残業250時間 | 管理職扱いで残業代なし | くも膜下出血で死亡した建設コンサルタント勤務の男性に労災認定: ちょっとオールトの雲まで出張です

2016年08月19日

残業250時間 | 管理職扱いで残業代なし | くも膜下出血で死亡した建設コンサルタント勤務の男性に労災認定

１．はじめに

　東京都渋谷区内の建設コンサルタント会社で働いていた男性（当時42歳）が、業務中にくも膜下出血で倒れ、その5日後に死亡したことについて、遺族の代理人弁護士が8月3日、東京・霞が関の厚生労働省記者クラブで記者会見を開き、労災申請が認められたことを報告したそうです。
　今回はこの件について、投稿したいと思います。

出典：いらすとや

２．厚生労働省記者クラブの記者会見の内容

　記者会見の内容を簡単に箇条書きで記載します。

・亡くなった男性は課長代理として下水道関係の設計業務を行っていた。
・2015年7月、解離性脳動脈瘤によるくも膜下出血で業務中に倒れ、5日後に死亡
・遺族によると、「亡くなる2015年7月までの13カ月間の月平均残業時間は104時間を超え、最悪の月は（残業）250時間・休日ゼロの月があった」
・男性は同社において管理職とみなされ、残業代が支払われていなかった
・労基署は、男性について「（労働時間に関する規定の適用を受けない）労基法41条2号の『管理監督者』ではない」「時間外労働賃金を支払うべき」と判断した。

　という内容です。

３．記者会見の内容をみた私の考え

　お亡くなりになった方には申し訳ないのですが、はっきり言って「仕事のしすぎ」です。以下に記者会見の内容に関する私の考えを示します。

・亡くなる2015年7月までの13カ月間の月平均残業時間は104時間では最悪の月は（残業）250時間、休日ゼロって・・・。これは死亡します。大体月の残業が100時間を超えると、身体が悲鳴を上げ出します。
・課長代理という役職って、管理職なのでしょうか？会社によって微妙に異なりますが、課長補佐とか主任技師って管理職なのか、正直疑問です。
・私も長いこと建設コンサルタントの業界にいますが、労基法41条2号の『管理監督者』は大手では「部長」や「技師長」クラスが該当すると思います。
・この会社が業界として飛び抜けて異常かというと、結論は「普通」の会社です。管理職にかかわらず、「サービス残業」、「違法な時間外労働」は当たり前です。

　では、どのようにすれば、死ぬような残業をせずに済むか、自分なりに考えてみました。

・無駄な仕事はしない。断る努力をする。100万円の仕事を30件こなすより、3,000万の仕事を1件こなした方が楽です。
・技術営業は必要最小限とする。余りやりすぎると、営業マンがサボり出します。
・毎年仕事を出してくれるお客を獲得すること。
・メールでのやりとりは必要最小限とする。コレが残業の一番の原因だと私は考えています。時間を決めてメールを確認する。とにかくメールをみて返信する時間を減らす。私は1日3回しかメールを確認しません。目に入っても大抵のメールは無視です。本当に急ぎの場合は相手から電話が来ます。
・会社から支給されている携帯・パソコンは絶対に家に持ち込まない。以前は持ち込んでいましたが、会社の携帯とパソコンがあると風呂敷残業ばかりやるようになります。
・顧客とは口約束しない。絶対に書面でやりとりする（証拠を残す）。記録簿を打合せの資料にしてしまうこともありかと。
・仕様書以外のことを求められた場合は、個人の判断で実行せず、会社の同僚に相談してから実施する。あるいは無視する。私はメールだけで来た無駄な作業内容の要請は、即答せずに２～３日寝かせています（無視しています）。
・とにかくサボる方法、いかに楽するかに集中する。資料も簡潔に１枚だけで打合せを実行。無駄な色は使わない。白黒が基本。カラーは使わない。
・身体の調子が悪いときは休むこと（サボること）。
・机の上はたまに掃除する程度で十分。毎日掃除して帰宅するのは無駄。
・パソコンは電源を切らず、スリープモードにて退社。ショボいノートパソコンなので、起動する時間に数10分要します。
・最後の手段は、上司、部下、他の部署、協力会社にやんわりと仕事を押し付けること。

　私は上記の努力をして、少しでも隙間時間を作っていますが、それでも帰宅する時間が遅いです。
　なお、私、以前勤めていた会社では長時間労働のしすぎで会社で倒れたことがあります。救急車で病院に運ばれましたが、会社に救急車を呼んだ行為を行ったという理由で退職（クビ）に追い込まれました。会社名は記載できませんが、その筋では名の知れた会社です。身体を壊しても、会社は何もしてくれません。命をかけてまで会社に奉仕するのは止めましょう。会社自体もそこまで求めていませんので・・・。