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はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2015年03月30日
A437・「眠り」と「健康」(5)〜睡眠あれこれ〜
(前回)〜睡眠あれこれ〜
1、体温の上昇と眠気
2、眠りのホルモン〜「メラトニン」
3、睡眠不足と病

(今回)
4、高齢者と睡眠

高齢になると一般的に睡眠時間は短くなる様です。
原因は

(1)睡眠の質の変化

高齢者は、子どものように深くぐっすりと所謂「質の良い睡眠」ではなく、
睡眠が浅くなり、中断して細切れ状態になっているのだそうです。

(2) 基礎代謝量の減少

加齢とともに徐々に基礎代謝量が落ちて、睡眠時間は若い時よりも必要でなくなると考えられるのだそうです。

私は傘寿を迎えようとしている今も、有難いことに寝つきはよい方と思っていますが、睡眠時間は若いころより短くなりました。
起床して先ず遮光カーテンを開けて太陽光線を浴びます。
すっきりした朝の目覚めとなり、一日の起動スイッチが入ります。
説明書にいう「体内時計がリセット」されるのだろうと思っています。

持病の糖尿病の運動療法として、日頃、ウオーキングを行っていますが、最近は歩幅を広げたり、インターバル速歩を少し交えたり、認知症対策を意識して例えば5歩目ごとにステップを変えて脳に刺激を加えるなど、あれこれ変化を試みながら体を動かすようにしています。

日中のこれらの運動は、単に持病の為の運動療法だけではなく、睡眠にも良い結果をもたらせてくれているだろうと思っています。

友人、知人には眠れない悩みを訴える人が何人かいます。

「高齢になると上記理由によって睡眠時間が短くなるのだから、睡眠時間はあまり気にせずに、睡眠の質の改善を出来ないだろうか」

「頑張りすぎない程度に頑張って、軽い疲労を覚える位に運動し、熱くない風呂に浸かり、ゆったりした気持ちで就寝する。こんな生活習慣を試行してはどうだろうか」
と提案しています。

5、朝食が質のよい睡眠を呼ぶ

「教育現場では”早寝、早起き、朝ごはん”運動が全国的に展開されている」
という記事を読んだことがあります。

・朝は体温が低く、 脳が十分に機能できない状態にある
・脳を働かせるエネルギー(糖質)を朝食で摂ると、体温を上げ、脳を働かせる
・噛むことであごの動きが脳を活性化する
・規則的な朝食は、 体のリズムを整え、ひいては自然な良い睡眠につながる

というものです。
これは教育現場に限らず、児童、若い人に限らず、中年、高齢者にも当てはまることと思います。

前項での運動と合わせて、朝食をしっかり摂ることが質の良い睡眠を呼ぶと思ったりします。

6、眠らないとどうなる?

ギネスブックによると断眠の世界記録は264時間12分(約11日間)で、
記録保持者は17歳のアメリカの少年とあります。
記録到達の過程で、少しずつイライラしはじめ、指が震えたり幻覚を見るようになった由。 断眠によって体に何が起こったのか?

(1)脳の細胞が損傷し、指示系統がうまく働かなくなる

脳の重さは体重の2%ほどですが、エネルギー消費量は体全体の20%程です。眠らないと脳を休息・修復することができないので、
脳の細胞がダメージを受け、
指示系統がうまく働かなくなります。


(2)成長ホルモンの分泌を損なう

成長ホルモンはノンレム睡眠中に分泌されて、
子どもなら体をつくり、
大人なら体の細胞を再生・活発化するほか、
体内で免疫や抵抗力を高める物質を作る働きがありますが、

睡眠不足が続くと、この成長ホルモンの分泌を損なうことになるので、
お肌はカサカサ、免疫力が落ちて病気にかかりやすくなります。
さらにレム睡眠時の「脳の情報整理」がおこなわれないので、
認知・記憶にも支障をきたしてしまいます。


睡眠談義が随分長くなってしまいました。
あれこれ考えると際限なく続きそうですので、此の辺りで一先ず区切りをつけようと思います。頭のクールダウンに余話を2題


余話1 動物たちの睡眠時間

・肉食動物は睡眠時間が長く、草食動物は短い傾向があります。
植物は栄養分が少ないため、草食動物は大量摂取を要し、此の為食事にかかる時間が長いこと。
肉食動物に襲われる為、警戒を要することなどが睡眠時間を少なくしていると思われます。

20時間  コアラ、ナマケモノ
19時間  コウモリ
18時間   オオアルマジロ
17時間  サル、アルマジロ
16時間  ヒト(幼児)、ホッキョクジリス
15時間  ライオン
14時間  ハムスター、リス、猫、
13時間  猫、犬、ハツカネズミ、ネズミ
12時間  ホッキョク狐、ゴリラ、アライグマ
11時間  ビバー、スローロリス
10時間  ジャガー、ベルベットモンキー
9時間  チンパンジー、ヒヒ
8時間  ウサギ、ヒト(成人)、ブタ、ハリモグラ
6時間  灰色アザラシ
5時間  タヌキ
4時間  牛
3時間  象、馬、牛、ヤギ、ロバ、羊
2時間  キリン (座って寝るのは1日20分)、馬
0時間  イルカ

余話2、 秋田の「竿灯」と青森の「ねぶた」

いずれも東北の代表的な夏祭りですが、睡眠との関わり浅からず!とか。

秋田の「竿灯」;昭和初期まで「ねぶり流し」と呼ばれていたようです。
秋田では眠いことを「ねふて」「ねぶて」といいます。

青森の「ネブタ」、弘前の「ネプタ」;「眠たい」「ネンプテ」が訛って「ネブタ」になったといわれています。

これらの祭りは、秋の収穫期を前に、労働を妨げる睡魔を払い豊作を祈願するために、ネムノキの枝を水に流す「ネムリナガシ」に由来しているとか。

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2015年03月24日
A436・「眠り」と「健康」(4)〜睡眠あれこれ〜
1、体温の上昇と眠気

赤ちゃんの手足がぽかぽかしだすと、やがて眠ることは知られていますが、 大人も眠る1、2時間前に手や足の皮膚温が上昇し、この上昇の大きさと眠気の強さが比例することが研究で突き止められているのだそうです。

「睡眠」とは?
「脳の温度(深部体温)を積極的に下げしっかり休ませること」といわれます。

その準備として眠る前に皮膚から熱を逃がす仕組みが働くとき、皮膚温が上がり、 深部体温が十分下がって眠りに入る。と説明されます。

冷え性の人が寝つきが悪いのは、手足が冷たく血管が拡張しないので、深部体温を下げるための熱放散がうまくいかないからだと理解されます。

寝る前に布団を暖めておくと、手足の血管が拡張し、寝つきが良くなります。
しかし、例えば電気毛布の場合はタイマーをセットしておかないと寝付いた後も布団が暖かすぎ、深部体温が低下できず、眠りが浅くなって目覚めてしまうのだそうです。

