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posted by fanblog

2017年10月09日

バグハンター2 紹介/感想

◆バグハンター2 紹介/感想

現職SEの作者ミノ駆動さんが手掛けられたバグハンターシリーズの2作目『バグハンター2』。
1作目はRPGツクールMV、2作目はRPGツクールフェスで制作された作品です。

bughunter20.jpeg

[作品紹介]
フォーラム紹介文
https://goo.gl/WPMJB6

Twitterモーメント
ツクールフェス コンテスト作品「バグハンター2」に関連するツイートや感想
https://twitter.com/i/moments/840915976216432641

[作者紹介]
ミノ駆動さん

ブログ:
http://minodriven.hatenablog.com/
Twitterアカウント:
https://twitter.com/MinoDriven

[遊び方]
Nitendo 3DS/2DSをお持ちの方は、無料ソフトRPGツクールフェスプレイヤーからダウンロードすることでプレイ可能です。

[ツクールフェスプレイヤーのダウンロード方法]
1.3DSホームから「ニンテンドーイーショップ」を起動
2.ソフトを「RPGツクール」で検索し「RPGツクールフェスプレイヤー」をダウンロード
Tkoolfes0.jpg

[作品のダウンロードまで]
3.RPGツクール フェス プレイヤーを起動
4.「ゲームのダウンロード」⇒「作品IDで検索」⇒作品ID「19p9tb7m」を入力

今回ご紹介するのは2作目の『バグハンター2』の方。
プレイヤー、作者どちらの評価も高い良作RPG。
この記事が作品に触れるきっかけになったなら嬉しいです。

■バグハンター2とは

一言でいうとフレーバーテキストで遊び、ストーリーで考えさせられる現代RPGです。
ゲームの舞台は現代のカドカワ高校。入学したての高校一年生四人が織りなす青春グラフィティ。

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いかがでしょうか。響き、かっこよくありませんか?
でも本当にカッコいいお話です。

少年週刊誌のような爽やかさと躍動感あり、社会派さながらの考える場面あり、IT業界必笑なユーモアあり、各種取り揃えていらっしゃいます。
2017年現在、トレンド真っ盛りのテクノロジー「AI」「VR」「AR」が登場するので、ソフト、プログラミングに明るい方はフレーバーテキストを存分に楽しめること間違いなしです。

■学校探索、定点ならではの面白さ

ゲーム研究部を拠点に繰り広げられるステージクリア型。
大きく景色は変わらない代わりに、定点でNPCの会話や人間関係の変化を見る楽しみがあります。

始めは迷う校内も、プレイを進めるうちに覚えていきます。
また覚えやすいようになのか、各方角に印象的な台詞が用意されたNPCがいるのも特徴。
つまりNPCがランドマーク。

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これは本作ならではの魅力ですね。
ぜひ迷いながら覚えてください。

■現代舞台を活かしたユニークな設定

●VR(仮想現実)ショップ
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買い物ができるエリア。
ストーリー進行にあわせてショップLVが解放されます。

●アイテム名と説明文
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有給休暇で蘇生します。しかも安い。
各アイテムの説明文も必見です。

●敵の名前
倒すべき敵はバグ。
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その名前も「冗長なコメント」「タイプミス」など目に耳に痛い方もいるのでは。
プログラミング畑の方なら、戦闘前の一言と各キャラクターのやりとりも楽しめます。

■名言/迷言/格言が散りばめられたテキスト

テキストの元となるアイディアは想像と経験の組み合わせ、というのが私の考え。
『バグハンター2』は作者さんの経験から生まれた(と思われる)テキストが光っています。

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諭すような場面

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耳が痛い方、いませんか

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作者さんの地っぽい台詞、好きです

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遊びすぎですね

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「いいこと言った」感が決まった瞬間

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本作で一番痺れた言い回し

■RPGとして

RPGとして見ると、プレイ感を重視したバランス調整がされていて、理不尽に行き詰ることはありません。
バトルバランスは戦闘回数からレベルアップタイミングをワークシートで計算されていました。
(それでもなおバージョンアップで調整を加えるきめ細かさ)

ストーリー運びは、各キャラクターの設定とリンクした問題に対して、解決する見せ場が丁寧に描かれています。
抜け落ち感、置いてけぼり感は皆無。
そして冒頭から伸びているストーリーラインは、終盤で綺麗に収束しています。
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予想をさせながらも、絶妙に外させる展開。
ぜひエンディングまで遊び進めてみてください。
(私のクリア時間は4時間半。目安のご参考になれば!)

■最後に

クリア後にふりかえると本作はプレイヤーさんにとって、上質な娯楽だったり、気付きを与えてくれたり、励ましになる、そんな可能性を感じる作品です。
現実にありそうな問題を投げかける場合でも一足飛びに結論を出さず、考える間をプレイヤーに与える展開は作者さんのポリシーを強く感じ取りました。
そしてここぞという掴みの台詞では、作者さん自身の言葉があらわれている気がします。
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ここまで書いていて思ったのは、最近読んだ糸井重里さんのこの記事。

『MOTHER』の気持ち。「それがないと、 最後までつくれなかった。」
https://www.1101.com/MOTHER/02.html

この記事で糸井重里さんはお子さんに向けたメッセージを作品内に込められていて、「それがないと、最後までつくれなかった」と書いています。
バグハンター2も同じニュアンスを内包していて、このメッセージはもしかしたらお子様やお子様と同じ世代の子供に向けたものではと、思う瞬間がいくつもありました。
プラットフォームとして、RPGツクールフェスを選択した理由の一つかもしれませんね。

エンドロールで流れるクレジットを眺めて、つくづく心温まる作品だと感じました。
作風と作者さんのキャラクターが一貫している作品なので、これを読んで共感する点が多い方はぜひ遊んでみてください。
そしてぜひ感想を作者さんへ届けて頂ければ、私としても嬉しいかぎりです。

2017年10月現在のお話によると、作者さんはRPGツクールMVで『バグハンター2』の移植を計画されているそうです。
こちらもお楽しみに。

作品はこちら
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