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2016年09月05日

【十二国記】アニメ 感想&あらすじ 壮大な舞台で個々の葛藤と成長を描くファンタジー作品



十二国記
2002年4月9日、NHKにて放送
監督:小林常夫
原作:小野不由美
脚色:會川昇、藤間晴夜
中嶋陽子の声:久川綾
景麒の声:子安武人
楽俊の声:鈴村健一

あらすじ・概要

日本で生まれ育った普通の女子高生・中嶋陽子。ある日突然、ケイキと名乗る金の髪をした異国風の青年が教室に現れ、陽子の前で跪くと忠誠の言葉を口にし強引に盟約を結ばれる。戸惑う陽子であったが、さらに巨大な鳥の姿をした謎の生物の襲撃を受け学校は滅茶苦茶に。からくも退けることに成功した陽子は、一緒にいたクラスメイトの杉本と幼馴染の浅野と一緒に異世界に連れていかれてしまった。ケイキたちとはぐれてしまった陽子はなんとか村を見つけることができたのだが、村人に「海客」と呼ばれ捕らわれ役人に引き渡されてしまう。そこで杉本と再会することができ、そして自分の容姿が変わっていたことに気づく。ここがどこなのか、なぜ襲われるのか、分からないことばかりの世界で陽子の厳しい戦いが始まる。

登場人物

・中嶋陽子
髪が少し赤いこと以外は平凡な女子高生。目立つことを嫌い、あまり主張せず、人の顔色を伺うようなところがあります。日本では大人しい優等生でしたが、十二国では剣を振るい逞しく成長していきます。

・景麒
慶国の麒麟。多くの獣を従え、陽子を襲う敵から守ろうとします。慈悲深く慈愛に満ちてはいるんですが、生真面目がすぎるので融通が利きません。

・杉本優香
ファンタジーが好きな陽子のクラスメイト。彼氏の浅野と共に自ら望んで異世界に渡ります。そして十二国こそが自分の居場所だと思い込んでしまいます。

・楽俊
ネズミの半獣。温厚でお人好しな性格。巧国で行き倒れていた陽子を救い、この世界について教えながら雁国への旅に同行します。後に陽子の親友になります。

・尚隆
雁国の国主、延王。蓬莱(現在の日本)の出身。奔放な性格で自身の麒麟・六太や臣下を困らせることもあるが、治世500年を超える十二国でも屈指の名君。
感想

普通の女子高生だった陽子が本来生まれるはずだった世界へ王となるために連れていかれ、数々の敵の妨害を乗り越え玉座へつき、己の目指すべき国の姿を関わってきた多くの人や苦難の中から見出していく話。原作は小野不由美さんが著者の異世界ファンタジー小説です。一応小説の方もシリーズ全て読んでます。本作は「月の影 影の海」「風の海 迷宮の岸」「風の万里 黎明の空」「東の海神 西の滄海」の4作をアニメ化したものです。

まず引き込まれたのは壮大な世界観です。神のいる天界と人や仙が暮らす十二国と蓬山があり、妖魔があちこちに存在する地球上にはない世界です。ただ、両世界を行き来する手段や繋がる現象はあります。世界は12の国に分かれており、それぞれの国にいる王とそれを補佐し守護する麒麟と呼ばれる神獣によって治められています。王や一部の官吏は仙籍に入ることにより不老となります。あくまで不老であって首や胴を断たれれば絶命してしまうので不死身ではありません。他国への軍事的な介入は一部例外を除き天によって禁止されており、それを破ると「覿面の罪」により王と麒麟は崩御し国氏も変えられるため、国家間の紛争は発生しません。国家間での戦争がないのは良い反面、その国の王の助力嘆願がない限りどんな状態でも助けに行けないという厳しさもありますね。突っ込みどころはそれなりにあったんですけど、独特な設定をストーリーに上手く絡めて面白く活かされていたと思います。