この点では、湯たんぽは理に適っています。そこまで考えたのかどうかは分かりませんが、先人の生活の知恵のすごさに驚かされます。

睡眠と体温の関係でいうと、外部から温める入浴も寝つきをよくするし、 内部から温める運動はより効果的とされます。

ただ、熱すぎる風呂や激しい運動は、交感神経が興奮しすぎてストレス反応を引き起こし逆効果となるので、運動は就寝三時間前に軽く30分程度がお勧めとされる由。

2、眠りのホルモン〜「メラトニン」

私たちの体は、朝目覚めてから約15時間後位で眠くなるというメカニズムを持っているのだそうです。この理由として

(1)朝起きて太陽の光を浴びてから約15時間前後で体内時計の作用で眠りのホルモン「メラトニン」が増えてくることと、今一つ
(2)大脳は15時間以上使っていると疲れて眠くなること、
の2つが挙げられます。

これによると、朝起きた時間で夜ねむくなる時間帯がすでに決まっている訳ですから、例えば早く眠りたいときには、その日の朝は早起きしておくことが必要になります。

眠りのホルモン「メラトニン」には眠気を誘う作用があります。
このメラトニンはトリプトファンというアミノ酸を原料に、セロトニンを経て合成されますが、
トリプトファンは体内で合成されず、食事など体外からとるしかありません。

トリプトファンを多く含む食品には肉や魚、納豆、卵などと、脳のエネルギー源になる糖質を朝食でバランスよくとることが重要いわれます。
朝食をしっかり食べる必要性がここにあります。

夜になると、このセロトニンがメラトニンに変換され、ぐっすり眠れるのですが、昼間に日の当らない室内で過すと、セロトニンが不足して夜に眠れなくなります。

眠気のホルモンのメラトニンは暗くならないと分泌されません。
夜、いつまでも電気をつけて明るくしていると、メラトニンが生成されず眠くなりません。

以上から、寝つきを良くするための生活習慣パターンが浮かび上がってきます。
・早寝したければ、早起きするとよい。(就寝の10数時間前)
・朝、日中、太陽光を浴びる
・朝食(*)をしっかり食べる
(*)肉や魚、納豆、卵などトリプトファンを多く含む食品と、脳のエネルギー源になる糖質。ただし、糖尿病など持病のある人は制限される。
・夕食後はテレビを控えたり、部屋の照明を少し暗くする
・睡眠1、2時間前に入浴、軽い運動で皮膚温が上昇するようにする。

3、睡眠不足と病

睡眠不足の病気で多いのは、睡眠時無呼吸症候群を中心とする睡眠呼吸障害と、今一つ注目すべきは「睡眠不足症候群」なのだそうです。

睡眠不足症候群とは、
睡眠不足が原因で眠気やいびき、イライラ、気力減退、ミスしやすい等を併発する病気です。

仕事のためとか、家族との関係で重度の睡眠不足が常態化している人が少なくなくありません。

「睡眠不足」は慣例的に「病気」扱いされませんが、重度で、しかも状態化した場合は「病気」として意識すべき!という訳です。

何時も強い眠気を覚えるなどの場合には、まずは睡眠時間を疑い、目先の状況にとらわれずに己の健康チェックを優先させることが肝要!と思います。

すぐに全面的な生活変更は出来なくとも、一部分でも改善する様に努めることが大切なはずです。 (続く)

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2015年03月18日
A435・「眠り」と「健康」(3)〜睡眠とは〜
1、ヒトは昼活動型ではあるが

「動物は夜間に活動し昼間に睡眠をとるものも多いけれど、
ヒトは昼間に活動し夜間に睡眠をとるのが普通」との説明があります。

この「ヒトの睡眠」について「適正な睡眠時間は何時間?」「昼寝はどの様に?」と考えていると、つい
「ヒトが寝ている時間に働かなければならない人はどうなるの?」
との思いがよぎります。

この様な人々に支えられて、自分は昼活動型のヒトとして生活できる有難さを忘れてはいけないと思ったりします。

文献によると(斜字体)

「工場、運輸、放送、医療、夜間営業、夜警などなど、様々な分野の企業で夜間に働いている人は平成24年の統計では22.8% 1200万人となっている。」

「この数字は年々増える傾向にあり、また、統計に入らないであろう個人営業夜間労働人口も多いことだろう」

当然これらの人は睡眠の問題を抱える訳で、本人に限らず家族の生活にも健康負担をかけている。
・夜間労働は本人、家族の不眠、体調異変など生活の質を低下させる

・不眠が長い人では、何年か後に心疾患・糖尿病・アルツハイマー病性認知症などにかかる可能性が高いとか、平均余命が短いとかいうことが、最近の研究でわかってきた。夜間労働を長期間強いられる人にこの問題が心配される。

・夜間労働中に強い眠気や居眠りが起こる。それが仕事のミスや事故の原因になる。実際、世界的に話題になった原発事故やタンカー座礁事故で、交替勤務者の睡眠問題が原因だったものが多く報じられている。


私も若い頃、石炭鉱山の坑内勤務で交代勤務をしていて、午前3〜4時頃に強い眠気を覚えたり、太陽光線の全く届かない坑内で明け方の空気の微妙な変化を感じたりしたものです。
週単位の勤務時間帯の変更に体調を合わせる負担も人並みに致しました。
夜間勤務と睡眠の問題は単に文字とか知識からではなく、己の実体験から実感できます。

「ヒトの睡眠」という本質論と「現実の生活での睡眠」は層別して論ずべき問題ではあろうけれど、3割なのか?それ以上なのかの人を横に置いてのことにならないように!と思った次第です。

退職して20年。今年傘寿を迎える後期老齢者です。
己の健康を己で維持して、周囲にあらぬ迷惑を及ぼすことがない様に!
己をどのように律するか?の一環として「睡眠」について考えています。

いきなり脱線しましたが、本題に戻ります。

2、睡眠とは?

人の睡眠時間は年齢や、季節などに依って変わるし、また個人差もある様ですが、いずれにしても人生の3分の1ほどを占めているのですから、本来は最大関心事であるはずなのに案外そうではないようです。それどころか
「惰眠を貪る」など怠惰の引き合いに出したり、
「寝る暇を惜しんで」の如く、削ることを美徳とするなど、古来、睡眠を軽んじている風潮が強いようにさえ思われます。
かく言う私も、ご多分に漏れず!であり、改めて調べてみました。

Q;睡眠とは何か?

