『日本沈没』最終回は地球温暖化だけでなく、そこに紐づけた新型コロナウィルスを思い起こさせる内容は、世界への警鐘でしょう。地球の生態系に考えるきっかけになれば、ですね。
それよりも秀逸だったのは、政治家の描き方。
里城副総理(石橋蓮司)―。
財界とコネクトし、政治献金を受け取っていそうな雰囲気ぷんぷんで、企業にメリットのある政策を打ち出していそうな“いわゆる国民が思う政治家”感満載の演技は見事。「国民の命か経済か」は、コロナ禍でメディアが煽りに煽りましたが、そんな簡単な話じゃないんですよね。
ドラマ内でも誠実な東山総理役の仲村トオルの対局のように里城副総理が悪役として描かれていましたが、でも結局、そんな里城副総理が中国との交渉をまとめたり、難局時に活躍します。
ダウンタウンの松本人志が「国民の財産と命を守るすごい政治家がいて、いろんな国と一歩も引かずにガンガン渡り合えるくらいのやってくれる人がいたら、何億も給料差し上げますって話」と語っていたが、里城副総理はまさにそんな活躍でした。
里城副総理を視聴者がどのように感じたのか?ぜひ聞いてみたいところです。
『スーパーリッチ』のMVPは今吉零子役の中村ゆりでしょう。早い段階から氷河衛(江口のり子)を見る目に愛が溢れていました。
同様に『最愛』も加瀬賢一郎役を務めた井浦新が最初から最後まで家族を守る温かさと反目する障害への冷静で合理的な雰囲気に「何かあるのでは?」「加瀬さんだけはやめて!でも、加瀬さんが何もないということは主役である梨央(吉高由里子)か愛する弟が…」と重層感を与えてくれました。毎回、重い気持ちにさせられながらも、梨央たちを応援する思いから見続けてしまう、そんなドラマでした。
本日最終回の『アバランチ』、内容は香取慎吾主演の『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』を思い出させてくれました。結末かどうなるのか、映画持ち越しかなぁ(笑)
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