年末年始をはさみ、三週間ぶりの稽古です
今日は電車の皆さんがあちこちで遅延しておられ、
家の遠い私はしっかりと早めに出ていきました
出番の待機していると、何やら稽古室でしきりと先生が
「親指が、・・・」
「親指がもっとこう」
「だから、親指が」
・・・しきりと言っている声がする
いつもの時間が来ても、なかなか手合わせの声がかからない
どうしたのだろう・・・?
稽古が白熱しているのか?
と、そうこうしているうちに
先輩が汗びっしょりでドアを開け、
開口一番、「私、今日バチがうまく持てなくなっちゃって」
と言っている
(ほほう、ベテランでもそういうことがあるのか・・・)
(調子が悪いときもあるのだな)
などと思っていると、私もあれだけ練習した出だしがうまく出来なくなっていた
何故だろう?
久しぶりだからか?
やはり、正月などを挟んで長く休むと、そう調子がすぐに戻ってくるわけでもない
正月って大手を振ってしっかりと休みモードになってしまう
しかも食べ過ぎて、三味線だけではなく胃の調子も悪くなる
正月は三味線には鬼門だ
手に汗をかいてくると、汗でバチが滑ります
持ち方もズレてきます
汗で滑ってふっとんで行ってしまう人もあるのだとか
三味線のバチの滑り止め、というと津軽の人がよくはめている、こういうの↓
がありますが、すごく大げさなので
ゴムの指サックを指先を切り落とし、わっか状にしたものをはめたり、
いろいろ工夫してやっているようです
私の滑り止めはこちら↓
ギターピック用の滑り止めシールを、指に当たるところに貼っている
滑り止めという意味もあるが、
私の場合、持ち方養成用シールとでも言った方がいい
しかし、
「秘密兵器貼ってるんだよ」
と先生にはばれていた・・・
素知らぬふりをしてよく見ている
油断は出来ん
本日の注意点
二人並んだとき、揃っていて美しく見えるように、棹の角度を揃えるように
生徒二人:え〜、無理無理〜
音が狂ってきたら怖がらずに直すこと
生徒一名:無絶対理
開放弦が狂ってきたら本当はすぐに直さないといけないのですが、
演奏の手を止め、手を天神に持って行き、素早く直すのは至難の業
しかも、直したからといってちゃんと直せるとは限らないのが初心者
「直した方が絶対舞台でかっこよく見えるから」
そ、そう言われても・・・
「並木駒形は、客の気持ちになってワクワク感を出すように」
毎回の難しい指導
吉原へ行く客が今か今かという、うきうきソワソワ感を語るときの先生は実に嬉しそうだ
まるで自分が行ったことあるかのようだ
先生曰く、昔はまだ吉原の名残が残っており
ちょうど二十歳のとき、いわゆる「赤線」は廃止されたのだそうだ
廃止された年をよくはっきりと覚えているものだ
(やはり・・・)
本日の稽古はいろんな意味で時間切れ
郡上踊りまで行きませんでした
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発表会のおおまかなプログラムが決まったようです
4ジャンルで、一部と二部それぞれひとまわりします
何故か、私の出番は全部二部に固まっていました
上手から入って、下手に出る
次の人が上手から入ってくる
下手から上手にダーッと裏を回るのだろうか
その間、調子も直さなければならないし(調子は先生がやってくれるらしいが)
考えてみたら、三連チャンで連続で出るのも気が重い
どーしよう
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