A;
・脳と身体の休息(大脳は意識がある間はフル稼働)
・高次脳機能(記憶の再構成など)の成長、再生  
・ストレスの軽減
・身体の細胞レベルでの修復(いわゆる「自然治癒」)
・下垂体前葉は、睡眠中に2〜3時間間隔で成長ホルモンを分泌する
(寝る子は育つ)
・免疫機能の成長、再生(血液を作りだし免疫力を高める)
・子供の成長や創傷治癒、肌の新陳代謝は睡眠時に特に促進される
・「自然治癒力」(や「免疫力」)は睡眠をしっかりとることによって増す


Q;レム睡眠、ノンレム睡眠とは?
A;眠りには「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類がある。
  名前は知っていても、内容を把握している人は少ないのではないか?

「レム睡眠」
・レムREMとは、Rapid Eye Movement の頭文字
・人は浅く早い呼吸をしていて眼球が活発に動いている
 睡眠中枢の働きで筋肉の緊張がゆるみ、全身の力は抜けているけれど、脳は活発に動いていて、交感神経は緊張状態にある
・夢を見るのはレム睡眠時だと言われる
・大人の場合、睡眠時間の2割強がレム睡眠に費やされ
 生まれたばかりの赤ちゃんでは5割がレム睡眠で、成長と共にこの割合は減少する。このため、レム睡眠は、脳の発達にも重要な役割を果たしているのではないかとも考えられている
・脳を活性化させるためのレム睡眠
(脳をクールダウンさせるためのノンレム睡眠)

「ノンレム睡眠」
・脳は活動を低下させ、休息している
・人は深い寝息で眠っている
・大脳の活動度が低いほど眠りが深いとされる
・熟睡状態、つまり、深いノンレム睡眠の状態の時は多少の物音では目が覚めない。脈拍、血圧、呼吸は安定している。生長ホルモンの分泌や免疫増強作用などがなされている
・最近の研究では、深いノンレム睡眠が記憶の強化に重要な役割を果たしていると言われている
・多少睡眠時間が短くても、深いノンレム睡眠がとれていれば、脳は効率良く回復してくれる
・睡眠の約8割がこのノンレム睡眠だと言われている
・脳をクールダウンさせるためのノンレム睡眠
(脳を活性化させるためのレム睡眠)

Q;「必要な睡眠時間」とは?
A;必要睡眠時間は、
・季節によっても変化する〜夏には短く、日照時間の短い冬には長くなる
・年齢によっても変化する〜赤ちゃんや幼児が大人より長く眠る
大人になっても30代後半から年齢とともに必要睡眠時間は減っていく
20代の頃は8時間眠っていた人も、70代では6時間以下になることもある
・生来の睡眠の体質による個人差がある
短時間睡眠で済む人もいれば
長時間睡眠で無いとダメな人もいる
ナポレオンやエジソンは睡眠時間が3時間で
アインシュタインは10時間以上眠っていた由
・「短眠者」; 人口の5〜10%
「普通の人」;毎夜6〜9時間寝ている人。人口の80〜90%
「長眠者」;人口の5〜10%
・短時間睡眠型の人はノンレム睡眠の割合が多く
・長時間睡眠型の人はレム睡眠、中途覚醒の割合が多くなっている。
どちらが良くて、どちらが悪い!というのではなく、生まれつきの体質次第と考えられている。
重要なことは『その人にとって必要な睡眠時間を削ることは出来ない』ということ。

・新生児は断続的に、1日あたり16時間の睡眠をとる
・成人は(健康な人では)一晩で6〜9時間の睡眠を必要とする。
・乳幼児期に短時間の睡眠を多数回とるというパターンで、
 成人になるにつれ一度にまとまった睡眠パターンへと推移し、
 高齢になると昼間に何度も居眠りし、夜間の睡眠は短くなる。
 (年を取ると朝の目覚めが早くなる)
(続く)

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2015年03月12日
A434・「眠り」と「健康」(2)〜昼寝のこと〜
1、私の昼寝

最近比較的多い私の生活パターンです。

起床(6時半頃)
昼食(12時頃)〜小休止〜ウオーキング(1時間程)〜昼寝(1時間程)
入浴(22時半頃〜)
就寝(0時頃)

勿論、何か用事があるときはこの通りには行きませんし、特別なことがなくても、「必ずこうする」という訳でもありません。
起床は目覚まし時計ではなく、この頃に目覚めます。従って季節やその日の天候などで変わります。時には7時過ぎまで寝坊することもあります。

ウオーキングは天候が悪ければ行きませんし、平均して週3〜4日です。
従って、昼寝は13時半〜となったり、15時半〜となったりします。
時間は何れも1時間程度です。

文献によると
・昼寝は15分〜30分程度がよい。1時間とると、逆に疲労になることがある。(30分以上睡眠をとると、多くの人が深睡眠に入り寝起きが悪くなるため。)

・「時間帯は13時から15時頃が良い。この時間帯は、朝の5時ごろに次いで、本来の睡眠リズムでも眠くなる時間だ」
「これより遅いと、夜、眠れなくなることがある」
との解説があります。

私の昼寝は何時も1時間程ですが、有難いことに夜に眠れなくなるという事は全くありません。
上記の推奨から外れているようですが、プラス効果が大でマイナスはありませんから、今の生活習慣を変える必要はなさそうだ!と思っていました。(3項ご参照)

2、世界の昼寝事情

昼寝についての記事から要点のいくつかを以下に列記します。

・ヨーロッパの地中海沿岸、フランス南部、や北アフリカ、中南米地域では昼休みを2〜3時間とる「シエスタ」という昼寝の習慣がる。シエスタとは、スペイン語で「昼寝」という意味。
フランス北部、ドイツ、イギリスには昼寝の習慣がない。

・昼寝文化のある国の人々は日の出とともに目を覚まし、涼しい早朝に活動を始めて、1日で最も暑い午後には屋内でからだを休める。昼寝後、涼しくなった夕方から再度活動し始め、深夜まで歌ったり踊ったりして楽しむ。

・日本各地の農村にも、昔は夏の昼食後に仮眠をとる風習があった。
農耕社会だったころの日本の昼寝の習慣は、脳を活性化させ、体力をも回復する効果があるとされ、必要な習慣だった。

・大工さんたちが、10時と12時、15時に休み、お昼寝をきっちりとるのは、
眠気のリズムが強くなる時間帯に休んで、安全に仕事をするため。
いまでも、建設業界にはこのお昼寝の習慣が保持されている。

・先進諸国では、昼寝をとるために仕事を中断することは罪悪視され、とらないことが習慣となっていた。
しかし、昼間ばかりか24時間活動する社会に移行している現代生活では、昼寝に対する考え方も少しずつ変わってきている。

24時間体制で生活が不規則になりがちな人は、どうしても睡眠のリズムが乱れやすくなり、最悪の場合は不眠症にも繋がる。
昼間うたた寝のような仮眠をとって睡眠不足を補うのは自然なことといえる。

・最近、日本の職場・学校などで昼寝が最近、奨励されるようになった。

「30分以下の昼寝を習慣的にとる人は、それ以外の人に比べてアルツハイマー病にかかる危険性が0.2倍になるという報告がある。


3、「過ちては則ち改むるに憚ることなかれ」か?

