ソーシャルレンディング投資記録（旧ブログ）

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　10月の初め、maneoに関する業務再編の発表がありました。
　Jトラストの経営者である藤澤氏の持ち株会社NLHD社が、maneoマーケット（MNM社）の筆頭株主になっ
　たというものです。株式保有率は9割近くですので、事実上NLHD社による所有に近いでしょう。

　この再編に伴い、maneoはJトラスト社及びそのグループからの業務支援を受けることになりました。
　そのあたりについては、下記の記事でも紹介しています。

　　・maneo再編開始。業務提携の正式発表がありました。


　その提携話から2週間ほど。
　さっそく、maneoのお知らせで基本方針と外部調査委員会設置の一報がありました。
　内容を紹介しようと思います。

　・・・ところで、藤澤氏がMNM社の意志決定をするようになってから動きが迅速ですね。
　それとも、これまでが遅すぎたと言うべきなのでしょうか。


　基本方針については以下に公表されています。
　MNMの社長より上に藤澤氏の名前が来ているあたりで、藤澤氏自らがテコ入れするつもりが窺えます。

　　・maneoマーケット株式会社における基本方針についてのお知らせ


　内容についてはタイトル通り基本方針ですので、突飛な事が書いてあるというわけではありません。
　ただ、「投資家保護」という言葉が繰り返されている>のは印象的でした。
　少なくともこれまでのMNM社においては、投資家保護を第一に考えていたとは言えません（色々言い分は
　あるでしょうが、結果が全てです）。

　今後は回収ノウハウのある日本保証やパルティールとの連携を通して、現在延滞している案件の最大限かつ
　迅速な回収を期待したいと思います。


　それともう一つ気になったのは、SAMURAIとの協業。
　「投資型クラウドファンディング市場の拡大を目的とした広告連携、投資商品組成協力、プラットフォー
　　ム・インフラの共用・再構築の検討」
　とありますので、SAMURAIとの連携強化も視野に入っているようです。


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　連携強化の証拠に、maneoのトップページではSAMURAIのバナーが張られていました。
　ここまでのことをやらかした以上はmaneoの看板ではもう商売できないでしょうし、遅延している案件の
　処理に目処がついたら、SAMURAIに吸収（＋組織再編）した方がいいのではないでしょうか。

　　


　もう一つのお知らせは、外部調査委員会の設置について。
　ただし、すでにmaneoは過去に行政処分を受けて経営改善委員会を設置しています。

　　・外部調査委員会の設置に関するお知らせ　（今回の委員会）

　　・経営改善委員会の設置に関するお知らせ　（以前の委員会）


　にも関わらずなぜ同じようなことを行うのかと言うと、これは想像になりますが、最初の経営改善委員会の
　報告結果がスカスカだったからではないでしょうか。
　下記リンクの提言内容を見る限り、一般論に終始しており実効性がある内容とは思えません。

　　・経営改善に向けた提言書の受領に関して　（以前の委員会の提言書）


　今回の外部調査委員会では、グリーンインフラレンディング（GIL社）の問題に関する事実関係の調査、責
　任の所在の明確化が目的として明記されています。
　それだけではなく、全ての営業者の選定・管理状況やmaneo本体の管理体制も調査の対象となっています。

　また、調査委員会のトップである伊丹氏は、検察畑の方。
　取り扱い分野は コーポレートガバナンス、危機管理・不祥事対応・コンプライアンスであり、検察におい
　ては「企業の背任・詐欺・贈収賄・税法違反」などの捜査・後半に従事されているとのことで、今回のよう
　な委員会にはうってつけかと思います。
　委員会の結果が出るのは約3ヶ月。その内容に興味が尽きません。

　　・伊丹俊彦氏　紹介　（長島・大野・常松法律事務所）


　　


　maneoやMNM社への投資家にとって、このような一連の動きは朗報と言っていいでしょう。
　実際、日本保証やパルティール社の尽力によるものか分かりませんが、一部の案件では返済の動きがありま
　すし、すでに全額回収されたものもあります。

　　・【延滞案件の進捗に関するご報告】不動産事業者BT　（元本は全て回収）

　　・【延滞案件の進捗に関するご報告】不動産事業者CU　（元本の一部を回収）


　maneo事件の収束にはまだまだ時間はかかりそうですが、私も当事者の一人として引き続き動きを注視して
　いきたいと思います。
　少なくとも数ヶ月前に比べれば、光明は見えてきたと感じています。
　

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　ネクストシフトファンドはソーシャルレンディングという枠組みではありますが、その目指すところは他の
　事業者とは少し異なります。

　目指すところはただの融資、金貸しではなく、「社会的インパクト投資（投資を通して、社会的な課題の解
　決も同時に目指していくもの）」。
　フィンテック（金融×IT）の発達によって、社会的インパクト投資は個人でもできる時代になりました。

　社会的インパクト投資はいわば大義名分があるため、注目されやすい投資です。
　この投資は投資家として社会問題の解決に取り組んでいるという意義も感じやすいですし、例え自己満足で
　あったとしても、やらぬ善よりやる偽善でしょう。
　こういった背景で、私は最近一部の資金を社会的インパクト投資に振り向けることにしました。