ストーリーに関しては個人的に陽子が玉座につき目指すべき国を模索する「風の万里 黎明の空」が特に好きですね。「月の影 影の海」のときよりは逞しく成長してはいたんですけど、当初はまだ分からないことも多く自信が持てず、王としての仕事も官吏頼りになって民に目を向けることができずにいました。このままではいけないと思った陽子が市井に降りて様々な人々と関わって多くのことから学び、己で知ること感じることから成長していく姿はとても良かったと思います。この話でこれから先、陽子と深く関係を築いていく人達が多く登場します。主に陽子と祥瓊と大木鈴の3人娘の話ですね。
「風の海 迷宮の岸」では戴極国の黒麒麟・泰麒と禁軍左軍将軍・驍宗の話です。声を担当した釘宮さんの声と泰麒の無邪気さが相まってとてつもなく愛くるしいキャラになってました。それゆえに原作でのこの先に待つ苦難を思うとより一層辛くなります。
「東の海神 西の滄海」では延王尚隆が日本で六太と出会い王になるまでの話と、尚隆が登極してから20年後の話が描かれてます。ここはもう少し丁寧にもっと話数増やして作ってほしかったです。
特に陽子の話しでは胸が熱く昂ぶる面白さがあったんですが、難点もありました。世界観の壮大さをアニメストーリーでは活かしきることができていなかったのは少し残念。出てきた国は半分くらいだったかな?もったいなさすぎです。こじんまりさせるならもういっそ陽子主人公の話だけでよかったのでは?とさえ思ってます。ただそうなると、個人的に陽子と並んで好きな六太の話がなくなってしまうのは嫌だなとめんどくさいことを言ってみたり。元々原作は話によって主人公や時間軸が変わる作品なので、大変なのは分かるんですけどね。予算も足りなかったんですかね?とはいえ、それぞれのキャラの葛藤を抱きながら成長していく過程は丁寧に描かれていたので、飽きることなく見続けられましたけど。

丁寧な作画とこの世界をより壮大なものに引き立てている音楽は素晴らしかったです。OPの迫力ある曲調で既に惹き付けられてしまいますし、他の中国風の楽曲もどれも最高です。この十二国の世界を反映させたかのような曲の数々、これは文句なしで絶賛できます。
作画も非常に優れていて、美しい風景、迫力ある戦闘で魅せてくれました。キャラデザは少し特徴的でしてけど、私は好きでしたね。

人の葛藤を抱き苦悩しながらも成長していく過程を見事に描いた作品でした。最近では滅多にお目にかかれない全45話という長編作品でしたが、浅野って必要?など若干つっこみどころはあるものの、全体的には飽きることなく楽しめました。難点があってもこの作品の世界観とストーリーの魅力は損なわれるものではありませんでしたし、自信を持っておすすめできます。まあ私がおすすめするまでもなく有名な作品ですけどね。
できるならば「黄昏の岸 暁の天」も映像で見たいものです。



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posted by ハネ吉 at 18:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2016年09月04日

【紹介した作品の新刊発売情報】あまんちゅ! 第11巻 他3作品

2016年9月5日〜9月11日発売予定の新刊。


あまんちゅ! 第11巻 2016年9月10日発売
TVアニメ大好評放送中!
常夏のパラダイスでダイビング三昧…一冊まるごと沖縄編をお届けします!
「ARIA」と奇跡のコラボレーションを実現した「あまんちゅ!」初のドラマCD後編付特装版も同時発売!!
特装版では10巻に引き続き、ARIAとコラボしたドラマCDの後編が付いてきます。

前巻ではついに2人の新入部員が加わりましたね。1人はぴかりの妹・こだまちゃん、もう1人はてこにぞっこんの岬ことり、2人共他のキャラにはない個性的な魅力があって可愛かったです。新たな仲間を加えたダイビング部、今後のあまんちゅ!をさらに鮮やかで素敵な話にしてくれそうです。
10巻はてこの成長が見れた巻でもあったわけですが、嬉しいと思う反面、寂しい気持ちも少しありますね。
あと、勇ましい姿を見せてくれたこころちゃんは「ちゃん」ではなく「くん」だったのですね。衝撃の事実でした。

あまんちゅ!の過去記事はこちら



魔法使いの嫁 第6巻 2016年9月10日発売
動き出す夢。吹き込まれる命――。
これは『魔法使い』に出会う以前……孤独な少女に訪れた、ひとひらの物語。
ヤマザキコレ原案完全オリジナル前日譚が全三部作で6・7・8巻特装版に同梱発売決定! !

