上がった時もありました。島の岩山なんかは指輪物語とそっくりでしたが、大迫力。アートディレクターのような人が指輪と同じらしいです。原住民もオーク的だったし。
これは原作のストーリーが素晴らしいと思うので、色褪せないですな。オペラ座の怪人のようなもので。やっぱり脚本だわ。
そして愛するエイドリアン↑。ファンでもちょっと疑問に感じるくらいの良い役を演じています。私としては彼を十二分にスクリーンで堪能する事が出来て幸せでした。しかし、こういう映画のヒーロ−配役って、これから人気が出そうな男前若手俳優なんかを使うのが当たり前な気がするが…エイドリアンを配役してくれたピーター・ジャクソン、ありがとう。そーよね、演技で選んでくれたのよね?ムフフ、と思っていたら、一緒に見た友人が「ゴリラでも見分けがつくくらい特殊な顔っていう理由で配役したんだと思う」と言い、うっかり納得しそうになった。確かに、あのちっさい車の中のちっさい顔で判別つくって、ゴリラもたいした記憶能力だもんな。あ、ついゴリラゴリラ言ってしまった…コングね。オレコングね。演技は相変わらず私の好みでした。最初の方で数少ないファンに対するサービスシーンとしか思えないようなカットがありましたが、ありがとう監督。もっかい見るよ、わしは。
配役については、目立つザッツ・スーパースターみたいな人を使ってくれなかったので良かった。(トムちんみたいな。)これは映画自体がスターな存在だから、俳優は控えめにしたほうがよいよね。「戦場のピアニスト」でドイツ将校を演じていたトーマス・クレッチマン↑が明らかに「かっこいいトコどり」です。ズルいです。エイドリアンがヒーローなはずでしょうよう、一応。しかし登場から格好良くてシビれました。ただ、演技がものすごいですが…。狙いか? おまえさん、大河ドラマの反町隆史か?と言いたくなりましたが、カッコいいからま、いっか。
「リトル・ダンサー」でビリーを演じていた少年、ジェイミー・ベル君もすっかり大人になって登場です。大きくなったのねえ…かあさんは嬉しいよ。しかしジェイミー君も正直あんまり必要ないキャストだし、コリン・ハンクスは明らかにいらないキャストだったと思う。船員の中にも目の行く存在がたくさん居て、全体的にキャストが多すぎた印象を受けました。
ラストの夕日のシーンは、それまでのカット割りの早さからは贅沢に思えるくらいゆっくりと撮っていて、堪能出来ました。美しかった。やっぱり、最初のジュラシックパークはもう少し短かったほうが良かったかなあ。とくにあの「恐竜大行進で踏まれるか踏まれないか」は長かったし、とめどなく出てくる虫に襲われるところも長かった。(虫のほうは、船長が助けにくるシーンを入れたかったからではないのかー!)やっぱり、アンとコングが通じ合うシーンをもっと見たかった。ピーター監督、いろんな生物を出したかったんだろうなあ。虫はリアルすぎて、途中から目を細くしてみてました。最後なんてエイリアンみたいなもの出て来てたし。口の中から口がシャー!ていうピンクの肉のかたまり。原始にもあんなのいないだろ!
ナオミ・ワッツは鎖骨と足が奇麗ですねー。(←女優にはコメント少ない奴)そうそう、予告では見せていた「カメラの前でナオミ絶叫」シーン、カットされてましたよね。あのシーンまでどういった筋道で話が進むのか考えながら見ていたのですが、結局出て来なかったので、余分なこと考えながら見ちゃったよ。でもあのシーンが入るとすると、ゴリラ登場の仕方が変わるよね?きっとDVDには入るんだろう…ノーカット版4時間くらいになりそうだな。あと、島からどうやって運搬したか気になったが、脚本の時点でそれについては抹殺されてたのかしら。
もひとつ、湖の氷の上でラブラブつるりんこのシーンは、「ヘイデン君とナタリー、芝生の上ごろごろ@スターウォーズ」がフラッシュバック。ご一緒した友人も同感だったらしく、見た後で言ってくれたので嬉しかったわ。…にしても、私はゴリラより恐竜とか巨大昆虫のほうが大発見だと思ったが。でも連れて帰るならゴリラかな、かわいいし。
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2016年04月28日
プルートで朝食を(2005アイルランド/イギリス)
監督/ニール・ジョーダン
脚本/ニール・ジョーダン、パトリック・マッケーブ
出演/キリアン・マーフィー/リーアム・ニーソン/スティーブン・レイ
アイルランドの小さな町に住むパトリックは、生まれてすぐに教会の前に置き去りにされ、養子に出されたという過去があった。そんな境遇と、子供の頃からお化粧やキラキラした衣裳が好きな性格のため、周りから奇異の目で見られていたが、パトリックはお構いなしで毎日を過ごしていた。(wikipediaより引用)
てっきり見逃したと思ってたら、一ヶ月遅かっただけだったというマヌケな私。
「プルートで朝食を」無事見る事ができました。
あんまり感想をだらだら書くのはナンセンスと思うほど、感性に訴えかける、すごくいい映画だった。いやーーーーー泣きました、もう。ニール・ジョーダンよありがとう。
予告とか前宣伝を見たときは、こんな映画だと思ってなかった。もっと単純にファッショナブルで、ハッピーで、キラキラした、かわいいゲイ映画だと思ってた。
なのに、こんなにも感動するとは。こんなにも心にくるとは。あんなにハッピーなのに泣いてしまうような音楽も素晴らしい。
ファッショナブルで、ハッピーで、キラキラした、かわいいゲイ映画ってところは間違ってない。でもそれ以上のものがたくさんありすぎて、そんなとこが見えなくなるのよ。
これは、いろんな人にオススメしたいんだけど、万人にウケるかどうかは自信が無いなあ…。
主演のキリアン・マーフィーに、主演女優賞を!
