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2023年08月17日
『古事記』に隠された「壬申の乱」の真相
関裕二 PHP研究所
前に同じ著者の別の本を呼んだが、内容は近い。中臣鎌足を百済の豊璋と同一人物として、中大兄皇子と組んで百済援軍のために乙巳の変を起こしたというもの。で日本書紀ではその立場から書かれているため百済寄りの記述が多い。壬申の乱は逆にその天智天皇と天武天皇の対立が背景にあり、その中で古事記が日本書紀とは別の視点で書かれたという内容。他にも有名な聖徳太子非実在説に対する言及もあり。
概ね簡単な本なので、サラッと読んで見るのが楽。
前に同じ著者の別の本を呼んだが、内容は近い。中臣鎌足を百済の豊璋と同一人物として、中大兄皇子と組んで百済援軍のために乙巳の変を起こしたというもの。で日本書紀ではその立場から書かれているため百済寄りの記述が多い。壬申の乱は逆にその天智天皇と天武天皇の対立が背景にあり、その中で古事記が日本書紀とは別の視点で書かれたという内容。他にも有名な聖徳太子非実在説に対する言及もあり。
概ね簡単な本なので、サラッと読んで見るのが楽。
2023年08月01日
ロシア・チェチェン戦争の628日 ウクライナ侵攻の原点に迫る
林克明 清談社
第一次チェチェン紛争についてのドキュメンタリー。著者が当時チェチェンにいた人物ということもあり、当時のチェチェンの生々しい現実についても克明に描かれている。
虐殺につても書いており、チェチェンに住んでいた一般ロシア人すらも容赦なく殺されたことが生き残りのクチから語られている。
当時のロシア軍は武器もろくにない村に対して武装解除を要求し、武器が全然出てこなかったことから隠し持っているとか難癖つけて殺したみたいな生々しい現実が書かれている。
ロシアとしてはパイプラインが通るチェチェンの独立をさせたくない、西欧はチェチェン紛争をロシアの国内問題として見捨てたため、ロシアは色々出来た反面、第一次チェチェン紛争では戦略面でのダメさもあって、ロシア軍は苦戦、第二次では今度は徹底して外にチェチェンの情報がもれないようにして徹底して潰したとか。
チェチェン人側からすると、ロシア帝国に対する抵抗運動からずーっとロシアと戦い続けているという形だそうで、だからもう絶対に屈しないという感じになっているそうだ。
第一次チェチェン紛争についてのドキュメンタリー。著者が当時チェチェンにいた人物ということもあり、当時のチェチェンの生々しい現実についても克明に描かれている。
虐殺につても書いており、チェチェンに住んでいた一般ロシア人すらも容赦なく殺されたことが生き残りのクチから語られている。
当時のロシア軍は武器もろくにない村に対して武装解除を要求し、武器が全然出てこなかったことから隠し持っているとか難癖つけて殺したみたいな生々しい現実が書かれている。
ロシアとしてはパイプラインが通るチェチェンの独立をさせたくない、西欧はチェチェン紛争をロシアの国内問題として見捨てたため、ロシアは色々出来た反面、第一次チェチェン紛争では戦略面でのダメさもあって、ロシア軍は苦戦、第二次では今度は徹底して外にチェチェンの情報がもれないようにして徹底して潰したとか。
チェチェン人側からすると、ロシア帝国に対する抵抗運動からずーっとロシアと戦い続けているという形だそうで、だからもう絶対に屈しないという感じになっているそうだ。
武士はなぜ腹を切るのか
山本博文 幻冬舎
よくある江戸時代の日本について書いている本の1つ。腹を切る文化がなぜ出来たのか、実際の武士の生活は、切り捨て御免は実際どうなの?などの江戸時代に関する文化についてが色々書いている。
よくある江戸時代の日本について書いている本の1つ。腹を切る文化がなぜ出来たのか、実際の武士の生活は、切り捨て御免は実際どうなの?などの江戸時代に関する文化についてが色々書いている。
北条氏の時代
本郷和人 文藝春秋
鎌倉北条氏の勢力拡大、陰謀、歴史、そして滅亡までの話。歴代北条市のエピソードから各人の能力や性格などを紐解いていく。北条氏は当時の関東近辺では比較的文字が読める等の強みがあり、陰謀のうまい時政のちからもあり勢力を拡大した。しかしその後は皆が知っての通り幕府とともに滅びることに成る。
比較的読みやすく、かつある程度穿った見方をしている、曽我兄弟などはかなり陰謀の臭いがあることを指摘しており、背後に北条氏が居たのでは?ということも書いている。
鎌倉北条氏の勢力拡大、陰謀、歴史、そして滅亡までの話。歴代北条市のエピソードから各人の能力や性格などを紐解いていく。北条氏は当時の関東近辺では比較的文字が読める等の強みがあり、陰謀のうまい時政のちからもあり勢力を拡大した。しかしその後は皆が知っての通り幕府とともに滅びることに成る。
比較的読みやすく、かつある程度穿った見方をしている、曽我兄弟などはかなり陰謀の臭いがあることを指摘しており、背後に北条氏が居たのでは?ということも書いている。
カストロ 民族主義と社会主義の狭間で
宮本信生 中央公論社
キューバのカストロ議長の人生とキューバ革命からソ連崩壊以降までの歴史の概説、著者がハバナ在住故か基本キューバに同情的な目線で書かれている。
キューバが佐藤だけのモノカルチャーで農業国でありながら食料自給率が低く、国民の多くが砂糖農場の労働者故に農繁期以外仕事がなく概ね長期の失業者であり、国民の不満が高かったことが革命の原因になったそう。しかしその後の経済政策は失敗、ただソ連の支援が手厚かったこともあり生き残る。理想に燃えるキューバは世界各地に医師を派遣したり、教育水準を高める等の政策を行うがそれは大量の支出を招き赤字体質を産み、ソ連崩壊後はソ連の支援もうけられず。
しかしキューバは清廉を持って国家を維持しており、国の要人でも一般人と同じような車に乗る等、極力贅沢を排除しているためか、国民感情があまり国家に不満を向けないでなんとかなっていることも指摘している。
キューバのカストロ議長の人生とキューバ革命からソ連崩壊以降までの歴史の概説、著者がハバナ在住故か基本キューバに同情的な目線で書かれている。
キューバが佐藤だけのモノカルチャーで農業国でありながら食料自給率が低く、国民の多くが砂糖農場の労働者故に農繁期以外仕事がなく概ね長期の失業者であり、国民の不満が高かったことが革命の原因になったそう。しかしその後の経済政策は失敗、ただソ連の支援が手厚かったこともあり生き残る。理想に燃えるキューバは世界各地に医師を派遣したり、教育水準を高める等の政策を行うがそれは大量の支出を招き赤字体質を産み、ソ連崩壊後はソ連の支援もうけられず。
しかしキューバは清廉を持って国家を維持しており、国の要人でも一般人と同じような車に乗る等、極力贅沢を排除しているためか、国民感情があまり国家に不満を向けないでなんとかなっていることも指摘している。