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菌類
ロボットアニメ歴は20年くらい、ただし休止期間長が長く初心者以上上級者以下。
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2018年12月02日

ペネトレイター

概要

角井 陽一 2000年 ドラゴンコミック 2巻

第二次世界大戦をモチーフにそのまま宇宙戦争ロボットに仕立て上げた作品、なので展開はほぼ史実通り進み、ドイツをモチーフにしたと思われるヴィーセランド帝国が戦争を始めて指導者が死亡して終戦までの流れを1パイロットの目線で描く。
が途中で主要キャラというかヒロイン的なポジションのキャラが戦死して、そこから一気に終了に向かう形になっており、多くの設定が出番なく終わってしまった形。

一応魔法とかいろいろ設定はあるみたいですが、あまり表に出てこなかった形。
正直この漫画自体のデータが調べてもほとんどなく、著者のデータも調べてもほとんど出てこない状態で
漫画に関して何か書こうとすると大体この状態、何もわからない、唯一の資料は単行本。

世界観
なんとなく第二次世界大戦のころの世界をモチーフにした宇宙、単行本内の図によれば5つの星系からなっており、ヨーロッパ、アジア、中東、日本、アメリカをモデルとした星系が存在する。
登場する国家は基本的に実在国家の名前をいじったもの、展開も第二次世界大戦の展開をなんとなくなぞったもの。

一応魔法がある世界であり、一連の兵器は魔法で動いているらしいが、単語などに魔法っぽいものが散見される程度であまり詳細な描写はない。

あらすじ
皇帝歴2599年9月1日4:45分ヴィーセランド帝国軍がローランド共和国へと侵攻した。しかしヴィーセランド帝国軍のアイリス小隊は国境沿いでずっと待機、エミール伍長は不満を募らせていた、がついにアイリス小隊にも出撃の命令が下る。
ローランド国境に侵入し、飛行場を一つ壊滅させるために出撃する、その際の戦闘で、ローランド兵士は少数の兵力で敵陣に乗り込んで内部を破壊する集団をペネトレイターと呼ぶことが語られる。
そしてその戦闘はアイリス隊長の力によってあっさり終了、飛行場は制圧、ヴィーセランド帝国軍はその後も進軍しあっさりとローランドを降伏させた。
その後アイリス小隊は衛星アスガルドにある聖テュリオン大帝国の軍港スカパフローを奇襲する作戦に参加、そこでも多大な戦果を挙げる。その後もノースウェー攻略の際には囮艦を護衛する任務に就きそれも成功。
ノースウェーも制圧、さらにルクレール共和国も降伏、残るは聖テュリオーン帝国の身となったのだが…。

メカ
登場兵器は現実の兵器がモチーフとなっている。所謂ロボット兵器は機甲猟兵と呼ばれている。
全体的に設定のみされて出番がなかったメカが多い模様(巻末解説参考)。

Bf109
ヴィーセランド帝国軍主力、巻末に詳細な解説がある。シリーズ全体で3万機が生産されたとある。

Bf109‐E3:エミール・ハルトマン、アイリス、ケンプ、ガンツ
バリュエーションの一つ、主役メカはこれ。

Me262
終盤に出てくるが出番はほとんどない。

スピリットファイヤー
聖テュリオーンの機甲猟兵。

零式戦闘猟兵52型
大ヤマト帝国の機甲猟兵、設定のみ。多分2巻で終了の予定ではなかったようで、全体的に設定のみの兵器がほとんど。


キャラ
エミール・ハルトマン伍長
最終的に少佐。実在人物がモデル、主人公。

アイリス少尉
アイリス小隊の隊長。バトルオブテュリオーンで戦死するまで、その小隊には戦死者がいなかったことから幸運の女神と呼ばれていた。

ケンプ軍曹
隊員の一人、隊長のアイリス中尉が戦死したのち隊が解散、その後中尉に昇進していた。

ガンツ軍曹
隊員の一人、途中で戦死したことが後半に伝えられる。

マリーベル少尉
アイリス少尉のライバル的なキャラだったが、着任後一気に展開が駆け足になったせいもあって出番はほぼない。

アシュタール・フォン・フューラー
ヴィーセランド帝国皇帝、金髪長身イケメン。

用語
惑星ミッドガルド
第四惑星、ヴィーセランド帝国などいくつもの国家がある惑星。主星の名前などは不明なままだった。

衛星アスガルド
ミッドガルドの衛星、聖テュリオーン帝国のある星。

感想等
あったまってきたところで終わった感じがすごい作品、ただ展開的にある意味すごく予定調和というかほぼ運命は決まっていたのでこんなところかと思わなくもないです。

2018年12月01日

東京消滅戦争

概要
機龍郷 15年 
コミックフラッパー 1巻

4年ごとに大都市で行われる虐殺オリンピックセーブジアース、一定の人口になるまで殺しあわなければいけないそのセーブジアースに巻き込まれた者たちの抵抗を描く。
最終的に1巻終了時に作者後書きと2巻の予定日が書かれており、単行本が出た段階ではもう少し続く予定だったことがわかるが、2巻は出ていない。
マイナー作品なのでその間に何があったかの情報は得られず。

あらすじ
世界中の人口密集地でSTE(セーブジアース)が行われている世界、セーブジアースとはその年の住民が一定の数になるまで殺しあうというゲーム。
そして第4回の開催地が東京に決まり、諏訪アキラと幼馴染の楓も危機に陥る、逃げ出したものは有無を言わさずガーディアンに殺され、アキラたちの前にもガーディアンが迫る。
しかしそこに現れた1機のロボット、それによって救われたアキラ、しかしロボットのパイロットは負傷、アキラはそのパイロットジンの代わりにロボットを操縦、ガーディアンを撃退した。
そのロボットは抵抗組織ウラヌスのヴァルトリクスというもので、抵抗組織からいくらかの話を聞かされたアキラ。そしてまた現れたガーディアンに対し再びヴァルトリクスで出撃、ガーディアンを撃退するが、それは始まりに過ぎなかった。

登場メカ

ヴァルトリクス:諏訪アキラ、ジン
突如登場した謎のロボットで、セーブジアースの被害者らが作る抵抗組織ウラヌスの所属。ガーディアンの人形(一つ目のエイリアン的なロボ)に一応対抗できる。

