民主党が野党に戻ってまた「テスト」でパフォーマンスしていたそうで、石井一議員の漢字テストに何も学ばんかったんかいなと呆れた今日この頃。
　メディア向けのパフォーマンスだろうと思ったが、

予算委員会で質問しました。

予算員会（３月２９日）で明らかにした内容について

　ちと様子がおかしい。

・暫定予算の為の予算委員会で質問通告なし。
・40分も時間を使って予算と関係ない質問のみ。

　まぁ、呆れた。明らかに顰蹙を買う内容ではある。
　だが、改憲草案を作って憲法改正を推進している政党の党首兼総理大臣としてあの答弁はどうだろうか…。

予算委員会で聞くというやり方には賛成しないが、安倍氏は13条が個人を尊重してることも、芦部の名も、徴兵制が草案で合憲かどうかも知らないことが判明した。私は変えてもいいと思うが、現憲法を知らずに変えたいと考え、芦部を知らずに学説を批判し、草案を知らずに総裁してる意味は全くわからない

— 自民党憲法草案の条文解説さん (@satlaws) 2013年3月29日

判明した経緯はさておき、総裁が中身を知らないのだから、草案についての勉強会は党内であまり行われていないのだろう。自民党の議員の方々にこそ、自分たちが掲げている基本方針が何を意味しているのかを知って頂きたい。自民党憲法草案の条文解説　satlaws.web.fc2.com

— 自民党憲法草案の条文解説さん (@satlaws) 2013年3月29日

首相が憲法を知らないというのは、経済を知らないのとは質的に異なる。少しかじれば誰でも覚えるくらい登場する13条や芦部が、百歩譲って一般市民にはマニアックだとしても、日本でいちばん憲法に縛られるべき人間が憲法を知らずに政府を動かすというのは、全ての政策がクーデターだとすら言える

— 自民党憲法草案の条文解説さん (@satlaws) 2013年3月29日

国家権力にとって、国家権力を縛る憲法はうっとうしい存在であるから、いかに憲法の範囲内で巧妙にやりたいことをやるか考えるために、うっとうしい現行憲法を徹底的に理解しているものだと思っていたのだが、政治家を過大評価していたようだ。

— 自民党憲法草案の条文解説さん (@satlaws) 2013年3月29日

そして知らないのなら、その条文や学説に不都合を感じたこともなかったわけだから、なぜ変えるのかがいよいよわからない。まあ草案の内容も知らないのだから考えても仕方ないか。自分の党の基本方針を知らない人をトップに据える党が与党になる国が美しいのだろう。

— 自民党憲法草案の条文解説さん (@satlaws) 2013年3月29日

民主党の小西議員による安倍首相へのクイズ的質問に批判があるみたいだけど、僕は小西氏は重要な質問をしたと思う。だって改憲を強硬に進めようとする安倍氏が、少なくとも憲法学の通説を理解せずにそうしていることを明らかにしたわけだから。これは恐ろしい話ですよ。

— 想田和弘さん (@KazuhiroSoda) 2013年3月30日

いや、その前に内閣総理大臣という日本で最も強い権力を持つ人間が、自分にどういう法的根拠で権力が与えられ、そしてその権力がなぜどのように制限されるのかを理解していないことが分かってしまったわけだから、これは大変な事態ですよ、実は。もっと騒がないとまずいです。

— 想田和弘さん (@KazuhiroSoda) 2013年3月30日

まあ法学徒以外には、「憲法のことを語るのに芦部を知らない」ことの異常さは伝わりにくいなーとは思う。他分野では、説とその主張者の紐付けってそんなに強くないわけで。

— はんたーさん (@hunternameg) 2013年3月30日

一括ＲＴ、小西議員の意見は真っ当で国の根幹を買変えようとする割りに基本的な事を何も理解してしない事を安倍総理が露呈しただけの事。其れは小西議員側の責任では無く単に相手が無知なだけの話。まともなブレーンも居なければ勉強もしていない証拠

— momo2000さん (@itj57fhhhgt) 2013年3月30日

みんな忘れたかもしれないけど、自民党の憲法改正案策定に携わって、憲法審査会の委員を務めていた自民党議員が「立憲主義なんて聞いたことない」って言ってるんだもんねぇ。→ bit.ly/16ofOim

— yam@oさん (@sophizm) 2013年3月30日

　分かった上で公共の福祉を公益及び公の秩序に上書きしようとしているのかと思いきや…。
　敗戦から時代が変わって戦後レジームからの脱却と称して改憲に着手したい筈の政党の、その党首が憲法に記された権利の価値を認識していないとはどういう事だろう。
　押し付けられた憲法とやらは泣き言だったのだろうか。
　時代の変化や憲法の価値を鑑みずいたずらに憲法改正を連呼していたのだったとすれば、それは鳩山民主党と何が違うのだろう。
　その鳩山政権さえ自民党が長らく頭を垂れていた年次改革要望書を突き返したというのに。
　そして、さんざん反対していた筈のTPPでさえ「安倍さんを信じる」、今回の件も民主党叩きの一環としか捉えてない支持者が多い事にも呆れた。

あのさ、安倍総理を擁護するのは個人の自由だけれども本人もマトモに理解出来ていない「憲法」に対してキチンと勉強するべきと言う苦言を呈する事が本当の安倍総理擁護だと言うのに何処からも見当たらない。

— momo2000さん (@itj57fhhhgt) 2013年3月30日

　苦言を呈するのは支持者ではないというスタンスなんだろうか…。

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