蕪木統文 07〜08年 3巻 童心社
所謂児童文学、縦長の親書サイズで書店などでまとめておいてあるあの児童文学(この間アニメになった若女将の原作などの奴)。その児童文学で巨大ロボットをやろうという内容。
謎の黒球から出現した巨大ロボットのアギオスとともに、やはり突如黒球から出現した銀色のロボットSOGロボと戦っていく話、
正直概要を書こうにも、ほとんどまともなデータがなく、単行本内にも詳細な解説はほぼない、ネットにも個別にこの作品を扱う記事はWIKIクラスどころか個人サイトすら存在せず、まったくデータがない。
なので事実上仮設記事扱いでかつ完成することはほぼありません。
私が知る限りこの1作しか児童文学による巨大ロボットというものを知らないし、この手の作品は巨大ロボット界隈でも話題になりにくいので、こちらとしても書きようがない。
あらすじ
轟道十太と護蓮寺五丈の2人はブラックボール(土団子)で遊んでいた、そこに出現した巨大な黒球、そこから出現した銀色のロボ、そして黒いロボ。
銀色のロボットは動かない黒いロボットを攻撃し始めるのだった。そして十太は謎のぬいぐるみげぼりんこを手に入れる、そのげぼりんこを使って黒いロボットアギオスを使って銀色のロボット、SOGロボを撃破するが町は大きな被害を受ける。
その騒動で怪我をした犬ジロッチは学校で飼育され、やはりげぼりんこを持つ海座一二三、そして五丈もまたげぼりんこを手に入れる、さらに今度は2機目のアギオスが出現、果たしてSOGロボの目的は、アギオスは何者なのか…。
キャラ
なんかタイプしにくい名前が多い気がする。
轟道十太
1つ目のげぼりんこ保持者、主人公、普通に主人公タイプの少年。
護蓮寺五丈
2つ目のげぼりんこ保持者、お寺の息子、のんきなタイプのデブキャラ。
海座一二三
3つ目のげぼりんこを持つ、大富豪で天才で大学入学試験模試も合格済みだが、飛び級がなく小学校も行く気がなく不登校。
シロー
4つ目のげぼりんこを持っている少年、非常にタチが悪く、ダズルアギオスでSOGロボ軍団共々街もぶっ飛ばす。
自分の事をお王と豪語するが一二三には蠅の王などの言われる始末。ジロッチからの評価も低い。
ゼクセロイテン
5つ目のげぼりんこを持つ、飛行メカフリューゲルを操る。車いすのドイツ人。顔は悪くない(ジロッチ談)。
持田香穂
ヒロイン、よくいる小学生の女子キャラ。
右近昆介
大学生。
げぼりんこ
なぞのぬいぐるみ、アギオスの操作能力を持つ。
ジロッチ
最初のSOGロボ騒動で負傷した犬。その後学校で飼育される、猫が嫌い。
メカ
アギオス:轟道十太、護蓮寺五丈、海座一二三
突如出現した謎の巨大ロボット、黒い。十太、五丈、一二三のげぼりんこにて動かされる。
ダズルアギオス:シロー
シローの使用するも一つのアギオス、シローの性格に問題があるのと尺の都合か活躍はそれほどでも。
フリューゲル:ゼクセロイテン
ゼセロイテンの操る謎の飛行メカ、アギオス合体できるが終盤に1回のみ。
SOGロボ
黒球から出現する銀色のロボットの総称。十太は天使ロボという意味でSOGロボと名付けたが、一二三はSpecialOperationsGroup(特殊作戦群)ロボと解釈している。
げぼりんこ
アギオスを動かすためのぬいぐるみ。
感想等
児童文学によるロボットという多分類似作品が存在しないテーマ、ということで前例や公算みたいなものがない状態で書いている感じ、巨大ロボットのルールはとっくの昔に確立されているものの、じゃあ児童文学内でどう扱うかなんてものはほぼ確立されていない、そして今もない。
それ故にいいものがある反面、何かいろいろもう一歩的な部分があったりする気もする、あと内容的に2巻ラストでダズルアギオスが出てきたりと4〜5巻程度の構想だったように感る、一応最低限の伏線は消化したものの、3巻の展開がその前の2巻と比べやや駆け足。
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