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2016年04月29日

キングコング(2005アメリカ)

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監督/ピーター・ジャクソン
脚本/ピーター・ジャクソン/フラン・ウォルシュ
フィリッパ・ボウエン
出演者/ナオミ・ワッツ/エイドリアン・ブロディ/ジャック・ブラック



about the movie

舞台は1930年代、世界大恐慌下のニューヨーク。
失敗作続きの映画監督カール・デナムは、出資者からも次回作への出資を反対され、もう後がない状態に追い込まれていた。そんな中、脚本家のジャック・ドリスコルや、失職した女優アン・ダロウらを言いくるめ、どこからか入手した地図に描かれた謎の島『髑髏島』を撮影すべく、密輸船ベンチャー号で強引に出航してしまう。

霧の中、座礁しながらも島に辿り着いた一行。しかし、不気味な島民の襲撃を受けて録音技師のマイクが槍に刺されて死亡し、ついにはアンを奪われる。彼女を取り戻すべく武装して島へ乗り込んだカール達は島民を蹴散らすが、島民が髑髏島の王者として崇める巨大ゴリラキングコングの生贄にされたアンは、いづこかへ連れ去られてしまう。
カールとジャック他15名で島の奥へと捜索に向かうが、そこで見たものは、絶滅したはずの恐竜や、独自の進化を遂げた巨大な昆虫たちだった。17人 もの犠牲を出しながら島を探検して、凶暴なキングコングからアンを取り戻したカール達は、キングコングをクロロホルムで眠らせてニューヨークに連れて帰る ことに成功する。
カールにより拘束されて見世物となったキングコングだったが、ショーで興奮して鎖を引きちぎり、アンを求めてニューヨークの街を暴れ回る。顔を覚え られてしまったジャックは、タクシーを運転して誘導し、キングコングはアンとの再会を果たす。しかし、そんな二人の間を引き裂くように、アメリカ軍の攻撃 が始まってしまう。地上での攻撃を避けてエンパイア・ステート・ビルに登ったキングコングに、アメリカ空軍の攻撃が始まるのであった。(wikipediaより引用)

review

さてついに。「キングコング」見てきました。多少ネタバレ有り。

私はオリジナル版はちらりとしか見ていないため、比較などは出来ないが、ほとんど原作と変わらないみたいだ。率直な感想としては、とても見応えがあって面白くて感動もした。最後はやはり悲劇、涙涙してしまいました。ゴリラに。かわいそうなんだもーん。しくしく。うほうほ。

ピーター・ジャクソン、観客を楽しませたり驚かせたりするのはやっぱ上手いですね。演出に凝りすぎて原住民やら恐竜やら巨大昆虫やら、ゴリラ以外の生物がかなり力を入れてあったので、見所たくさんすぎてしまいましたが、3時間なんてあっという間でした。途中よくわからんとこでスローモーションが入ってたりしたので、もう30分短く出来たようなような気もするが。ドキドキさせるシーンや脅かすシーン、客席から声が上がった時もありました。島の岩山なんかは指輪物語とそっくりでしたが、大迫力。アートディレクターのような人が指輪と同じらしいです。原住民もオーク的だったし。

これは原作のストーリーが素晴らしいと思うので、色褪せないですな。オペラ座の怪人のようなもので。やっぱり脚本だわ。

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そして愛するエイドリアン↑。ファンでもちょっと疑問に感じるくらいの良い役を演じています。私としては彼を十二分にスクリーンで堪能する事が出来て幸せでした。しかし、こういう映画のヒーロ−配役って、これから人気が出そうな男前若手俳優なんかを使うのが当たり前な気がするが…エイドリアンを配役してくれたピーター・ジャクソン、ありがとう。そーよね、演技で選んでくれたのよね?ムフフ、と思っていたら、一緒に見た友人が「ゴリラでも見分けがつくくらい特殊な顔っていう理由で配役したんだと思う」と言い、うっかり納得しそうになった。確かに、あのちっさい車の中のちっさい顔で判別つくって、ゴリラもたいした記憶能力だもんな。あ、ついゴリラゴリラ言ってしまった…コングね。オレコングね。演技は相変わらず私の好みでした。最初の方で数少ないファンに対するサービスシーンとしか思えないようなカットがありましたが、ありがとう監督。もっかい見るよ、わしは。