特装版はアニメDVD付きというファンにはたまらなく嬉しい新刊。しかも3部作。
アニメの内容は漫画の前日譚、エリアスと出会う以前のチセがまだ8歳の時の物語です。
個人的に今かなりハマってる作品なので楽しみで仕方ないです。

魔法使いの嫁の過去記事はこちら



とつくにの少女 第2巻 2016年9月10日発売
絶対に、触れられてはならぬはずだった――。
シーヴァの頬に触れたのは、「せんせ」以外の黒く冷たい手。
呪いをうけ、外の者になってしまうという行為にか弱い少女は戸惑い、「せんせ」は慄然とするが……。
静かな混乱の中で、彼女に触れた外の者が呟く言葉『お母さん』が意味するものとは……。
これは朝と夜――その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。

絵本風な絵柄をした独特な世界観で描かれ、多くの謎を内包した物語。

とつくにの少女の過去記事はこちら


試し読みをして気になった作品もひとつ紹介します。


ウチの使い魔がすみません 第01巻
著者:櫓刃鉄火
掲載:good!アフタヌーン
2016年9月7日発売

舞台は悪魔ひしめく魔界。魔物を捕まえられず一向に使い魔を使役できずにいた落ちこぼれ悪魔のパティ。他の悪魔からバカにされ嘲笑されるほどのダメ悪魔。そんなパティもようやく念願の使い魔を見つけることができたのだが、それは魔物ですらないただの人相の悪い人間・・・。しかし、ただの人間ではあっても普通ではなかった。「俺はノーマン=ボルカネロ。『魔物研究家』だ」と名乗る彼は、魔物に異常な執着を見せ、軽々と捕まえては研究をするマッドで変態な魔物以上に怖い顔をした人間だった。落ちこぼれ悪魔パティと変態人間ノーマンが魔界をゆく!
落ちこぼれ悪魔パティと、悪魔すら恐れるこえー顔と巨躯を持つ人間ノーマンの魔界を舞台とした珍道中記。最大の特徴は悪魔でもない人間のノーマンですね。1話で出てきた魔物(サラマンダー)がたまたま弱かったからなのか、ノーマンが人間としては規格外なのかは分からないんですけど、躊躇なく片手で軽々と押さえつけてしまう強さをしてます。腕力より顔が怖いんですけど。まあそんなことは悪魔への異常な執着に比べたらささいな問題ですね。調査したいという願望がもろに顔に出ちゃう人で、しかもそれがまた怖いです。
この人間を使役しているのが悪魔のパティなんですが、悪魔とは思えないぐらい気が弱く、そしてとても可愛い女の子です。彼女もいろいろ大変そうなんだけど、旅に出る理由は借金取りに見つかって置手紙だけを残して逃げた父親を捜すためという、なんとも魔界感のない残念な理由です。
1話だけでも結構面白かったです。コメディ色を強くしていくのか、巨躯と研究を生かしたバトル要素を濃くするのか、この2人の旅がどんな方向性で展開されていくのか楽しみです。魔界が舞台でノーマンが魔物研究家ということなので、今後出てくる数多の悪魔や魔物も見所になるでしょうね。アフタヌーン公式サイトで1話のみ試し読みできます。

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2016年09月03日

漫画『蜘蛛ですが、なにか?』1巻の感想とあらすじ

蜘蛛ですが、なにか?』1巻の感想。


蜘蛛ですが、なにか?
著者:馬場 翁
漫画:かかし朝浩
キャラクター原案:輝竜 司
掲載:カドカワコミックス・エース
1巻発売日:2016年7月7日

いつものように学校で普通に授業を受けていた女子高生の身に突如激痛が襲う。目を覚まし自分を閉じ込めていた何かを突き破り目にした光景は、人と同じぐらいの大きさをした巨大蜘蛛の軍勢。しかも何の悪夢か自分の手足は人のそれとは異なっていることに気づき、冷静になって自分を観察してみた結果、蜘蛛に転生という結論に至る。「蜘蛛はないわ〜」と思いながらも潔く現実を受け止めるメンタル最強の元女子高生。種族としては底辺を行く彼女に襲い来る、毒ガエル、大ムカデ、大蛇、そして人間の冒険者の猛攻を掻い潜りながら、持ちうる知恵を巡らしこの世界の生存競争に生き抜くための戦いを始める。

今はやりの転生モノです。私は読んでませんけど、原作は小説のようです。ある日突然蜘蛛に転生してしまった女子高生の、数々のモンスターを相手取った孤独なサバイバル生活を描いた作品です。まさかの蜘蛛です。うわぁ〜・・・って感じですね。以前紹介した『転生したらスライムだった件』と似ています。あちらの作品は元サラリーマンの社会人で落ち着きがありましたけど、この作品は元がオタク?な女子高生なのでちょっと落ち着きがないです。どちらも面白いですけど、笑いの要素はこの作品の方が強めだと思います。

