この顛末は、カテゴリーの「ワイパーリンク交換」に詳細をまとめてあります。
さて、ワイパーモーターを取り出して修理する!なんて、誰もやらないような作業です。作業にかかった延べ日数や延べ時間を考えると、こんな作業は、バカバカしくなります!
普通の人なら、何のためらいもなく、スズキディーラーに修理を依頼し、ワイパーモーターを交換するでしょう!なのに、当然のように、モーターを修理しようとしています!
でも着手しちゃったら、ドンドン深みにハマりました。ちょっとだけ楽しんでマス♪
そもそも、リペアパーツが手に入れば、スグ直るんですよ!モーターをASSY交換する必要なんて無いんです!ブラシ部のリペアだけで、正常作動するハズなんです!
でも残念ながら、リペアパーツは供給されてません!たぶん、こうしたパーツは、エンドユーザーが入手するには、かなりハードルが高そうです!
どう考えても、結果は目に見えています!なのに直せると思い込んでます!
さて!どうなる?!
Lo側ブラシが挙動不審!
ブラシ部の基盤は、見れば見るほど、相当のダメージを受けた気配を感じます!焼けなのか?焦げなのか?かなり酷い痕跡があります!
ワイパー固着のまま、数か月という、かなり長い期間ヒューズも抜かずに放置しましたから、仕方ありません!
Lo側のブラシが焦げてます。
Lo側ブラシホルダー?配線の、はんだ部分を見るとダメージの酷さが判ります。
配線の被膜はブルーです。でも真っ黒!しかも被膜の先端部は溶けた?のか斜めにちぎれています。普通、被膜は真横にカットするハズです!
焦げてませんか?
この痕跡は、ワイパー固着後に通電が継続して過熱し、焼けちゃったとしか考えられません。
下手したら、出火してクルマが燃えちゃう?手前だったのかもしれません。
こんな状態ですが、目視では、断線の気配はありません。だけど、基盤を取り外す前の通電チェックでは、接触不良がありました。再度、細かく通電チェックをしてみます。
お手製の通電テスターでチェックすると、やはり接触?通電?が悪い!
ひょっとすると焼けなのか焦げなのか?で、ブラシやメタル部に煤?が付着して?絶縁されている?そんな気配です。
一度、磨いてヤッタ方が良さそうです。
こんな事カンタンにまとめていますが、この決断までに、何処が故障しているのか?どうやって直すのか?かなりアレコレ考えてます。
修理方法に迷ってしまった時は、夜ベッドに入っても、気になって眠れません!
夜中に起きて、PCを立ち上げて、アレコレ調べ、どうしたら良いだろう?と、ホントに、3日3晩、寝ても起きてもワイパーモーターの事を考えてました。
仕事中だって、ワイパーモーターの事が気になります。会議中、配布資料には、気づくと配線図らしき落書きを書いていました。こら!仕事しろ!と怒鳴られそうです!
やっぱり、ワイパーモーターに不具合があったら、サッサとASSY交換した方が気楽です。
とんでもない事に手を出してしまいました!
ブラシ部の分解と破壊の瀬戸際!
ワイパーモーターはASSY供給です。
まぁダッシュボードを開き、ワイパーモーターを取り外してモーターを分解し、リペアとなると工数がベラボウでしょう!ASSY交換の方が、割安なんでしょうね?
だから?なのか?は判りませんが、ワイパーモーターのブラシ部基盤は、供給パーツがありません。ブラシもパーツとして供給されていません。
ならば、ブラシ部を分解清掃してやりましょう!
一度取り外して、不具合チェック!意外とヨゴレが原因!なんて事があるかもしれません!
サラっとキレイにして、組み直せば、正常作動!なんて、淡い期待がこみ上げます!
固定されているブラシ部の基盤を、先日ドリルで揉んで外しました。おかげで、ブラシをホルダー?ごと取り外せそうです。
早速ブラシホルダー?を外してやりましょう!
爪を折って固定されています。
ブラシをホルダー?は、基盤の裏で爪を折って固定されています。ドライバーでグイグイやれば、取り外せそうです。
だけど、ホントに直るのでしょうか?無駄な作業で終わったら最低です!
ここで止めた方が、復帰の可能性が高いって事はないのでしょうか?常に、一抹の不安を胸に抱いています!失敗は許されません!
誰も絶対にやらない禁断のブラシ取外し!
ブラシ部の基盤も、取り外そうとしているブラシのホルダーもブラシさえも、リペアパーツがありません!
このバラしは、各パーツを再利用するので、ダメージを最小限にするために、慎重な作業が求められます。最も苦手な作業です。
まず、細いドライバーを差し込んで、爪を起こします。
爪が開いた!
あまり大胆に爪を開くと、金属疲労が心配です。最小限の曲げ戻しで、基盤から外します。
呼吸を止めて、指先の感覚を研ぎ澄まし、裏から少しずつ押し上げます。
無理に押し上げると、基盤が破損するかもしれません。
外れました!
ブラシホルダー?が取り外せました!
中からスプリングを取り外します。
ブラシ部スプリング
スプリングもサンドペーパーで軽く磨いておきましょう。
そして、配線を外して、ブラシホルダー?を基盤から取り外します。配線は、はんだ留めです。はんだ小手が必要な作業です。
さて、はんだ小手なんて、ずいぶん使ってません!前回使ったのは、5年くらい前?でしょうか?いやぁ〜10年くらい使ってませんよ!
何処にあるんだろう?探さなきゃ!
何年かに1度、はんだ小手が必要になり、そのたびに、何処にあるのか?探し出しています。何故か紛失することなく、数時間探すと見つかるんです。
今回も、がさごそ探して、出てきました!このはんだ小手は、中学の技術の授業で組み立てたヤツです。
はんだ小手
ペーストなんて20年前?30年前?の代物です。純白色なんて書いてあるけど、茶色に変色しています。
さて、ブラシをホルダー?ごと取り外します。
取外して通電チェックを行いますが、やはり、どうも接触が悪い!
一度、すべてのパーツを磨いてやりましょう!800番あたりのサンドペーパーで磨きはじめます。
ですが、ブラシとホルダー?がつながった状態では、磨き作業がやりにくい!
なら!取外してヤリましょう!
少々躊躇しましたが、ブラシとホルダーに接続された配線をカットしてやりました!
ブラシ取外し
すべてバラしました。この状態なら、磨きやすい。
ブラシホルダーの内側は、針金にサンドペーパーを巻いて、ゆっくりゴシゴシ磨きます。
適時、通電チェックをすると、やはり磨いただけで、徐々に通電が良好になります。
ブラシは、まず、軽く側面を磨きました。すると、今まで、何となく抵抗感のあった微妙な通電が、完全にクリア!気持ちよく通電しはじめました。
ただ、ブラシの先端?というか?モーターの整流子?と接触する部分の、ほんの一部で通電がイマイチです。
ブラシの先端を、じっくりチェックすると、何かがコビリ付いている?ような、ポッコリ感がみられます。
通電良好な部分より出っ張った部分が、完全絶縁?な気配です。この出っ張り部分、絶対にオカシイ!
何かが焼け付いた?のかもしれません!
ワイパーが止まったまま、通電が続き過熱したとすれば、モーターコイル部?の整流子?とブラシは接触しています。何かが溶けだして、ブラシにコビリ付いたかもしれません!
ブラシ先端部
右側にヘンテコな段差を発見!こんな摩耗は不自然です。
削るしかありません。
ブラシは、削っちゃうと短くなる。短くなると、その分、モーターの稼働時間も短くなる。となれば、さらに慎重な作業が求められます。
慎重に、サンドペーパーでゴリゴリやります。
だけど、出っ張りは無くならない。逆にブラシの角が丸くなるだけ。
仕方ないので、ヤスリで削ります。
軽く削って、通電確認です。少しずつ削り、通電確認を繰り返します。
どのくらい、チマチマ削ったか?判りませんが、徐々に接触が良好になりはじめます!そして!お手製のLED通電チェッカーが、光り輝きました!
LED通電チェッカー
大成功!?です!!何とか、ブラシの通電も良好になりました!このブラシ一式を、元通りに組み込めば、正常作動するハズ!
ついにワイパーモーターが蘇る時を迎えました!
ですが、かなり分解しちゃっています。ここからは、慎重に組み立て作業です。
まず、ブラシから出ている配線を、ブラシホルダーにはんだ付けします。
ところが、ブラシから出ている配線を、カットしたから、その分短くなっていて、バネの力で伸びきらない!
ブラシの配線を少し延ばさなきゃぁなりません。いやぁ〜チマチマした作業に参りました!
この細かい作業で、神経を使い果たしました。身体は疲れていないけど、精神的に疲労困憊!
配線延長
さて、配線を延長しました。そして、何とかブラシホルダーに接続しました。
ところが、ブラシから出ている配線が、どうもフレキシブル感が無い!短くなったから、動きが悪くなったのかな?
つい!精神の疲労困憊から、ブラシ部から出ている配線を、グイグイ曲げちゃった!
細っそい銅線の束だけど、相手はメタルです。グイグイやったら、金属疲労で断線しちゃうかもしれません。
ポロリ
ワイパーモーター修理完了!を目前に、大変な事態に陥りました。
ブラシの配線が切れちゃった!
ブラシはカーボン素材です。はんだ留め出来ません!
どうしよう!?
だけど、何とか加工してヤリましょう!たぶん通電さえ出来れば、モーターは作動します!何とかなるでしょう!
通電用のプレートを造ってみましょう!
通電用プレート
このプレートに配線すれば、ブラシに通電します。ブラシからの配線が無くても問題ありません!
ワイパーモーター整備完了のカウントダウンがはじまりました!
今までの疲れが、一気に吹っ飛びます!
さぁ!もう一息です!
そして、作業を続けて、ふと、ある事に気づきます!
このまま、ブラシを装着するとブラシは完全にフリー!置いてあるだけです!バネと整流子?に挟まれているだけです!
何とか、プレートにブラシを固定しないとモーター作動中に、ブラシがポロリと外れる可能性があります!
もし、外れてしまうと、高速回転するモーターによって、ケース内でブラシが暴れて、結構厄介な故障を引き起こすかもしれません!
再度、アリャリャ〜〜
目の前真っ暗!呆然自失!
もうダメです!今日の作業は、ここまで!もうやってられません!
果たして、ワイパーモーターは正常作動するのでしょうか?
次回、何をしたら良いのか?どうやって、この窮地を脱するのか?まったくイメージが出来ません!
しばらく、ワイパーモーターの事を忘れたい!
さて、どうなる?JB31Wジムニーシエラのワイパー修理!
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