2017年01月29日
ドイツの男子テニス界に新星現る★ツベレフ
今年2017年の全豪オープンテニスはかなりのドラマがありました。
まず女子世界ランキングNo. 1 の地に着いたばかりのアンジー・ケルバーが惜しくも4回戦で敗退し、男子テニスでは上位ランクの選手、No 2のジョコビッチが2回戦で敗戦、No 5の我が国期待の錦織がフェデラーに敗れ、No1.のマリーが4回戦でドイツ選手のミッシャ・ツヴェレフに敗れました。
人気の選手たちが次々と姿を消す中で往年のスター選手、フェデラーとナダルが決勝に残ったのがせめてもの救いです。
さて、ジョコビッチを退いて世界ランクNo 1. に躍り出たマレー選手は4回戦に番狂わせで世界ランキング50位のミッシャ・ツヴェレフ選手に敗退しましたが、4大大会で全豪オープンだけまだ優勝を獲得していないマレーにとっては、痛烈の痛手。
この日、ツヴェレフ選手はコントロールと意外なプレーが得意なマレーを、118回以上ものネットプレーで翻弄し、ここぞという時にキレの良いサーブでついに勝利。
インタビューでは「何がどうなって点を獲得したのか全然わからない。とにかく無我夢中だった。」とコメント。
そのミッシャ・ツヴェレフ選手ですが(ドイツ語で数字の12をツヴェルフというので、「?」と思ってしまう)、No.1のマレーを破ったことで、ドイツ中のテニスファンが超盛り上がってます。
実はこのミッシャ・ツヴェレフ(29歳)には10歳年下の弟がいて、この弟がすごいんですよ!
ミッシャは今までシングルでATPワールドツアーで勝利したことがないのですが、弟のアレクサンダー・アレクサンドロヴィッチ・サーシャ (ドイツでは通称サーシャ) は、ジュニア時代に全仏オープン準優勝、全豪オープンで優勝した経歴があり、また2016年のゲリー・ウェバー・オープンでは準決勝でロジャー・フェデラーを破り、決勝に進出するも、マイヤーに敗れてしまいます。
しかし同年サンクトペテルスブルグ・オープンではスタン・ワウリンカを破りATPツアー初優勝を飾っています。
兄は地道な努力家でハンドワーカーといった感じですが、弟は感情豊かな長身の貴公子といったところ。
2m近くもある長身のサーシャがもつ、力のあるサーブもさることながら、スピードのあるストレートの玉を両サイドのコーナーにバシバシ決めることができるドイツ期待の星です。
このツヴェレフ兄弟は元プロテニス選手を両親に持つ(母親は世界ランク22位までいったほどの経歴)、ロシア系ドイツ人で父親がコーチ。
兄が4歳の時に当時まだサーシャが生まれてない一家はハンブルグに移住します。
現在19歳の弟は今年の全豪オープンでは、3回戦でナダルに敗れるも、第1セットを先取し、ナダルが手も足も出ないような、凄まじい好戦でした。
でもさすがに往年の世界ナンバーワンは熟練しています。まだあどけないと言うか、無邪気と言うか、少々気分的なプレーにムラのある19歳のサーシャを抑えて見事勝利。その後ナダルは決勝まで進出し、フェデラーと対決。
一方29歳にして始めての4大大会8強入りを果たした兄のミッシャ・ツヴェレフは、怪我のために6ヶ月休養した後復帰した35歳のフェデラーにストレートで負けてしまいますが、さすがにフェデラーにはネットプレーが役に立たなかった模様。
2016年末にジョコビッチとの契約が切れたボリス・ベッカーがアナウンスを勤めるユーロスポーツでのインタビューでミッシャ・ツヴェレフは「2年前手首の怪我でテニスを諦めようかと思ったときに、弟からのインスピレーションが大きかった。弟がいたから僕はここまで来れた。僕たちは互いに触発し合ってる。」とコメント。
弟の励ましで自分が思っても見なかった成果を出せた2017年の全豪オープンはきっと一生の宝になるでしょう。
弟のサーシャは今後の男子テニス会に、大きな旋風を起こすことでしょう。
ツヴェレフ兄弟の今後の活躍に大きく期待。
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