2010年12月15日
東京都で漫画弾圧条例可決
東京国際アニメフェアは石原都知事が実行委員長を努め、都のアニメ振興策として今年で十年目になる。
しかし、都行政による出版の主張の無視と度重なる石原都知事の暴言によって、世界的人気作品の原作を有するコミック十社会所属の出版社が全てボイコットを決定。
アニメフェアの出展コンテンツの半数以上が消えてしまった。
管総理がブログで懸念を表明するほど、事態は深刻だ。
しかし、石原都知事は意に介さない。
世界的に人気のある日本のアニメーションを児童ポルノと混同した都知事。
子供向けに児童が強姦される漫画を描いている漫画家などいない。
業界も自主規制を徹底している。
20年にも渡る出版との話し合いを投げ出した警察官僚(しかも志布志事件の元県警本部長)主導で有害図書指定の減少を埋める極めて悪質な条例。
都は「悪質な図書を棚分け」とうそぶいているが条文に抵触するのは一般の青年向けコミックスもである。
あずみやベルセルクやゴルゴ13の様な作品を、取り締まろうと思えば取り締まれる。
成人向けの書棚などというものは少なく、無い店も多い。
指定を受けた本は返品され、書店が再発注をかける可能性は極めて少ない。
マンガ文化を本当に子供向けのみに変え、石原都知事の小説の様な作品も、神話や歴史、源氏物語でさえ指定を受ける可能性がある。
これで日本のコンテンツ産業は大幅に退化し、国際競争力を失うだろう。
しかも、条文には異議申立て可能な場所がない。
有害指定を審議する青少年審議会も、付箋を貼ったページを読んで即断即決で有害性を決める非公開の代物でしか無い。
これの何処が青少年の健全育成だろうか?
そもそも東京の教育は劣化している。
まともな性教育さえ無く、万引きが犯罪だと思わない親さえ数多く居るらしい。
これらは漫画を規制して健全になるのだろうか?
今の子供に必要なものは情報を選びとる力であって、無菌室で育てた子供を18歳で放り出すことではない。
それに、たかが漫画程度で性に軽率になったり性犯罪を犯す子供がいたのであれば、「その子供の親も学校も漫画以下」である。
都に住む全ての親は、石原都政によって漫画以下と判断された事に怒るべきだろう。
そして反対したのは出版と漫画家だけではない。
日弁連、東京弁護士会、第二東京弁護士会ひまわり、自由人権協会。
彼らはエロ賛美の不真面目な団体だろうか?
石原都知事の出身である日本ペンクラブも反対。映画やドラマの脚本家の在籍する日本シナリオ作家協会。
これらも、子供にエロ漫画を読ませたい団体だろうか?
危険性への言及を全て無視し、「日本人の良識」などと嘯く石原都知事は既に前頭葉が退化して正常な判断力を持っていないのだろう。
また、6月の否決以来、東京都はPTAや民間団体を呼びつけて81回も成年コミック(ゾーニング済みエロ漫画)と児童ポルノを見せ、「反対派はこれを擁護している」とウソを垂れ流した。
当然、条文上の幾つもの欠陥は一切紹介されていない。
その結果、反対した都議会民主党議員は「エロ議員」「次の選挙に落ちる」などと市民団体から非難された。
本日産経新聞が、この「工作」を「説得」と称して正当化している。
相変わらずの都知事新聞である。かねてより統一教会系の保守思想に満ち溢れているのも問題。合同結婚式の宣伝を堂々と載せた新聞社など他にあるまい…。
しかし、愚行はこれだけではない。長年一切補修をしなかった築地市場が雨に浸水したのを「天の声」と喜び、市場の反対派の声を無視して2兆円の利権の為に強引に豊洲に移そうとする。
有害物質が検出された土地で都民の食の安全が確保されるだろうか?
1400億円も税金を投入して未だ債務にまみれて経営が息詰まる新銀行を今後も存続させる。
オリンピック誘致と称して http://twitpic.com/3fi3te 都民の税金で1.2億円の海外旅行。
芸術振興費用を削減して息子に食い扶持を与えようとした事もあった。
こんな石原都政がいつ子供の事など考えたのだろうか?
