2012年12月06日
Marca Fina Panatela4種比較
Marca Finaは珍しいパナマ製プレミアムシガーであり、現在Ruedaで複数の銘柄とビトラが取扱中。
味は以前ゆんゆん氏から頂いたPanama版Coronitaの出来が極めてよく、今回はその中からPanatela類のみをレビューしてみたいと思う。
購入元はもちろんRueda…ではなく、はまきやさんがRueda売りの葉巻をお客さんの注文で取るというので便乗してお願いした。
丁度はまきやさんで買うつもりだったものもまとめて回収できてありがたい。
●Marca Fina Nicaragua Panatela(4 7/8 x 35)
オフィシャルでは欧州専用サイトでしか見かけないMarca Fina Nicaraguaの最小サイズ。
5インチに限りなく近い丈とTabacarela Panatelaと同等の太さが丁度手に馴染む。
ラッパーはMaduro〜Oscuro並に濃く、表面香とフット香は熟成した発酵臭。
状態はウェッティで、輸送と納品を前提んしたものの様に感じる。若干寝かせた方が良いのかもしれない。
8mmパンチでカットすると、円形にカットされたラッパーは厚めだった。
着火直後はきめ細かいスパイスが多め。香りはシダーとフローラルの中間、という感じだろうか。
ニカラグア+見た目、でアーシー+ココア的なものを想像していたが、その後の展開はフルーティ+カラメルの甘みだった。
香りもフローラルさが勝るようになり、キャラクターは少し強い印象。
そして着火から2cm程だろうか、カラメル感が少し勝るようになってくる。
そこからはきめ細かいカラメルとスパイスが続き、中盤頃にアーシーさも加わる様になった。そこからゆっくりと、カフェオレ系の甘みが姿を見せ始める。
そこからカフェオレ系の甘みが続き、残り4cm程で濃くなってブラックコーヒーの様な喫味に転じた。
変化があって面白いし美味いんだが……、どういう事だろう。後半からやたら細かいフィラーが口に入る。
ヘッドを下にして軽く揉むとポロポロ出てくる…。なんじゃこりゃ(汗
オフィシャルの表記はLongfillerであり、これはあれだろうか、不真面目な職人が混ざってるとか?
昔クリスマスセールでVdSのD8 Panatela50本まとめ買いをした事があるのだが、その時2本だけこんな個体があったな…。
まぁ、あそこは連絡すればすぐ改善してくれるが(その折はわざわざ再送の申し出まで頂きましたが改善出来れば良いので辞退しました)。
味のクォリティは素晴らしく、雑味も全くない。それだけに非常に残念である。
とりあえずヘッドを揉みほぐして崩れたフィラーを排除。パイプの葉みたいなサイズのがぽろぽろ落ちてヘッドが平打ち麺の様になってしまった…。が、そのまま最後まで吸ったが味は本当に良い。
まさかパナマ産で先日の作りの悪いPiedraと同じ目に遭うとは思わなんだ…。
なんというか釈然とせんが、味は間違いなく良い。しかもかなり。今度買う時は作りの良い個体に出会えると良いのだが…。
●Marca Fina Honduras Panatela Larga(5 7/8 x 35)
Nicaragua Panatelaより1インチ長いLarga仕様。手にした印象はPetite Lanceroという感じだろうか。
う〜む、Marca Finaの全銘柄中サイズ的に最もお得かもしれない。
Honduras版Marca Finaにはほぼ7インチである177mm丈(太さは同じ)のPalma Largaもあるが、こちらは日本には未入荷。
色はNatural系でフット香はフローラル、表面香は甘い香り。
表面の作りはよく、念のためパンチカットした穴を爪で引っ掻いてみたが全く崩れない。葉の並びの印象からミドルかロングのフィラーだろう。別に価格的にはショートでも構わんのだけど限度があるわなぁ。細かいパイプ葉みたいなフィラーは勘弁いただきたい。
やはり、Nicaraguaラインに不真面目な職人がいるな…。
序盤から植物の蜜の様な甘みと緩やかなスパイス。と思いきや、1cmもしないウチにスパイスが強まる。植物の蜜の甘みとウッド…だろうか? 香りも予想に反してウッディな印象がある。
そこから2cm程まで進むと甘みがかなり強まる。そこから更に燃え進んで3cmを超えると、少しずつココア系の味が感じられる様になる。
これは面白い。
しかし、どっしりアーシーになるのかと思いきや、スパイスとシダーという感が強い。
そして残り10cm程になると、コーヒー+植物の蜜の甘み+スパイス、という印象になる。