昼寝の効果を説く文献はあまたありますが、いずれも昼寝時間は30分以下との記述が目立ちます。

前項で述べたように
「私の昼寝は何時も1時間程ですが、有難いことに、夜に眠れなくなるという事は全くありません。
上記理論から外れているようですが、プラス効果が大でマイナスはありませんから、今の生活習慣を変える必要はなさそうだ」
と、思っているのですが、
気になる記述に出合い、「考え直した方が良さそうだ」と思いかけています。
即ち
「30分以上の昼寝が逆にアルツハイマーになるリスクを高めてしまう恐れがあります。
1時間以上の昼寝は、アルツハイマー型認知症の発症を促す傾向にあり、調査によれば、アルツハイマー型認知症患者の多くは、1日1時間ほど昼寝をしています。
昼寝の習慣を持たない高齢者と比較した場合、1時間以上の昼寝を習慣的に取っている高齢者では、死亡の危険率は3倍、2時間以上の昼寝を取っている場合では14倍にも達しています。」

「客観的なデータに基づいているのだろか?」
と、先ずは思いますが、どうも本当っぽいような気がします。
そうと納得すれば
「過ちては則ち改むるに憚ることなかれ」です。

さてどうするか!?

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2015年03月06日
A433・「眠り」と「健康」
暦は既に3月。首都圏ではまだまだ寒い日が続いていますが、三寒四温、木々の芽が膨らみ、下草が花をつける季節となってきました。

本来ならば楽しいはずのこの季節ですが、「花粉症」に悩まされる季節でもあります。「年を取ると症状が軽くなる」と言われるように、ここ数年は以前よりも比較的軽症で済んでいますが、今年や如何に?

数日前から目に症状が出たり、くしゃみが止まらなくなって、早速、薬のお世話になっています。就寝時、足が冷えたりするとくしゃみの連発が始まって、寝つかれなくなったりします。
自分では比較的寝つきはよい方だと思っているのですが、つい寝そびれてしまったりします。

いきなり脱線しましたが、今回のテーマは「眠り」です。

1、「春はあけぼの」、「春眠暁を覚えず」

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて・・・」などと言った清少納言さんとか、
「春眠暁を覚えず」と詠んだ唐の詩人は幸せな人であって、
悩み多き現代人には、こう言った心境ではない人が多いのではないでしょうか。

私は有難いことに比較的寝つきの良い方で、昼食後、予定がなければウォーキング後に1時間ほど午睡します。此の為に夜眠れなくなることは有りんません。
夜は12時頃就寝して朝6時頃起床します。時には7時過ぎまで寝坊することもあります。

知人、友人と話していると、「なかなか眠れない」と訴える人が多く、薬を処方されているケースもあって、「お前さんのように眠れるのは幸せだよ!」とも言われます。

「確かにそうだ!」と思います。
同時に「自分なりに心がけていることがあるのだよ!」と呟きます。(後述)

人間は生命を維持するうえで「眠り」が必須であり、不足すると生活の質を落します。

なかなか眠れない人にとっては大きなご負担と思いますが、人それぞれに眠れるように心のあり方、生活習慣で改めるべきことは改めるように心配りすることが大切なのだろうと思います。

2、眠れる為に!

精神科専門医の先生のメルマガから、要点をいくつか紹介させていただきます。
治療の場で精神的不調を抱えた患者さんに話しているという「心の健康をまもる勘所」のお話ですが、「人々が良く眠れるための勘所」と読み替えることが出来そうです。

(引用部斜字)
「心身が疲れたら、あるいは、“物足りなさ”や”空虚感”に襲われたら、眠ってしまいましょう」
「テレビやインターネット、ゲーム、深酒や深夜の電話などは逆効果です」
「昼夜逆転は、精神の不調にこたえます」
「睡眠不足や生活リズムの乱れを放置しては、疲労回復や意欲の向上は望めません」
「医療より習慣です」
「じゅうぶん眠り、人と交わって、」
「現実の等身大の自身こそ、困った時に立ち返る原点と心得て生活してみませんか」


(1)体が疲れていると、眠くなるのが自然の摂理です。

(2)心が疲れているときは、つい考えすぎて眠れなくなってしまいます。
この様な時は「気は持ちよう」という格言が生きてきます。
前向きの考えを習慣的に繰り返していると、眠れなくなるようなことは少なくなることを体験して来ました。

・自分自身への不満を何かに責任転化していないか?
 〜自分に問題があるのだと思うと気が楽になります。
・他人の言動に振り回されすぎていないか?
 〜自分の「今」を見据えて、
 自分に過大な期待を持たないように、
「頑張りすぎないようにちょっとだけ頑張る」程度に語り掛ける。

(3)「誤った行動」によって逆効果を生み出していることもあるようです。
・「不安であったり、何もすることがなくて、つい酒に手が伸びた。 結果は重度のアル中!」「この様な思いを他の人にして欲しくない」との懺悔を聞かされたことがあります。
人は弱いもの。目先の辛さを酒に限らず何かで紛らわそうとします。時には便法として有効でしょうがあくまでも「場合の手」でしょうね。

・「後で」を「直ぐに!」
「あれもしなければ!」「これもしなければ!」と、何時も未処理のことがきになり、精神的に追いかけられて、それが不眠の原因になっていることが意外に多いようです。
この対策は身の回りのちょっとした片付けを「後で」ではなく「直ぐに!」行うように習慣づけることから始まります。

会社での仕事のように、自分だけでなく部署各員のことであっても、突き詰めていくと自分の問題になってきます。

たまってしまった未処理案件を1度に処理しようとしても出来るものではありません。その中に契約とか法的な期限のものがあると、精神的な負担は高まるばかりです。

自らが招いたことです!逃げずに向き合うことで解消できることと自分に言い聞かせて来ました。

退職して20年ほどになります。「後で!を直ぐに!」を自分なりに続けています。
始めは「面倒!」と思っても、何事も、努めて「直ぐに!」を心がけていると、
習慣化すると、ハードルが低くなることを経験してきました。 (続く)

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2015年02月28日
A432・高齢者は人との交流、会話の場を求めるべし
1、楽しい会話は認知症の予防の良薬

「一人ぼっちで誰とも話をしないでいると老化の進行が早まる」
「楽しい会話は健康の特効薬です」こんな話を聞いたことがあります。
「認知症の予防には会話が有効だ」ともいわれます。

「何か裏づけがあるのか?」などと身構えずに、素直に「そうだろうな」と、思うことにしています。

退職後は得てして家に閉じこもりがちになりますが、そうすると必然的に会話が少なくなり、物の見方考え方が内向きになっていくようです。
そのまま年齢を重ねるのでは寂しい人生になってしまうので、是非ともこの様な状態から抜け出して、明るく健康に過ごすよう心がけたいものです。