キャラ

諏訪アキラ
主人公。突如東京で始まったセーブジアースによって危機に陥るが、そこに謎のメカが現れ救われる。


ヒロイン、基本的に楽観的な性格。

ジン
謎の人物、抵抗組織ウラヌスの構成員としてヴァルトリクスに乗ってセーブジアースと戦っていた。

用語
STE(セーブジアース)
各都市で行われている殺し合い。ガーディアンという正体不明の組織が主催しており、政府などはそれに対抗できないことが語られている。

ガーディアン
セーブジアース実行委員会、正体不明。少女のようなもので構成されているが、言動から人間かどうかも不明。

ウラヌス
セーブジアースに抵抗するために作られた組織らしいが、詳細不明。


感想
まだ漫画を描きなれていないのか、割と読みにくい(作者の発言だとこれがデビューっぽい)気がしました。
もう少し細かい調整をしてスパパパっと読めるようになるといいかも(小波)。

アイアンマッスル

概要+解説
永井豪 83年 KCマガジン5巻 スターコミック3巻
掲載誌は少年マガジンであり、1983年に掲載。

単行本は3種類が刊行されている(83年KCマガジン5巻、88年KCスペシャル3巻、97年スターコミック3巻、私が読んだのは一番新しいもの)。
如何せん大量に作品描いている同作者の作品内ではかなり無名なほうなんで、データ不足。

ロボット同士の格闘技ハイパーグラップルが流行る世界で、世界チャンピオンに挑むべく戦う鋼光一の軌跡を描く形だが、世界チャンピオンと互角といわれるグラップラーに勝利し、世界チャンピオンに挑む寸前に話が終わっている。
多分あと1巻あれば完結というところで。

感想でも書いてますが、90年代から00年代によく見られたロボット格闘や試合モノでであり、80年代だとこのころモロリアル系ブームでこういった作品はあまり見られず(あまりなのか全くなのかわからない、アニメに関しては大体見たのですが)、
そういう意味で先駆け的な作品だったのかもしれない。ですが今一つ資料が不足しているので断言は避けます。

あらすじ+世界観
格闘用ロボット同士が戦うハイパーグラップルが世界的な流行を見せる世界。グラップルマシンは各国企業の技術のデモンストレーションという意味も持ち、そのため世界中の有力企業が参加、凄まじい盛り上がりを見せていた。
そのハイパーグラップルに58戦無敗の最強グラップラーーがいた、ウィルヘルム・オーディーンとそのぐらっぷらうマシンオーディン・ザ・グレートである。
オーディンに挑むべくJLV所属のグラップラー鋼勇次郎はポセイドンパレスに向かう、息子の鋼光一も応援のためにポセイドンパレスへと向かった。
試合は接戦となったが、最終的に鋼勇次郎のキング・アイアンの頭が落とされ勇次郎は敗北、その際にキング・アイアンの欠陥による逆転位症候群によって重傷を負ってしまう。
息子である鋼光一はその試合を見てオーディンの圧倒的な強さを見せつけられ、オーディンに勝つべく修行を始める。
そして3年後、JLVのジムにてグラップラー候補としてチンピラに絡まれつつも修行を続ける光一、そこにJLVグラップル社の社長が現れ新型グラップルマシンを見せてくれるのだったが、その場にオーディーンの弟子の2人が現れ、光一を挑発。
そのため光一と戦うことになるのだが、同時刻に少女がチンピラに襲われているところに新型グラップルマシンが介入し、少女を救出。
その新型こそキング・アイアンの後継機アイアン・マッスルだったのである。そしてアイアン・マッスルに乗っていたのが鋼勇次郎だった。
その時のごたごたからアイアンマッスルのデータが流出、ABMはアイアンマッスルの秘密研究所を軍用ロボで襲撃するが…。


登場メカ

アイアン・マッスル:鋼光一
キングアイアンの事実上の後継機、死亡した勇次郎のプランを引き継いでいる。成長する鋼の筋肉(アイアンマッスル)を持つグラップルマシン。

キング・アイアン:鋼勇次郎
アイアン・マッスルの前世代機とでもいうべきグラップルマシン、世界最強のオーディンに戦いを挑むが敗れて破壊される。

オーディン・ザ・グレート:ウィルヘルム・オーディーン
世界最強、出番としては最初のキングアイアンとの試合の身で、光一が挑戦権を手に入れたときに終わっているため、光一との試合はない。

ザ・ルシフェル:デビット・エルマン
デビット・エルマンのグラップルマシン。

ザ・サタン:デビット・エルマン
ザ・ルシフェルに偽装していたオーディンの兄弟機。あまりにも暴走事故が多く、その都度対戦相手を殺害したり観客を死傷させたりしていたために封印された。
その後ザ・ルシフェルに偽装したが、試合中に偽装がはがれて元に戻る、その後はやはり暴走する。

ゴッド・ゴーレム:ジャック・ゴッドマン
ジャック・ゴッドマンのグラップルマシン。軍用をグラップルマシンとして使用していた。そのため反則(と思われる)ミサイルなどを積んでおり、闇試合などでぶっ放す。

ファイヤー・ビューナス:炎桜子
ビューナスAをモデルとしている(と思われる)グラップルマシン。太平洋トーナメントシップ出場機体の一つ。

ボロボット・ボボット
ボスボロット、強引に太平洋トーナメントシップに出場し、運で予選を勝ち上がる。実況に日本の恥扱いされていた。
その後はゴッド・ゴーレムとの試合に怖気づいて逃走。その後は別の大会に出場して敗北。

エイリアン・ゾバダ:エミール・ゾバダ
ハリウッドのエイリアン風のグラップルマシン、グロ系。

マッド・ガイアス:マイク・ガイアス
オーディンと並ぶ機体らしく、ファイヤー・ビューナスをいともたやすく破っていた。打ち切りっぽいラストだったためラスボス枠だが試合内容はあっけなかった。

軍用ロボ
ABMの差し金でアイアンマッスルを奪うべく秘密研究所を襲撃。


キャラ

鋼光一
鋼勇次郎の息子、世界チャンピオンのオーディーンの強さを見せつけられ、オーディーンを倒すことを目標として修業を積む。

鋼勇次郎
世界チャンピオンのオーディンに挑んだが、その時のオーディンとの試合でキング・アイアンが首をもぎ取られその時の逆転位症候群によって重傷を負うがその後生きていたことが伝えられる(が実際は偽装のためのアンドロイドで試合の後に死亡している)。
初登場時だけはやたら濃く描かれていたが、その後は普通に描かれている。

