2019年01月31日
出題予測問題<栄養教育論>◎行動科学理論
昨日の問題の解説です。
(2)温度が体温程度の食事は、誤嚥しにくい。
(3)関節訓練による嚥下訓練では、誤嚥の危険性が高い。
(4)舌の運動障害に対しては、食品を細かく刻むとよい。
(5)唾液で食物の表面を覆い付着性を低くするためには、よく噛むとよい。
【解説】正答(5)
(1)誤り。固ゆで卵やカステラなどパサパサしたものは、唾液と混じってベタつき、飲み込みにくく、
喉に詰まりやすい。
(2)誤り。温度が体温程度の食事は、嚥下反射を誘発するのに刺激が少ないため、誤嚥につながりやすい。
(3)誤り。関節訓練による嚥下訓練は、食物を用いない基礎訓練であるため、誤嚥の危険性が低い。
(4)誤り。舌の運動障害では、食塊と形成して咽頭に送ることが困難であるため、
凝集性を高くする必要がある。
食品を細かく刻むことは、口の中でバラバラになってしまうため、適さない。
軟らかく煮て、すりつぶしたり、とろみをつけると良い。
(5)正しい。咀嚼により、固い部分を軟らかくし、変形性を高くし、
唾液と混合し凝集性を高くするとともに、唾液で食物の表面を覆うことで付着性を低くする。
(2)徐脂肪体重の減少は、フレイル(虚弱)につながる。
(3)簡易栄養状態評価表(MNA-SF)は、65歳未満は対象外である。
(4)褥瘡患者では、水分摂取を制限する。
(5)ロコモティブシンドロームの予防では、筋肉トレーニングが有効である。
【解説】正答(4)
(1)正しい。高齢者では、食事摂取量の減少により、
たんぱく質・エネルギー栄養障害(PEM)に陥りやすい。
(2)正しい。
(3)正しい。簡易栄養状態評価表(MNA-SF)は、65歳以上の高齢者の栄養状態を評価する。
高齢者の低栄養を早期に検出することが最大の目的である。
(4)誤り。褥瘡患者では、脱水になりやすいため、適切な水分補給を行う。
(5)正しい。ロコモティブシンドロームは、運動器の障害のために自立度が低下し、
介護が必要となる危険性の高い状態である。
予防では、筋肉トレーニングを含む身体活動を毎日行うことが必要である。
(2)結合組織におけるコラーゲンが減少する。
(3)血中副甲状腺ホルモン(PTH)gは、減少する。
(4)残気量は減少する。
(5)腎血流量は減少する。
【解説】正答(5)
(1)誤り。体たんぱく質と細胞内水分の割合が減少し、体脂肪の割合が増加する。
これは筋肉量の低下によるものである。
(2)誤り。結合組織におけるコラーゲンは増加する。
そのため、総体たんぱく質に占めるコラーゲンの割合は増加する。
(3)誤り。腸管からのカルシウム吸収能の低下により血中カルシウム濃度が低下するため、
血中副甲状腺ホルモン(PTH)は増加し、骨吸収が促進される。
(4)誤り。肺の萎縮、肺胞の弾力性や呼吸筋運動が低下するため、残気量は増加する。
(5)正しい、腎機能の低下により、腎血流量は減少する。
(2)下痢の場合は、水分を制限する。
(3)低栄養に陥りやすいため、エネルギー摂取量が消費量を上回るようにする。
(4)行動範囲の縮小は、低栄養の要因となる。
(5)リンの欠乏は、骨粗鬆症のリスク要因となる。
【解説】正答(4)
(1)誤り。通常、食事から約1Lの水分を摂取している。
食事摂取量の減少は水分不足状態に陥りやすく、脱水のリスクは上昇する。
(2)誤り。下痢の場合は多くの水分を失うので、適切な水分補給が必要である。
(3)誤り。エネルギー終始バランスが維持されるように摂取する。
その指標として、BMIまたは体重変化量を用いて評価する。
(4)正しい。高齢者の低栄養を引き起こす社会的要因として、
経済的困窮や行動範囲が狭まることによる欠食や食物摂取量の不足が挙げられる。
(5)誤り。リンの長期にわたる過剰摂取が骨粗鬆症のリスク要因となる。
今日は、「行動科学理論」の問題です。
栄養教育論は暗記で得点できる教科なので、しっかり得点を稼いでください。
a b c
(1)無条件刺激ーオペラント条件付け ー正の強化子
(2)無条件刺激ーレスポンデント条件付けー負の強化子
(3)随伴刺激 ーオペラント条件付け ー正の強化子
(4)随伴刺激 ーオペラント条件付け ー負の強化子
(5)随伴刺激 ーレスポンデント条件付けー正の強化子
明日解説します。
Q1.高齢期の口腔機能と栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)固ゆで卵は、誤嚥しにくい。(2)温度が体温程度の食事は、誤嚥しにくい。
(3)関節訓練による嚥下訓練では、誤嚥の危険性が高い。
(4)舌の運動障害に対しては、食品を細かく刻むとよい。
(5)唾液で食物の表面を覆い付着性を低くするためには、よく噛むとよい。
【解説】正答(5)
(1)誤り。固ゆで卵やカステラなどパサパサしたものは、唾液と混じってベタつき、飲み込みにくく、
喉に詰まりやすい。