反対した漫画家の中には真剣に児童の保護活動を行っている人もいる。
しかし、都が彼以上に児童保護施策を行った事はない。
彼は良識人でも愛国者でも正常な為政者でもない。ただの老害だ。
全て偽善である。
にもかかわらず、3月からの都条例にまつわるあらゆる騒動について、マスコミがその本質を一度も伝えてこなかったのは慚愧に堪えない。
石原都政を打ち倒し、条例を改廃させられる新しい都知事候補が誕生する事を切に願う。
最後に、この条例案に反対し、多くの問題点を言及した都議達、都議会民主党の松下玲子都議、吉田康一郎都議、くりした善行都議、西沢けいた都議、小山くにひこ都議、また、最終的に賛成に転じるも多くの人に門戸を開き、積極的に意見を訊いた浅野克彦都議。
そして日本共産党東京都議団、生活者ネットワーク、自治市民'93の福士敬子都議。
長年民主主義が不在だった東京都議会に於いて奮闘してくださった彼らに心から感謝したい。
東京都「青少年健全育成条例改正案」可決!
日本雑誌協会編集倫理委員長 山了吉さんインタビュー
http://www.daimokuroku.com/?index=intsai&date=20101215
苛立ちが収まらんのでもうひとつ載せておきます。
【主張】都性描写規制条例 子供を守る当然の改正だ
「表現の自由」を人質にとるような反対は、議論のすり替えと言わざるを得ない。
〜社会規範に反した漫画を放置することは、かえって表現の自由を妨げることにならないか。
趣旨を見誤った上に言論機関が脅迫ですか。
週刊誌にも劣る三流新聞ぶりに呆れます。
まぁ、一度もしっかりとした記事を書かずに「漫画児童ポルノ」なんぞと連発していた産経新聞ですから、特に違和感は無い記事ですが。
ちなみに児童ポルノは「実在児童の性的搾取の記録映像及び画像」の事で、産経の云わんとするこれは、漫画家は実在児童を性的虐待して漫画を製造しているという異様な意味合いになります。
しかし、都行政による出版の主張の無視と度重なる石原都知事の暴言によって、世界的人気作品の原作を有するコミック十社会所属の出版社が全てボイコットを決定。
アニメフェアの出展コンテンツの半数以上が消えてしまった。
管総理がブログで懸念を表明するほど、事態は深刻だ。
しかし、石原都知事は意に介さない。
世界的に人気のある日本のアニメーションを児童ポルノと混同した都知事。
子供向けに児童が強姦される漫画を描いている漫画家などいない。
業界も自主規制を徹底している。
20年にも渡る出版との話し合いを投げ出した警察官僚(しかも志布志事件の元県警本部長)主導で有害図書指定の減少を埋める極めて悪質な条例。
都は「悪質な図書を棚分け」とうそぶいているが条文に抵触するのは一般の青年向けコミックスもである。
あずみやベルセルクやゴルゴ13の様な作品を、取り締まろうと思えば取り締まれる。
成人向けの書棚などというものは少なく、無い店も多い。
指定を受けた本は返品され、書店が再発注をかける可能性は極めて少ない。
マンガ文化を本当に子供向けのみに変え、石原都知事の小説の様な作品も、神話や歴史、源氏物語でさえ指定を受ける可能性がある。
これで日本のコンテンツ産業は大幅に退化し、国際競争力を失うだろう。
しかも、条文には異議申立て可能な場所がない。
有害指定を審議する青少年審議会も、付箋を貼ったページを読んで即断即決で有害性を決める非公開の代物でしか無い。
これの何処が青少年の健全育成だろうか?
そもそも東京の教育は劣化している。
まともな性教育さえ無く、万引きが犯罪だと思わない親さえ数多く居るらしい。
これらは漫画を規制して健全になるのだろうか?
