2017年06月12日
東名高速バス事故 | 道路構造に問題はなかったのかを考えてみた
先日、東名高速の新城(しんしろ)パーキングエリア付近で大きな事故が発生しました。この事故について、道路構造の観点から問題がなかったのか、私なりに考えてみました。
・1.はじめに
・2.バスのドライブレコーダーの静止画像
・3.道路構造上の問題について
まずは、バスのドラレコの動画を引用して、衝突までの瞬間を静止画像にしたものを示します。
下の画像が、衝突前までの画像です。
一番上の画像をみると、対向車線の法面らしいところを駆け上がっている車両がみえます。これだけでは、反対車線まで跳んでくるとは思いもよらないです。
次に、乗用車が中央分離帯上の眩光防止板を破壊しながら、対向車線に跳んでくる様子です。画像をみるかぎり、眩光防止板は壊れていますが、下の分離帯は全く機能していないことがわかります。
最後に、バスに衝突する直前の静止画像です。目視ですが、軽く路面から2mぐらいの高さで跳んでいます。
その後、バスの上部に激突しました。バスの乗員乗客の方に、死者が出なかったのは奇跡です。運転手の方が機転を利かせて、衝突前にハンドルを切ったことも幸いしていたかもしれません。
以下の動画はそれらをYouTubeで配信している動画です。私は動画を観て、思わず頭を避けてしまいました。
報道では、乗用車が一度左側のガードレールに衝突し、法面に上がり、中央分離帯の上を跳びながら、バスに衝突したという情報が出ています。
なぜ、左側のガードレールに衝突したのかという理由はまだ調査中とのことです。
私の予想ですが、事故現場は新城PAの少し名古屋寄りの区間です。東名高速は非常に交通量が多い道路ですので、パーキングから出てくる車両も多い路線です。
事故車両はパーキングを通過するときに、追越車線に入り、新城PAの出口付近で走行車線に戻るときに、何らかの理由で車両のコントロールを失って、左側のガードレールに衝突したのではないかと考えています。
そして、そのまま横滑り状態で、追い越し車線側の法面を駆け上がり、中央分離帯の上を跳び越して、バスに衝突したものと考えています。
下の図は、事故現場付近の道路を横断図にしたものです。法面等の勾配は何となく描いています。この区間は緩いカーブが入っている区間です。下の絵ほどではありませんが、道路にはカーブをスムーズに走行するために片勾配が入っています。
なぜ中央分離帯に法面が存在するのかというと、この片勾配のために、中央分離帯付近に高低差が生じて、法面が出てくるということです。
この区間で問題なのは、法面の法尻(斜面の下)もしくは法面に下り線側のガードレールがないことです。
分離帯もかなり広いので、上り線だけはなく、下り線の側帯に近い場所(法面部分)にガードレールが設置されていれば、車が跳ぶような事故は防げていたと考えています。
もっとも事故を起こした乗用車が一番の原因ですが、事故が起きてから車線外に出ない工夫も必要だと痛感した事故でした。このような構造の路線は高速道路だけではなく、有料道路、一般道路等、日本中に存在すると思います。今回のような事故が起きないように、問題がありそうな場所については、早急に対策を行い、大規模な事故の防止に図ることが望ましいと考えています。
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