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2021年08月02日
木曽義仲に出会う旅
伊藤 悦子 新典社
内容的に源平盛衰記ベースである、これは多分源平盛衰記が一番巴御前の出番が多いからだと思われる。
義仲挙兵から最後までをエリア別に移動しながら記す、挙兵から北陸へ、倶利伽羅峠、飛騨などを経由して京へ、そして最後への流れ。
源平盛衰記がベース故かほぼ架空人物っぽい人物も登場し、知名度が低い人物も結構いる。
内容的に源平盛衰記ベースである、これは多分源平盛衰記が一番巴御前の出番が多いからだと思われる。
義仲挙兵から最後までをエリア別に移動しながら記す、挙兵から北陸へ、倶利伽羅峠、飛騨などを経由して京へ、そして最後への流れ。
源平盛衰記がベース故かほぼ架空人物っぽい人物も登場し、知名度が低い人物も結構いる。
ルポ難民追跡 バルカンルートを行く
坂口裕彦 岩波書店
あるアフガニスタン難民の一家のドイツまでの軌跡を追ったルポ。その一家は元々アフガニスタンバーミヤンの生まれであり、大仏が破壊される前の平和だった頃のバーミヤンで暮らしていた。
しかし内戦の激化から最終的にドイツを目指すことになる。
その中でトルコ→バルカン半島→ドイツのルートであるバルカンルートを通り、その中での混乱や難民認定の問題、更に難民になれるのはまだマシな人間(出国費用すらない人間は野垂れ死にするしか無いため)である事、各国の対応の混乱などが記されている。
あるアフガニスタン難民の一家のドイツまでの軌跡を追ったルポ。その一家は元々アフガニスタンバーミヤンの生まれであり、大仏が破壊される前の平和だった頃のバーミヤンで暮らしていた。
しかし内戦の激化から最終的にドイツを目指すことになる。
その中でトルコ→バルカン半島→ドイツのルートであるバルカンルートを通り、その中での混乱や難民認定の問題、更に難民になれるのはまだマシな人間(出国費用すらない人間は野垂れ死にするしか無いため)である事、各国の対応の混乱などが記されている。
天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い
中村哲 NHK
この間死亡したペシャワール会の中村医師が生きていた頃に書かれた本。
全体として「現地で現実を知っている」人間の立場から書かれており、いわば地に足をついていない理想もなければ現実を露骨に悪く見るような露悪的な現実認識すらない、ただ現実を現実として眺めている視線が概ね貫かれている。
長年の治水事業も現実を知っているから、アメリカがアフガニスタンを制圧出来ないのもアフガニスタン側の視点から淡々と描かれている、爆撃→モスクや病院が破壊→反米感情が煽られる→爆撃の無限ループに陥っている上に、タリバンの支配システムはとりあえずアフガニスタンの現実には即しており、結局タリバン法を採用せざるをえなくなっている現実、またアフガニスタン兵の八百長的な性質なども淡々と描かれている。
この間死亡したペシャワール会の中村医師が生きていた頃に書かれた本。
全体として「現地で現実を知っている」人間の立場から書かれており、いわば地に足をついていない理想もなければ現実を露骨に悪く見るような露悪的な現実認識すらない、ただ現実を現実として眺めている視線が概ね貫かれている。
長年の治水事業も現実を知っているから、アメリカがアフガニスタンを制圧出来ないのもアフガニスタン側の視点から淡々と描かれている、爆撃→モスクや病院が破壊→反米感情が煽られる→爆撃の無限ループに陥っている上に、タリバンの支配システムはとりあえずアフガニスタンの現実には即しており、結局タリバン法を採用せざるをえなくなっている現実、またアフガニスタン兵の八百長的な性質なども淡々と描かれている。