あんなにキラキラした人、久しぶりに見たもの。なんて美しい生き様なんだ。
ハッピーなことって、シンプルなのに難しいことだね。
サントラも最高です。
とどいたとどいた、「プルートで朝食を」のDVD。二度目に見ても、やはり涙。文句のつけようが無い、ほんとに良い映画。字幕じゃ言いきってないとこもあるので、吹き替えでも一通り見た。(しかし英語字幕ついてないんかい!)ここんとこDVD購入を控えていたわけですが、これは買って良かったDVDでした。
…しかし………ジャケットのデザインが最悪なんですが…………
これ、フライヤー見たときも嫌な予感がしたというか、タイトルのフォントのセンスのなさにびびったんですが。もーちょっと、ましなデザインしてくれよ…。良い映画だけに悲しい。(上の画像からamazonへ飛べて、そこからジャケットの拡大画像を見れるのでご覧有れ)
具体的に言うと、タイトル「プルートで朝食を」の「プルート」と「で朝食を」とで違うフォントを使ってるんだけど、これがどちらもよく使われるフォントなんだが、すごく癖のある形。だから同じテキスト内で一緒に使うなんてふつーはあり得ないことだと思うんだが…。つーか、そんなことするデザイナー居るのね。そして、センターに入っているキャッチは新ゴシック。(もしくはPSゴシック。)ありえん。まずありえん。スケルトンのケースにせっかく入ってるラメの文字も、まったく生きてないし。これコストかかるでしょ、勿体ない。ラメにするならDVD本体はシンプルなカラーでまとめないと。
メインカラーはピンクにしてるっぽいんだけど、私だったら絶対使わない。だって、確かに衣装はカラフルでかわいくてピンクなんだけど、映画の持つイメージはピンクじゃないもの。それからキトゥンの写真も、黒髪の時をメインに使うと思う。こればかりは映画を見ないと分からないわけで、しかしこのデザインを受注したデザイナーはおそらく映画を見ていないわけで…そりゃギャップが出るだろうと。ただのキラキラカラフル映画って印象に仕上がってるもん。
私がもしデザインするとしたら、使うのはコマドリと傘とバックだろうな。あと、柄で使うとしたらラメじゃなくてヘビ柄。紙ジャケットでもいいと思ったけど、もうちょっとハードな手触りにもしたいので紙じゃないかも。
ちなみにサントラはあちらのデザインを元にしているので、まとも。映画で印象的に使われている手書きの文字を使ったもの。
↑ぜんぜんイメージちがうでしょ。
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バッド・エデュケーション(2004年スペイン)
監督/ペドロ・アルモドバル
脚本/ペドロ・アルモドバル
製作/ペドロ・アルモドバル
出演者/ガエル・ガルシア・ベルナル、フェレ・マルティネス
若き映画監督エンリケのもとに、かつての親友・イグナシオを名乗る男がやって来る。舞台俳優だというその男は、自らがしたためた脚本を手渡して去っていった。そこには、エンリケが少年時代を過ごした神学校での悲しい記憶が描かれていた。(wikipediaより引用)
さて、ようやく観に行って参りました、バッド・エデュケーション。「ミリオンダラー・ベイビー」以来どうも観たい映画が無く、劇場はごぶさたになっておりました。ミニシアター自体も久しぶりだったかな。自主上映団体に入っている友人が受付しておりました。は…東京国際映画祭の資料を借りっ放しになっている。すまぬ。
数少ない映画友とカフェー(語尾を上げて読んでくれ)で待ち合わせ、一時間ほどおしゃべりをしたあと鑑賞。久しぶりに映画に浸ることができて幸せ。彼女とは映画の前後には「語る会」をやるのが恒例になっているので(例…「キングアーサー」観賞後の「ランスロットを語る会」、「オペラ座の怪人」観賞後の「ラウルを語る会」など)映画は2時間ちょっとで済むイベントではなくなってしまっているのが現状。