退職してから20年になります。或る時は好ましくない状態の時期もありましたが、楽しい会話のチャンスを多くしようと心がけて来ました。

持病の糖尿病があるので飲み食いの席は極力避けながらも、学生時代の旧友とか会社勤め時代の友人と会う機会を大切にしたり、植物観察の会に加わって同好の人たちとの友好を得たりしてきました。

街中の道や公園や近郊の里山などを歩いて、四季折々の草花や樹木を楽しむ機会を多く持つようにしてきました。

・大空の下に出ると気持ちがオープンになります。 
・野山や林に行くと爽快な気持ちになります。
・野山ではすれ違う人とも気軽に挨拶をし言葉を交わします。
・仲間がいると話がはずみます。
・自然がもっている不思議な力を感じます。

こんな事でお互いの心が開き、人の輪が広がっていくように思われます。
所謂コミュニケーションという会話の場が広がっていくのだろうと思います。

同好会に入って庶務役を務めたり、友人との集まりでも幹事役を引き受けたり、手伝いをするなど何か一役をかって出ると、手間暇はかかるけれど、それ以上により大きな楽しみに恵まれます。

これからを楽しく健康に送っていくために、楽しい会話のチャンスを多くすることは大切であり、楽しい会話の場を得るように心していこうと思っています。

2、人との交流を大切にしたい

退職してからの20年は一病息災、上がったり下ったりうねりの大きな年月ではありましたが何とか乗り越えて来ることが出来ました。

ここまで来られたのは、周りの方々に助けられての事で、自分ひとりで出来ることは知れたものでした。  

これからも人々との交流を大切にして行こうと思い、
分相応にどなたかのお役に立てるように行きたい(生きたい)と思ってもいます。

一般的に言って、退職後はいつの間にか「出不精」に成ってしまうことが多い様ですが、「出不精の解消」は「心身の老化防止」に効果的だと思っています。

勤めていた頃は、朝休みたいと思うような体調の日もありましたが、己に鞭打って兎に角毎朝出勤したものでした。

退職後はこれが無くなって開放感を覚えたのですが、やがて気がつくとすっかり出不精になってしまっていました。
テレビを見たり、終日ごろごろして日々を過ごしていました。

退職直後は在職中の心身両面での蓄積披露を癒すため、ある程度の期間はこれもヨシとしましたが、やがて「ちょっとだけ頑張って」出来るだけ外の空気を吸うように心がけたものでした。

旧友と久し振りに会って話が弾んでいた時、
「家に閉じこもって一人でいると、ものの見方・考え方が閉鎖的になる」
という話しになり、その話題の一つに
「誘っても出てこなくなった友人」がありました。

「体調不良とか、他に用事があるのではなく、出かけることが面倒になったらしい」
「自分だけの世界に閉じこもり、気分的に世間と隔離した状態にあるようだ」と連絡をした友人からの話。

曰く「家に閉じこもっていると、いつの間にか自分本位な物の見方・考え方に陥ってしまう。その狭まった見方・考え方の中で、自分が正しくて世間の奴らはつまらない。と、何でも不平・不満に思えてしまうようだ」と言うことでした。

「人はそれぞれ違った立場・環境で、さまざまな見方・考え方で行動し、お互いの融和を計りながら人間関係が成り立っていることは、現役時代に存分に体験してきたはずなのに、人間にはこんな弱いところがあるようだ」
との意見もありました。

こんな傾向が続くと「背中を丸め、暗い表情をして、何時もブツブツ言っている老人」か
「表情のない、無気力な老人」に成ってしまう。

それまで親しく交流してきた友人がこんな状態に陥らないように、重症化しないように、「声をかけても出てこなくとも、3度までは誘いをかけるようにしよう。
3度かけて反応がないようなら、我々がなすべきはその辺までかな」
と、意見が収斂しました。

我々自身も今続けているような交流やその他何かにつけて、「ちょっとだけ頑張って」交流の輪を広げるように心しようと話し合ったことです。

今はこうして行動できても、何時か怪我や体調不良で動けなくなる。
その時、自分はどうするか・・

・「その時の状況次第」「その時はその時」として先送りにするか
・「こういうキッカケがあったときによく考え、周りの人とも話し合っておくべき」とするか。

簡単に二者択一とはいかず、人さまざまでしょうか?
「後者が望ましい」とは思いながら、ついつい前者になってしまう。
そんなことにならないように、心していこうと思っています。

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2015年02月22日
A431・医療法人の介護虐待を責めるだけでは片手落ち!?
「東京北区のシニアマンションで、入居者を日常的にベッドに縛り付けるなど高齢者虐待防止法で禁じられた虐待を行っているとして、北区は介護サービスを提供している事業所を運営する医療法人に改善計画書を提出するよう求めた」と、新聞、テレビが一斉に報じました(2月18日〜)。御覧になった方も多いと思います。

医療法人に理不尽な行為がある時は、それはそれとして厳しく責められるべきは当然ですが、単に拘束を止めさせるだけなのだろうか?が気になります。
「医療法人が拘束を止めるだけで認知症介護の問題は解決に前進するのだろうか?」
「行政も、報道も、問題の本質と向き合っているのだろうか?」
第一感、こんなことが気になります。

契約がどうなっているのか?どの様な実状なのか?を自分で確かめもせずに、批判がましいことを言うのは不適切とも思いますが、理解不足、誤解があるかもしれないことをご容赦願って、思うままを書き出してみます。

問題点1
入居者と医療法人との介護契約はどうなっているのか?が報道には見られません。
24時間介護を医療法人が行うという契約ならば医療法人の非を責めるのも理があるでしょうが、1日の回数と時間を限ってのサービス契約ならば話は異なるはずです。
(介護サービス金額が安い低い場合は、実質的には後者に類すると解されることが多いのではないかと勝手に推測します)

実際に認知症介護を体験した人ならば誰でもが骨身にしみていることでしょうが、被介護者はベッドに縛り付けられるなどの拘束には激しく抵抗します。ベッドに柵を設けることにも抗議します。
要介護度5か4の患者でもベッドから落ちたり、徘徊したりします。汚物を掴み、身辺を汚しまわったりもします。

「家に帰りたい!帰してくれ!」と患者は繰り返し、
「あの言葉が耳から離れない!」「あの様子が忘れられない!」
「希望をかなえてやれなかったことの自責に何時までも悩まされる」と、見送って何年も経った家族が話します。

自宅介護出来る家族なら出来るだけ希望に沿う様に努めますが、先の見えない介護の毎日で家族は心身ともに疲弊し、体調を崩したりします。
訪問介護は主治医、看護士、看護ヘルパーのチームで行われますが、この看護士さんから「家族のケアも私たちの仕事ですから、体調異変は何でもすぐに話してください」と言われもします。自宅介護での家族の体調異変が多く見られることが伺えます。

