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2020年05月14日

筋肉貯金の目減り

自転車に乗っていた。
いつもの川沿いでの階段ダッシュに向かっていた。普段は街の景色を眺めながらペダルを漕ぐ。自転車は外に止めているので雨風を受け放題。そのため劣化している。ずいぶん前から変速のギアが壊れ、ギアは高いまま。軽いので一生懸命漕がないといけない。まあ、これがけっこう運動になるのだが。

左手首の冷感は常に感じているのでサポーターはつけたまま。強い日差しだ、サポーター部分が日焼けしないのもイヤなので漕ぎながら外す。
左腕だけでしっかりハンドルを握っているので左腕に力が入っている。あれ、こんなに左腕は細かったっけ。スジ張っている。公園のベンチでマジマジと見るが、ずいぶん筋肉が落ちている。

中・高とテニス部だった。だからか、右腕と左腕を比べると明らかに右腕が太かった。受傷した年、年間50回を超えるゴルフをしていた。ふつうの土日休みのサラリーマンにしては多い回数。
ゴルフは左腕リードで振る。この頃、右腕よりも左腕が太くなった。手首も、指で回して測っただけだが、明らかに太くなっていた。受傷していなかったら今頃はシングルプレーヤーだったかもしれない(ウソ)。

長い期間でついた筋肉は落ちても付きやすい。短期間でついた筋肉は付きにくい。そう感じている。それは、生活習慣も関係あるのか。ふつうの生活で動かす筋肉は決まっている。しらずしらずに筋肉維持の筋トレになっているのだろう。
普段の生活以外のスポーツや筋トレで付く筋肉は、それを止めたらすぐ衰える。僕の左腕も動きが悪いので、普段の生活でもあまり使われていない。そのため衰えも早いのか。
これまでは土日の筋トレで見かけの筋肉を維持できていたのだろう。
ダンベルで少しは動かしているのだけど、やはりいい加減で止めてしまう。ジムのマシンであれば、きっちり決めた回数をこなすが。

来月からジムは開くのだろうか。早くルーティンの筋トレをやりたい。通勤の歩きもそうだが、1週間のサイクルでジムでの筋トレとストレッチも、自分を計る重要な指標だ。
自宅で〇〇が流行っている。自宅で筋トレやストレッチといっても、その前に部屋を片付けて、スペースを作らないといけない。
その頃には自粛は終わっているだろうな。

posted by shigenon at 07:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 頚髄損傷

2020年05月12日

真夏日にダッシュする

階段ダッシュは効果があるようだ。
川沿いの遊歩道、東京では大きな川、荒川。川沿いと防波堤の役割か、一段高くなっている。その上下差は5mくらいだが、その緩い階段を駆け下りて駆け上がる。10往復するが、大した運動ではない。
それでも息は切れる。5分ほどの運動なのだが。

ダッシュといっても、周りから見たら早足程度だろう。
階段だから平地よりも脚が上がる。一応ダッシュしているつもりだから、足を蹴り上げている。これがいい。
中枢神経損傷者は足首の動きに難が出る。スリッパを履いていてもすぐ脱げる。
足を蹴り上げることで足首を動かす。

部屋でスリッパを履いていて、左のスリッパの踵部分が左右に揺れてすぐ脱げていた。それが緩和された。
ダッシュを始めた頃は左足首が張っていた。長く稼働していなかったのだろう。
それだけでなく、左脚が上がるようになった。緊張感なく部屋を歩いていても、足が地面に擦れることがなくなった。

昨日書いた身体に状態に付け加え。
疼痛を記録していなかった。疼痛は最近強めだ。前は表現として、剣山を常に刺されていると言っていた。今の感じは、肩に痛みのカプセルが埋め込まれていて、そこから蟻が色んな方向に噛みつきながら歩いているイメージ。疼痛の痛みを意識外に置いているから忘れていた。

昨日は寝ようとしたら左肩が大きく痙攣する。5分に1回くらい。それも大きい。大きく肩が動くくらい。
これは退院してすぐに起こったことがあった。これを通院時に話してリボトリールが処方された。
今は、なぜこの症状が出るのかを調べて対処法を考えよう。
残念ながらネットで調べても、こういう症状が起きますレベルの情報ばかり。どういう仕組みで症状が起きるかが知りたいのだが。脳と神経に関することは解明されていないことも多いのだろうが、薬が作られているということは、何をどう作用させればいいかはある程度明確なのだろう。薬に頼らずコントロールできる方法を考えたいが。
posted by shigenon at 07:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 頚髄損傷