ウィルヘルム・オーディーン
世界チャンピオン、セリフなどはあまりない。

炎桜子
炎ジュンをイメージしたと思われる女性ファイター、非常にマッチョ。初登場時は全裸で描かれていたが気のせいや錯覚扱いされており、次に登場したときは服を着ていた。

デビット・エルマン
オーディーンの弟子の一人、美貌が売り。ヒール的なキャラで、危険なグラップルマシンサタンに乗って暴走した挙句ヘドショされて死亡、最終的にサタンと一体化した挙句幻影になってゴッドマンをそそのかすなど危険な人物。

ジャック・ゴッドマン
デビットとはよくタッグを組んでいたらしい、デビットが死亡したときに復讐を誓ったが、その後デビットにそそのかされて光一に闇試合を挑んでくる。

エミール・ゾバダ
フランケン的な外見のグラップラー。

マイク・ガイアス
オーディーンに匹敵する実力者らしい。

緋々木麗子
親の七光りでJLVグラップルの社長になった(本人談)人物。

用語
ハイパーグラップル
ロボットを使った格闘技。

JLV
ハイパーグラップルに参加している企業の一つ、光一が所属する。

AMB
ハイパーグラップルに参加している企業の一つ。オーディーンが所属する。

逆転位症候群(インバージョン・シンドローム)
グラップルマシンとグラップラーは神経でつながっているため、その感度を高めることでマシンの戦闘力が強化されるが、そのためマシンのダメージをグラップラーが受ける現象。下手をすると廃人化、死亡する。


感想
マイナーよりの作品ながら、さすがに一時代を築いた作者だけはあるなと、読みやすい。ただ面白かった試合が前半に多かった気がするのも漫画だなと思う(これほぼ毎回書いている気がする)。
意外と思うのが、ロボットによる格闘技やスポーツ系は割とよくあるタイプのコンセプトながら、よく考えるとこのコンセプトって多くが90年代に見られて80年代には私が知る限り…あったっけ?状態。
調べようにも…もうアニメ部分は大体が視聴済みなので何とも言えない。

最強巨神ドデカイン

概要
富士原昌幸 バンダイのCyber comixにて1992年に掲載 単行本なし

ロボット漫画、2話のみの単行本未発売の小規模作品。
Cyber comixの38、40号に1話が、44、45号に2話が掲載されていた模様(詳細不明)。
原作が所謂単行本は販売されておらず、電子書籍のみでの販売。

地球よりデカいロボットドデカインと人類を滅ぼすべく襲来するゾゲリアンとの戦いを描く。多分B級ロボ漫画。

マイナー作品故にデータはあまり詳細なものがわからず。

あらすじ
突如地球に襲来した宇宙人ゾゲリアン、その攻撃で地球は滅亡寸前。ゾゲリアンの攻撃から逃げる一本気タクマと天野こよりだったが、途中でロボットアニメっぽい恰好をした老人と出会う。その老人は実は宇宙人であり、ゾゲリアンによって故郷を滅ぼされ、ゾゲリアンに対抗すべく怒りのエネルギーで動くスーパーロボットドデカインを開発していたのだった。そして老人は紆余曲折を経てタクマにドデカインを託す、タクマはこよりがゾゲリアンに殺された(と思い込んで)怒り、ドデカインを動かしてあっさりゾゲリアンを全滅させる。そしてドデカインは地球の復興を行っていたがが、学校に身長2mもある謎の転校生が現れる、それはゾゲリアンの司令官ヴェルダンの息子、コヴェルダンであった。
ドデカインを倒すためにドデカインより大きいロボット、オオキイゾンを使ってドデカインに戦いを挑むコヴェルダン、自分よりも大きい敵に苦戦するドデカイン、果たして地球の未来はどうなるのか。

登場メカ

ドデカイン
地球より大きい。24000km、体重130垓6500京t。ゾゲリアンに故郷を滅ぼされたDrが60年かけ開発し、地球へのゾゲリアンの襲来に備えていた。怒りのエネルギーで動くらしく、天野こよりが死亡したことで怒っている一本気タクマが操縦することになり、あっさりとゾゲリアンを撃退したがその巨体で地球も大変なことになった。木星を半壊させるパワーの持ち主。

オオキイゾン:コヴェルダン
ドデカインに対抗して作られたゾゲリアンの新兵器。ドデカインよりさらにデカく、98000m 、1150垓7200京t、もはや何が何だかわからない。オオキイゾンが撃破された場合、モットオオキイゾン、サラニオオキイゾン、ムチャクチャオオキイゾンなどが作者によって創造され、地球に襲来することが示唆されている。

キャラ
一本気タクマ
主人公。こよりがゾゲリアンによって死亡したと思いその怒りでドデカインを動かす。

天野こより
ヒロイン。

Dr・G
パラメリア人の老人。ゾゲリアンによってパラメリアが滅ぼされたため、ゾゲリアンに対抗すべくドデカインを作っていた。

ヴェルダン
ゾゲリアンの司令官、地球を襲撃するがドデカインにあっさりやられる。

コヴェルダン
ヴェルダンの息子、グラディ・ボア艦内で生まれ育った。ヴェルダンが敗北し戦死、グラディ・ボアも破壊されたため、父と故郷の仇を討つべく地球にやってきた。
地球にやってきた際には小学生として登場したが身長は2mくらいある、宇宙人なので細かいことはよくわからない。

用語
ゾゲリアン
コヴェルダン曰く神によって創造された種族で、宇宙にとって危険な種族を殲滅して回っているらしい。

パラメリア
博士の故郷であり、30億人が暮らしていたがゾゲリアンの攻撃で滅亡。

感想
普通に生きている限り確実に読む機会(以前に知る機会)がないであろう漫画だと思います、こんなブログやってなきゃ私も存在に気が付くことはまずなかった。単行本化すらされてないモノなので。
内容的には完全にB級、まじめに大規模連載やアニメではまず無理なネタに走っているタイプ、もう肩ひじ張らずに読むもの。

