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2017年02月01日

名古屋大の元女子学生(21)の殺人事件の裁判員裁判!弁護側は「発達障害で善悪の判断がつかなかった」と無罪を主張

2014年に名古屋市で高齢女性を殺害し、2012年には仙台市で高校生2人に劇物の「硫酸タリウム」を飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた名古屋大の元女子学生(21)の裁判員裁判の初公判が1月中旬、名古屋地裁ではじまった。

報道によると、元女子学生は初公判で、高齢女性の殺害について「特に言うことはない」と述べたが、高校生2人に対する殺意については否定した。争点となっているのは、犯行時に責任能力があったかどうか。弁護側は「発達障害などの影響で、善悪の判断がつかない状況だった」として無罪を主張している。

引用元:弁護士ドットコムNEWS


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「犯罪者は発達障害だった」

最近の殺人事件などで後づけとしてマスコミが公表することが多いですね。
家族に発達障害の人がいる身としては、この手のニュースは非常に
心が痛むというか、不安になるというか、複雑な気持ちにさせられます。

おそらく、自動思考で

「我が子が、パートナーが世間では理解できない感覚で犯罪を犯したら・・・」

そんなことを考え始めてしまうとはっきりいってきりがありません。
自分の所にマスコミが押しかけてくるのではないか。しっかりと療育ができていなかったのでは?
など社会的な責任を一気にじぶんにむけられたり、一方的に家族が変人扱いされたりする
わけでしょうから、キャパが狭い自分ではそのストレスに堪えられるのだろうか?

そんな悪いイメージが頭を巡りひどいと具合が悪くなることも^^

個人的には自閉症スペクトラムの程度にもよると思いますが、
我が子が法律を犯すようであれば、それは当然法律の下でさばかれないと
いけないと思っています。

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どんな理由があるにせよ。人間を殺してしまうと言うことがいけないことは
誰もが明白でしょう。障害の中ではまれに殺人に快楽を覚えたり、
人体に興味を持ちすぎて解剖してみたい欲求にかられたりするタイプの人が
産まれてくると言うことは実際あるのでしょう。

この事件のケースでは、すくなくとも大学に行けるぐらいの学力があり、
発達障害はあったにせよ、殺人をすると社会的にどういう制裁があるのかや
殺された人の遺族や家族がどんな思いで日々生活しなくてはいけないのか
まったくわからなかったとはいえないでしょう。


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弁護士という仕事は弁護するためにあるので加害者でもなるべく減刑になるよう、
無罪になるように組み立てていくわけでしょうが、発達障害だから善悪の判断がつかない
というのはまったくもって語弊を招きかねない点があるので良い迷惑だなぁと感じます。

発達障害ではなくても裁判では精神的に善悪の判断が出来るような状態だったか
というのは判決に大きく響いてきます。しかし善悪の判断がつかなければという
ボーダーラインは目で見えるモノではありません。

そもそも発達障害自体も判定すること自体がむずかしい最中で
こういう例が頻発してしまうとよけいに発達障害への世間からの先入観が
批判的になります。

この発達障害に対する逆風は広がりそうですが、すべての人がそうではない
ということはしっかり認識しておく必要があると思います。

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この記事へのコメント
にぼし様

コメント有難うございました!

判例主義の日本はこれからどうなるのでしょうね。
結構おかしな判決だなぁと感じるような事件も発達障害関連でなくても
目にするので何とか言い方向に変わっていくと良いのですが…
Posted by 管理人 at 2017年02月07日 13:59
一昔前は裁判までに障害者申請をして責任回避をする手段が取られていた時もありましたが、あまりに露骨なので今では通用しません。
発達障害はまだ当事者含めて未知な部分が多い分、こういう形でしわ寄せが来るのはあまりに情けない話です。
それに日本の司法は前例のある判例を用いる事で裁判を円滑に進める「判例主義」があります。
極端な判例が一度でもまかり通ると、本当に苦しんでいる人たちまで影響を受けてしまいます。
Posted by にぼし at 2017年02月02日 13:39
にぼし様

コメントありがとうございました!
発達障害という名称と、危ない事件ばかり起こしているという先入観が
マスコミから植え付けられてあたかも危険人物がイコールと感じるような
報道がおおくて苦虫をかみつぶしたような気持ちになります。

もちろん被害者の遺族からすればけしからんはなしですが、直接的に
犯行に発達障害が関係していたかという因果関係って証明できないのに
危険というレッテルを貼って分離しようとしている気がしてなりません。
Posted by 管理人 at 2017年02月02日 13:32
マロン様

いつもコメントいただきありがとうございます。
法律的に考えるといろいろ細かいのでしょうが、未成年なんかは
法律的に契約行為ができませんから、管理監督責任は親にあるでしょうし、
成年後見制度など利用している人は後見人が保護であったり、管理したりする
義務を負うことになるのでしょう。

発達障害だけではありませんが、未成年の犯罪についてや虐待した
親に対する判決なんかを見ているとなんだか世論とは大きくズレているなぁ
と感じる判決が多いです。なくなった人の人権は細かく言えば死んだから
無いのかもしれませんが、やはりなんとも被害者だったとすればやりきれ
ないですね。

実際に発達障害をもつ親としては結構ひやひやです。成人以降は親に
法的な責任はなくても、とんでもないことをすればレッテルを親にも
貼られて余計なストレスがかかるのではないかと妄想すると本当に疲れます。

だから、最近はそんなことは起きたときに考えよう!としてます^^
子どもと一緒にいる時間なんて思った以上に少ないですから今を楽しめるよう
な生活にしたいです。

Posted by 管理人 at 2017年02月02日 13:29
司法の場で弁護側が発達障害を免罪符扱いに取り上げられるのは荒唐無稽です。
善悪の概念が無いから凶悪だと主張する検察側もいるのでどちらにせよ迷惑なんですが。
Posted by にぼし at 2017年02月01日 13:56
同感です。

発達障害だから善悪の判断ができないということがまかり通る日本なら、
まず発達障害の方を一般社会に自由に暮らさせていいわけがないです。

武装集団と違って見た目には何も変わらないから、一般人と防御しようがありません。
危険過ぎます。

と、これは発達障害の大学生が犯した殺人を無罪とするならば…の仮定の話ですが。

発達障害だろうが、精神障害だろうが、認知症だろうが、加害者保護の見方になるのは胸苦しいです。

かと言って、親に責任が全てあるとも思いません。
一定の年過ぎたら自己責任です。

いろんなケースがありますから一概に言えないのは承知ですが、基本的にはこう考えました。
Posted by マロン at 2017年02月01日 12:15
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