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2020年02月18日
歴史を騒がせた女たち 庶民編
永井路子 文藝春秋
作家が歴史の端々に現れる庶民の女のこぼれ話をまとめてコメディ調にまくし立てながら語っていく話。
作家が歴史の端々に現れる庶民の女のこぼれ話をまとめてコメディ調にまくし立てながら語っていく話。
君主号の世界史
岡本隆司 新潮社
君主号、特に「皇帝」という君主号についての世界史。
中国で皇帝が産まれ、それがエンペラーの訳語となる、中国の皇帝制が統一的なのに対して、西洋はどんどんそういったものが拡散していく展開。
また大日本帝国という国名の由来にも言及していたりする。
とは言え私的にはもっと網羅的な内容を期待していただけに、ほぼ「皇帝」の歴史に特化していた為にやや物足りなかった。
君主号、特に「皇帝」という君主号についての世界史。
中国で皇帝が産まれ、それがエンペラーの訳語となる、中国の皇帝制が統一的なのに対して、西洋はどんどんそういったものが拡散していく展開。
また大日本帝国という国名の由来にも言及していたりする。
とは言え私的にはもっと網羅的な内容を期待していただけに、ほぼ「皇帝」の歴史に特化していた為にやや物足りなかった。
ウルトラマンになった男
古谷敏 小学館
ウルトラマンの中の人直々の自伝。役者を志すも映画は徐々に衰退、その中でTVでウルトラマンの企画が持ち上がる中成田享氏からウルトラQの流れでウルトラマンになってくれと頼まれ、色々葛藤がありながらも承諾。
しかし撮影は過酷、徐々に嫌になる、しかしバスで出会った視聴者の子供の会話からウルトラマンの人気を知る、数字が大きいのは知っていたが、会話から実感し結局最後まで続けることに。
そもそもウルトラマンは前例がない、スーパーマンもゴジラも月光仮面も違う、別のキャラ、それをどう作るか、誰も答えを知らない、その中で作り上げていくジャンルの黎明期の話が聞けて面白い。
映画からカラーテレビへの転換期という時代、短期間ならが主役を努め、その後表舞台を去った人間の昭和史としても読めて興味深くもある。
本書の内容を見ると「結局古谷敏という人はウルトラマンになるために産まれてきた」って思えるほどにウルトラマンなのが凄い、一体化している、本当にふさわしい人という印象を受ける 。
ウルトラマン以降あんまり仕事もなく、そのまま役者をやめてその後金がなくてショーを見れない子供を発見したことからデパートの屋上でのヒーローショーなどを企画する仕事を始めたそうな。その後はその会社も潰れて(顛末などは書かれていない)しばらくぶりに成田享の展覧会で表舞台に出てくる事になる、そして本書の執筆になったそうな。
コレ結構良い本だと思う。
ウルトラマンの中の人直々の自伝。役者を志すも映画は徐々に衰退、その中でTVでウルトラマンの企画が持ち上がる中成田享氏からウルトラQの流れでウルトラマンになってくれと頼まれ、色々葛藤がありながらも承諾。
しかし撮影は過酷、徐々に嫌になる、しかしバスで出会った視聴者の子供の会話からウルトラマンの人気を知る、数字が大きいのは知っていたが、会話から実感し結局最後まで続けることに。
そもそもウルトラマンは前例がない、スーパーマンもゴジラも月光仮面も違う、別のキャラ、それをどう作るか、誰も答えを知らない、その中で作り上げていくジャンルの黎明期の話が聞けて面白い。
映画からカラーテレビへの転換期という時代、短期間ならが主役を努め、その後表舞台を去った人間の昭和史としても読めて興味深くもある。
本書の内容を見ると「結局古谷敏という人はウルトラマンになるために産まれてきた」って思えるほどにウルトラマンなのが凄い、一体化している、本当にふさわしい人という印象を受ける 。
ウルトラマン以降あんまり仕事もなく、そのまま役者をやめてその後金がなくてショーを見れない子供を発見したことからデパートの屋上でのヒーローショーなどを企画する仕事を始めたそうな。その後はその会社も潰れて(顛末などは書かれていない)しばらくぶりに成田享の展覧会で表舞台に出てくる事になる、そして本書の執筆になったそうな。
コレ結構良い本だと思う。
2020年02月16日
ローマ帝国愚帝列伝
新保良明 講談社
6人のローマ帝国の悪名高い皇帝について。
カリグラ、ネロ、カラカラ、ドミティアヌス、エラバガルス、コンモドゥスの6人が、それぞれ方向性の違う暴君、暗君っぷりを発揮してしまったエピソードを書き、その上でローマという小さな政府は皇帝が何しようとも官僚は最小限であり、ほぼ地方自治は生きていたために崩壊しなかったと解く。
6人のローマ帝国の悪名高い皇帝について。
カリグラ、ネロ、カラカラ、ドミティアヌス、エラバガルス、コンモドゥスの6人が、それぞれ方向性の違う暴君、暗君っぷりを発揮してしまったエピソードを書き、その上でローマという小さな政府は皇帝が何しようとも官僚は最小限であり、ほぼ地方自治は生きていたために崩壊しなかったと解く。
2020年02月13日
交易の世界史