　そのネクストシフトファンドから、投資された資金の状況を説明するインパクト投資レポートのVol2が公開
　されました。内容を紹介したいと思います。

　　・インパクト投資レポート vol.2　（ネクストシフトファンド）


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　レポートの中では、ネクストシフトファンドを通して集められた資金がどのような相手に貸し付けられてい
　るかが示されています。
　今回の内容は以下の通り。ジョージア（旧国名グルジア）とカンボジアに関する内容です。

　　


　ジョージアへの貸付は1社（C社）経由で総計130万ドル。
　カンボジアには2社（A社、JC社）を通して総計195万ドルの資金が貸し付けられています。
　合計で2,000名を超える相手に貸付が行われていることになり、この一部が私の資金となるわけです。

　今回のジョージア・カンボジア向けの投資は、SDGs（持続可能な開発目標）のうち「貧困」「饑餓」「保
　健」「成長・雇用」の4目標に関係しています。
　投資家としてまず考えることは、もちろん投資によるリターンに他なりません。
　ただそれと同時、この貸付資金が有効に使われ社会問題の解決の一助になることも期待したいと思います。

　　・（参考）「持続可能な開発目標」（ＳＤＧｓ）について　（外務省）


　　


　今現在、私が投資しているネクストシフトファンドの案件は3つ。
　これからも少しずつにはなるでしょうが、投資資金を増やしていきたいと思います。

　　


　ネクストシフトファンドでは、10/25に東京渋谷区でセミナーを実施予定です。
　興味のある方は、投資の前に参加を検討されてもいいのではないでしょうか。

　　・個人ができる社会的インパクト投資　（セミナー情報ページ）


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　SAMURAI（サムライ）は現在、キャンペーンを実施中。
　今回は新規口座開設で500円のAmazonギフト券がプレゼントです。
　投資する必要はなく、口座開設のみでプレゼント対象となります。
　10月末までのキャンペーンとなりますので、検討されている方はお早めにどうぞ。


　　


　会員登録の際には、下記の登録方法紹介記事や広告リンクをご利用いただければ幸いです。


　　・（参考記事）SAMURAI　口座開設の方法を紹介します


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　SAMURAIは昨日、新しい案件の募集を開始しました。
　業務提携（実質的には資本提携も）をしているJトラスト社との合同ファンドで、Jトラストのグループ会社
　へ貸付を行うものです。

　　

　ちょっと驚いたことは、募集に先立ってなぜかmaneoからメールが来ていたこと。
　まさか今回の募集、maneo関連の案件かと思ってしまいました。
　メール内容は下記の通りです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
１. SAMURAI証券〜新ファンド募集予告〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

当社の業務提携先である、
SAMURAI＆J PARTNERS株式会社の子会社である
SAMURAI証券が運営するウェブサイトにおいて、
クラウドファンディングにおける新ファンドの
リリース予定が告知されましたのでお知らせ致します。

新ファンドのリリースを2019年10月17日（木）夕刻以降に予定しております。

※以下のリンク先は、当社のウェブサイトではなく、
SAMURAI証券株式会社が運営するクラウドファンディングサイト「SAMURAI」に遷移いたします。

　考えてみれば、現在maneoはSAMURAIの経営母体であるSAMURAI&J PARTNERS（SAJP社）と業務提携
　をしていますので、その流れでこのメールが飛んだのでしょう。
　おそらくmaneoのユーザ向けにSAMURAIの周知と、SAMURAIへの投資誘導を行う目的があると思います。
　（もっとも、maneoユーザがmaneoに抱いている感情を考えれば、果たして現段階での周知や誘導が効果的
　　に働くのかは疑問が残りますが）


　今回の特徴は新ファンド、さらに日本円とインドネシアルピアの2通貨による募集という点です。
　この記事を書いている現在、日本円の案件は募集完了、ルピア案件は半分ほど空きがあります。
　私はとりあえず、両方に投資することにしました。


　・SAF-Jトラストグループ ビジネスローンファンド1号（円建）　20万円
　・SAF-Jトラストグループ ビジネスローンファンド2号（ルピア建）　10万円

　　予定利率：5%／8%
　　通貨：円建て／インドネシアルピア建て
　　期間：12ヶ月／12ヶ月
　　貸付総額：5,000万円／5,000万円
　　担保：無し（J TRUST BANK劣後ローン）
　　　　　Jトラスト社の連帯保証付き

　　


　ルピアは新興国通貨の中では比較的レートが安定していますが、それでも為替リスクはあります。
　ということで、円建てに20万円、ルピア建てに10万円を投資しました。
　（SAMURAIは第一種金商登録をしていますので、外貨を外貨のまま預かることもできます。
　　とは言えルピアでは微妙なところですし、それは今後案件が豊富になってきた時の検討課題でしょうか）

　SAMURAI初のJトラストとの合同案件、まずは無事募集になって何よりです。
　maneoとの業務連携も含め、これからはしばらくソーシャルレンディングの再編が続きそうな予感。
　その行く末には注目しています。


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