2015年07月18日
金剛界 微細会 尊像パーツ描き12(金剛輪1)
金剛輪の尊像パーツ描き1
微細会 金剛輪の尊像パーツ描きを始めます。
今回は@ 五仏(白番号:1〜5)です。
順番は東南西北の時計回りで金剛界曼荼羅は上が西
微細会 金剛輪 五仏
1)毘盧遮那如来
前回シリーズの供養会では衲衣(大衣)を偏袒右肩で身につけていましたが(2015/06/03の記事参照)、ここでは条帛偏袒右肩で宝冠と装飾品を身につけた菩薩形で描かれています。
毘盧遮那如来は梵名のヴァイローチャナの音訳で「遍く照らす」の意。
五智如来の中心、世界の中心にあり、法界体性智(法と如来の智慧そのもの)を体現する。両手で智拳印を結ぶ。
2)阿閦如来
阿閦如来は宝飾品などを身につけない衲衣の偏袒右肩。
阿閦如来は梵名のアクショーブヤの音訳で「瞋りに心を動かさないもの」の意。東方解脱輪中央の月輪に住し、大円鏡智(すべてをありのままに映す鏡のごとき如来の智慧)を体現する。右手は釈尊の降魔成道を表す触地印を結ぶ。
3)宝生如来
上の阿閦如来以下不空成就如来まで四方四仏の姿形の表現は供養会の四方四仏と同じ。
宝生如来は梵名のラトナサムバヴァの意訳「財宝を生み出すもの」より。南方解脱輪中央の月輪に住し、平等性智(すべてのものが差別なく平等であるとする如来の智慧)を体現する。右手は衆生の願いに応じ施しを与える施願印にする。
4)阿弥陀如来
今更だけど、如来は両足の裏が完全に上に向いて腿の上に見える結跏趺坐になっているが、菩薩は右足のみが腿の上に載って見える半跏趺坐に描かれている。
阿弥陀如来は梵名のアミターユスの音訳で「永遠のいのち(光)」の意。無量寿如来、無量光如来ともいう。西方解脱輪中央の月輪に住し、妙観察智(すべてを見通し明らかにする如来の智慧)を体現する。
両手で弥陀定印を結ぶ。定印は釈尊の開悟の象徴であるが、弥陀定印は阿弥陀如来に特有の禅定印。
5)不空成就如来
以上の四方四仏は印相と方位以外で区別をつけるのが難しい。
不空成就は梵名のモーガシッディの意訳「空しくなく成就する」より。北方解脱輪中央の月輪に住し、成所作智(すべて正しく感じ、真実の行いをなす如来の智慧)を体現する。
右手で相手の畏れをなくす施無畏印を結ぶ。
以上、微細会五智如来でした。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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