池袋。「壬生（みぶ）」。
「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」という看板が目立つ。みんな知ってるラー油そばの店。
「カレーは飲み物。」「とんかつは飲み物。」「焼きそばは飲み物。」「ハンバーグは飲み物。」「カレーは飲み物。（壺）」の壬生グループの大本。
池袋では「阿国」よりこちらの方が断然、地元に根付いている。
すでにラー油そばはコンビニでも販売されるぐらい、世の中で認知されたと思う。
実際、「壬生」は変わった店ではなく、地元ではたまにラー油そばを食べる店として普通に毎日にぎわっている。
「黒カレー肉そば中」。1,030円。
小・中・大、同じ値段。何となく中にする。
のりの山が目立つ。
その下のそばはまだ影をひそめる。
生卵がサービスで卓上に置いてあるが、黒カレー肉そばにはデフォでゆで卵がつくので、今回はよほどでない限り出番はない。
黒カレー。
「カレーは飲み物。」の黒カレーなのでうまい。よくあるカレーではなく、ちゃんと黒カレー。
そばをつけたところ。
うん。
そして。何というか、言葉を少し選ぶ。
カレーそばというのは世の中にある。カレーうどんほど一般的ではなく、バランスがカレーうどんより難しいがバランスのよいカレーそばはそれなりにおいしい。カレー＋そばの意味がある。
バランスがよくないと、カレーにそばが負けたりする。
さて。壬生の「黒カレー肉そば」。
黒カレーはおいしく、壬生のそばも負けていない。最初は、カレーそばのいいところがある。
が、問題は、そばの量。中だと多い。食べるのに多いという基本的な面もあるが、このそばの量にだんだんカレーが冷めていく。そばに負けていくカレー。最後は完全に冷たくなるカレー。
量の問題かな。一般的な人だと小がいい。量が多くなると難易度が高くなる。
「鶏そば」はたまに食べると普通にうまい。「黒カレー肉そば」はそれより難易度の高いメニュー。
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