配役については、目立つザッツ・スーパースターみたいな人を使ってくれなかったので良かった。(トムちんみたいな。)これは映画自体がスターな存在だから、俳優は控えめにしたほうがよいよね。「戦場のピアニスト」でドイツ将校を演じていたトーマス・クレッチマン↑が明らかに「かっこいいトコどり」です。ズルいです。エイドリアンがヒーローなはずでしょうよう、一応。しかし登場から格好良くてシビれました。ただ、演技がものすごいですが…。狙いか? おまえさん、大河ドラマの反町隆史か?と言いたくなりましたが、カッコいいからま、いっか。


「リトル・ダンサー」でビリーを演じていた少年、ジェイミー・ベル君もすっかり大人になって登場です。大きくなったのねえ…かあさんは嬉しいよ。しかしジェイミー君も正直あんまり必要ないキャストだし、コリン・ハンクスは明らかにいらないキャストだったと思う。船員の中にも目の行く存在がたくさん居て、全体的にキャストが多すぎた印象を受けました。

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ラストの夕日のシーンは、それまでのカット割りの早さからは贅沢に思えるくらいゆっくりと撮っていて、堪能出来ました。美しかった。やっぱり、最初のジュラシックパークはもう少し短かったほうが良かったかなあ。とくにあの「恐竜大行進で踏まれるか踏まれないか」は長かったし、とめどなく出てくる虫に襲われるところも長かった。(虫のほうは、船長が助けにくるシーンを入れたかったからではないのかー!)やっぱり、アンとコングが通じ合うシーンをもっと見たかった。ピーター監督、いろんな生物を出したかったんだろうなあ。虫はリアルすぎて、途中から目を細くしてみてました。最後なんてエイリアンみたいなもの出て来てたし。口の中から口がシャー!ていうピンクの肉のかたまり。原始にもあんなのいないだろ!


ナオミ・ワッツは鎖骨と足が奇麗ですねー。(←女優にはコメント少ない奴)そうそう、予告では見せていた「カメラの前でナオミ絶叫」シーン、カットされてましたよね。あのシーンまでどういった筋道で話が進むのか考えながら見ていたのですが、結局出て来なかったので、余分なこと考えながら見ちゃったよ。でもあのシーンが入るとすると、ゴリラ登場の仕方が変わるよね?きっとDVDには入るんだろう…ノーカット版4時間くらいになりそうだな。あと、島からどうやって運搬したか気になったが、脚本の時点でそれについては抹殺されてたのかしら。

もひとつ、湖の氷の上でラブラブつるりんこのシーンは、「ヘイデン君とナタリー、芝生の上ごろごろ@スターウォーズ」がフラッシュバック。ご一緒した友人も同感だったらしく、見た後で言ってくれたので嬉しかったわ。…にしても、私はゴリラより恐竜とか巨大昆虫のほうが大発見だと思ったが。でも連れて帰るならゴリラかな、かわいいし。


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映画館で観た最新映画から、昔の名作まで 幅広くと見せかけて、かなり偏った映画オタクが、ゆるーく感想を書いているブログです。 単館系は、音楽モノの映画、美術モノの映画、歴史映画が好物。 好きな監督はタランティーノ、ウディアレン、園子温、スティーブン・ダルドリー、フランソワ・オゾン、イリャニトゥ、デル・トロなどなど。 雑食に映画を観て、雑多な映画感想を書いております。※感想は鑑賞した当時のものです。
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