2020年05月11日

ママからの電話D

昨日はEさんと焼き肉。
東京の下町とはいえ、家の近所でほとんどの用事が済ませられる。焼き肉屋も徒歩3分。コロナの影響で20時閉店なので16時から開いている。
Eさんに金曜の自分の様子について聞く。なんせバーをどうやって出たのかすら覚えていない。

バーでトイレから戻った時によろけていたらしい。それで帰ろうかということになったようだ。ふつうに話していたようだが。
タクシー乗り場はすぐ近くにあるのだが、マスターが店を出て呼んできてくれたらしい。
これまで酒は強い方だった。完全に覚えていないという状態はほとんど経験ない。迷惑をかけていなくて良かった。

焼き肉を食っていると、T君家族が来た。全くの偶然だ。T君の住む建物の横だ、焼き肉屋は。
2時間半くらい飲み食いしたか。焼酎のボトルを二人で1本飲み切って帰った。これくらいの酒量で丁度いい。日曜日だ、在宅勤務とはいえ月曜日からは仕事だ。

帰ってテレビを見ていると電話。大阪のママだ。
コロナを心配してくれて電話をくれた。この前と同じだ。何よりも心配してくれているのが嬉しい。身内以外で心配してくれる人がいることは幸せだ。

身体の状態。
左手を上げるのに難あり。肩に痛みがあり、真上に上げにくい。神経の症状からくるものか、単なる50肩なのか。もう1ヶ月以上になる。
手の痺れはこんなもんだろう。昨日は少し良かったが、今は少し強い。想定内。
右脚の痺れも相変わらずか。坐骨神経痛、一時は気にならなかったが再びお尻を押したら痛い。モモ裏にも押すと痛い痛点がある。朝の痙縮は相変わらず。
痙縮は気持ち悪い。朝は思いっきり背伸びをしたいな。
posted by shigenon at 07:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 頚髄損傷

2019年06月21日

昨日は名古屋へ日帰り。それほど帰りが遅くなかったので居酒屋Yに寄った。
Yに来るお客さんはバラエティに富んでいる。パチンコの合間に来る人、酒好きの主婦、飲食店経営者など。結局21時半まで居た。

変な咳が出る。しかも止めることを自分でコントロールできない。
昨日も地下鉄で急に咳が出る。咳はほとんどの人にとって不吉な鳴き声だ。我慢をするのだが止まらない。風邪か?いや、なんか肺の中の方から絞り出るような咳だ。風邪でない時もたまに出る。

風邪は風邪でひいたままだ。薬は飲んでいるが、良くなっていない。
名古屋で所員に3時間の勉強会。今日は東京でも3時間。明日は再び大学で1時間半の講義だ。
何が大事かというと、もちろん大学の講義だ。何とか今日中に治したい。

身体の動きは徐々に良くなってきた。先週や先々週の週初めほど良くはないが、今週の週初めより良い。
脚の調子の悪い時は手の痺れも強い。
手の痺れが緩和されたと思ったら、動かなくても脚の動きが良いのが判る。中枢神経の障害とはそういうものなのか。

「3日目・4日目に効く鍼が良い鍼ですよ」のコトバが頭の中で繰り返される。今週は土曜の講義のため、鍼には行けない。
今日は18時チンで帰って21時には寝よう。
posted by shigenon at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 頚髄損傷

2019年06月19日

お尻スリスリ

やはり梨状筋の痛みが強いようだ。昨日、得意先と両国駅で待ち合わせた時、早く着いたので柱に寄りかかっていた。お尻を柱の角に当てると痛・気持ちいい。
待っている15分ほど、柱にお尻をスリスリしていた。周りから見たら変態オヤジだったかも。

この日は早く終わったので、一度家に鞄を置きに帰って居酒屋Yへ行くことにする。徒歩1分の距離だ。
荷物が届いていた。知恵の輪の上級者セットだ。そうだ、先週Yで知恵の輪で盛り上がって、そのままの勢いでネット購入したのだ。けっこう早く届いた。