主人公は中身女子高生の蜘蛛なんですけど、見た目はデフォルメされてるので見る人によってはかわいいのかな?敵として出てくる蜘蛛は普通にキモイですけどね。かなりオタク度高めな思考を持っており、帯にも書いてありましたけど最強のメンタルの持ち主です。どんなに絶望的な状況に陥っても冷静に分析して危機を乗り越え、敵の攻撃を受け瀕死状態になりながらも心折れるどころか一層強固にして立ち向かっていきます。身体能力も種族としても底辺にいるんですけど、そこは人間の知識と知恵でうまいこと切り抜けてました。環境へお順応と思考の切り替えが早くて潔いんでしょうね。あと、表紙の大人しそうな女の子の印象とは裏腹に、終始異様にテンションが高めで悲壮感はあまり感じられませんでした。

ゲームのように敵を倒すと経験地が貰えてLvが上がるようで、そのときは天の声のお知らせがあり、能力上昇・全回復できます。それと、倒した敵を食べるとスキルを覚えることもできるようで、まずいまずい言いながら生きるためにバリバリモリモリ食べてました。この辺り小説ではどう表現してるのか少し気になってたりします。漫画ではグロさは完全には消せないものの、デフォルメされた蜘蛛子の絵によってだいぶ緩和されてますけど、文字だけだとかなりきつい描写になりそうな気がします。
一定のLvに達すると進化イベントまで発生するようで、ここでもオタクとしての経験を発揮させ、どういう選択をすればより強力な固体になれるのかをよく理解し適切な進化の道を遂げていきます。たぶんですけどね。

テンション高いんで見ててひとつひとつのアクションがおもしろいんですけど、だんだん可愛そうに見えてくるのは私だけでしょうか?本人はワクワクしたりしてこの状況を楽しみだしてはいるんですけど、いかんせん孤独なんですよね。ツッコミ入れても誰も返してくれないですし、当然言葉通じないので会話相手も皆無。それでも良いタイミングで面白い行動とってくれるんで、そう思いながらもクスっとさせてもらってます。

とても面白かったです。最初は個人的に大嫌いな蜘蛛に引き気味だったんですけど、読み終えたころには蜘蛛子に愛着が沸いてました。最後まで名前なかったのでいい加減名前つけてくれよとは思ってます。ずっと名無しのままの可能性もありそうですし、もしかして名無しにも理由があるんですかね?まあ、もういっそ蜘蛛子でいいんですけど。あと、気になっているのは蜘蛛子のクラスメイトがどうなったかですね。一緒に巻き込まれていたことからしても、同じように飛ばされて何かに転生している可能性がありそうなので、そのあたりの登場も楽しみにしてます。蜘蛛子がどう生き抜き、どう成長していくのか、今後も見守っていこうと思います。次巻に期待です。



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2016年09月02日

【いなり、こんこん、恋いろは。】マンガ 感想&あらすじ 人と人、人と神との恋と友情の物語

ヤングエース。2010年7月3日から2015年4月4日まで連載。全10巻
著者:よしだもろへ
他作品:幻仔譚じゃのめ



あらすじ・概要

京都伏見に暮らしている中学生の伏見いなり。クラスメイトの丹波橋くんに片想いしているけど想いを告げられず、彼には他に好きな女の子がいると思い込んだことから、彼の特別になりたい、その女の子になりたいと神様に願ってしまう。そんないなりの前に突如、伊奈里神社の主神・宇迦之御魂神・通称うか様が現れる。いなりは川に落ちそうになっていたうか様の御使いの子狐を助けたことがあり、その行為のお礼になりたい人間の姿に変化する神通力を分け与えてもらえることになる。その日から、本来関わることのない神々と交流しながら、いなりの恋に友情に奮闘し走り回る日々が始まる。

主要登場人物

・伏見いなり
主人公。京都伏見に住む女子中学生。内気で少し臆病なところもあるが、がんばり屋で優しい一面もあります。クラスメイトの丹波橋くんに片想い中です。うか様に神通力を授けてもらったことから神の世界とも関わっていくことになります。

・うか様(宇迦之御魂神)
伊奈里神社に祭られている主神で、穀物神の女神。見目麗しい姿をした美しい女性の姿をしています。人間の友人が出来たことを嬉しく想っています。いなりの兄とは何かとぶつかりあっていたが・・・。乙女ゲームが大好き。