2018年11月28日

轟拳ヤマト

概要
飯島祐輔 5巻 06〜08

架空戦記っぽいノリの話に強引にロボットをねじ込んだような豪快な作品。実際に存在する軍艦の名前を持ったロボットが登場する。

世界観
現代というか第二次世界大戦前あたりによく似た地球、しかし何かいろいろ違う。実際の歴史と微妙に違う形で歴史が進んでおり、
世界には大陸を繋ぐ巨大な橋がかけられている。ただし橋は水源がないため渡れないという時代が長く続いていた。
現代の文明が滅びてその記録が失われた後に復興した地球であることが示唆されており、古代の技術が各所に眠っている。
民間伝承によって使い方がなんとなく伝わっている。

あらすじ
第二次世界大戦前によく似た世界、ソ連は史実より早く共産主義化、そのまま軍事大国化したのだが、不凍港の不足とベーリング海峡の橋の崩落によって経済発展が妨げられていた
そこでソ連は西のポーランドに侵攻、3機の巡洋機を投入する。そこに突如現れた謎の大艦機「ヤマト」、何の前触れもなく空間から出現し3機のソ連巡洋機を修復不能になるまで破壊し消滅した。
その大艦機は日本軍を名乗り、ソ連のポーランド侵攻に抗議するとともに住民避難の時間稼ぎのために出撃したという。ソ連軍は現在のところ日本に対して攻撃する余裕がないためにそのまま欧州へと軍をすすめ、
新型超弩級大艦機ウラル級を出撃させたのである、そしてウラル級は今度はドイツを攻撃、ドイツ軍は兵力不足と新型のビスマルクの未完成もあって苦戦、イギリスの援軍が到着するもそれも壊滅、急遽おばちゃんがビスマルクを出撃させて何とかソ連軍を後退させる。
ソ連は何やら目的のために占領を考慮せずひたすら西へ進軍していた、その先にはフランスのマジノ線があったのである。
そのころヤマトのパイロットジンは、因縁のあるソ連のエージェントを発見し殴りかかるのだった、かつてジンの父親がジンとともにノモンハンで先史文明の遺跡を発掘していた時に、それを駆逐機で襲撃し、ジン以外を皆殺しにした男だったのである。
ソ連軍はそのままマジノ線への攻撃を仕掛け、マジノ線の発電装置が未完成なことを知りその弱点部分へ兵力を集中した、フランス軍はそれに対して新型大艦機リシュリューを出撃させるのだった…。

登場メカ

日本
なんとなく違った歴史を歩いた日本。実際に日本が出てくる機会はあんまりない、劇中では日本周辺で空中戦が行われているくらい。

ヤマト:左甚十一郎
主役メカ、天才左博士が設計しており、その後治部博士が完成させた。パワーはウラル級と互角だが、動きがよりいいと言われている。さらに先史文明の転送機の力で
世界中どこにでも7〜8分程度の時間なら召喚可能である。そのためパイロットだけ移動させてその都度召喚できるため運営は非常にフレキシブル。
最終兵器としてガスタービンエンジンを搭載しているが、胸にタービンがモロに見えている状態で弱点にもなっている。

ムサシ:左甚十一郎
ヤマトと同型機、基本的にほぼヤマトと同じ。ヤマトが出撃できないので最終決戦ではこっちが使われた。ちなみに転送ではなく日本からはるばる輸送されたため時間制限なし。

長門:小柳彦九郎
旧型、鎧武者スタイルであり日本刀を装備しており大艦機を斬ることが出来るが刃こぼれしてしまうため一回の出撃で一回しか使えないという厄介な代物。
ただ突きは使える。

山城:楠運平
旧型、太い、重すぎてろくに動けない失敗作とソ連兵にディスられていたが、改良に改良を重ねておりそこそこ動けるようになっている。

陽炎級:左甚十一郎、香恋
雪風が確認できる。多脚型の大艦機、名前やサイズから多分駆逐機。質量が少ないので実態化可能時間が長い。

古鷹
危機に陥ったジンを救出した。

三笠
日露戦争で投入された最初の大艦機、南北戦争で作られた米軍の多脚砲台をさらに発展させたものであり、その装甲で強引に旅順要塞を陥落させた。
実は2000mしか歩けないが、要塞突破のためにはそれでもなんとなかった模様。

ソ連
不凍港を求めて戦争を始めたはずだったが…?史実より歴史がいくらか前倒しになっている。

ウラル級
ソ連の新型弩級大艦機。劇中もっとも多く登場する弩級大艦機であり、終始ソ連の主力として稼働していた。

ディミトリー・ドンスコイ:マニコフスキー
ウラル級一番機、ゴミ取り権助の愛称?をつけられている。それ故に劇中ではよく権助と呼ばれてしまっている。

クロンシュタット級
ソ連軍の巡洋機、潜水服みたいな丸いゴーグルを装備した機体で、クロンシュタット級3機ないしウラル級に護衛として2機が随伴して登場することが多い。
戦力的にはそこそこ程度。量産されており劇中もっとも多数登場する。

ガングート級
旧型、ヤマトの捕獲用に2機が投入された。

ボロジノ級:ネボガトフ
駆逐機、複数機が確認できる、ノモンハンで使用されている。駆逐機はほかの大艦機とセットで使われることはないので、出番は乏しい。

レニングラード
ソ連の超巨大移動要塞。その実態は地球を回転させてソ連を温帯に移動させてソ連を温暖化させるための巨大ロケット。

イギリス

キングジョージ5世級:ガヴェンディッシュ
イギリスの大艦機、条約の範囲内で作られているため性能は微妙らしく、それを数で補う設計思想。外見的にあまり目立った特徴はなく、GMみたいなポジションだが生産数は最終回付近で僅か3機。
ソ連の侵攻を受けてキングジョージ5世とプリンスオブウェールズの2機が大陸へ渡ったが、キングジョージ5世は権助にあっけなく敗北し危機に陥る。
がビスマルクの乱入もありプリンスオブウェールズの方は生き残っており、クロンシュタット級を撃破している。

ドレットノート級
超弩級大艦機の始まり。今までの大艦機の2倍のサイズとそれ以上の運動性を誇った機体。先の大戦においてはこのドレットノート級が勝敗を左右したということらしい。

