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2016年05月03日

ロシュフォールの恋人たち(1967フランス)

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監督 ジャック・ドゥミ
脚本 ジャック・ドゥミ
製作 マグ・ボダール
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアック、ジーン・ケリー
音楽 ミシェル・ルグラン


about the movie

フランス西南部の海辺の街ロシュフォールは、年に一度の祭を二日後に控え、賑わっていた。
その街にはソランジュとデルフィーヌという美しい双子姉妹が住んでいた。ソランジュは音楽家を、デルフィーヌはバレリーナを志し、いつの日かこのロシュフォールから飛び出し、花の都パリで自分達の力を試してみたいと思っていた。また彼女たちには、いつの日か素晴らしい恋人にめぐり逢いたいという夢もあった。
姉妹の母親イヴォンヌはカフェの女主人で、彼女の気さくな人柄で多くの常連客もおり、店は繁盛していた。その客の中には、今回の祭でオートバイの曲乗りを見せるというエチエンヌとビルの二人組や、理想の女性を求め、その女性の人物画を描いている水兵のマクザンスがいた。
そして、いよいよ祭の日がやってきた。広場にはたくさんの舞台が組立てられ、様々なショウが繰り広げられた。とあるきっかけで、エチエンヌとビルに ショウの出演を頼まれたソランジュとデルフィーヌの姉妹も舞台に立ち、歌と踊りを披露した。ショウは大成功だった。ショウの後でエチエンヌとビルは、これ からも自分達と一緒に仕事をして歩けばパリにも行くことが出来ると、姉妹を誘った。そして彼女らは、「パリへ行って大芸術家になろう。素晴らしい恋人にめ ぐりあえるかもしれない」と彼らについていく事を心に決めた。
だが「素晴らしい恋人」はすぐ近くにいるもので、ソランジュは以前、通りで出会った魅力的なアンディにパリへの出発直前に再会した。イヴォンヌも十 年前に些細なことで別れてしまった恋人で、今は楽器店を経営するダム氏と再び結ばれた。デルフィーヌは幸福そうなソランジュたちと別れ、エチエンヌやビル と一緒に車に乗り、パリを目指し出発する。(wikipediaより引用)

review

ああ、こんなにも私の好みなミュージカルだったとは!もっと早くに見ておけばよかった…。シェルブールとは姉妹のように必ず一緒に紹介されるこの映画だけど、どうしてか見ないままだったんだよね。

キャストも時代も内容も知らぬまま見たので、驚きも多し。まず、シェルブールからそこまで年月がたっていないはずなのに、ドヌーヴの顔の変わりよう。もはや別人…。骨格が男らしくなってきて、シェルブールの時のような繊細な美しさとはまたちがった顔になってる。そして、映画のあとに調べて知ったのだけど、姉役で出ているのはドヌーヴの実の姉なんだそうな。(が、彼女、事故で25歳の若さで他界したとのこと。びっくり。もういろいろびっくり)

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まったく予備知識なく見たため、キャストで何よりも驚いたのは、まずジョージ・チャキリス!!あの足をたかーく上げて出て来た瞬間すごいびっくりした。彼、私はウエストサイドストーリーしか知らないので、いやー他にも出てたんだ、っていうかこの映画と同じ時代に活躍してたんだっけ、といろいろ考えてしまった。相変わらずのスタイルと髪型で、楽しませてくれました。細身の白いパンツが似合うなんて、あんまり居ないわな。

そして、ジーン・ケリー!彼も出て来たときは、大物オーラが出まくりで、完全に端役に見えない存在感…。さすが。なんというか、「映画スターの設定で映画出てる人」みたいなんだもん(わかるよね?これ)。紫の服なんて似合うか、普通? 上半身に筋肉しっかりついているのに、身軽に見えるミュージカル俳優の謎。体重私より軽そう。

双子の母親役のダニエル・ダリュー、若すぎて分かりませんでしたごめんなさい。すんごいかわいかった。彼女、「8人の女たち」で、ドヌーヴにガラスびんで頭殴られてたシーンが印象的でしたが。

何よりも好きだったのが歌!姉妹が歌う歌もいいし、イベント屋さんのチャキリスたちが広場で歌い踊る曲も、どれもいい。シェルブールの曲があまり頭に残らなかったのに対して(メインの曲くらいかも。覚えているの)、こっちの曲はとてもめりはりがあって好きだったな。どれもかわいい。ほんとに、かわいいとしか言えない。

そしてクラシックなフランス映画でいまさら言うことでもないけど、インテリアがとても美しい。双子のママが経営するカフェなんて、もうとっても素敵だった。広場に面してオープンなところも、柱も、ガラス張りも。明るい色味ばかりでコントラストはそこまで無いんだけど、本当にきれいにキマっていて、うっとりしました。

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難しいことなーんにも考えないで、素敵な歌とダンス、キレイなインテリアにファッション、「素敵なことが待っているかも!だからパリに行きましょうよ」なんて展開、夢見る世界に浸れるミュージカル。


底抜けにキュートでハッピー、ああ映画って素晴らしい。

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映画館で観た最新映画から、昔の名作まで 幅広くと見せかけて、かなり偏った映画オタクが、ゆるーく感想を書いているブログです。 単館系は、音楽モノの映画、美術モノの映画、歴史映画が好物。 好きな監督はタランティーノ、ウディアレン、園子温、スティーブン・ダルドリー、フランソワ・オゾン、イリャニトゥ、デル・トロなどなど。 雑食に映画を観て、雑多な映画感想を書いております。※感想は鑑賞した当時のものです。
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