う〜む、随分と変化が激しいな、これ。ベースの植物蜜の甘みは変わらずまったりしてる割に時折出てくる表情の変化が顕著に感じる。
そして残り5cm程になると若干タンニン系の渋みが出てきた。
ここまでヤニクラや雑味はなく、特段吸いづらいほどスパイスが溢れる事も無し。
序盤から割りと味が濃口でしっかりしているのに妙に吸いやすい感あり。
そのまま最後まで吸いきって終了。
強い葉巻じゃないと物足りない、という人以外ならかなり行けるんじゃないだろうか。
国内メインで葉巻を買っている方ならデイリー用に試させる事をお勧めしたい。
サイズ的なコスパもかなり良いんじゃないだろうか。
●Marca Fina Dominican Panatela(4 7/8 x 35)
着火直後は控えめなスパイスと共にフローラルでフルーティで甘みのある、ライト〜ミディアムなわかりやすいドミニカンという印象。
最近この流れの葉巻をよく吸う気がするが、甘味のバランスが良い為か非常に美味く感じる。
2cm程でその味が濃くなり、やたら美味く感じる。
そこから少し、タンニン系の渋みが加わり、4cm程進むとハーブ系の香りも混ざり始めた。甘みは少々引っ込んできている。
そして6cm燃え進んだ処でカラメルの様な甘さが加わり、酸味とタンニンと合わさってだんだんレーズンの様な味になった。
大粒濃口のレーズンの様な喫味が非常に良い。
そして残り5cm程でタンニンさがフルボディのワイン並に増す。コクもあり、やはり良い。
そこから更に味が濃くなり、3cm程でタンニンMAXとなったので終了。
うむ、十分楽しめた。序盤の甘みからレーズンに至るまでの展開も良いね、これは。
しかし、Hondurasよりマイルドと思っていたが、キャラクターは強く、フラットカットにすべきだったかとちと後悔。
数本買って寝かせてみたい良い一本だった。
●Marca Fina Panama Panatela(4 7/8 x 35)
ラッパーの色はMaduro〜Oscuro。着火前の表面香等はPetite Tatuajeに近いんじゃないだろうか。
着火直後からカフェオレ系の喫味があり、スパイスは控えめ。
フローラルさやじわじわと拡がる控えめな甘みもあり、実に良い。
しかし個体差だろう、ドローが他3本よりタイトである。
Coronitaと比較するとのんびりまったり、という印象が強いが、個体差によるタイトさ故かもしれないのでなんともいいがたい。
3cm程でコクが増し、ココア系の味に変化する。
しかし、そこから5mm程燃え進むと濃い目のカフェオレとナッツと植物の蜜の甘み、という喫味に転じた。フローラルな香りも濃く、全体的にキャラクターが濃い。
中盤を過ぎるとブラックコーヒーとナッツと甘み、という印象に変わり、僅かにアーシーさも感じられるようになる。
少し強さもあり、Don Luis Laguito#3 H2000 Oscuro並のヤニクラ感がある。この4本の中では最も重いんじゃないだろうか。
そして後半はどっしりとアーシー且つブラックコーヒーな展開であり、殆んどDon Luis Oscuroである。
そのまま吸いきって終了。
最後に、ファクトリーの出荷時の仕様なのか割りとウェッティな個体が多い。
ヒュミに長期保存する事でよりバランスが取れる可能性があるので、次は暫く保存した物を試してみたい。
──以上
最も期待したPanamaはCoronita程心に響かず(クォリティは高いと思いますが)、予想外に美味しかったのがDominicanという結果になりました。
味だけならNicaraguaがトップという感があるんですが、あの作りはどうも…。
Ruedaの店主に問い合わせてみた処、やはり不真面目な職人がたま〜に混ざっている様ですね。
葉巻の売上で貧しい人々への就業支援をしている立派なメーカーなので職人サイドにも矜持を持って頂きたい処。
まぁ、改善されゆくとは思うんですけどね。
Hondurasも非常に良い出来で、コスパの良いLargos仕様というのがポイントが高いんじゃないかと。
しかし、Dominicanがこのクォリティだとこれを買っとけば良かったなぁ、とちと後悔でありました。
デカい葉巻は喫煙できる時間がかなり限定されるんですが、この味のPerfectoがどんな塩梅だったのか気になる処です。
最後に重さ順に並べると、Panama、NicaraguaとDominica、Hondurasとなります。
御参考までに。
う〜む、1kgで関東なら送料無料…|*ω*)
う〜ん、楽天でお世話になっている小島屋がAmazonにも…|*ω*)
