2015年07月20日
金剛界 微細会 尊像パーツ描き14(金剛輪3)
金剛輪の尊像パーツ描き3
金剛界微細会の金剛輪内の尊像パーツ描きをしています。
今回はB 十六大菩薩のうちの東方に位置する阿閦如来の四親近菩薩(水色番号:10〜13)。
各尊の位置と順番については/2015/05/15の記事を参照のこと
微細会 金剛輪 東方四親近菩薩
10)金剛薩捶(こんごうさった)
四印会でも同様の尊像を描きました(2015/03/24の記事参照)。スタンダードな金剛薩埵の図像かと思います。
金剛薩捶は梵名のヴァジュラ・サットヴァの訳。金剛(ヴァジュラ)が意訳で薩捶(サットヴァ)が音訳。金剛薩捶は毘盧遮那如来の教えを衆生に伝える菩薩の代表。阿閦如来の西方の月輪に住す本有菩提心の象徴。
右手に如来の五智の象徴である五鈷杵、左手に衆生を驚覚発心させる金剛鈴を持つ。
11)金剛王菩薩
腕の形がはっきりわかる。
金剛王は梵名のヴァジュラ・ラージャの意訳。阿閦如来の北方の月輪に住し衆生をを引き寄せ仏道に向かわせる働きを誓願する菩薩。
一切衆生を引き寄せることを象徴し二手金剛拳を交差させ胸に抱く。
12)金剛愛菩薩
この尊も細部までよく保存されており間違いありません。
金剛愛は梵名のヴァジュラ・ラーガの意訳。愛染明王と同体とされ、阿閦如来の南方の月輪に住し、衆生に菩提心への愛着をもたせる働きを誓願する菩薩。
愛の象徴である箭を二手に矯める。
13)金剛喜菩薩
三昧耶会では金剛喜菩薩の三昧耶形は弾指する二手を並べる形でしたが、供養会では宝珠を載せた蓮華を捧げ持っています。
金剛喜は梵名のヴァジュラ・サードゥ(よきかな)の意訳。阿閦如来の東方の月輪に住し、衆生衆生の迷妄を除去し歓喜せしめる働きを誓願する菩薩。
両手は二手並べて弾指する姿。
以上、阿閦如来の四親近菩薩は、金剛薩埵の位で衆生に菩提心を発せしめ、金剛王菩薩の位で衆生を引き寄せ、金剛愛菩薩の位で衆生に菩提心への愛着をもたせ、金剛喜菩薩の位で衆生を歓喜せしめる流れを示している。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3558397
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック