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2016年01月10日
オーナーのおもちゃ
当店のオーナーは悪い人では有りませんが、ともかく仕事をしません。
日本では誰よりも働くのが社長やオーナー。
当店に限らず、中国では最も働かないのが社長やオーナーかもしれません。
ちなみに、当店のオーナーは仕事が嫌いなのでは無く、飲食店で自分が何をすべきかが分かっていません。
頼んでもいないのに、偉そうに腕組んで店の入り口で客引きをしたりします。
ハッキリ言って、お客様が逃げて行きます。
積極的にレジ打ちをしてくれるのは有り難いのですが、タバコを吸いながらです。
街中の蘭州拉麺や屋台の焼き芋屋では無いのですから、もう少し文明的な態度でお客様に接して欲しいと切に望む次第です。(笑)
そのオーナーですが、一つだけ得意な事があります。
電動ラケットを振るのが上手です。
傍から見ると完全に趣味の域を超え、NHKの「プロフェッショナル?」に出演させたいほどの職人芸です。
テニスが趣味らしいので頷けない事も有りませんが、振っているラケットはテニスラケットでは有りません。
コレです!
コンセントに挿して充電中
「あ〜、アレね!」
とお分かりの方も多いと思います。
電気ハエ叩きです。
実際には叩くのではなく、蠅を接触させて感電させます。
「バチン!」
とショートする大きな音がして、蠅が焼け死ぬ構造です。
ハエが潰れないので、後始末はホウキで掃くだけ。
なかなかの優れ物ですが、日本では見かけません。
恐らく安全上の原因で、日本では許可が下りないのだと思います。
同じ構造で据え置きタイプの物も有ります。
誘蛾灯です。
誘蛾灯は虫を誘うのに対し、蠅取りラケットは虫を追いかけるものです。
どちらも焼き殺すという基本構造は同じです。
但し、ラケットを使いこなすには多少の俊敏性が必要です。(笑)
誤解をされると困るので補足しておきますが、
当店はハエが多いという訳では有りません。
何処からともなく時々 コバエ が入って来ます。
出入り口にドアが無くオープンなので、避けられないのかもしれません。
スーパー開業予定の場所に隣接しており、そこが内装手付かずの工事現場状態で放置されています。
「OPENING SOON」 と書かれたシートで覆われているだけなので、そこから飛んで来るのかもしれません。
さすがに大きくて黒くてブ〜ンと羽音をたてるようなの飛んできません。
オーナーの話に戻りますが、
彼はお客様が居なくなると必ずと言っていいほどラケットを持って店内をウロつきます。
正にコバエハンター!(笑)
一匹たりとも残さずに殲滅すべく追いかけます。
お陰様で彼が居る時はほとんどコバエを見かけません。
非常に助かってはいますが、
香港(広東語)では、「蠅を叩く」は「拍烏蠅(パ〜ッ(ク)ウーイン)」と言い、「閑古鳥が鳴く」という意味が有ります。(汗)
ハエ叩きはそこそこにした方が良いかもしれませんね!
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2016年01月09日
頭と足の先っぽだけ
数日前に「賄い豚足事件」を記事にしましたが、今回はその逆襲です。
店で使わない食材をわざわざ手配して賄いを作ったスタッフとオーナーにカチンと来て
「君たちバカですか?」
と言うのはグッと堪えましたが、
「賄いというのは、残った食材やお客様に出せない半端な食材を使って作るものです!」
とは言いました。
そして昨日
嫌味な逆襲に遭ってしまいました。(汗)
ディナータイムを前にキッチンで腹ごしらえ。
昨日の賄いメニューは
・ 半端野菜炒め
・ 鶏とクズ野菜の煮込み
半端野菜炒めは 「脂肉」や「端っこの半端な大きさの肉」 を使っていました。
お客様には出せない部位です。
「そうだよ、こういう風に工夫して作るのが賄いだよ!」
と少しホッとしました。
どうやら言った事は通じたようです。
「鶏とクズ野菜の煮込み」の方はと言うと
「そこまでしなくても」
と言いたくなるほどの徹底ぶりです。
クズ野菜と言っても、決して生ゴミでは有りません。
野菜は 「ブロッコリーの茎」「キャベツの芯や葉の軟らかく無い部分」「ニンジンの端」
鶏は「頭」「首」「脚の先(モミジ)」「皮」だけ。
実にワザとらしい賄いです。
(料理の画像を残していないのが残念です。)
「肉は入ってないし、野菜は本当にクズばっかりだな」
という私の表情を見て取ったのでしょう。
ニヤニヤしながら
「肉は全部お客様に出したので、半端が出ませんでした!」
「ウソこけ!」
と思いましたが、ニコッと笑顔で
「あっそう、これで良いんだよ!」
とサラリと答えてやりました。
半分イヤミなのは十分に承知しています。
ですが、子供のイタズラみたいなものです。
なかなか可愛いスタッフたちです。(笑)
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