ここのドライいちじくとドライマンゴー、素焼きアーモンドはお気に入りです|*ω*)b
ご興味のある方はリンク集の「上野アメ横・小島屋 」からどうぞ。楽天版の方が見やすいです。
味は以前ゆんゆん氏から頂いたPanama版Coronitaの出来が極めてよく、今回はその中からPanatela類のみをレビューしてみたいと思う。
購入元はもちろんRueda…ではなく、はまきやさんがRueda売りの葉巻をお客さんの注文で取るというので便乗してお願いした。
丁度はまきやさんで買うつもりだったものもまとめて回収できてありがたい。
●Marca Fina Nicaragua Panatela(4 7/8 x 35)
オフィシャルでは欧州専用サイトでしか見かけないMarca Fina Nicaraguaの最小サイズ。
5インチに限りなく近い丈とTabacarela Panatelaと同等の太さが丁度手に馴染む。
ラッパーはMaduro〜Oscuro並に濃く、表面香とフット香は熟成した発酵臭。
状態はウェッティで、輸送と納品を前提んしたものの様に感じる。若干寝かせた方が良いのかもしれない。
8mmパンチでカットすると、円形にカットされたラッパーは厚めだった。
着火直後はきめ細かいスパイスが多め。香りはシダーとフローラルの中間、という感じだろうか。
ニカラグア+見た目、でアーシー+ココア的なものを想像していたが、その後の展開はフルーティ+カラメルの甘みだった。
香りもフローラルさが勝るようになり、キャラクターは少し強い印象。
そして着火から2cm程だろうか、カラメル感が少し勝るようになってくる。
そこからはきめ細かいカラメルとスパイスが続き、中盤頃にアーシーさも加わる様になった。そこからゆっくりと、カフェオレ系の甘みが姿を見せ始める。
そこからカフェオレ系の甘みが続き、残り4cm程で濃くなってブラックコーヒーの様な喫味に転じた。
変化があって面白いし美味いんだが……、どういう事だろう。後半からやたら細かいフィラーが口に入る。
ヘッドを下にして軽く揉むとポロポロ出てくる…。なんじゃこりゃ(汗
オフィシャルの表記はLongfillerであり、これはあれだろうか、不真面目な職人が混ざってるとか?
昔クリスマスセールでVdSのD8 Panatela50本まとめ買いをした事があるのだが、その時2本だけこんな個体があったな…。
まぁ、あそこは連絡すればすぐ改善してくれるが(その折はわざわざ再送の申し出まで頂きましたが改善出来れば良いので辞退しました)。
味のクォリティは素晴らしく、雑味も全くない。それだけに非常に残念である。
とりあえずヘッドを揉みほぐして崩れたフィラーを排除。パイプの葉みたいなサイズのがぽろぽろ落ちてヘッドが平打ち麺の様になってしまった…。が、そのまま最後まで吸ったが味は本当に良い。
まさかパナマ産で先日の作りの悪いPiedraと同じ目に遭うとは思わなんだ…。
なんというか釈然とせんが、味は間違いなく良い。しかもかなり。今度買う時は作りの良い個体に出会えると良いのだが…。
●Marca Fina Honduras Panatela Larga(5 7/8 x 35)
Nicaragua Panatelaより1インチ長いLarga仕様。手にした印象はPetite Lanceroという感じだろうか。
う〜む、Marca Finaの全銘柄中サイズ的に最もお得かもしれない。
Honduras版Marca Finaにはほぼ7インチである177mm丈(太さは同じ)のPalma Largaもあるが、こちらは日本には未入荷。
色はNatural系でフット香はフローラル、表面香は甘い香り。
表面の作りはよく、念のためパンチカットした穴を爪で引っ掻いてみたが全く崩れない。葉の並びの印象からミドルかロングのフィラーだろう。別に価格的にはショートでも構わんのだけど限度があるわなぁ。細かいパイプ葉みたいなフィラーは勘弁いただきたい。
やはり、Nicaraguaラインに不真面目な職人がいるな…。
序盤から植物の蜜の様な甘みと緩やかなスパイス。と思いきや、1cmもしないウチにスパイスが強まる。植物の蜜の甘みとウッド…だろうか? 香りも予想に反してウッディな印象がある。
そこから2cm程まで進むと甘みがかなり強まる。そこから更に燃え進んで3cmを超えると、少しずつココア系の味が感じられる様になる。
これは面白い。
しかし、どっしりアーシーになるのかと思いきや、スパイスとシダーという感が強い。
そして残り10cm程になると、コーヒー+植物の蜜の甘み+スパイス、という印象になる。