今週、息子の誕生日プレゼントを贈るつもりだ。財布・帽子・カバン・図書カードを用意している。
知恵の輪をちょっとやってみた。なかなか難しい。よし、これも送ろう。
居酒屋Yへはまた注文して持っていけば良い。

日・月と缶ビール1本しか飲んでいない。Yで生中を飲んで、焼酎へ。焼酎1杯目でなんだか酔いが回ってくる。酒飲みのオヤジはよく「酒で肝臓を鍛える」とか言う。そんなことはない、休めることが必要だ。でも、休めると働くまで時間がかかるのだろうか。
昨日は4センチ程残っていたボトルを飲み干して終えた。

今朝、内転筋の痛みは少しマシになっている。本当に気まぐれな症状だ。
今日も午後から外出、Yマスターには寄るよと言ったが、気分次第で。
posted by shigenon at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 頚髄損傷

2018年11月29日

検便

検便を提出しなければいけなかったのだ。S医院で検便キットと共に「出ない時がある」ということで“参加マグネシウム”の便を出やすくする薬をもらった。
それまでは、毎日出たり3日出なかったりの繰り返し。余程の時は退院時にもらって残っている下剤を飲んだ。

酸化マグネシウムは市販薬でも売っていて、最近はCMも流れている。下剤ではないらしい。あくまでも自然に排便を促す薬だそうだ。
2週間分をもらった。毎食後飲む。でも飲み忘れる時も多い。
検便は2日連続取らなければいけない。土日や医院の休みもある。どのタイミングにするか考え、26日と27日に取って27日の夕方に持っていこうと決めていた。

入院中、1か月はベッドの上での排便だった。トイレに座らない排便は慣れないとできない。気分の問題もあるのだろう。すぐに便秘になった。気分だけでなく、肛門の括約筋が働いていなかったこともある。
酸化マグネシウムは病院で最初に処方された。これが合わなかった。お腹は膨満感のように感じるのだが出ない。色々試して、プルゼニドという薬に落ち着いた。それでも出ない時があった。
そのため、腸検査などの時に腸内のモノを全て出す液体の薬も同時に飲むことになった。

これは液体。2滴を寝る前に口に入れる。
この時、右手はかろうじて動く状態だった。でも寝る前に看護師さんに“アーン”して入れてもらっていた。甘えたかったのだ。ただそれだけ。

話を戻そう。
酸化マグネシウムはやはり僕には合わない。結局、処方してもらってもあまり飲まなかった。
ただ検便日を決めた以上、飲んだ。
月曜日は出た。だが下痢気味。まあ問題ないだろう。酸化マグネシウムは取り続けた。
火曜日、全く出ない。仕方ないので会社で挑戦するしかない。

会社でも出そうになかった。胃や腸に食物が少ないからとも考え、会社を出てそば屋の朝定食まで食べた。出ない。10時頃に仕方なくプルゼニドを飲んだ。うまくいけば夕方にはお腹が痛くなるはずだ。一応押さえとして、酸化マグネシウムも飲む。
時間は刻々と過ぎる。S医院は18時半までだ。
トイレに何回か行くが出ない。ここで気づいた。会社のトイレは水がいっぱいに張ってあるタイプ。これでは出たとしても便が水びたしで検便できない。

16時過ぎに用事があるといって会社を出る。家で頑張るしかない。
しかし、その苦労もかなわなかった。18時15分くらいが家を出るリミットだが、それまでに出なかった。
結局はその日、出ることはなかった。検便は基本、連続だろう。でも1日くらいなら問題なかったはずだ。寝る前にもう一度プルゼニドを飲む。

翌日、朝起きるとお腹が痛い。良かった、これで出る。
あれだけの下剤を飲んだのに、出た量は少なく下痢だった。まあいい、これで提出できる。
でも便潜血のための検便だ、下痢便でもいいのだろうか。

会社に行く前にチャリでS医院へ。会社へは遅れて出社と思ったが、8時46分の電車に乗ったら9時1分前に着いた。オフィスは近いのだ。
検便を取ってからでもお腹は下ったまま。会社でも何度かトイレに駆け込んだ。昼から車で外出したが、いつ出てもおかしくない状態だった。