今の子供に必要なものは情報を選びとる力であって、無菌室で育てた子供を18歳で放り出すことではない。
それに、たかが漫画程度で性に軽率になったり性犯罪を犯す子供がいたのであれば、「その子供の親も学校も漫画以下」である。
都に住む全ての親は、石原都政によって漫画以下と判断された事に怒るべきだろう。
そして反対したのは出版と漫画家だけではない。
日弁連、東京弁護士会、第二東京弁護士会ひまわり、自由人権協会。
彼らはエロ賛美の不真面目な団体だろうか?
石原都知事の出身である日本ペンクラブも反対。映画やドラマの脚本家の在籍する日本シナリオ作家協会。
これらも、子供にエロ漫画を読ませたい団体だろうか?
危険性への言及を全て無視し、「日本人の良識」などと嘯く石原都知事は既に前頭葉が退化して正常な判断力を持っていないのだろう。
また、6月の否決以来、東京都はPTAや民間団体を呼びつけて81回も成年コミック(ゾーニング済みエロ漫画)と児童ポルノを見せ、「反対派はこれを擁護している」とウソを垂れ流した。
当然、条文上の幾つもの欠陥は一切紹介されていない。
その結果、反対した都議会民主党議員は「エロ議員」「次の選挙に落ちる」などと市民団体から非難された。
本日産経新聞が、この「工作」を「説得」と称して正当化している。
相変わらずの都知事新聞である。かねてより統一教会系の保守思想に満ち溢れているのも問題。合同結婚式の宣伝を堂々と載せた新聞社など他にあるまい…。
しかし、愚行はこれだけではない。長年一切補修をしなかった築地市場が雨に浸水したのを「天の声」と喜び、市場の反対派の声を無視して2兆円の利権の為に強引に豊洲に移そうとする。
有害物質が検出された土地で都民の食の安全が確保されるだろうか?
1400億円も税金を投入して未だ債務にまみれて経営が息詰まる新銀行を今後も存続させる。
オリンピック誘致と称して http://twitpic.com/3fi3te 都民の税金で1.2億円の海外旅行。
芸術振興費用を削減して息子に食い扶持を与えようとした事もあった。
こんな石原都政がいつ子供の事など考えたのだろうか?
反対した漫画家の中には真剣に児童の保護活動を行っている人もいる。
しかし、都が彼以上に児童保護施策を行った事はない。
彼は良識人でも愛国者でも正常な為政者でもない。ただの老害だ。
全て偽善である。
にもかかわらず、3月からの都条例にまつわるあらゆる騒動について、マスコミがその本質を一度も伝えてこなかったのは慚愧に堪えない。
石原都政を打ち倒し、条例を改廃させられる新しい都知事候補が誕生する事を切に願う。
最後に、この条例案に反対し、多くの問題点を言及した都議達、都議会民主党の松下玲子都議、吉田康一郎都議、くりした善行都議、西沢けいた都議、小山くにひこ都議、また、最終的に賛成に転じるも多くの人に門戸を開き、積極的に意見を訊いた浅野克彦都議。
そして日本共産党東京都議団、生活者ネットワーク、自治市民'93の福士敬子都議。
長年民主主義が不在だった東京都議会に於いて奮闘してくださった彼らに心から感謝したい。
東京都「青少年健全育成条例改正案」可決!
日本雑誌協会編集倫理委員長 山了吉さんインタビュー
http://www.daimokuroku.com/?index=intsai&date=20101215
苛立ちが収まらんのでもうひとつ載せておきます。
【主張】都性描写規制条例 子供を守る当然の改正だ
「表現の自由」を人質にとるような反対は、議論のすり替えと言わざるを得ない。
〜社会規範に反した漫画を放置することは、かえって表現の自由を妨げることにならないか。
趣旨を見誤った上に言論機関が脅迫ですか。
週刊誌にも劣る三流新聞ぶりに呆れます。
まぁ、一度もしっかりとした記事を書かずに「漫画児童ポルノ」なんぞと連発していた産経新聞ですから、特に違和感は無い記事ですが。
ちなみに児童ポルノは「実在児童の性的搾取の記録映像及び画像」の事で、産経の云わんとするこれは、漫画家は実在児童を性的虐待して漫画を製造しているという異様な意味合いになります。
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