ペドロ・アルモドバル監督の作品は他に「トーク・トゥ・ハー」「オール・アバウト・マイ・マザー」を観ている。「オールアバウト〜」なんかは、一番最初に観たときは全然良さがわからなかったんだけど、二度目に観た時はものすごく感動した。「トークトゥハー」もまた観たい。これは最初に劇場で観た時点でかなり良かったけど、また観たらもっと好きになるような気がしている。この監督は女性に視点を置いているというか、性(別)というものをひとつのポイントとして映画を作っている。「女性のための映画」っていうわけでもないけど。で、どれも重い。重いけどなんだかオシャレに仕上げてしまう人だと思う。オシャレというのは悪い意味でファッション的に扱ってるって事ではなく、題材はきちんと提示しつつ、見やすく仕上げてあるということで。全てが全て重いままのラース・フォン・トリアー監督とは違うという意味で。(トリアーを否定してるわけではありませぬ。彼も好きです。)
「分かる人だけ分かればよろし」的な作品になってないところもすごい。このへんは、アート寄りで自分の世界に入りすぎてる監督サリー・ポッターなんかよりも一般的に受け入れられやすいんじゃないだろうか。でも私はサリー・ポッターも好きですよ。自分の世界に入りすぎてる監督って否定されがちだけど、私はそういう監督を応援したい。観客に媚びてる映画作ってるよりもずーっといい。リュック・ベッソンとかよりは俄然タランティーノやグリーナウェイ、サリー・ポッター、フランソワ・オゾン、ティム・バートンなどなどを応援します。…そういえばグリーナウェイの新作ってどーなったんですか。
あ、ひとつペドロ・アルモドバルとサリー・ポッターとの差があるとするならばサリー・ポッターの作品はどれも「女性の女性による女性のための」感が溢れすぎてるところか。男性はちょっとヒクだろうな、と思っていますが実際どうなんでしょう、男性の方。とくに「オルランド」なんて私は大好きだけど、男の人は少女マンガ読まされるようなもんだろうか?といつも思う。性を扱った映画って女性男性によって見方が変わってくるに当たり前だけど、アドモアドル監督はそれを感じさせないような気がするのよ、不思議なことに…もっとも私は男性の感想はわかりませんが。
肝心のバッド・エデュケーションですが、ベルナル君の女装もさることながら、ちょっと前から目をつけていたフェレ・マルティネスもたっぷり拝むことができました。フェレ・マルティネスがスレンダーだったせいで、ベルナル君がむっちり見えてしまったのが可愛そうだ。相変わらず脱ぎっぷりはいいのでありました。ストーリーは、いわゆる「オチ」があったのに驚きました。「そして事実が最後に明かされる!」な映画は作らない監督だと思い込んでいた。それでも内容はぎっしりみっちりで見応えは充分。
それからこの監督の作品のアートディレクションはどれも良くて、チラシやパンフレットも毎回美しいですな。参考になります。で、今回パンフレットが売り切れておりまして、かなり哀しい。デザインどんなんだったんだろー。全国的に品薄だったらしいです。
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さよなら、さよならハリウッド(2002アメリカ)
監督/ウディ・アレン
脚本/ウディ・アレン
製作/レッティ・アロンソン
製作総指揮/スティーヴン・テネンバウム
出演者/ウディ・アレン、ティア・レオーニ、ジョージ・ハミルトン、トリート・ウィリアムズ
あー、おもしろかった。
なんでしょ、このアレンの映画を観たあとの謎の爽快感。
「さよなら、さよならハリウッド」。ウディ・アレン3年ぶりの新作、内容もあまりチェックしないで見に行ったのですが、相変わらずのドタバタ劇。おお、アレンだあ…て感じのものでした。小爆弾でちょこちょこ笑わせられて、楽しい時間を過ごさせていただきました。そして相変わらず音楽の使い方がオシャレで良かった。ほんと、エンドロールまできっちり楽しませてくれる人です。
私は基本、映画は映画館派ですが、彼の監督作品って、シネコンでもミニシアターでもテレビでもビデオでも楽しく見れるのは何故だろう。しつこいようですが、オープニングとエンドロールが良い!とにかくかわいい。こじんまりとオシャレ。
なんだかウディ・アレンは当たり前ながら老けているのですが、あれ以上老けないのだろうか…という気もする。5年くらい前から変わってないのでは。変人っぷりも変わらず。
アメリカでは興行的にずいぶん不振だったようだけど、なぜかしら?いつものアレン映画なのに。(だからかな?)