帰り、なんとなく居酒屋Yに。Yはこちらが出なくて困っていた日に下痢で店を休んだらしい。
お互い逆だったら良かったな、と言いながら飲んだ。

無理して下剤を飲めばしばらく影響がある。今日は出ない。
明日は出るかな。というより検便の結果を心配しないといけない。
posted by shigenon at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 頚髄損傷

2018年10月17日

新幹線にて(2018/10/18)

昨日は帰って魚肉ソーセージをつまみにビール。晩飯はどん兵衛。これ以上は酒は止めた。
久しぶりに超音波治療器を使った。

歩きが良くないのと、右脚上腿の外側と裏が押せば痛い。
鑑定団を見ながらだから結構な時間、脚に当てていた。

シャワーをしていて感じるのが、右の尻がいつも冷たい。どれくらい冷たいのかは残念ながら手の痺れで感じることはできない。ただ、冷たいという感覚は感じとれる。

この冷えは血行の悪さなのだろうか?
坐骨神経痛も関係しているのか?いや、そもそも右腰はいつも張っている。このあたりの治療が必要かもしれない。

シャワー後に部屋を歩くが、右脚を治療したことで左足のつまずきがないように感じた。
今朝、家から駅、駅の乗り換えで歩いたが、昨日のような左足先を地面に引っかけるということはなかった。
前々回の鍼で結構右脚の外と内に打ってもらった。その帰りに感じたのは左足がスムーズに出ること。
これは鍼のセンセイに言ったが、それほど重要に捉えてもらえなかった。次回、もう一度伝えよう。

昨日は手の痺れも強かった。手の痺れというより、甲の皮膚が痛い感じ。これは今年から起きている現象だ。
皮膚の異常感覚はその部分の治療ではないのだろう。左手首の冷感覚にこれまて鍼を打ってもらっても変化はなかった。

昨日から毛布を出した。日曜日の夜に寒くて目が覚めた。ブルブル震えると普通の人と違い痙攣のように大きく震える。ただ、震えは自分の意思で止めることができる。震えるということは、身体を暖めたいからだ。対策は早めにうつに限る。

さあ、今日から二泊の出張。夜は飲みだ。
今日も元気だ、ビールがうまい!でいこう。
posted by shigenon at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 頚髄損傷

2018年07月07日

気分のまま

今回の大雨では多くの人が亡くなったことと、ここまで甚大な被害があったことを今テレビを見てて知った。
何度か訪れた場所もある。
今回の災害で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

昨日は結局1時間以上遅れて飛行機は飛んだ。荷物を家に置いて居酒屋Yへ。
軽く飲んで帰ってすぐ寝た。

今日は筋トレと鍼。鍼は2週間ぶり。
雨やら出張やらで疲れがたまっていたのだろう、普段は筋トレで身体の稼働は良くなるのだが、すっきりはしたが動きは良くない。
特に脚。ジムのロッカーまでの階段がふらつくのも久しぶりだ。

筋トレは不思議なもので、1週間ぶりだと荷重が軽く感じる。2日続けると重く感じるのだが。これは健常な時も。

鍼のセンセイは相変わらず「打って欲しい場所」を的確に探してくれる。恐れ入る。
聞いたら、弱々しく見えるという、打つべき場所は。
センセイは言っていた、「教科書通りじゃありませんから」と。

坐骨神経痛の影響か、お尻とハムが痛む。
鍼で完全に痛みが引くわけではないが、今のところマジになっている。

飲みに行くのも面倒臭くなったので、先週の日曜日と同じく近くの商店で焼き鳥を買ってきた。ここのモモ照り焼き400円は値打ちがある。後はつくねとレバーとかしら。

新しい居酒屋に一人で行く気力が無くなったのは年かな。家にいても何もすることはない。家で独りで飲んで酔って寝るのは引きこもりの始まりかも。

まあ身体は少し不自由でも、やりたいことができるのだ。気分のまま、やりたいことをやろう。
posted by shigenon at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 頚髄損傷