ドイツ
先の大戦での敗戦によって大変だったが日本の援助で持ち直した、その際に多くの技術が日本に渡ったとされてい

ビスマルク:整備主任のおばちゃん
先の大戦によってドイツ軍が縮小されていたせいもあって開発が遅れ、ソ連の侵攻の際に未完成であった。急遽整備主任のおばちゃんが強引に起動させて迎撃、51pライフルを装備しており至近距離から権助に向かって連発していた。
ロクに試運転もしていないような状態での強引な出撃だったために結局危機に陥るが、態勢を立て直すための時間稼ぎはできたために権助を撤退に追い込めた。
その後はおばちゃんが正式にパイロットになって運用されていた。

シャルンホルスト
巡洋機、ビスマルクが未完成の状態でソ連軍を迎え撃つが権助にあっけなく破壊された。

フランス
リシュリュー
マジノ線を防衛していた。機動性に特化しており、装甲は薄い。特殊合金製のエストックで敵の大艦機を穴だらけにする。
いつの間にか2号機のジャンバールが完成していた。

ダンケルク級
新型、多分巡洋機、小型だが無理のない構造。


アメリカ
アイオワ級
大戦への介入を模索するアメリカにより、アイオワとウィスコンシンの2機が義勇軍との名目で欧州に渡った。アメリカが国力にモノを言わせて作った4種の大艦機の一つ。
36pのハンドガン「375マグナム」を装備しているが、大艦機の銃は事実上大砲なので、なかなか照準が合わない、なので2機で連動して三角測量を行い命中精度を上げている。
そのため量産が前提となっており、星条旗砲の輸送に使われていた数からすでに5〜6機が生産されている(イギリスの主力超弩級大艦機が3機、ドイツ2機、フランス2機、イタリア1機という状態を考えると相当な数)。

ノースカロライナ級、サウスダコタ級、モンタナ級
アメリカが建造中の新型。どれがどれだかは不明だが最終回付近で星条旗砲を押してきた大艦機にデータなしのものが含まれていたが、これだったのかは不明。

星条旗砲
米軍の巨砲、デカすぎて大艦機10機近くが押してきてやっと戦場に到着した。

イタリア

ソ連にこびを売ったがアメリカとの戦闘で敗北してその後アメリカとの基地についての交渉を行っていたことが言及されているがフェードアウト気味。

ローマ
イタリアの次世代型超弩級大艦機らしい。巻末の解説でイタリア機だからかませとコメント。あえて言えばアキレスにいくらか鉄人要素を振りかけたような太いローマ風スタイル。
基地がコロッセオの中に作られており、発進の際にコロッセオを壊さないと出られないという欠陥を持つ。
装甲は固いのでアイオワのハンドガン程度ならある程度耐えられる模様。

コンテ・ディ・カブール
劇中で旧型の改装でクロンシュタット級やダンケルク級に準ずる性能とコメントされている。ローマの護衛として出撃、アイオワの腕をもぎ取っている。その後は動力が落ちかけたためにアイオワの足にしがみつきそのまま機能停止、ローマ撤退の時間稼ぎを行っている。

カイオ・ジュリオ・チェザーレ
コンテ・ディ・カブールと同型と思われる、ローマの護衛として共に出撃したが、アイオワと出合い頭にハンドガン攻撃を受けて瞬殺。その後ローマに引きずられて撤退したのを確認。

キャラ

日本
左甚十一郎
主人公、通常「ジン」、主人公的な性格。ノモンハンにて両親を失い、日本に命からがら帰還してその時にヤマトの事を知る。その後は各地をヤマトとともに転戦。

左甚十郎
ジンの父親。ノモンハンにてソ連の攻撃で死亡。

香恋
ヒロイン、先史文明の遺産のメイド型アンドロイド。

小柳彦九郎
ジンたちのリーダー、長門に乗っている。

楠運平
山城に乗っている人、3号機系。

格之進
執事。

頭領
忍者。

治武地博士
ジンの両親の友人で、両親を失ったジンを引き取った人物。ヤマトも彼が完成させた。

ソ連

スターリン
ソ連の指導者。あくまで超未来の同姓同名の別人なので、顔はスターリンとは違う。

プロフェッサー・ドブロツウォリスキー
失われた先史文明の技術を研究している。

マニコフスキー
ディミトリー・ドンスコイのパイロット。

ネボガトフ
スパイ、8年前に甚十郎を殺害したがジンを取り逃がす。その後はヤマトをとらえようとして失敗、そのまま切り捨てられる。そして行き場を失ってジンたちと行動を共にするように。

イギリス
ガヴェンディッシュ
キングジョージ5世のパイロット。

ドイツ
整備主任
おばちゃん、別にパイロットでもなんでもなく、勢いでビスマルクに乗り込んで戦闘、そのまま正パイロットに採用された。
いつもキレ気味。

イタリア
ムッソリーニ
ローマ出撃時にちょっと出てくるだけ、スターリンにこびを売れと堂々と言っている。

アメリカ
ルーズベルト
介入の事実を作るために義勇軍と称してアイオワ2機をヨーロッパに派遣した。

用語
先史文明
失われた古代文明。所謂現代の地球の事と思われる。宇宙から飛来した病原菌によって人類のほとんどが死に絶えてしまい、文明は崩壊、チップや橋などの多数の遺産を残した。
多数の遺産のおかげか、この世界は20世紀であり現実の歴史と似た歴史を歩みながらも、より発展した世界になっている。
この漫画の人類は先史文明の崩壊のころに生まれた抗体を持った人類の子孫で、人口が激減してしまったために文明を維持できずにやり直しになってしまったとのこと。

チップ
先史文明の遺産の一つで、ロボットの制御を行うチップ、このチップの力によって20世紀前半〜中盤でありながらこの世界は巨大ロボット兵器が闊歩する世界と化している。
伝承によりロボットの制御を行うものだということはわかっていたが、技術がないためずっと使えなかった。
南北戦争で初めて大砲を乗っけた多脚戦車のようなものが開発されてそれの制御に使われ、その後日本が2足歩行型ロボット兵器を実用化した。


先史文明の遺産で大陸や島を繋ぐ巨大な橋。しかし水源がないため巨大な砂漠を渡るようなものであり、結果的にわたることが出来ない時代が続いていた。
橋の位置は冒頭の地図を参照。鉄道が開通して渡れるようになったら、ターミナル駅を持つ国と持たない国で格差が生まれそれが新たな戦争の火種になったらしい。