・丹波橋 紅司
いなりのクラスメイトの中学2年生。バスケット部に所属している爽やかなイケメンです。誰にでも優しいのでモテます。父親は他界しているの、母と弟の3人で暮らしています。

・伏見燈日
いなりの兄。高校3年生。学業は優秀で、全国模試では上位に入るほどです。いなりにはそっけない態度をとりながら大事に想っています。中二病を患っています。

・墨染朱美
いなりのクラスメイトの女の子。才色兼備でしっかり者の美少女。丹波橋についての誤解を経ていなりと友人関係になりました。京子に対して特別な感情を抱いています。

・三条京子
いなりの幼馴染の女の子。ボーイッシュで男勝りな性格をしています。いなりのことをとても大切に想っており、めんどくさがってるわりによく助けてくれる優しい子です。

・丸太町ちか
いなりの友人。丸ちゃん。お下げ髪に眼鏡をかけたオタク娘。墨染には当初は良い印象を持っていなかったが、後に和解し親友になってます。


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感想

京都伏見を舞台に、神様から変身能力を授かった女子中学生の伏見いなりと、伊奈里神社の主神・うか様の恋と友情を描いたラブコメディ。次々と巻き起こる騒動にいなりが変身能力を駆使したり、神様たちの力を借りながら立ち向かっていく、笑いも涙もあるドタバタ劇になってます。2014年1月にはアニメ化もされた作品です。

この作品では一部の人間以外は知覚できないけど神様がいる世界観を構築してます。高天原が存在し、見た目には非常にがっかりさせられましたけど天照大神が神々の頂にいる世界です。神にも神のルールがあり、それを逸脱してしまったことで神レベルの騒動にいなりが巻き込まれてしまいます。いなりの「いなり、こんこん」という掛け声で発動する変身能力は神様自信の力の一部ということで、この能力を使い続けていくことでいなりの存在自体にも変化をもたらしてしまうことになります。

個性豊かな登場人物たちが魅力的でした。主人公張れそうなストーリーを持つキャラが何人もいます。
いなりは文句なしで可愛いです。かわいい容姿に京都弁って結構卑怯だと思いますよ。丹波橋くんとの恋に悩みがんばる姿もいいんですけど、うか様のために駆けずり回る友情も胸を熱くさせてくれますね。終盤までは変身能力などを駆使して主人公としての奮闘する姿を見せ、最終巻では王子様に救われるヒロインとしての姿を見せてくれます。
うか様は神だけあって神々しい美しさを持ってますね。見た目は美しく、中身は可愛らしいというこちらもいなりと同様卑怯な魅力を持ってます。ヒロイン度はいなりよりも強いんじゃないのかな?とも思ってます。繋がりが出来ようと仲良くなることができようと、神と人との間には確かな隔たりがあるわけで、友情を育むだけでもありえないことなのにそこに恋まで絡んできたらそりゃ大変ですよ。下界だけでなく神界も巻き込んでの友情物語、恋物語を紡いでいますね。
もうお一方。墨染さんです。当初は委員長的なしっかり者の美少女という可愛いけどよくいる脇役という印象を持ってたんですけど、まさかの百合枠でした。同性に好意を持って悩む姿、いなりたちと深める友情、彼女もまたこの作品の中で一つの物語を紡いでます。髪型変わっても天使には変わりないですね。
個人的に親友としていなりを大切に想っている京子も好きなキャラだったので、少しだけでも彼女がどんな恋をするのかを見てみたかったなと思ってます。

画力の高さがこの作品の世界観とキャラクターの魅力を一層引き上げています。女性キャラは言うまでもなく天使・女神級に可愛いく描かれてますし、男性キャラも爽やかでありときには可愛いと思えてしまう仕草をしますね。神の御使いである狐たちも可愛いです。学校や神社、神の世界などの背景の描き込みも美しく丁寧に描かれているので、この作品のスケールの大きい世界観を分かりやすく伝えてくれます。舞台が京都なので、京都の独特な空気感も出てたと思います。

各登場人物の素晴らしい物語と予想を超えた感動のラストを見せてくれた自信を持っておすすめできる作品です。人と人との恋と友情だけでなく、人と神の恋と友情も巧みなストーリー展開と絵で見せてくれます。それぞれが覚悟を持って出した決断、それを受け止める友人や家族の想い、とても感動させてもらいました。エピローグがまた良いですね。作中の人間も神様も、読んでる読者も皆幸せにしてくれる作品、よければ読んでみてください。