2018年07月06日

ポロっと徳島空港にて

昨日は鳴門の鯛、鰹の塩タタキなどを1リッターハイボール2杯で堪能した。

四国は大雨だ。大阪から一緒に車で来た部下は、明石大橋が不通なので瀬戸大橋経由で大阪に戻らなければならない。

15時50分の飛行機を取っていたが、間に合いそうなので13時45分に変更。
変更を電話でしたのだが、最初は満席だった。諦めかけた時にオペレーターが「あっ、今ポロっと空きました」
タイミングが良かったのだろう、ポロっとは面白かった。普段はANAだが、JALに親しみを感じた。

げっ、アナウンスがあった。50分遅れ!
あせって飯食って一番前に陣取っていたのにガッカリだ。

身体にはキツい気圧配置だ。手は痺れより痛い。早く出張鞄を家に置きたい。
posted by shigenon at 13:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 頚髄損傷

2018年06月01日

病院にて2018/6/1

「足は椅子に縛り付けられ、手は後ろ手に手錠。身動きの取れない状態だ。
ここに閉じ込められて1日。食事は2回与えられた。口におにぎりを放り込まれるのだ。

5分前に覆面をしたそいつがやって来ておにぎりを突っ込まれたばかりだ。
次はおそらく6時間後くらいか。

薄暗い部屋だが、地下ではない。すりガラスの窓からは明かりが入っている。縛られていなければその窓を割って逃げられるだろう。

食事のタイミングを待っていた。
僕のいでたちは拉致された時と同じ、シャツにネクタイ、ズボン。なぜかベルトは抜かれた。

普段からネクタイがブラブラするのが嫌いだ。かといってネクタイピンはおじさんっぽい。
今日のネクタイは細め。特にブラブラする。
そのためにネクタイの裏とシャツをクリップで止めていたのだ。

硬い身体を折り曲げ、口でネクタイを引っ張り上げる。うまくシャツを止めているクリップがネクタイに付くように。
よし、ネクタイの真ん中にクリップが付いている。口を上手く使ってネクタイをたくしあげる。

クリップは口の中だ。これで手の後ろの手錠を開けて脱出だ。口のクリップを腹回りのシャツのダブついた所に慎重に落とす。硬い肩回りを動かし、シャツをたぐり寄せる。クリップを落とさないよう。

上手くいった。クリップは手の中だ。
クリップを伸ばそう、そして少し曲げてギザギザをつけないと。

クリップを手のひらから指先に送る。
あれ、指先のクリップはどこだ?確かに掴んでいる感覚はあるが。
なんとかクリップを伸ばした感覚。

クリップを爪でギザギザをつけないと。
ダメだ、硬くて力が入らない。これは諦めた。

手錠の鍵の構造は簡単だ。子供の頃によく遊んで鍵を開けたことがある。今、手を拘束している手錠も本格的な手錠ではない。

よし、鍵穴に・・・・・あれ、鍵穴に入れられない。何度かクリップを手に突き刺す。
10分位奮闘して鍵穴に入ったようだ。
引っかかる部分を探してクリップを回す。
あれ・・・・・指が鍵穴を回しているのかどうかが感覚ない。持っているはずのクリップも持っているかどうか感覚がない。

鍵穴の硬い部分に触れた気がした。
よし、力を入れて・・・・・あれ、知らぬ間にクリップを落としていた。
そうだ、僕は脛髄を損傷して手の感覚が鈍いのだ。手錠を解錠するのは無理なのだ。」

こんなことを今日思った。

目で見ながらは小さな穴に何かを入れるとかは出来る。でも視認できない所へ細かいことはできない。

例えばポケットに入った小銭の種類が触って認識できないとか。

今日、スナップで襟を止めるシャツ。ボタンダウンのスナップ版だ。
クールビズだ。ネクタイは必要ないので、いつもは止めてから着る。
今日は忘れた。着てから止めようとしたら止まらない。ボタンに比べてスナップの穴は小さなポイントだ。
結局鏡を見ながらスナップを止めた。

こんなことは小さな不自由だ。
でも、冒頭に書いたようなことが起きれば脱出できないんだなぁと思うと悲しい。
まあ、起きないだろうが。

病院に着いて一時間、あとどれくらい待つのだろう。
posted by shigenon at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 頚髄損傷
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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