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2016年05月12日

マッチポイント(2005イギリス)

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監督/ウディ・アレン
脚本/ウディ・アレン、レッティ・アロンソン
出演者/ジョナサン・リース=マイヤーズ、スカーレット・ヨハンソン

about the movie

アイルランド出 身のプロテニス選手のクリス(ジョナサン・リース=マイヤーズ)は、自分のキャリアに限界を感じ、人生を変えたいと思っていた。そんな彼がロンドンのある テニスクラブで教えるようになり、ハンサムな上流階級出のトム(マシュー・グッド)と親しくなったことがきっかけで、トムの裕福な家族とも交友を深め始 め、オペラ鑑賞などにも誘われるようになる。そのうちクリスはトムの妹クロエ(エミリー・モーティマー)と付き合うようになるが、一方でトムのフィアンセで、アメリカからやって来た女優志望のノーラ(スカーレット・ヨハンソン)にも強く惹かれてゆく。(wikipediaより引用)

ネタバレreview

本年度第一弾はウディ・アレン(の感想を今頃書く私)。ウディ・アレンは、ドタバタコメディが好きなので、こうしたしっとりしたストーリーはちっと物足りなかったけど、二回、三回と繰り返し観ていると結局好きになるんだろうなあ…。

でも、これ舞台がロンドンです。アレンと言えばNY。これもこれで良かった。NYのセレブを描く時は、ちょっと頭の抜けた家庭を出してくるけど、今回は嫌味たっぷりってくらいに上流階級な感じ。(でも人間は嫌味が無くて良い人たちなんだけど)

そして、主人公はジョナサン。嗚呼ジョナサン、ひさしぶり…しかし実はスクリーンで観たのって初めて。「MI3」やらも観てないし、「ベルベット・ゴールドマイン」以来なんだなー、なつかしっ。あの時はメイクや衣装も手伝って、ものすごく繊細で中性的に見えたなー。今回は当たり前だけどちゃんと男性。でも予想より歳とってなかったのに驚いた…(いまいくつだろう)。なんか、どこかホアキン・フェニックスとかぶって見えてしまったのは何故だろうか。

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相手役のスカーレット・ヨハンソン、すっかりウディ・アレンのお気に入りなんですと。「真珠の耳飾りの少女」の時もすごく良かったし、セクシーだし、私の苦手な金髪というポイントを差し引いてもそれはそれは魅力的で、くらりとくるよ。近年、金髪の女性でここまでじっくり観てしまった女優は居なかったかも。登場シーンなんて、はっとさせられる画でしたよ!美しさに。次作もスカーレット主演とのこと。これヒューが共演してるので絶対みるつもり。にしても、アレンはほんとによく新作を出すな…。

それでまた、この話のキーポイントになってるのがドストエフスキー「罪と罰」なんだけど、ラスト近くになって「あー、なるほどねー」とやっとそれに気づいた。最初にヒントを出してくれてたのに…私って鈍い。しかし、ちょうどドストエフスキーとかニーチェとか、海外文学系の話で盛り上がっていた昨今だったのでタイムリーで笑えた。ジョナサンが「罪と罰」を読んでるシーンが出たとき、思わず笑ってしまった…笑うとこじゃなかろうに。(「プロデューサーズ」内のカフカ「変身」もそうだったな)話は変わるけどニーチェって私はどうしても暗すぎて読めないんだけど。「善悪の彼岸」「若き人々への言葉」しか持ってないけども…。ニーチェが大好きと言う方。是非おしえてください、わたしに。

ま、ニーチェは良いとして、映画で終始流れるのはオペラ。ロッシーニ、ビゼー、ヴェルディなどの有名どころオペラが流れます。ビゼーの「真珠採り」が流れた時はうれしかった、むふ(好きなの)。ウディ・アレンと言うとにぎやかなジャズってイメージが強いけど、この映画は毛色も違うしいいよね。オペラはまとめてたくさん使ったら安くしてやると言われたそうだが。

んー、物足りないとか言っといて、深夜にTVでやってたりしたら、もいちど観たいかも。ラスト付近はやっぱり面白いから。

にしても、アレンの映画で監督自身が出演してないのってひさしぶり。たまにはお休みください、監督。ちなみにこの作品は、アレン36本目の監督作、また本人が出演していない10本目の作品だそうです。



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とっとこ映画レビュー
映画館で観た最新映画から、昔の名作まで 幅広くと見せかけて、かなり偏った映画オタクが、ゆるーく感想を書いているブログです。 単館系は、音楽モノの映画、美術モノの映画、歴史映画が好物。 好きな監督はタランティーノ、ウディアレン、園子温、スティーブン・ダルドリー、フランソワ・オゾン、イリャニトゥ、デル・トロなどなど。 雑食に映画を観て、雑多な映画感想を書いております。※感想は鑑賞した当時のものです。
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