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2016年09月01日

漫画『セントールの悩み』1巻の感想とあらすじ

『セントールの悩み』1巻の感想。


セントールの悩み
著者:村山 慶
掲載:リュウコミックス
1巻発売日:2011年11月30日 既刊13巻

上半身が人間、下半身が馬の体をしている『人馬』の君原姫乃。背中には羽、尖った耳、尻尾が生えている『竜人』の獄楽希。角が2本生え、頭上に耳がついている『角人』の名楽羌子。他にも『翼人』『長耳人』など、この世界には様々な形態を持つ人々が共存しながら暮らしている。
そんな世界で、姫こと君原姫乃と友人たち女子高生3人組は、恋愛に悩み、学校行事を楽しみ、ファッションやダイエットなんかも気にしながら平凡な日常を送っている。

最近は人外モノといってもその種類は多岐に及び、今回紹介する『セントールの悩み』以外の作品と言えば、『モンスター娘のいる日常』『スピーシーズドメイン』辺りが有名ですね。
お色気強めのモン娘もコメディ色強めのスピーシーズドメインも、それぞれ独特な味わいがある面白い作品なので、私も楽しませてもらっています。本作はどちらとも違った特徴と面白味ある作品になっていて、登場する人外たちも多少異なってます。

登場人物は人馬(ケンタウロス)や竜人など全て亜人なので、私たちのような普通の人間は一切でてきませんでした。どのような進化を辿って今に至ったのかは分かりませんが、人種間での差別に対する罰は厳しく、形態の違いなどを侮辱すると思想矯正所(実質死刑)に送られる可能性があるようです。
厳しい法があるとはいえ、ストーリーはシリアスな展開はほとんどなく、現代風ファンタジーの世界観とキャラクターで楽しむ亜人たちのほのぼの日常系漫画になっています。
ありきたりな女子高生の日常生活の中に、それぞれの亜人たちの形態・生態を絡めているため、日常系とは言っても普通とは少し違った独特な雰囲気を持つ日常系作品に仕上がっています。

1巻に出てきたのは人馬、竜人、角人、翼人、あと作中の雑誌と映画、あとがきに南極人と呼ばれる蛇の姿をした亜人が登場しています。他にもまだいそうですね。1巻に全て出すとも思えないので、2巻以降さらに他の種族も出てきそうです。

キャラは皆可愛いくて好きですね。人馬の姫はふわふわした長い髪で、凛々しい姿をしてはいますが、性格は髪型と同じようにふわふわしている可愛い少女。精神年齢も若干低いため、なんかほうっておけない守ってあげたくなるお姫様みたいな子です。個人的には一番好きかも。
竜人の希は見た目も性格もボーイッシュな子。横に姫がいると、ただでさ小柄な体格が一層小さく見えます。結構美形です。メイドさんのコスプレ姿をしたときは普段とのギャップも起因して、破壊力抜群の可愛さを放っていました。
角人の羌子は冷静沈着、勉強得意で運動苦手という、簡単に言えば希と真逆な子です。2人の知らない多くの知識を持っています。糸目が可愛い。

キャラの可愛さだけでも十分見れる作品だと思いますけどそれだけでなく、この作品の面白さは凝りまくった世界観にあると思います。設定にもとずいた世界の歴史や人種の生態・特徴を細かく丁寧に描き、説得力あるひとつの世界が出来上がっています。社会構造、種族ごとの身体能力、服装、それにトイレの仕方まで描かれていて、この世界のことをもっと知りたいと思わせてくれる魅力がありますね。
1巻では人馬についての紹介が主だったので、2巻以降では竜人や角人のことも知りたいです。それと、南極人はどう見ても他の種族とは進化がだいぶ異なっているため、どんな特徴・歴史があるのかとても気になってます。

キャラが可愛く、絵柄も好み、なによりこのような作りこまれた世界観をした作品は大好きなのでとても気に入っています。大きな盛り上がりがある作品ではありませんが、作品世界に引き込まれてしまう魅力があります。
話は恋の悩みやファッションについて、身体的な悩みなど、思春期の女子なら誰でも抱きそうなありふれたものですけど、それを人外に置き換えることで普通であって普通ではない面白味を演出されていました。
1話の内容にはちょっと唖然とさせられてしまいましたが、人外好き、日常モノ好きの人なら楽しめると思います。既に13巻も出ている作品なのでゆっくり読み進めていこうと思います。

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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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