旅から帰ってきてアパートに一度荷物置いて、実家の方に戻ってきました。今は家に一人なので自分でご飯炊いて飯作ってとしていますがこの時間が一番落ち着きますね(笑)
そんな時に起きた出来事・・・
実家に戻った直後に両親から「今週末葬式だから」と伝えられました。
我が家系だけなのですが1年365日のうちに一日だけ忌むべき日にちが存在します。それが8月12日であり不思議と誰かしらその日に亡くなるのです。
もちろん毎年というわけではないですし、法則性があるわけではないので単なる偶然と思いますが流石に3人以上同じ命日で亡くなっているのでとても怖いとは思います。
一つだけ亡くなる人に共通しているのはみんな持病があるとはいえ、特段すぐ悪化するような状態ではないということ。それなのに今回亡くなった親族の人は定期入院はしていたものの退院間近だったのに急に血栓が肺に来ておそらく本人も何が起きたかわからない状態で亡くなったようだということ。
8月12日というとお盆なので特段葬儀出席に影響は出ませんがそれだけでお盆は憂鬱になります。前回は私が引きこもっていた時に祖父が亡くなったのが3年前。やはり8月12日でした。
今回亡くなった親族は祖母の兄弟であり、私の両親含め親世代の結婚の全てを仲人として務めた方。私の人生にも大きな選択肢を持ってきた方でした。子供の我々世代も結婚する人がいれば仲人する気満々だった方でもありますが、ご覧の通り私や下の兄弟は働いてはいるもののブラックな組織に勤め続けて結婚どころではないし、従兄妹など父方の同世代はみんな引きこもりで私よりも年齢は上であるため結婚どころか社会復帰も不可能。
ある意味現代的なこのままだと完全に血筋が絶えるということで祖母の親族で直系ではないとはいえ、親族で誰よりも現状を憂いている人でもありました。
祖父が亡くなる直前に私ら分家の人間に残した遺言で、「跡継ぎを頼む」と言い残したこともどうやら知っていたようで、度々我が家が呼ばれて会食がてら将来設計の話も聞かされました。では私に対してはどのように影響してきたかというとこのブログでも残していますが、私が公共施設に勤務していた時に公務員の試験を受けることを強く進めてきた方その人です。
結構考え方は現実的な方で、跡継ぎと言ってもいきなりお見合い話持って行ってもマッサンは乗ってこないだろうと言われ、ずっと私がブラックな環境で働いてきたことを知っているのでせめて仕事だけでも盤石にすればそのうちいい話もできるだろうという話で、自身のご子息も含め民間ブラック企業で働いていた若者をすべて公務員に転職させてきた実績もある人だったので私にもと言われ勧めてきたわけです。
私は当時は確かにやれ平手だやれ拳骨だでだいぶ物理的に上司からボコボコにされていた職場であり、ハードな割には契約社員という待遇で全く安定していなかったのでアドバイスを請い、数学ゼロ点でありながらも他でカバーして学科試験は通過しました。それを一番喜んでくれたのも今回亡くなった親族の方でした。
ところが最終試験日が近づくにつれて公務員といってもとても縛りのある職種なので自由すぎる私には勤まる自信がなく、将来の安定を捨てて最終試験を辞退しました。
外せない仕事と被ったと言い訳したものの、殴られるような職場で優先するような仕事がどこにある!!とだいぶ喝を入れられた記憶もあります(汗)しばらくネカフェで寝泊まりしてしまった原因ですね。
そんな思い出もあるけれど私をひいては家系を思って言っていたことだとは思うので選択に後悔はしないと言うものの裏切った点では贖罪していくべきことだと思っています。
そんな昔話をしつつ、葬儀となると辛いのが「棺桶の番」。うちの本家の静岡の風習なのか属している宗教の風習なのかわかりませんが、通夜が終わって翌日の告別式が始まるまでの間、棺桶の横に祭壇を作ってローソクの火を絶やさないように一晩寝ずの番をしなければいけない慣習があります。いつも若い衆がやれとは言うものの私以外の若者は引きこもっていてそもそも葬儀にすら出てこないありさまなので、必然的に我が家で対応するわけです。寝ずの番くらいはかろうじて出来ても翌日の告別式も当たり前のように出席せねばならず、暑さもあるのでこちらが昇天しそうになることも多々ありました(笑?)
一晩一人で遺体の側で番というのも稲川淳二さんのホラー話なんてものではないくらい怖いものですよ・・・今回亡くなったのは直系ではないので番は断ると親父は言っていますが逃げ切れるのか・・・
こういう非効率的な風習も無くなればいいのにと不謹慎にも思いつつも、葬式中にまた跡継ぎ問題に放り込まれるんだろうなと今から憂鬱です。
旅をしてきて楽しいこともあったのだから我慢するときは我慢したいとは思います。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image