(2)誤り。温度が体温程度の食事は、嚥下反射を誘発するのに刺激が少ないため、誤嚥につながりやすい。
(3)誤り。関節訓練による嚥下訓練は、食物を用いない基礎訓練であるため、誤嚥の危険性が低い。
(4)誤り。舌の運動障害では、食塊と形成して咽頭に送ることが困難であるため、
凝集性を高くする必要がある。
食品を細かく刻むことは、口の中でバラバラになってしまうため、適さない。
軟らかく煮て、すりつぶしたり、とろみをつけると良い。
(5)正しい。咀嚼により、固い部分を軟らかくし、変形性を高くし、
唾液と混合し凝集性を高くするとともに、唾液で食物の表面を覆うことで付着性を低くする。
Q2.高齢期の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)うつ状態は、低栄養のリスク因子である。(2)徐脂肪体重の減少は、フレイル(虚弱)につながる。
(3)簡易栄養状態評価表(MNA-SF)は、65歳未満は対象外である。
(4)褥瘡患者では、水分摂取を制限する。
(5)ロコモティブシンドロームの予防では、筋肉トレーニングが有効である。
【解説】正答(4)
(1)正しい。高齢者では、食事摂取量の減少により、
たんぱく質・エネルギー栄養障害(PEM)に陥りやすい。
(2)正しい。
(3)正しい。簡易栄養状態評価表(MNA-SF)は、65歳以上の高齢者の栄養状態を評価する。
高齢者の低栄養を早期に検出することが最大の目的である。
(4)誤り。褥瘡患者では、脱水になりやすいため、適切な水分補給を行う。
(5)正しい。ロコモティブシンドロームは、運動器の障害のために自立度が低下し、
介護が必要となる危険性の高い状態である。
予防では、筋肉トレーニングを含む身体活動を毎日行うことが必要である。
Q3.成人期に比較して高齢期に起こる身体的・生理的機能の変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)体脂肪の割合が減少する。(2)結合組織におけるコラーゲンが減少する。
(3)血中副甲状腺ホルモン(PTH)gは、減少する。
(4)残気量は減少する。
(5)腎血流量は減少する。
【解説】正答(5)
(1)誤り。体たんぱく質と細胞内水分の割合が減少し、体脂肪の割合が増加する。
これは筋肉量の低下によるものである。
(2)誤り。結合組織におけるコラーゲンは増加する。
そのため、総体たんぱく質に占めるコラーゲンの割合は増加する。
(3)誤り。腸管からのカルシウム吸収能の低下により血中カルシウム濃度が低下するため、
血中副甲状腺ホルモン(PTH)は増加し、骨吸収が促進される。
(4)誤り。肺の萎縮、肺胞の弾力性や呼吸筋運動が低下するため、残気量は増加する。
(5)正しい、腎機能の低下により、腎血流量は減少する。
Q4.高齢期の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)脱水のリスクは、食事摂取量の減少に伴い低下する。(2)下痢の場合は、水分を制限する。
(3)低栄養に陥りやすいため、エネルギー摂取量が消費量を上回るようにする。
(4)行動範囲の縮小は、低栄養の要因となる。
(5)リンの欠乏は、骨粗鬆症のリスク要因となる。
【解説】正答(4)
(1)誤り。通常、食事から約1Lの水分を摂取している。
食事摂取量の減少は水分不足状態に陥りやすく、脱水のリスクは上昇する。
(2)誤り。下痢の場合は多くの水分を失うので、適切な水分補給が必要である。
(3)誤り。エネルギー終始バランスが維持されるように摂取する。
その指標として、BMIまたは体重変化量を用いて評価する。
(4)正しい。高齢者の低栄養を引き起こす社会的要因として、
経済的困窮や行動範囲が狭まることによる欠食や食物摂取量の不足が挙げられる。
(5)誤り。リンの長期にわたる過剰摂取が骨粗鬆症のリスク要因となる。
今日は、「行動科学理論」の問題です。
栄養教育論は暗記で得点できる教科なので、しっかり得点を稼いでください。
Q1.刺激ー反応理論に関する記述である。【】に入る組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。自発的行動の後に伴う結果である【a】を操作することによって、行動を変容させる理論を【b】という。学習者が望ましい食行動をとった場合に、【c】を与えることで望ましい食行動の出現頻度の増加が期待できる。
a b c
(1)無条件刺激ーオペラント条件付け ー正の強化子
(2)無条件刺激ーレスポンデント条件付けー負の強化子
(3)随伴刺激 ーオペラント条件付け ー正の強化子
(4)随伴刺激 ーオペラント条件付け ー負の強化子
(5)随伴刺激 ーレスポンデント条件付けー正の強化子
明日解説します。
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