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2018年09月30日
利率が倍になった燃料ファンドに投資を実施。収支モデルを試算してみました。
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利率が5.5%から11%になった案件です
当初5.5%で募集を行ったものの集まりが悪く、突然利率を11%に上げて再募集した燃料ファンド。
色々ツッコみたいところはありますが、少額で投資を行うことにしました。
・燃料卸売事業者ローンファンド193号 20万円
予定利率:11%
期間:23ヶ月
貸付総額:3億円(総額)
担保:燃料の売掛債権に対して質権を設定
赤文字の打ち消し線については、5.5%から11%に利率が上がって再募集をする際に、親会社の連帯保証が
外れていますので、そういう意味で書いています。
考え方は色々ありますが
親会社の連帯保証が外れたということは、万が一の場合にSPC(特別目的会社)だけを潰し、トカゲの尻尾
切りができるようになった事を意味します。
切羽詰まっているという考え方もありますが、既にプロジェクトが走っており、この条件であっても資金を
借りる必要があった、という解釈もできるでしょう。
結局のところ、それぞれの投資家の意見一つになるわけです。
案件詳細にある情報と、一般に手に入る情報から簡単に試算しますと
・初年度売上計画 30億円ボトム
・対象公共事業は25年間
・ガソリンの粗利益は20%、本案件は税制優遇措置があるのでもう少し上か?
・初年度売上30億円に対する粗利益は7億円程度と見込まれる
・純利益でも1億円以上はあるはず
・ソーシャルレンディングで4億円を年利12.5%で借りた場合、2年間の利息は1億円
ということで、ソーシャルレンディングの利息は1年分の純利益以下と思われます。
公共工事が25年続くのなら十分にペイできるわけで、収支としては問題なさそうです。
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トラストレンディングの経営母体
トラストレンディングの経営母体は、エーアイトラスト。
社長以外の役員が全員天下りという、ある意味すがすがしい役員構造です。
この燃料ファンドはおそらく米軍基地移設関連だと思いますが、エーアイトラストは国土交通省や防衛省の
元役人が入っています。
また、沖縄にも支店があり、明らかにそういった案件を狙いに行っていると思われます。
また、財務の状況もまずまず。堅実に黒字を出しています。
案件のリスクは低いとは言えないため、初心者にお勧めできるかというと二の足を踏みますが、投資先を
分散するという意味では検討に値する事業者ではないでしょうか。
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posted by SALLOW at 21:15
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「パキスタン太陽光事業者支援ファンド1号」を詳細解説。クラウドクレジット初の警告付き案件。
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新ファンドは「高リスク商品」
クラウドクレジットから、新しいファンドが登場しました。
最近、クラウドクレジットでは「社会的インパクト投資(*)」に力を入れている様子。
今回の募集案件は、その側面が色濃く出たものとなっています。
(*)インパクト投資:社会的な課題の解決を図ると同時、経済的な利益を追求する投資のこと
・パキスタン太陽光事業者支援ファンド1号
予定利率:10.3%(パキスタン・ルピー建て)
期間:約25ヶ月
貸付総額:1,000万円(当初)
担保:無し
今回のファンドの特徴は、何と言っても上の表記。
クラウドクレジットとしては(おそらく)初の「高リスク案件」が明記されています。
クラウドクレジットの案件は、そもそもが通常の不動産案件などに比べて担保がなく高リスクです。
さらに外貨建て案件では、為替リスクもあるためリスクはもう一段高まります。
そんなクラウドクレジットでわざわざ「高リスク」を明記することになったこの案件。どういった理由で
高リスクなのか、紹介していきます。
高リスクの理由@:無担保
まず最初の理由は、この案件が無担保であることです。
貸付先は米国の環境インフラ支援持株会社ですが、最終的な用途はパキスタンの個人向け太陽光ユニット。
このユニットを割賦販売やレンタルをして、その収入が返済原資となります。
ということは当然、個人からレンタル代金などが手に入らなければ、返済は行われません。
お金を払わなければ太陽光ユニットからの発電が止まる、その後課金がなければユニットは回収される、と
ありますが、実際はユニットの横流しも出てくると予想されます。
そういった場合、個人から債権の取り立てができるかといえば、おそらく答えはNOでしょう。
貸付先の環境インフラ支援会社も、担保として何かを差し入れているわけではありません。
こちらは米国本社まで逃げ出すということはないかもしれませんが、それにしても倒産すれば終わり。
このように無担保ということは、リスクが高い案件ということになります。
高リスクの理由A:貸付先が赤字&債務超過
もう一つの理由はこれ。
貸付先となっている環境インフラ支援会社は、直近で赤字決算&債務超過です。
直近の決算期である2018年6月の純損失は約173千米ドル、総資産約798千米ドルに対し、債務超過は532千米ドルです。O社の事業はパキスタンに持つ現地法人を通じて行っているものがほぼすべてですので、O社の赤字の主因は、パキスタン法人の赤字になります。また、本ファンドの資金需要者たるO社の返済原資となるのも、パキスタン法人の売上となります。
赤字決算はさておいて、債務超過はかなり怖いです。
一般的な家計で例えれば、この会社は資産の1.6倍の借金を背負っていることになります。
「今年度中に資金調達を完了の見込み」「2020年に黒字化の見込み」という説明文は書かれていますが、
それは例え守れなくても、誰もペナルティを負わない軽い言葉です。
資金調達や黒字化のエビデンスがなければ、リップサービスと取られても仕方ありません。
高リスクの理由B:為替リスク
最後のリスクは、為替リスクです。
本ファンドは、パキスタンルピーという聞き慣れない通貨建てで行われます。
この通貨のここ6〜7年の動きはこんな感じです。
(http://www.forexchannel.jp/ より引用)
見ての通り、今年初めからも15%ほど急落しているなど、かなり豪快な動きをしています。
もちろん、償還タイミングでうまく円安になればかなりのチャンスもあるのですが、それは同時にリスク
でもあるということ。
10.3%の年利は、為替変動の前には吹き飛ぶ可能性があることは認識しておく必要があるでしょう。
まとめ
と、パキスタン太陽光ファンドのリスクについて解説しました。
正直言いまして、投資商品としての魅力は微妙すぎます。
ただ、記事の初めに戻りますと、この案件はあくまでも「社会的インパクト投資」。
つまり、「社会的な課題の解決を図る」事を主目的においているのだ、と考えるべきかと思います。
社会的な課題の解決のため、投資家にリスクを負わせるのはどうなんだ、という議論はあるでしょうが、
これもまた、投資の一つの形であることは確かです。
今後もクラウドクレジットではこういった案件が多く登場すると思われますので、気になった方はまずは
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posted by SALLOW at 17:00
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