※ちなみに海抜は平均3000mとか最大8000mらしいので水源以前に寒さと空気の薄さで渡れない気がする(特に本作の戦争の原因となっていたベーリング海峡の橋は崩落してなくても相当キツイ気がする、アラスカの平均気温は2.8Cとからしいので、それ基準でさらに3,000mとなると年中氷点下なわけで)
※地図を見た感じだと対馬海峡、ドーバー海峡、ジブラルタル海峡などは橋が架かっているのだが…その辺は距離が短いから渡れてしまう気がする。ちなみに劇中ではドーバー海峡が一度出てくるのみ。

感想

架空戦記のノリに無理やりロボットをねじ込む豪快さが売り、で現実の軍艦の名前を乗っけた巨大ロボを登場させるという豪快さが楽しい、とりあえず次の大艦機出せーって思う、なんか正しく巨大ロボットなんだと思う、この作品。
7巻予定5巻だったらしく、そのせいか多分出られなかった大艦機もあったのだろう、その辺残念。

2018年11月27日

ガルラ

概要
永井豪 77〜78年 1巻(後年)

一応ロボット漫画に分類される場合があり、ビッグタイタンと呼ばれるスーパーロボットが登場し主人公が乗り込んで戦う。
がビッグタイタンはやられメカであり、あっさりやられてしまうので何とも言えない扱い。
主人公が迦楼羅王の心だと告げられて、かりそめの肉体を失って本来の肉体であるガルラと合体しろと告げられるところで終わっている。
話の流れから本来だったらガルラと合体してその後ムー人と戦うことになると予想され、ビッグタイタンは前座扱いだったのだろうが、その前に終わってしまい何が何だか。
相当数伏線を残しており多分消化するには6〜8巻は必要だったと思われ。

宗教色の強い設定で、宗教系の話が混ざって設定が作られている。

どうも調べると円谷プロによる特撮化計画があったとか。


あらすじ
鳳隼人率いる立花学園水泳部は合宿を行っていた、その夜に隼人は突然暴走をはじめ、ガルラという単語を発しながら走り回る。
そのころ謎の怪獣が暴れまわり、謎の僧が世界の終わりを予感し意味深な発言をしていた。
暴走した隼人を追いかけていたつぐみは海で遭難しかかるが、謎の光る人に助けられ、気が付いたら兄の蛮次郎のもとにいた、蛮次郎は隼人に暴走の理由を聞くが隼人もよくわからない。
そして隼人はガルラという単語だけがひどく懐かしいといったのだが、そこに怪獣出現のニュースがもたらされる、その怪獣がガルラだと察した隼人は、蛮次郎の開発したスーパーロボットビッグタイタンに乗って戦わせてくれと頼む。
蛮次郎はそれを承諾、ビッグタイタンは出撃するがガルラの力の前には無力だった。
その後ガルラは溶岩の中に姿を消した、ビッグタイタンの剣にガルラの皮膚という名の溶岩を残して。
そんな中突然海上に浮上するものがあった、かつての地球の支配者であるムー大陸人の都市だった、ムー大陸人は人類を再び支配すると宣言する。それを聞いて途方に暮れる隼人のもとに突如謎の僧が現れ、隼人は迦楼羅王の心であるという、そしてガルラは肉体だといい、またムー大陸人がかつて地球を地獄にしたということを伝えた。
そしてそれに対抗するために、ガルラと一体化するためにガルラを呼び出すのだが…そこで終わった。

メカ
ビッグタイタン:鳳隼人
スーパーロボット。水原蛮次郎が開発した。暴れまわる怪獣ガルラを抑えるために出撃するが、破壊される。
腕四本、下半身は怪獣型のメカと合体しており分離も可能。
多分前座扱いであり、一回だけ出てきてやられるだけ。

キャラ
鳳隼人
水泳部キャプテン、実は迦楼羅王の心であり、肉体であるガルラ、金翅鳥の知恵が合わさり迦楼羅王が復活、ムー大陸人と戦うことが出来る。

水原蛮次郎
ロボット博士としては弓博士や早乙女博士に匹敵する人物。謎の怪獣に対抗するためにスーパーロボットビッグタイタンを開発する。
外見はボスとかの外観。

水原つぐみ
水泳部部員、蛮次郎の妹。

用語
ムー大陸人
かつて地球を支配した宇宙人、エデンの園、楽園だった地球に襲来し、地球を地獄に変えた。
また恐竜を作り出し地球を恐怖に陥れたのも彼らである。この世界での爬虫類はムー大陸人が作り出した恐竜が退化したものとなっている。
とにかく極悪であり非常にタチが悪く、とりあえず目についた惑星は滅ぼして歩いている。

感想等
打ち切り作品っぽいですが、割と読み応え自体はありました。なんだかんだ有名原作の力かって思います。

フルティメット・アームズ

概要
蕪木統文 07〜08年 3巻 童心社

所謂児童文学、縦長の親書サイズで書店などでまとめておいてあるあの児童文学(この間アニメになった若女将の原作などの奴)。その児童文学で巨大ロボットをやろうという内容。
謎の黒球から出現した巨大ロボットのアギオスとともに、やはり突如黒球から出現した銀色のロボットSOGロボと戦っていく話、

正直概要を書こうにも、ほとんどまともなデータがなく、単行本内にも詳細な解説はほぼない、ネットにも個別にこの作品を扱う記事はWIKIクラスどころか個人サイトすら存在せず、まったくデータがない。
なので事実上仮設記事扱いでかつ完成することはほぼありません。

私が知る限りこの1作しか児童文学による巨大ロボットというものを知らないし、この手の作品は巨大ロボット界隈でも話題になりにくいので、こちらとしても書きようがない。



あらすじ
轟道十太と護蓮寺五丈の2人はブラックボール(土団子)で遊んでいた、そこに出現した巨大な黒球、そこから出現した銀色のロボ、そして黒いロボ。
銀色のロボットは動かない黒いロボットを攻撃し始めるのだった。そして十太は謎のぬいぐるみげぼりんこを手に入れる、そのげぼりんこを使って黒いロボットアギオスを使って銀色のロボット、SOGロボを撃破するが町は大きな被害を受ける。
その騒動で怪我をした犬ジロッチは学校で飼育され、やはりげぼりんこを持つ海座一二三、そして五丈もまたげぼりんこを手に入れる、さらに今度は2機目のアギオスが出現、果たしてSOGロボの目的は、アギオスは何者なのか…。