多くの家庭では自宅介護出来ない状況にあり、無理を重ねると介護者・家族の生活、人生の破滅につながります。
一人住まいの患者を含めて、こんな追い詰められた人々が何百万人もいるのが、認知症介護の現状のはずです。

法律に基づいて改善指示(拘束解除)するのは、目先の不合理をとりあえず正す策として有効でしょうが、
「拘束を外したら当然起こるであろう不都合、事故を誰がどう防ぐのか?!」
が行政からも、報道陣からも伝わってきません。
「医療法人がこの種サービスから撤退したらどうするつもりなのか?」
の解説があって欲しいと願うのです。これが問1です。

問題点2
介護の認定施設がひどく不足していて、民間の豪華な施設新設が相次いでいるようですが、高価で、並みの家族では経済的に負担が大きすぎるのは誰の目にも明らかです。
病院などでは期限を切って退去させられ、次の行き先を探すのが家族の共通の悩みであり、いき詰まっているのが現状のはずです。

「経済的負担が軽く、預かっててもらえるところ」という願いに応じて「高齢者(シニア)向けマンション」なるものが急増していると理解しています。(正しい理解とは言えないかもしれません。)

一般的には「入居者がマンション業者と賃貸契約を結び、同時に医療法人と介護契約を結んでいる」と聞きますが、(当然マンション業者と医療法人とは介護サービスの供給について契約あるのでしょうが)
この度問題のケースではどうなのか?
どの様な内容の介護契約が結ばれているのか?
が気になります。

報道の内容から察すると、江戸川区は「医療法人が契約遂行のコストを抑えるために不法に患者を拘束したと認定した」と思われます。

「24時間介護サービスを徹底する」という契約なら医療法人、契約内容次第ではマンション業者を調査すべきでしょうが、
「1日のサービス回数と時間限定」の介護サービス契約なら医療法人と家族の問題であって、在宅介護と同じ扱いになる訳で、単に医療法人だけの問題ではなくなるのでは?

繰り返しになりますが、「悪」は「悪」として行政の権限で厳しく監視し、罰していただくのは当然ですが、行政のなすべき仕事はこれにとどまらず、認知症介護という社会問題の本質に対処する為の全体計画をかかげ、その一環としてのこの度のような権限行使であって欲しいのです。

介護問題の本質、ポイントとして
(1)被介護者への配慮を優先するか
(2)家族の健康な人生を維持することを優先するか
について軸足をどこに置くか、行政としての考えを明示して欲しいのです。

単純に二者択一出来るような問題でないことは言うまでもありませんが、この度の行政措置とその報道からは、根本的な対応への考えを伺うことが出来ません。(たまたま報道されなかったのかもしれません)

「法律」を言い逃れの材料にするのではなく、市区町村行政の担当者として「自分はこの様な考えで行なう」との意思表示をして頂きたいのです。

東京23区のなかで江戸川区は高齢化率が最も高く、医療・介護難民と呼ばれる高齢者が急増していると聞きます。
「当該行政機関としての上記根本的な対応への考えや如何に?」が問2です。

かなり先進的であるとも伺っています。区の介護の考え、施策の実状などを開示いただけると、同じ悩みを持つ他の市区町村や、心身ともに疲れ切っている家族も注目し、「認知症介護のあり方」についての社会的な同意を形作っていくために、大きな推進力になると思うのです。
如何でしょうか?

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2015年02月16日
A430・認知症の予防と生活習慣
1、自分もいずれは認知症?

「高齢者の1/5〜1/3は認知症又はその予備軍」言われると、後期高齢者である私は
「いずれは自分もその身になる」と思いがちになります。ところが、

「年をとれば誰でも認知症になるものだ」とあきらめていてはいけません
「誰でもなる」は大間違い!
と言って下さるお医者さんもおられて、こう言っていただくと、
「確かにそうだろう」
「認知症にならない確率は4/5〜2/3なのだから」とやや安心します。

認知症はれっきとした病気なのだから、この病気にかからないように普段からの生活で予防を心がけていこうという気になります。

2、認知症予防のあれこれ

適度な運動、食事、趣味そのたの生活習慣が認知症の予防に役立つと言われています。
そのいくつかを書き出してみます。引用文;斜字体、()内は私見です。

(1)適度な運動(有酸素運動)

・1回20分以上のウォーキング、水泳などを週4回以上
(先日テレビで「歩幅を5cm程広げて、少し息が上がりかける位の速さで歩く」「脳の運動;例えば100から3ずつ引く計算を言いながら歩く」が効果的。という番組を見ました。歩幅を広げる試みは意識して行っていたので(*1)、図らずも認知症予防対策を行っていたわけで、おかげで未だ症状が現れていない(自分ではこう思っている)のかもしれません。ただ、一般道路を引き算(考え事)をしながら歩くのは危険です。公園とか、遊歩道とか、車の来ないコースに限るべきです)
(*)A425・歩幅を広げて歩きます
https://fanblogs.jp/hapise/archives/560/0

「車やエレベーター、科学技術の発展により便利な世の中になりました。しかし、私たち現代人は40年前に比べて身体活動量が40%以下に落ち、深刻な運動不足となりました。
週一回のまとめて長時間の運動をするよりも、30分くらいの短時間でいいので、毎日、身体を動かすのが薬、サプリメント、ダイエットより、現在、私たちが知っているアルツハイマー病の予防の最善の方法らしい」

という論文も見られます。

(2)健康的な食生活(和食中心)

栄養バランスのよい食事を心がけ、生活習慣病を予防していくことが、認知症の予防への近道だというお話は、そうだろうなー!と、素直にうなづきます。

魚と野菜と果物を多めにした食事、塩分は控えめに、味噌汁・漬物はなるべく控える。
ビタミンCとビタミンEは、抗酸化物質と呼ばれ、脳血管のサビを防いでくれます。
これらは、野菜や果物に多く含まれているので、積極的に摂りましょう。
ビタミンEが多く含まれる食品・・・モロヘイヤ・ニラ・カボチャ・ほうれん草・アーモンドなど

栄養成分を摂取するにあたり、考慮しなければならないのは調理による損失です。ですから、生で食べられる果物は、調理による損失を考えなくて良いので有効な摂取方法といえます。
ビタミンCは水に溶け、熱に弱いので、「ゆでる」「煮る」よりも、「炒める」ほうが損失が少なくてすみます。また、ゆで汁や煮汁を使用するスープはビタミンCが溶け出していますので有効な調理法です。


良く噛んで顎の運動を!
私たちの脳は、よく噛む事により記憶の中枢である海馬が活性化するのです。
ですから、やわらかいものばかりを食べるのではなく、少し歯ごたえのあるものを意識して摂るようにしてみましょう。
歯が少なくなると、食べ物に偏りがでて、栄養バランスが崩れます。ですから、いつまでも歯を大事にすることが認知症予防には効果的です。


