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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2015年03月18日
A435・「眠り」と「健康」(3)〜睡眠とは〜
1、ヒトは昼活動型ではあるが

「動物は夜間に活動し昼間に睡眠をとるものも多いけれど、
ヒトは昼間に活動し夜間に睡眠をとるのが普通」との説明があります。

この「ヒトの睡眠」について「適正な睡眠時間は何時間?」「昼寝はどの様に?」と考えていると、つい
「ヒトが寝ている時間に働かなければならない人はどうなるの?」
との思いがよぎります。

この様な人々に支えられて、自分は昼活動型のヒトとして生活できる有難さを忘れてはいけないと思ったりします。

文献によると(斜字体)

「工場、運輸、放送、医療、夜間営業、夜警などなど、様々な分野の企業で夜間に働いている人は平成24年の統計では22.8% 1200万人となっている。」

「この数字は年々増える傾向にあり、また、統計に入らないであろう個人営業夜間労働人口も多いことだろう」

当然これらの人は睡眠の問題を抱える訳で、本人に限らず家族の生活にも健康負担をかけている。
・夜間労働は本人、家族の不眠、体調異変など生活の質を低下させる

・不眠が長い人では、何年か後に心疾患・糖尿病・アルツハイマー病性認知症などにかかる可能性が高いとか、平均余命が短いとかいうことが、最近の研究でわかってきた。夜間労働を長期間強いられる人にこの問題が心配される。

・夜間労働中に強い眠気や居眠りが起こる。それが仕事のミスや事故の原因になる。実際、世界的に話題になった原発事故やタンカー座礁事故で、交替勤務者の睡眠問題が原因だったものが多く報じられている。


私も若い頃、石炭鉱山の坑内勤務で交代勤務をしていて、午前3〜4時頃に強い眠気を覚えたり、太陽光線の全く届かない坑内で明け方の空気の微妙な変化を感じたりしたものです。
週単位の勤務時間帯の変更に体調を合わせる負担も人並みに致しました。
夜間勤務と睡眠の問題は単に文字とか知識からではなく、己の実体験から実感できます。

「ヒトの睡眠」という本質論と「現実の生活での睡眠」は層別して論ずべき問題ではあろうけれど、3割なのか?それ以上なのかの人を横に置いてのことにならないように!と思った次第です。

退職して20年。今年傘寿を迎える後期老齢者です。
己の健康を己で維持して、周囲にあらぬ迷惑を及ぼすことがない様に!
己をどのように律するか?の一環として「睡眠」について考えています。

いきなり脱線しましたが、本題に戻ります。

2、睡眠とは?

人の睡眠時間は年齢や、季節などに依って変わるし、また個人差もある様ですが、いずれにしても人生の3分の1ほどを占めているのですから、本来は最大関心事であるはずなのに案外そうではないようです。それどころか
「惰眠を貪る」など怠惰の引き合いに出したり、
「寝る暇を惜しんで」の如く、削ることを美徳とするなど、古来、睡眠を軽んじている風潮が強いようにさえ思われます。
かく言う私も、ご多分に漏れず!であり、改めて調べてみました。

Q;睡眠とは何か?

A;
・脳と身体の休息(大脳は意識がある間はフル稼働)
・高次脳機能(記憶の再構成など)の成長、再生  
・ストレスの軽減
・身体の細胞レベルでの修復(いわゆる「自然治癒」)
・下垂体前葉は、睡眠中に2〜3時間間隔で成長ホルモンを分泌する
(寝る子は育つ)
・免疫機能の成長、再生(血液を作りだし免疫力を高める)
・子供の成長や創傷治癒、肌の新陳代謝は睡眠時に特に促進される
・「自然治癒力」(や「免疫力」)は睡眠をしっかりとることによって増す


Q;レム睡眠、ノンレム睡眠とは?
A;眠りには「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類がある。
  名前は知っていても、内容を把握している人は少ないのではないか?

「レム睡眠」
・レムREMとは、Rapid Eye Movement の頭文字
・人は浅く早い呼吸をしていて眼球が活発に動いている
 睡眠中枢の働きで筋肉の緊張がゆるみ、全身の力は抜けているけれど、脳は活発に動いていて、交感神経は緊張状態にある
・夢を見るのはレム睡眠時だと言われる
・大人の場合、睡眠時間の2割強がレム睡眠に費やされ
 生まれたばかりの赤ちゃんでは5割がレム睡眠で、成長と共にこの割合は減少する。このため、レム睡眠は、脳の発達にも重要な役割を果たしているのではないかとも考えられている
・脳を活性化させるためのレム睡眠
(脳をクールダウンさせるためのノンレム睡眠)

「ノンレム睡眠」
・脳は活動を低下させ、休息している
・人は深い寝息で眠っている
・大脳の活動度が低いほど眠りが深いとされる
・熟睡状態、つまり、深いノンレム睡眠の状態の時は多少の物音では目が覚めない。脈拍、血圧、呼吸は安定している。生長ホルモンの分泌や免疫増強作用などがなされている
・最近の研究では、深いノンレム睡眠が記憶の強化に重要な役割を果たしていると言われている
・多少睡眠時間が短くても、深いノンレム睡眠がとれていれば、脳は効率良く回復してくれる
・睡眠の約8割がこのノンレム睡眠だと言われている
・脳をクールダウンさせるためのノンレム睡眠
(脳を活性化させるためのレム睡眠)

Q;「必要な睡眠時間」とは?
A;必要睡眠時間は、
・季節によっても変化する〜夏には短く、日照時間の短い冬には長くなる
・年齢によっても変化する〜赤ちゃんや幼児が大人より長く眠る
大人になっても30代後半から年齢とともに必要睡眠時間は減っていく
20代の頃は8時間眠っていた人も、70代では6時間以下になることもある
・生来の睡眠の体質による個人差がある
短時間睡眠で済む人もいれば
長時間睡眠で無いとダメな人もいる
ナポレオンやエジソンは睡眠時間が3時間で
アインシュタインは10時間以上眠っていた由
・「短眠者」; 人口の5〜10%
「普通の人」;毎夜6〜9時間寝ている人。人口の80〜90%
「長眠者」;人口の5〜10%
・短時間睡眠型の人はノンレム睡眠の割合が多く
・長時間睡眠型の人はレム睡眠、中途覚醒の割合が多くなっている。
どちらが良くて、どちらが悪い!というのではなく、生まれつきの体質次第と考えられている。
重要なことは『その人にとって必要な睡眠時間を削ることは出来ない』ということ。

・新生児は断続的に、1日あたり16時間の睡眠をとる
・成人は(健康な人では)一晩で6〜9時間の睡眠を必要とする。
・乳幼児期に短時間の睡眠を多数回とるというパターンで、
 成人になるにつれ一度にまとまった睡眠パターンへと推移し、
 高齢になると昼間に何度も居眠りし、夜間の睡眠は短くなる。
 (年を取ると朝の目覚めが早くなる)
(続く)

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