パンフレットも買いました。いつもながら、アレンの映画はパンフレットのデザインがかわいいんだよね。なぜかいつも小さなサイズで、そこもよい。
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エルミタージュ幻想(2002年/ドイツ、ロシア)
エルミタージュ幻想(2002年/ドイツ、ロシア)
監督/アレクサンドル・ソクーロフ
脚本/アレクサンドル・ソクーロフ、アナトーリー・ニキフォロフ
撮影にはCineAltaHDW- F900を使用し、HDで撮影された。情報は非圧縮デジタルで100分記録できるハードディスクに記録されたため、90分の作品全体をワンカットで収録す ることができた。撮影は4回行なわれ、最初の3回は技術的な問題で中断したが、4回目は成功した。DVD特典には、撮影技術についてのドキュメンタリー映 像が特典として収録されている。(wikipediaより引用)
予告から想像してたのとは、だいぶ違った。観た人殆どそう思ったのではないでしょうか。もっと、「豪華絢爛!」てのを思い描いて、思いっきり華やかな映像美に酔うつもりで観たので。
ロシア革命以前のエルミタージュの中に、監督が迷い込んでしまったという話。監督の姿は誰にも見えず、声も聞こえず。そしてもう一人迷い込んでしまったのが、フランスの外交官。この設定に「は?なんで?」ってツッコミは無しです。
でも私、これ嫌いじゃないです。淡々としてる中にも、面白さや仕掛けがちりばめられていて、隅々まで観てしまう。確かに「早く終わんないかなあ」って途中ちらっと思ってしまいますが、眠るのは勿体ない。
あとこれ、単純だけども、邦題がすごく良いと思いました。途中でこのタイトルを思い出して、成る程ねーと頷いておりました。エルミタージュ幻想。おかしな凝り方してくれなくてよかった。ワンテイクがかなり長いんですが、頭の中がぐるぐる〜〜〜〜〜っとなる感じ。見事な建築物を見上げている感じ。
なんだろう?華やかな場所で撮った、生々しい日記のような映画でした。
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エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜(2007年/フランス)
監督/オリヴィエ・ダアン
脚本/イザベル・ソベルマン
製作/アラン・ゴールドマン
出演者/マリオン・コティヤール、シルヴィー・テステュー、パスカル・グレゴリー、ジェラール・ドパルデュー
実在のシャンソン歌手エディット・ピアフの生涯を描く。第57回ベルリン国際映画祭出品作品。主演のマリオン・コティヤールは第33回セザール賞主演女優賞と第80回アカデミー賞主演女優賞を受賞。売春宿で育ち、街角でスカウトされて歌手として一時代を築くも愛に恵まれなかったピアフの一生を、いくつかの象徴的なエピソードを交えながら描いている。(wikipediaより引用)
予定してなかったけど、唐突に公開日に見て来た。
ピアフの歌声に胸を打たれる映画。
身体も精神もボロボロになっていく中、
「パダン、パダン、パダン…」と歌い始めた声の力強さ。
歌うことを諦めた時、
兵士の青年が捧げた歌に感動し椅子から立ち上がる本能。
周りの献身的な人々に対して
ヒステリックにしか接することの出来ない性格。
愛する人を得、そして失ったことを悲鳴のようにぶつけた歌。
彼女からきらびやかな世界を取り上げた瞬間のような、
背中を丸めて海岸で編み物をする姿。
ステージで拍手されても、薬と酒に溺れる日々を過ごしていても、
どこか淋しそうで不安そうな空気を漂わせている目。
歌の素晴らしさを訴えながらも、
それよりもやはりピアフの人生にスポットを当てた映画。
何度も胸につまって、涙が流れそうになりました。
これは音楽が好きな人に、とか女性に、とか
勧めたい対象が具体的に見えないのだけど、きっと心に来る映画です。
彼女のビブラートに合わせて、心が震えます。
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