・タバコは我慢、お酒はほどほどに、
・コーヒーは認知症を予防する!
コーヒーを1日3〜5杯飲む中高年は、高齢になった時に認知症やアルツハイマー病を発症するリスクが60〜65%低いという調査結果がありますが、(原因未解明とのこと)
しかし、コーヒーの飲みすぎは、胃潰瘍などの原因になりますから、なにごとも程々が大切ということでしょうか。


緑茶を積極的に取りましょう
緑茶に含まれるカテキンが神経細胞を保護することがわかっており、また、
アルツハイマー病の原因とされるベータアミロイド蛋白の生成を抑制することから、
積極的に緑茶を飲むことは認知症の予防につながるといわれます。


(3)人との交流・会話、知的な趣味、仕事を持つこと、社会参加

送られてきたメルマガには次のような一節もあります。(斜体時)
いずれも卓見と思います。

頭をよく使うこと
私の外来には、80歳を超えても頭の回転が速い患者さんがたくさんいらっしゃいます。その方々は、たいてい、農作業を営んでおり、現役さながらに毎日働いている印象があります。農作業をするということは、身体を動かさなくてはなりませんし、そして自分の作った野菜、果物を多く取ってます。そして、天候に気を配ったり、肥料を選んだり、頭をフル回転しなければたくさんの収穫が望めません。
すなわち、農作業は、”脳”作業であり、認知症の予防を自然に行っているのです。


人から刺激を受けたり、逆に人に気を使ってみたり、コミュニケーションを取るということは、脳へ刺激を与え、活性化させているということなのです。ですから、逆に日常生活を何も感動がなく、あたりまえに過ごし、なんでも面倒くさい、おしゃれもしたくない、といっていると脳の機能は退化していきます。

(一度家に引きこもってしまうと、人との交流が面倒で、煩わしくなってしまいます。そんな例を多く見てきました。背中を丸めてテレビの前に居座ることは避けようと思っています。)

・また、周りがなんでも手伝ってしまう恵まれた環境は、高齢者の認知機能に悪影響を及ぼすこともあります。「自分のことは自分でしてもらう」といった家庭内での環境作りも認知症予防には必要です。

(テレビで老人ホームのドキュメントを見る時に思うのですが、至れりつくせりに過ぎないか?! それ程の障害がある様でもなく、それ程の高齢でもないのに、私よりずっと若いだろうに、いかにも老人っぽくなってしまっている!
こんな例が少なくありません。余計なお世話!かもしれませんが「混んさ上げ膳据え膳では、人間はたちまちぼけてしまう!」と思うことしばしばです。

同じ趣味を持つ仲間たちがいるとコミュニケーションをとることが容易になり頭が活性化するだけではなく、ストレス解消にもつながり、人生に彩を添えます。特に頭だけではなく、手を同時に使うことによって、脳細胞が活性化するといわれていますので積極的に身体を動かしましょう。

(所属している山野草同好会のメンバーは60歳台、70歳台が主です。月例の観察会で野山や公園を1日歩くのですが、皆さんとても生き生きしています。
絵画、楽器演奏、園芸、陶芸、生花、料理、囲碁、将棋、麻雀などなどの創造的な楽しみ、
頭の体操と身体を使う運動とを組み合わせて、話題共通の仲間と交流することは脳を活性化し、脳の無限の可能性を引き出してくれるだろうと、都合の良い様に期待しています。

(4)短時間の昼寝

昼食後から午後3時までに30分以内の昼寝
こんな記事があります。(斜字体)
睡眠の状態が悪いと、認知症になりやすいことも分かってきました。習慣的に1時間以上の昼寝をしていた人は、そうでない人に比べて認知症になる確率が2倍になります。一方、毎日30分以内の昼寝をとっていると、認知症になる人を5分の1に減らすことができます。

(30分以内なら効果があり、1時間以上なら認知症になる確率が2倍になるとは?!
「1時間以上の昼寝はよくない!」と以前にも聞いたことがある様にも思いますが、本当に因果関係が解析されているのか?ちょっと信じがたい気がします。昼寝し過ぎると夜眠れなくなるから・・・という程度のことではないのか?
私は小1時間昼寝することが多いのですが、午後から夕食後10時頃まで快調であり、10時に入浴して、そのあと1時間くらい頭すっきりです。有難いことに就寝後の寝つきもよく、朝の目覚めもすっきりです。今のところ大丈夫のようです。)

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2015年02月10日
A429・高齢者の転倒と寝たきり
1、そろそろ私は「転倒年齢」

この1年間に自宅内でも外出時でも1割程の人が転倒している。男女別では、転んだことのある人が男性7.2%、女性13.4%と女性で割合が高く、
年齢階級別にみると、「85歳以上」では25.3%と4人に1人の割合であり、70歳未満は10%未満。という内閣府の統計を見ました。

今年傘寿となる私は「転倒年齢」になったといえそうです。
以前から人並み以上に歩いていて、脚力やバランス感覚はマズマズと思っていましたが、最近1年余、家族の在宅介護で「運動日課」がお休み状態であった結果、気が付くと歩幅が狭まり、疲れやすくなっていました。

歩く時、すり足のようになっているらしく、つまずきそうになったり、背中が丸くなって歩く姿勢が悪くなっていました。

筋肉も、バランス感覚も、鍛えなければ、意識しなければ、どんどん衰えていくことを実感し早速改善を心がけています。

改めて体を動かすことは、「義務感」と考えると苦痛となりそうですが実際はそうではなく、「自分のため!」健康志向という本能的な意識が働くらしく、以前の生活のリズム取り戻すという喜びというか、心の張りをています。

高齢者の転倒は〜大たい骨など大きな骨折をしやすく
〜寝たきりになりやすく
〜誤嚥性肺炎など起こしやすく
〜死に至るケースが少なくない

2、どんな時に転びやすいか?
  転ばない為にどうしたらよいか?


自分なりに思いつくままに列記してみます。

2-1どんな時に転びやすいか?

(1)動作・姿勢を替えようとするときの転倒が多い。
・動き出す時(椅子から立ち上がったり、)
・体の向きや位置を変える時(急に横向きになったり)(急に曲がるなど方向転換したり)
・急にスピード替える時(急に走りだしたり、急に止まったり)

(2)定常状態で歩いているときでも転倒することがある。
・つまずいた時(足元の異物に気づかない)(ずり足/足が上がっていない)
・段差に気づかない(躓いたり、大きく体勢を崩す)
・注意散漫で歩く時(よそ見しながら歩く。携帯電話、スマホなどに夢中。などで、結果は上記2項)

いずれも言わずもがなのことですが、常日頃意識しているかというと、答えは「ノー」でした。たまの自己チェックでも結果はかなりプラスになるだろうと思っています。

2-2転ばない為にどうしたらよいか?

