2017年03月31日
名物料理って難しい
どこの店にも「オススメ料理」というのがあります。
中華料理店だと
・ 必点菜
・ 招牌菜
がそれに当たるもので、メニューに☆印などでマークされています。
ところが今のところ当店には明確な「オススメ」や「名物」がございません。
お客様から
「この店は何がオススメ?」
と聞かれると
「全てがオススメです!」
と図々しく答えております。(笑)
「どのピザがオススメなの?」
と「ピザ」というカテゴリーの中でオススメを伺われると
「全てオススメですが、注文が最も多いのはマルゲリータです。」
などど正直に愚にも付かない事を答えております。
私には店員としての営業センスが欠如しているのかもしれません。(汗)
そこで当店にも 「名物料理」 というものを設定し、メニューにマークしようと考えました。
とは言っても当店独自の料理を考案するほどの創造力はありません。
そこで「オススメ料理」として万人に「美味しい!」と感じて頂ける料理をテーマにする事と致しました。
思い立ったが吉日
厨房スタッフに
「オススメ料理を5品でいいから考えろ!」
「お客様が遠くから足を運ぶ価値を感じる料理だよ」
「特別な物である必要は無いが、10人中9人が美味しいと感じなければダメ」
「また食べに来たいと思って頂ける料理」
「厨房でスマホ弄ってるヒマが有ったら料理を考えろ!」
「結果に関わらずそういう探求心は確実に評価の対象となるよ!」
言い方はソフトですが、実質的には「飴と鞭」です。
と感じてくれたかは甚だ疑問ですが・・・
そして
三日間で二つの料理が出来て来ました!
まあまあ良いペースです。
当店の厨房スタッフはやれば出来る子だったようです!
ローマ風ポルペッティーネ
画像クリックで拡大
簡単に言えば「ミートボール」です。
ミートボールを赤ワインとトマトソースで煮込んだシンプルな料理。
伝統的なイタリア料理であり、特別な物ではありません。
ですが、お客様に喜ばれるのではないかと思い、厨房にヒントを与えました。
・ 日本人はハンバーグが好きだが、イタリア料理にはそれらしいものが無いような気がする
・ ミートボールだってハンバーグの一種なのでは?
・ 挽肉料理は香辛料など混ぜる物によって独自の味を作り易い!
本来は牛肉100%ですが、豚肉との合い挽きにしたり
風味を出す為に生ハムを刻んだものを混ぜたり
コクと深みを出す為に「塩」の代わりに「粉チーズ」を使ったり
トマトソースで煮込む際にマッシュルームのスライスをたっぷりと入れ、お皿に盛り付けた後で粉チーズ「パルメザンチーズ」を振りかければ出来上がり!
言わば
アメリカ人には定番の「ミートボールスパゲティ」から「スパゲティ」を抜いたような料理です。
普通と言えば普通ですが、個人的には気に入りました。
もう少し工夫し、次回のメニュー作りでは是非とも加えたいと思っております。
次に登場したのが仔羊の煮込み。
画像クリックで拡大
見た目は悪く無いのですが・・・
これはイケません!
ブラックオリーブの塩気が強すぎてヤケに塩辛い
おまけに羊特有の臭いが何とも言えないほどクサイ
新疆料理屋を彷彿させる臭い
ワインよりも白酒を飲みたくなるような
と言うより、白酒の強烈な香りで肉のクサさを誤魔化したいというのが本音(笑)
確かイタリア料理には「仔羊の赤ワイン煮込み」があったような気がするが、厨房の試作品は野菜ブイヨン煮込み。
臭みが消えるわけが無い。
寧ろ温度が上がり湯気と共に臭みが立ち上る。
「こりゃあダメだな!」
一言でダメ出しすると
「ですよね、美味しく無いですよね!」
自分が不味いと思った物を試食させる神経が理解できない。
だが、前向きな姿勢は評価し
「次回からは美味しいと思える物ができてから試食しようね!」
少々マイルドに 「お前なー」 と注意いたしました。
やはり「名物料理」を完成させるのは簡単では無い。
当店の名物料理5品への道のりはまだまだ続きそうです。(笑)
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