キャラ
なんかタイプしにくい名前が多い気がする。

轟道十太
1つ目のげぼりんこ保持者、主人公、普通に主人公タイプの少年。

護蓮寺五丈
2つ目のげぼりんこ保持者、お寺の息子、のんきなタイプのデブキャラ。

海座一二三
3つ目のげぼりんこを持つ、大富豪で天才で大学入学試験模試も合格済みだが、飛び級がなく小学校も行く気がなく不登校。

シロー
4つ目のげぼりんこを持っている少年、非常にタチが悪く、ダズルアギオスでSOGロボ軍団共々街もぶっ飛ばす。
自分の事をお王と豪語するが一二三には蠅の王などの言われる始末。ジロッチからの評価も低い。

ゼクセロイテン
5つ目のげぼりんこを持つ、飛行メカフリューゲルを操る。車いすのドイツ人。顔は悪くない(ジロッチ談)。

持田香穂
ヒロイン、よくいる小学生の女子キャラ。

右近昆介
大学生。

げぼりんこ
なぞのぬいぐるみ、アギオスの操作能力を持つ。

ジロッチ
最初のSOGロボ騒動で負傷した犬。その後学校で飼育される、猫が嫌い。

メカ

アギオス:轟道十太、護蓮寺五丈、海座一二三
突如出現した謎の巨大ロボット、黒い。十太、五丈、一二三のげぼりんこにて動かされる。

ダズルアギオス:シロー
シローの使用するも一つのアギオス、シローの性格に問題があるのと尺の都合か活躍はそれほどでも。

フリューゲル:ゼクセロイテン
ゼセロイテンの操る謎の飛行メカ、アギオス合体できるが終盤に1回のみ。

SOGロボ
黒球から出現する銀色のロボットの総称。十太は天使ロボという意味でSOGロボと名付けたが、一二三はSpecialOperationsGroup(特殊作戦群)ロボと解釈している。

げぼりんこ
アギオスを動かすためのぬいぐるみ。

感想等
児童文学によるロボットという多分類似作品が存在しないテーマ、ということで前例や公算みたいなものがない状態で書いている感じ、巨大ロボットのルールはとっくの昔に確立されているものの、じゃあ児童文学内でどう扱うかなんてものはほぼ確立されていない、そして今もない。
それ故にいいものがある反面、何かいろいろもう一歩的な部分があったりする気もする、あと内容的に2巻ラストでダズルアギオスが出てきたりと4〜5巻程度の構想だったように感る、一応最低限の伏線は消化したものの、3巻の展開がその前の2巻と比べやや駆け足。

ロボットゲーって減りましたね

というか、ゲームの開発費高騰もあってゲームジャンルが昔と比べて相当減りました。

時代劇ものとかもう完全に絶滅しましたし(悪代官とか)、非ロボット系和製SFものも本家共々死亡済み、レースゲーも半壊済みで少数の洋ゲーがかろうじて出ている状態(といっても最近NFSすらあまり名前を聞かない)、ネットでリッジファン残党の怨嗟の声をしょっちゅう聴いてます。
RPGもほぼジャンルとしては非常に曖昧なことになっていますし。
格ゲーは海外需要のおかげで生き残っている状態。


2018年11月26日

サイレン戦士

概要
ひおあきら 1982年 2巻 朝日ソノラマ

昭和のリアル系時代とでもいうべき82年に執筆されたロボット漫画。
70年代後半から80年代前半までのロボットアニメのノリに少女漫画的なノリか加わっている形の作品。
絵柄や設定、展開は完全に昭和SF漫画に少女漫画っぽいノリ、さらにロボット要素が加わっており、それ故に類似作品はありそうでない、そういう意味ですごく漫画的な作品。

同作者にサイレン戦記なる作品もあるが、別の作品。

あらすじ
銀河のどこかにあるサイレン恒星系、このサイレン恒星系に住むサイレン人は彗星アザースの突然の軌道変更で危機に陥っていた。そんな中でサイレン皇帝の崩御が伝えられ、サイレン皇帝の2人の子はサイレン皇帝の座を巡り争いが起こり始める、サイレン皇帝は投票制によって決まるのだが6:6になり決着がつかない。
最後に海法師の手にゆだねられるが、海法師は内乱を予感して内乱の結果に任せようと投票しない。最初はスパロー側の軍が優勢であったが、ひそかにバトルムーバーと高速潜闘艇を擁していたゼラン海将の支持するガルゲートが勝利することになる。
ガルゲート指導の下にサイレン人の他星系移住計画がが進み、超空間飛行能力を持つ探査船が12隻作られ各方面に散っていった。
その1隻であるマムートは、1年の航海と100光年の探索を経て水の惑星を発見する、しかしその惑星には生物が居住しており、また水温も低すぎてサイレン人にとっては暮らすには不適当な星だった。
その星の名は地球、ゼラン海将は悩みつつも地球侵略を決断、リムパックに参加していた艦隊に攻撃を仕掛けたのだった。
その混乱の中で海を愛する少年海神飛勇は、海に出るためのヨットが破壊されてしまい途方に暮れていた、そこに叔父の使いが現れ、海洋科学研究所へと連れていかれる。
そして叔父から父の戦死を伝えられ、新兵器のパイロットになることを要請されるのだった、サイレン人が地球の水温を上げようとしていることを知り、海がめちゃめちゃになると知った飛勇は戦うことを決意する。
とはいえまだメカは未完成、街に出たところ飛勇は混乱した町で一人の少女を救う、その名はミランジュ、彼女はサイレン人であり、地球の様子を知りたいとサイレンの要塞を飛び出してきたのだった。
ミランジュはそこで飛勇を愛してしまう、そして戦いは始まり飛勇は未完成の試作機で出撃するが、未完成ゆえにあまり戦えない、敵機を1機は撃墜するものの、もう一機に追い込まれる、ところがそのもう1機のパイロットがあろうことかミランジュだった、ミランジュは飛勇が敵であること知って動揺し、撃てないまま撤退することになる。
そしてミランジュは気が付いた時にはサイレン人が愛されたいと感じたときにおこる現象として、女に変化していたのである…。

メカ

地球
戦闘メカ:海神飛勇
装甲耐圧服だのいろいろ言われているが、これといった名称はない。一応海底探査用みたいな名目で開発されていたが、事実上水中専用兵器としての使用を念頭に置いて開発されていたことが示唆されている。
サイレン人の侵略が始まったため急遽試作機を武装させて出撃させた。
あまりロボットであることは強調されない、サイズは見たところ6〜10m程度(周囲の人間の身長から)と思われる。

