アフィリエイト広告を利用しています
ファン
<< 2022年04月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
写真ギャラリー
カテゴリアーカイブ
プロフィール
日別アーカイブ

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2022年04月24日

「ポスト宮崎駿」論

長山靖生 新潮社

当時一番注目されていた新海誠を中心とした、宮崎以降の日本の劇場アニメについて。新海誠の特異な出自から来る作風や、世間一般に認められないような青臭くマニアックな作風が君の名はでは一般向けに一気にシフトしたこと(今までの新海は恋を描き、君の名は愛を描いたと著者は称した)。
アニメ系の評論らしく、新海誠の最初のキャリががファルコムのイベントシーンの制作だったことは流されている、この辺は私がアニメよりゲームよりの人間なので少し気になったり。

高畑勲の作品が結構商業的にコケた、特に山田くんは一般から見ると白背景が多く手抜きに見えたが実際には新しい手法の塊でありアニメーターから見ると度肝を抜かれ、そして金がかかりすぎて商業的には赤字、更にかぐや姫も制作費がアニメとしては異常な数字(50億というアニメ映画としては目玉が飛び出る数字)がかかっている事等、高畑作品についての解説があり。また宮崎以外のジブリで宮崎吾朗と米林宏昌の解説、他に有名所として細田守、押井守などの解説、ノイタミナについての言及などが行われていた。

問題はこの本が描かれた後に例の鬼滅が400億という日本記録を打ち立てるんですが、もしそれも考慮したらどういった解説をするのか興味深くはあった。この本が2017年に書かれたとに、数作品ほど割とヤバい数字のアニメ映画が出現しており、更にここで書かれた監督も更に新作を発表した(細田守、竜とそばかすの姫等、興収66億)りと数年でかなり状況が変わっているのが面白い。正直続・ポスト宮崎駿論がすぐにでも書けそうなくらい色々変わったと思いますね。

911後の現代史

酒井啓子 講談社  2018

911以降混乱が増して行った中東情勢の解説。元々911以前はそこまで紛争は多くなかったこと、イランとサウジのライバル関係とそれに関わるアメリカの関係が911で変化した事、911からイラク戦争の流れの中でそれまで中東情勢の中心だったパレスチナ問題が相対的に影が薄くなったこと、イランがイスラム内では少数はの宗派であるシーア派ということもあり、イラン関係の問題がシーア派問題にすり替わりやすい事等が描かれている。

終盤に犠牲者が多様化していることを指摘しているが、割と最近の社会問題を論じた本は似たようなことが高確率で書いてあるものだ。

山本太郎とN国党 SNSが変える民主主義

真鍋厚 光文社 2020

一時期騒ぎになったN国とれいわのドキュメント。N国がポピュリズム政党であり、敵と味方にはっきりと分ける性質を持つとかそういう感じのことや、れいわ新選組が障害者を立ててエリートが政治家というスタイルに一隻を投じたとか、N国は今風にYou Tubeを活用しまくって更に色々有名人と悶着を起こすことで存在感を示すみたいな内容がかれています。
まさにアマプラとかが普及しまくった結果NHKが割高に感じる人が増えたというのはまあ、そのとおりですね。

ただ最後の方に描かれている皆が被害者で敵を求める現代については私も色々思うことがあるんですよね。メインブログの方読んでくれればわかるんですが、メインブログの主要テーマの一つに万年荒れ放題のガンダムがありまして、まさにガンダムは常に敵を求める世界が一時期すごく悲惨だった事がありました、今は昔と比べればかなり平和なんですけどね。最近は何故か比較的平和で子供向けとされてきた別のシリーズがガンダム化しつつあるのを体感していたりします。

ぶっちゃけこの本を選んだのは図書館で適当に目に入ったのと、簡単に読めそうだったためですが、同時期に読んだ中東情勢を書いた911あとの現代史と内容が結構酷似しておりなんとも言えない気分になりますね。

珍樹図鑑

小山直彦 文藝春秋 2016


珍樹とは珍しい模様の切り株とか変な形に見える木の瘤などのことであり、その写真がただただ解説とともに乗っているだけのささやかな図鑑。
私はある理由から良く小山に登るので、探そうと思えばそこそこ探せるんですよね。

新しい世界の見方を模索していたときなので、この本はちょっと参考になりました。

サイパン戦車戦 戦車第九連帯の玉砕

光人社 下田四郎 2014


戦車戦と書いたものの、割とすぐに全滅したたため戦車戦というタイトルの割にはほとんど戦車戦の描写はない、そもそもサイパンに投入されたチハの数は多くないし、そもそもチハの生産数自体が多くないので。なので大半が訓練の話やチハの歴史とか壊滅後の回想、収容所での生活等に当てられている。そして冒頭と最後にサイパンで眠るチハ戦車を回収するためのプロジェクトの話になる。

「月光仮面」を創った男たち

樋口尚文 平凡社

月光仮面という日本最初の特撮番組を撮るまでのノンフィクション。超低予算、スタントマンがその辺に居た下手だと文句言ってきた一般人をそのまま採用するという勢い重視。そもそも予算が無いせいで月光仮面を諦めてポンポコ物語なる作品を取ったがコケて、結局月光仮面と撮る事になった話。主演俳優と月光仮面の奇妙な縁。16ミリのゼンマイカメラによる撮影、24秒しか撮影できないというポンコツカメラで撮影したという有様。しかも編集が難しいらしいし流用がやりにくいらしい。

タケダアワーの始まりから終わりまで、武田薬品のスポンサーによる20年による番組群等、アフター月光仮面の物語でエピローグを出して終わり。

総合的に言うと、この本、飛び抜けて面白いわけではないのですが、戦後初期のテレビ黎明期の回想録、テレビ史の1幕として結構読めます。現在色々過去作品について調べているのでちょうど良かったですね、この本を手に取ったのは割と偶然でしたが。
検索
最新コメント
タグクラウド
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。