う〜む、随分と変化が激しいな、これ。ベースの植物蜜の甘みは変わらずまったりしてる割に時折出てくる表情の変化が顕著に感じる。
そして残り5cm程になると若干タンニン系の渋みが出てきた。
ここまでヤニクラや雑味はなく、特段吸いづらいほどスパイスが溢れる事も無し。
序盤から割りと味が濃口でしっかりしているのに妙に吸いやすい感あり。
そのまま最後まで吸いきって終了。
強い葉巻じゃないと物足りない、という人以外ならかなり行けるんじゃないだろうか。
国内メインで葉巻を買っている方ならデイリー用に試させる事をお勧めしたい。
サイズ的なコスパもかなり良いんじゃないだろうか。
●Marca Fina Dominican Panatela(4 7/8 x 35)
着火直後は控えめなスパイスと共にフローラルでフルーティで甘みのある、ライト〜ミディアムなわかりやすいドミニカンという印象。
最近この流れの葉巻をよく吸う気がするが、甘味のバランスが良い為か非常に美味く感じる。
2cm程でその味が濃くなり、やたら美味く感じる。
そこから少し、タンニン系の渋みが加わり、4cm程進むとハーブ系の香りも混ざり始めた。甘みは少々引っ込んできている。
そして6cm燃え進んだ処でカラメルの様な甘さが加わり、酸味とタンニンと合わさってだんだんレーズンの様な味になった。
大粒濃口のレーズンの様な喫味が非常に良い。
そして残り5cm程でタンニンさがフルボディのワイン並に増す。コクもあり、やはり良い。
そこから更に味が濃くなり、3cm程でタンニンMAXとなったので終了。
うむ、十分楽しめた。序盤の甘みからレーズンに至るまでの展開も良いね、これは。
しかし、Hondurasよりマイルドと思っていたが、キャラクターは強く、フラットカットにすべきだったかとちと後悔。
数本買って寝かせてみたい良い一本だった。
●Marca Fina Panama Panatela(4 7/8 x 35)
ラッパーの色はMaduro〜Oscuro。着火前の表面香等はPetite Tatuajeに近いんじゃないだろうか。
着火直後からカフェオレ系の喫味があり、スパイスは控えめ。
フローラルさやじわじわと拡がる控えめな甘みもあり、実に良い。
しかし個体差だろう、ドローが他3本よりタイトである。
Coronitaと比較するとのんびりまったり、という印象が強いが、個体差によるタイトさ故かもしれないのでなんともいいがたい。
3cm程でコクが増し、ココア系の味に変化する。
しかし、そこから5mm程燃え進むと濃い目のカフェオレとナッツと植物の蜜の甘み、という喫味に転じた。フローラルな香りも濃く、全体的にキャラクターが濃い。
中盤を過ぎるとブラックコーヒーとナッツと甘み、という印象に変わり、僅かにアーシーさも感じられるようになる。
少し強さもあり、Don Luis Laguito#3 H2000 Oscuro並のヤニクラ感がある。この4本の中では最も重いんじゃないだろうか。
そして後半はどっしりとアーシー且つブラックコーヒーな展開であり、殆んどDon Luis Oscuroである。
そのまま吸いきって終了。
最後に、ファクトリーの出荷時の仕様なのか割りとウェッティな個体が多い。
ヒュミに長期保存する事でよりバランスが取れる可能性があるので、次は暫く保存した物を試してみたい。
──以上
最も期待したPanamaはCoronita程心に響かず(クォリティは高いと思いますが)、予想外に美味しかったのがDominicanという結果になりました。
味だけならNicaraguaがトップという感があるんですが、あの作りはどうも…。
Ruedaの店主に問い合わせてみた処、やはり不真面目な職人がたま〜に混ざっている様ですね。
葉巻の売上で貧しい人々への就業支援をしている立派なメーカーなので職人サイドにも矜持を持って頂きたい処。
まぁ、改善されゆくとは思うんですけどね。
Hondurasも非常に良い出来で、コスパの良いLargos仕様というのがポイントが高いんじゃないかと。
しかし、Dominicanがこのクォリティだとこれを買っとけば良かったなぁ、とちと後悔でありました。
デカい葉巻は喫煙できる時間がかなり限定されるんですが、この味のPerfectoがどんな塩梅だったのか気になる処です。
最後に重さ順に並べると、Panama、NicaraguaとDominica、Hondurasとなります。
御参考までに。
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