量産型
ツインアイがゴーグルアイになっているなどいくらか違う量産型。各国で生産されている。

サイレン
バトルムーバー:ミランジュ、ゼラン他
人型兵器の総称。2種類が確認できるが旧型と新型程度の関係で、名前など個別にはつけられていない。
最近開発された新兵器で、水中戦用のスーツのようなもので、世界のほとんどが海でおおわれたサイレンでは有効な兵器であった。
最初はサイレンの皇位継承戦争にて比較的量産機然とした旧型が投入され、その後はより侵略宇宙人兵器然とした新型が地球侵略にて使用される。

探査要塞都市型宇宙艦
12隻が建造された。3万人ほどを輸送できる(と地球側は推測している)模様。人口が不足しているために使っている兵器は無人兵器がほとんどである。

登場キャラ

地球人
海神飛勇
海を愛する少年、サイレン人の侵略の中で突如として叔父の海神竜に呼び出され、父の戦死を伝えられ、新兵器のパイロットになることを要請される。
そこでサイレン人のミランジュと愛し合ってしまったのが事の始まり。基本的に思考回路は海愛なので、サイレン人に対しては海を破壊する行為に怒りつつも、海棲人ということであこがれも抱いていた。

海神竜
飛勇の叔父、海洋科学研究所で海洋開発と称して兵器も作っていたため飛勇には嫌われていた。

サイレン人
ミランジュ
サイレン人の皇帝のガルゲート娘(性別は途中で決まるため、一応娘)。偶然出会った飛勇と愛し合ってしまったためにそのままサイレンを裏切ることになる。
最後は死亡するが、その前に飛勇の子を産卵しており、その卵が地球で生き延びる可能性が示唆されているが不明。

ガルゲート
サイレン人の皇帝。スパローとの内乱の末に勝利して即位する(が当人はあまり何もしておらず、主にゼランが半ば独断で戦った形)。
サイレンの未来を憂いており、探査艦を各方面に派遣するが、それ以降はフェードアウトしておりどうなったかわからないが、サイレンに残っている模様。

ゼラン
ミランジュの母であり海将、宇宙調査の中で地球を発見し、そのまま攻撃を始める。


用語
サイレン恒星系
銀河のどこかにある恒星系。サイレン人が居住するサイレン本星がある。サイレン本星が彗星アザースによって危機に瀕したときから話は始まる。

サイレン人
遥遠くのサイレン恒星系の住民、両性、卵生、哺乳類だがヒューマノイド型で地球人と酷似している。人口は20億人。
卵生かつ卵は海でしか育たず、適正海水温は40度、そのため40度の温かい海がある惑星でしか生存できない。
両性であり、愛し合った相手に対する感情で性別が分化、一度愛すると特に女は歯止めが効かなくなる(劇中ではサイレン人の業といわれている)。
サイレン本星が危機に陥ったために超空間飛行能力を持つ探査船と転送機を開発し各方面に派遣した。
地球に襲来したサイレン人は探査船12隻の内の1つであり、12隻の内7隻は行方不明となっている。つまり残り4隻が生きているわけだが、
ラスト寸前に300時間後に到達する予定の別の探査艦の名前が挙がっている、その探査艦がどうなったのかは不明。

海竜
サイレンの水棲生物。長い竜のような姿の生物であり、馬のように使用されていた。サイレンの温かい海でしか生存できないが、サイレン人全滅後も地球に持ち込まれて適応した個体がなおも地球で生存している。

2018年11月25日

ダイモス


概要
横山光輝著 学年誌の4〜5年生、73〜75年にかけての作品。

闘将の方じゃありません。

横山光輝の漫画作品。火星生まれの2つの一族が地球で争うという物語。
双子しか産まれない村で生まれた一つ子は忌み嫌われるという特異な設定を持つ作品。
時期的に近いせいか、雰囲気的にバビル二世っぽい。

あらすじ
双子ばかりが生まれる気妙な村、そこに一人っ子が生まれてしまう。一人っ子は不吉なので殺そうといわれるが、母親は必ず育てるといいその子供を育てるのだった。
その村がなぜ双子しか生まれないのか、それは理由があった、その村は火星のダイモス人の生き残りの村であり、ダイモス人は絶対に双子が生まれるという性質を持っていた。
ダイモス人は火星時代からもう一つの種族フォボス人と戦い続けており、そのフォボス人はすべて一人っ子で生まれるためであった。
そして幾度となく起こったフォボス人の攻撃が始まり、村は全滅、真介以外の住民は全滅、真介は一人であったために地球人と勘違いされて見逃される。
ダイモス人最後の生き残りとなった真介はフォボス人と戦い始めるが、フォボス人も真介を殺そうと刺客を派遣してくる。
その戦いの中でダイモス人の守り神ダイモスが起動、フォボス人を蹴散らしていくのだった。

メカ
ダイモス
ダイモス人の守り神であったメカ。長らくフォボス人の地球制服を阻止してきたらしい。今度も真介の危機に起動してフォボス人を壊滅させた。

シードラゴン
フォボス側の兵器、ダイモスには歯が立たず。

キャラ
真介
一つ子であったがゆえにフォボス人の襲撃を生き延びた、ダイモス人最後の生き残り。超能力が通常のダイモス人より強い。彼以外に目立ったネームドキャラはおらず、フォボス人は割と雑にフォボス人扱い。

用語
ダイモス人
火星人の片割れ、必ず双子が生まれる。長らくフォボス人と戦い続け、最終的に火星は核戦争で滅亡した。その後双方の生き残りが地球に降り立ち戦い続けてきた。
超能力者が多く生まれるらしい。

フォボス人
火星人の片割れ、必ず一人っ子が生まれる。核戦争によって火星が滅亡したのち地球に降り立ち今度は地球を征服しようとしてダイモス人に阻まれ、その後はずーっと戦い続けている。
最終的に降伏しており、数百年後にまた地球を征服するということを語っている、つまり火種はまだ残っている訳である。

感想等
忌み嫌われる一つ子という非常に尖った設定を持つ作品で刺激的でありますが、話はバビル2世の簡易版的っぽくなっています。
鉄のサムソンでも感じた、何か「昔」と「今」の間の作品という印象。
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