ウィリアムバーンスタイン 筑摩書房
前半を古代〜中世のイスラム時代、後半を西洋の時代に当てて交易の歴史を描く。
例えばインドのダウ船は戦闘力が低く、大砲などを撃てば反動で自身のがダメージを受けてしまい、ヤシの繊維でつないだ船体はもろく外洋の高波で容易に崩壊してしまう、がそれでも伝統を重んじるインドダウ船を使い続けた、ダウ船は沿岸面では小回りが効くメリットもあった。そしてダウ船みたいなヤシの繊維でつないだ船は太鼓の昔からあったとも。
オランダの東インド会社の死亡率は高く、オランダからは船員が足りないのでドイツ人を騙して雇い入れれてブラック労働な東インド会社の社員として使い捨てていたエピソードなど、こぼれ話的なエピソードが充実している。
西洋の進出の時に起こった残虐行為にも言及しているが、内容的にはイギリスには好意的な傾向があるように見える。
前半を古代〜中世のイスラム時代、後半を西洋の時代に当てて交易の歴史を描く。
例えばインドのダウ船は戦闘力が低く、大砲などを撃てば反動で自身のがダメージを受けてしまい、ヤシの繊維でつないだ船体はもろく外洋の高波で容易に崩壊してしまう、がそれでも伝統を重んじるインドダウ船を使い続けた、ダウ船は沿岸面では小回りが効くメリットもあった。そしてダウ船みたいなヤシの繊維でつないだ船は太鼓の昔からあったとも。
オランダの東インド会社の死亡率は高く、オランダからは船員が足りないのでドイツ人を騙して雇い入れれてブラック労働な東インド会社の社員として使い捨てていたエピソードなど、こぼれ話的なエピソードが充実している。
西洋の進出の時に起こった残虐行為にも言及しているが、内容的にはイギリスには好意的な傾向があるように見える。
2020年02月09日
売上がドカンと上がるキャッチコピーの作り方
竹内謙礼 日経
キャッチコピーの作り方の本。
強い言葉を使え、一つの言葉を用意したらそれをどんどん強言葉に置き換えていけ、ブロックに分割して言葉を強くしていけ、イメージをわかせろ、知ったら得するように思わせる等。
他のもので置き換えられるキャッチコピーはダメなキャッチコピー、平凡な言葉もダメ。
かと言ってインパクト重視すぎて商品との乖離が大きすぎるキャッチコピーもダメなキャッチコピー。
キャッチコピーの打率や良くて3割とも。
ブログタイトルにでも応用してみようかな?
キャッチコピーの作り方の本。
強い言葉を使え、一つの言葉を用意したらそれをどんどん強言葉に置き換えていけ、ブロックに分割して言葉を強くしていけ、イメージをわかせろ、知ったら得するように思わせる等。
他のもので置き換えられるキャッチコピーはダメなキャッチコピー、平凡な言葉もダメ。
かと言ってインパクト重視すぎて商品との乖離が大きすぎるキャッチコピーもダメなキャッチコピー。
キャッチコピーの打率や良くて3割とも。
ブログタイトルにでも応用してみようかな?
蒼穹の昴
浅田次郎 講談社
清末の混乱期を改革を志した架空の士大夫梁文秀と、自ら去勢して宮に入った架空の宦官春児を通して描く小説。
物事の表裏、多面性を嫌味なくさらっと書けている点でこの作者は筆力が有るのはなんとなく伝わる(下手な人はこの辺上手く書けない)、多分能力の有る人だと思うフレーズが各所に見られます。
問題として歴史もの特有の後半になるに連れて史実の制約から来る尻すぼみ現象が起きることでしょうか。
因みに現地を取材しておらず「現地を見ないほうがロマンの有る作品になる」みたいなことがWIKI先生に書いてありました…言いたいことはわかる。
清末の混乱期を改革を志した架空の士大夫梁文秀と、自ら去勢して宮に入った架空の宦官春児を通して描く小説。
物事の表裏、多面性を嫌味なくさらっと書けている点でこの作者は筆力が有るのはなんとなく伝わる(下手な人はこの辺上手く書けない)、多分能力の有る人だと思うフレーズが各所に見られます。
問題として歴史もの特有の後半になるに連れて史実の制約から来る尻すぼみ現象が起きることでしょうか。
因みに現地を取材しておらず「現地を見ないほうがロマンの有る作品になる」みたいなことがWIKI先生に書いてありました…言いたいことはわかる。
蒼穹の昴
浅田次郎 講談社
清末の混乱期を改革を志した架空の士大夫梁文秀と、自ら去勢して宮に入った架空の宦官春児を通して描く小説。
物事の表裏、多面性を嫌味なくさらっと書けている点でこの作者は筆力が有るのはなんとなく伝わる(下手な人はこの辺上手く書けない)、多分能力の有る人だと思うフレーズが各所に見られます。
問題として歴史もの特有の後半になるに連れて史実の制約から来る尻すぼみ現象が起きることでしょうか。
清末の混乱期を改革を志した架空の士大夫梁文秀と、自ら去勢して宮に入った架空の宦官春児を通して描く小説。
物事の表裏、多面性を嫌味なくさらっと書けている点でこの作者は筆力が有るのはなんとなく伝わる(下手な人はこの辺上手く書けない)、多分能力の有る人だと思うフレーズが各所に見られます。
問題として歴史もの特有の後半になるに連れて史実の制約から来る尻すぼみ現象が起きることでしょうか。