2019年11月30日
誰しもリスクは少ない方がいいですが、しかしリスクはどこにでもあります。
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記事の紹介
プレジデント・オンラインの記事です。
筆者はレオス・キャピタルワークスの藤野社長。
「ひふみ投信」のレオスの社長ですので、投資に寄った内容となるのは当然のことだと思います。
・希望を最大化する「投資家的生き方」で生き残れ
記事の中では、これからの社会を生き残るためにはリスクを取ってリターンを得る、投資の考え方が重要だ
と語られています。
細かいところでは首をかしげるところもありますが、大筋は同意できる内容でした。
誰しもリスクは少ない方がいいのですが
記事の中で藤野社長は、「希望の最大化」と「失望の最小化」を対にしています。
これは私が時々主張している、「最大幸福追求」と「最小不幸追求」という考え方にも近いのかと最初は
思ったのですが、どうやらそういうことではないようです。
「失望を最小化する人たち」は、嫉妬の感情が大きいため、自分の水準まで他人を引きずり下ろそうとしてくるでしょう。嫉妬などの負のエネルギーは連鎖していくので、「チャレンジするのが怖い」「恥ずかしい」などと、社会全体の不活性化につながっていってしまうのです。
これはある意味その通りだと思いますが、それは失望最小化の一面に過ぎないのではないかと思います。
誰しも失望を最小化したいという心はあるでしょう。
しかしそれが嫉妬につながったり、人の足を引っ張って自分と同じところまで引きずり込もうとするかどう
かはその人の資質によるところが大きいと思います。
それに、失望を最小化することが希望を最大化する手段(もしくは道しるべ)になることもあります。
失望を最小化する思考が一概に悪いというわけではなく、それが対外的にどのように発現するかが問題なの
ではないでしょうか。
もちろん、度を過ぎた嫉妬や人の足を引っ張る行為が一般的に言って褒められたものではないことは前提と
しての話ですが。
自分の人生に干渉されたくなければ、他人の人生にも干渉するべきではありません。
私が自分の水準まで相手を引きずり下ろすのは、議論において泥仕合に持ち込みたい時だけです。
コインの勝負、あなたはどうします?
ちなみに私の場合、藤野社長が言われている
Q.コインを投げて、表が出れば、1万円がもらえます。しかし、裏が出れば、5000円を支払ってもらいます。勝負は1回。チャレンジしますか?
という問いに対しては、YESかNOかかなり迷います。
期待値で考えれば当然チャレンジすべきなのは、当然のこととして理解します。
ただ、自分でコントロールできない部分に結果を委ねるかという点でチャレンジを迷ってしまいます。
私ならきっと、支払わなければならない5,000円で儲けられる方法を考えると思います。
自分が納得した上なら結果は受け入れますが、そうでないのなら「やらずに後悔しない」方法を選びます。
おそらくこれはリスク回避ではなく、単にサイコロを投げるようなゲームが嫌いなだけだと思います。
リスクは全てに存在します
一方、今の立場から動かないことにもリスクはあるというのは同意です。
それはちょうど、「投資しないこと」それ自体もリスクであるように、です。
投資しないリスクをきちんと見据えた上で、それでも「投資しない」という選択をしたのならそれは個人の
自由ですが、それを理解している割合はそれほど多くないでしょう。
だからといって、動かないリスクがあるから闇雲に動くべきでないのも当然のこと。
ですから、以下の内容にはまったくの同感です。
「動くリスク」がある一方、「何もしないリスク」が見えるかどうか。先ほどの質問では、「サラリーマンとして働きながら、いつでも動けるように準備しておく」という中間に答えがあります。
(中略)
投資家のように考えることができれば、リスクをコントロールして日々の行動を決めることができますし、自分の市場価値を念頭に置いて生きることができます。
私は投資家の端くれなので、リスクの分散やコントロールを考えながら日々の行動を決めることは重要だと
自覚し、日々精進しているつもりです。
一方で自分の市場価値については、これから考えていかなければならないことだと思います。
(私に市場価値があるのかどうか、という根本的な問題もありますが)
なぜなら私にとってのリタイアは会社勤めからのリタイアのことで、隠居することではないからです。
いつまで会社にいるかは会社次第ですが、「会社の後」のこともそろそろ本気で考えていかないとな、と
再認識する記事になりました。
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posted by SALLOW at 17:20
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| アーリーリタイアと雑記
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ひふみ投信はそうなんですよね。2018年の最初までは良い調子で、なかなかいいサービスだなと思っていたのですが、その後が伸び悩んでいます。
なんというか、どこかのタイミングで投資哲学がズレてしまったような印象を受けます。
ただ個人的な考え方として、ある人の所業とある人の発言は、一定程度切り離して考えるべきだと思います。「おまいう」とは思いますが、それはそれとして。
貯蓄から投資へのシフトにもっとも重要なのは、フィデューシャリー・デューティーと説明責任だと思います。一方で投資家も、ゼロサムとプラスサムの違いを理解するなど勉強は必要でしょう。
単に結果が伴わないだけなら「投資とはそんなもの」で済みますが、大塚家具やTATERUのように経営者やガバナンスに大いに問題がある企業への投資を続けたという前科があります。レオス・キャピタルの上場も中止になり、またそれに対して満足な説明をしていません。
そんな人のいう「投資は人への投資」がどれほど信用できるかは疑問に感じます。
貯蓄から投資へのシフトを促すには透明性や説明責任が進まないと、未経験者からすればギャンブルと変わらない危険な世界という認識はなかなか改まらないんじゃないでしょうか。SALLOW様に言う話じゃないですが。