2015年07月22日
金剛界 微細会 尊像パーツ描き15(金剛輪4)
金剛輪の尊像パーツ描き4
今回はB 十六大菩薩のうちの南方に位置する宝生如来の四親近菩薩(水色番号:14〜17)です。
各尊の位置と順番については/2015/05/15の記事を参照のこと
微細会 金剛輪 南方四親近菩薩
14)金剛宝菩薩
金剛宝菩薩は四印会で同様の尊像を描きましたので図像が読みやすいです(2015/03/24の記事参照)。
金剛宝は梵名のヴァジュラ・ラトナの意訳。宝生如来の北方の月輪に住し一切の衆生にあらゆる功徳を施与する働きを誓願する菩薩。
無限の財宝の象徴である三瓣宝珠を載せた蓮華を左手で持ち、右手は宝生如来と同じ施願印にする。
15)金剛光菩薩
色もかたちもある程度保存されており、両手に持つ真っ赤な日輪が映える。
金剛光は梵名のヴァジュラ・テージャの意訳。宝生如来の東方の月輪に住し、一切世界を照らし衆生の迷妄の闇を破ることを誓願する菩薩。
無限の輝きを象徴である日輪を両手で持つ。
16)金剛幢菩薩
磨耗がひどく表情などが不明瞭だが、如意幢幡を持つ姿は見えてくる。
金剛幢は梵名のヴァジュラ・ケートゥの意訳。宝生如来の西方の月輪に住し、一切世界の衆生のあらゆる願いを円満せしめることを誓願する菩薩。
一切与願の象徴である如意幢幡(旗頭に三瓣宝珠を載せた旗)を両手で持つ。
17)金剛笑菩薩
尊像中央が大きく剥離しているけど下絵の墨線が残るのでなんとかわかる。
金剛笑は梵名のヴァジュラ・ハーサの意訳。宝生如来の南方の月輪に住しよく衆生済度したことを嬉び微笑む菩薩。
両手を口元に寄せてあらゆることが成就したことを喜び微笑む様を表現する。
以上、宝生如来の四親近菩薩は、金剛宝菩薩の位で衆生に厚く施与し、金剛光菩薩の位で衆生の迷妄の闇を破り、金剛幢菩薩の位で衆生のあらゆる願いを円満せしめ、金剛笑菩薩の位でよく衆生済度したことを嬉び微笑む流れを表しているのだと思う。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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