2015年07月23日
金剛界 微細会 尊像パーツ描き16(金剛輪5)
金剛輪の尊像パーツ描き5
金剛界微細会の金剛輪内の尊像パーツ描き中です。
今回はB 十六大菩薩のうちの西方に位置する阿弥陀如来の四親近菩薩(水色番号:18〜21)です。
金剛界曼荼羅は上が西です。
微細会 金剛輪 西方四親近菩薩
18)金剛法菩薩
四印会で同様の尊像を描いたので図像を理解しやすい(2015/03/24の記事参照)。
金剛法は梵名のヴァジュラ・ダルマの意訳。観自在菩薩、観世音菩薩ともいい、阿弥陀如来の東方の月輪に住し衆生に法の清浄なるを覚らせる働きを誓願する菩薩。
左手で菩提心の象徴である蓮華を持ち、右手でその花弁を開くことで発心させることを表す。
19)金剛利菩薩
全体的に磨耗しており図像がよみにくい。
金剛利は梵名のヴァジュラ・ティークシュナ(鋭利な剣)の意訳。文殊菩薩と同体で、阿弥陀如来の南方の月輪に住し仏智により衆生の苦を断ち切る働きを誓願する菩薩。
右手に堅固清浄なる菩提心の象徴である金剛剣をもち、左手に無尽蔵の智慧の象徴である梵篋を載せた蓮華を持つ。
20)金剛因菩薩
色形ともよく保存されていてわかりやすい。
金剛因は梵名のヴァジュラ・ヘートゥの意訳。弥勒菩薩ともいい、阿弥陀如来の北方の月輪に住し、堅固な菩提心を因とし法輪を転ずる働きを誓願する菩薩。
説法の象徴である法輪を両手で持つ。
21)金剛語菩薩
色、形とも申し分なくよく保存されていて気持ちが良い。
金剛語は梵名のヴァジュラ・ヴァーシャの意訳。阿弥陀如来の西方の月輪に住し、真言により衆生の正法を示す働きを誓願する菩薩。
右手に如来舌(舌に三鈷杵)を持つ。
以上、阿弥陀如来の四親近菩薩は、金剛法菩薩の位で衆生に法の清浄なるを覚らせ、金剛利菩薩の位で智慧で衆生の苦を断ち切り、金剛因菩薩の位で衆生への説法へと立ち上がり、金剛語菩薩の位で説法により衆生に正法を示すことを表している。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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