南国シガリロ猫

　１本ずつ吸いました。

●Don Luis Short Corona Claro

　着火直後は強めのスパイス。とカフェオレ系の甘み。
　このClaroはVegas de Santiagoのメーリングリスト会員が入手できるCafe con Recheラッパーの事じゃないだろうか。
　味の方向性はPerla Cafe con Reche(4x50)に近いと感じる。
　キャラメルとカフェオレの中間の様な喫味に強いスパイスがかぶる。もう少しスパイスは抑えめの方が良いな…。
　煙を鼻腔に通した時の香りはシダー…が近い？？
　その後も考えていたが、味、香り共に木質系の物がブレンドされている様に感じる。
　1.5cm程燃え進むとスパイスが落ち着いて甘みを抑えたキャラメル系の喫味が、濃くクリーミーにあらわれる。
　そこからキャラメル＋シダーの様な喫味になり、焦がした砂糖の様にビター感が強まっていく。
　中盤になるとビターな珈琲ライクになり、徐々にアーシーさもあらわれる。
　そのまま特濃の喫味が続き、終盤近くなると甘みの無いナッツの様な喫味が混ざる。
　そこから甘みを抑えたカラメルの様な喫味が混ざり終了。

　最後まで味に崩れる処の無い、極めて良い喫煙時間だった。
　もう三種類中これが一番でいいんじゃないだろうか、と思ったが、残り２本も試さないと何とも。
　取り敢えず、極めて良い葉巻だった。

●Don Luis Short Corona Oscuro

　着火直後は同じく強めのスパイス。そして杉とカラメルの様な喫味。
　ラッパーの色の通り、香り、味、共にClaroより強い。
　美味いのだが、電話が入ったおかげで中盤までスパスパ吸ってしまった（汗
　中盤以降はアーシーさとブラックコーヒーの様な喫味に控えめな甘さが混ざっている印象。
　油分も強く、Claroより濃さで勝る。
　残り4cmでコクもかなり深まり、劇的な味の変化は無いものの旨味は強い。
　そのままエスプレッソの様な苦味になるまで吸い続け、残り1.5cm程で終了。

●Don Luis Short Corona Natural(Conneticut)

　着火直後のスパイスは前２本程ではない。
　喫味はフルーティな酸味とナッツ系だろうか。香りにはフローラルさがある。
　1.5cmほどで、柔らかい、蜜の様な甘みも加わる。
　バランスは良い。
　そこから、Flor Real PuritoやPurisco Azul Senoritaの様なカサブランカの花粉に近い様な喫味と控えめな蜂蜜の様な味を感じる。
　到着から間がない割に良い完成度だな…。
　そして中盤からタンニン系の渋みが加わる。
　そこから甘みのないナッツ系の喫味へと徐々に変貌する。もしここから喫味の変化が薄いと面白くなくなるかもしれない。
　が、そんな懸念を他所にナッツ系の喫味に僅かな甘みが加わり、クリーミーなコクが出始めた。
　とおもいきや、残り4cmを切ると同時にハーブ系の喫味に侵食される。
　そこから花の蜜の様な甘さとハーブ系のビター感が満載となり、残り1.5cm程で終了。
　味の割にOscuro並に重い一本。

　──以上

　こんな感じでした。
　Don Luisは超大型個体の濃密な味を愉しむのが一番かもしれませんが、ショートスモークでもかなり趣深い個体が多いので有難い処です。

　濃口でアーシーな喫味が楽しみたい人は間違いなくOscuro。
　個人的にはClaroが一番美味く、Naturalもいい感じでした。
　Ruedaさんは日本で唯一コスタリカ産の取り扱いが凄い事になってるので今後も期待して見ています|*ω*)ｼﾞｰ

　