転倒の原因と対策
「体の調子」
(1)筋力、バランス機能、瞬発力
若い時ならなんでもないことでも、筋力、バランス機能、瞬発力が落ちていることに気づかず、びっくりするくらい「転びやすくなっている」。
兆候;
歩幅が狭くなっている。
疲れやすさを感じる。
躓きやすくなっている。
歩く姿勢が悪くなっている。

対策;
・歩く、ストレッチなどの運動を日課とすること
「自分で決めた日課を持つこと」は惰性で日々を過ごさないための特効薬です。
・歩く、ストレッチのメニューは自己流でもよく、続けていると様々な情報を得て、修正されて行くもののようです。
又は、何かをお手本によってもよし。
・ポイントは頑張りすぎないこと!続けること!
こう自分に言い聞かせています。

(2)視力
白内障、緑内障、殊に白内障は高齢者の多くが経験する症状で、症状が進むほどに「何となく見ずらく」なって、転倒の直接間接の原因になる
手術のリスクは低くなったので、専門医に見てもらうのがお勧めです。

(3)この他、脳卒中後遺症、末梢神経障害、変形性関節症など転倒しやすくなる病気や
薬の副作用などが該当する場合は、その注意が必要になりましょう。

「周囲の状況や使用する用具」

(1)屋内外の通路の障害物、段差など

最近は「バリアフリー」がかなり浸透してきましたが、段差や通路の傷害物が曲者です。
・床にコードを這わせる
・通路に「ちょっとだけ」のつもりでも物を置くと、避けようとして姿勢を崩し、転倒!
のケースが多い。
殊に階段に物を置くことは厳禁!を徹底した方が良い。高齢者の一人暮らしでは整理整頓がなされないことが多い。躓いたり、バランスを崩し事故に至る元凶となる。

(2)足に合わない履物は要注意

スリッパで足と一体感のないものは要注意です。
足よりも小さい、かかとの高いつっかけは高齢者にとっては「危険物」です。
屋内ではスリッパなどの替えて滑り止めのついた靴下カバーが良いと思うのですが、習慣のためか自分も未だスリッパ派です。
転倒リスクは自己負担!と己に警告しています。

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2015年02月04日
A428・「自転車」が危ない!
1、歩行者と自転車

歩道を歩いていて「危ない!」と思う自転車に度々出くわします。
歩行者とすれすれに、時には押しのけるように、かなりのスピードで走り抜けるものとか、スマホか何かを見ながらこちらに向かってくるものなど、思わず身を引きます。

接触事故や当て逃げなど厳密に調べると驚くような実態が見えてくるのではないかと思われますが、厄介なのは当の加害者に罪悪感がないであろうことです。

自転車は乗車しているときは自動車と同じ道路交通法の適用を受け、加害者としての罰則を受けることを意識していない人が大部分だろうと思われます。
人身事故の裁判で多額の賠償判決を受けたケースなどを含めた教育の徹底や、悪質者の取り締まりの格段の強化など現行制度の徹底を図るとともに、自動車同様とまではいかなくとも「歩行者優先」を明確にした法体制の整備、運用を願いたいものです。

2、自転車と当たり屋

前項では自転車を目の敵にしたようになりましたが、勿論全体の何分の1かの悪質なものが対象です。
ここでは自転車全体が「狙われている」との記事についてです。
子や孫たちにも注意を促してもいますが、世の中、いろいろあるものだと思わされます。

曰く「チャリ通勤ブームで大量出没中!自転車「当たり屋」悪らつ実態」
(紹介文斜字)

自動車に自らの体をわざとぶつけ、法外な金を要求する当たり屋。だが最近、自動車ではなく、自転車に対する当たり屋が急増しているという。なぜか?
「現在、多くの車に車載カメラが搭載されるようになり、当たり屋たちの"演技"が映像に残り、バレるケースが出始めた。そこで、連中が目をつけたのが自転車というわけです」(警察関係者)

近年の自転車ブームで保有台数も、一貫して増加傾向にある。
「08年に国土交通省が発表した数字は約8700万台で、自動車よりも1000万台も多い。しかも現在は、それ以上に自転車が増えていると言われ、犯罪者たちはそれを標的にしているようです」(全国紙記者)

では、その手口とは?
「警察庁の調べでは、自転車関連の事故は、〈出合い頭の衝突〉が全体の53%を占めています。その衝突を期待して、曲がり角や細い路地に待機したり、なかには、子どもや老人を使って、通りかかった自転車にわざと接触させて、"示談"と称して大金を巻き上げるケースが目立ちます」(前同)

また最近は、禁止されているスマホや携帯電話を操作しながら、または音楽を聴きながら自転車に乗る人を標的にするケースも。
「自転車側に非があるうえに、当たり屋という証明がほぼ不可能。格好の"餌食"だよ」(事情通)
また、車と違い、自転車は専門の保険に入っている人がほとんどいないのを、逆手に取るのも特徴だ。
「"警察に連れて行かない代わりに、今、ここで病院代を払えば、勘弁してやる"と脅かされれば、保険に入っていない人は、つい支払ってしまう。また自転車の場合、女性や子どもが"加害者"となってしまうケースも多く、事故を大ごとにしたくない"弱み"につけ込まれることも多いといいます」(前出・警察関係者)
細い道や曲がり角には、くれぐれもご注意を!

スマホ等で前方不注意の自転車を専門に狙う当たり屋が存在する!!
ターゲットは主に女性だが、その理由は
@ いざとなったら力で押さえ込める
A 衝突後、何事もなかったようにスルーして走り去ろうとする率が男より女の方が高いらしい。(すぐに追いかけて“ひき逃げ”として扱えれば当たり屋的にはオイシイ)
B ながら運転中、男より女の方がLINEなどのSNS使用率が高い。(自転車側が「ちゃんと前見てましたスマホ見てません」としらばっくれても発言の通信記録が秒単位で残るのですぐに嘘がバレる。言い逃れできない)
C 男より女の方がスマホに夢中になり前方に気付かず衝突する率が高い
(以前やった実験でも確かに女の方が周囲を見れていない事が実証されている)


などと説明されています。

携帯電話をかけながら、スマホを見ながら自転車を走らせる!などは、もともと禁止事項であり、歩行者にとっては誠に危険な存在です。

これを狙う当たり屋は「ながら自転車」の減少に貢献するのではないか?などと密かに思わないではないけれど、「当たり屋に期待する」という訳には行きません。

「ながら自転車」を狙う「当たり屋」が増えているから「ながら自転車」はおやめなさい!
同時に
「ながら自転車」は禁止事項である!と教え、自制を促すのがせいぜいでしょうか?

こう言われて改める人はどの位いますやら?
おかみのお灸が最も効果的と思いますが、どうでしょうか。

こうは言いながらも、やはり「自分を守るのは自分」
道を歩く時も「ボンヤリしないで、辺りに注意していること」と自分に言い聞かせます。
これが頭の体操にもなる!と思ったりします。


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