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2023年07月03日

485番:アルトハイデルベルク(145)


アルト・ハイデルベルク(145)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌


−−−−−−−−−−【145】−−−−−−−−−−−−−−−−−

............Detlev: Kinder, hier ist Cognac. Hier sind Gläser. Karl Heinz,
.........................Du hast ja eine Bibliothek von Liqueur-Pullen. (Ist auf
.........................einen Stuhl gestiegen, holt Flaschen von einem Regal.)
.........................Nehmt mal hier ! Lutz !

............Käthie: Dass er ja nicht vom Stuhl fällt ! Haltet ihn fest !

...Karl Heinrich: Lutz, die Hunde müssen Wasser bekommen. Holen
.........................Sie das Viehzeug in die Küche.

............Detlev: Lutz ! Die Gläser.

..Karl Heinrich: Du wirst uns Kaffee kochen, süße Käthie. Lutz, Sie
.........................können kelfen. Oder wollen wir auf dem Schlosse
.........................Kaffeee trinken ?

............Detlev: In Neckarsteinach.

..Karl Heinrich:(zu Engelbrecht). Dicker, Du schläfst ja ein.

...Engelbrecht: Karl Heinz, ich bin verflucht müde.

...........Käthie:(lacht) der Dicke.



−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

デートレフ: 諸君、ここにコニャックがある.グラスもここにあ
.....................る.カール・ハインツ、君の本棚にはリキュール酒
.....................の瓶でいっぱいだな.(椅子にあがって、棚から数瓶
.....................取り出す)これを取ってくれ、ルッツ!

...ケティー: 椅子から落ちなきゃいいけど.しっかり持っていて
....................頂戴.

カール・ハインリヒ: ルッツ、犬たちに水をやってくれ.こいつらを台所へ
....................連れて行ってくれ.

デートレフ: ルッツ!グラスをたのむ.

カール・ハインリヒ: 私たちにコーヒーを入れてくれないか、可愛いケティ.
.....................ルッツ、手伝ってやってくれ.それともみんな、城で
.....................コーヒーを飲もうか?
.
デートレフ: ネッカーシュタイナハへ行って飲もう.

カール・ハインリヒ: (エンゲルブレヒトに) おデブの君はもう眠っちゃってるね.

エンゲルブレヒト: カール・ハインツ君、僕はたまらなく眠たい.

...ケティー: (笑って) おデブちゃんったら.



−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−−

Liqueur-Pullen:(辞書不掲載語)→.Liqueur + Pullen
der Liqueur: [likø:r](s式)√フランス語 リキュール酒
die Pulle: (弱) 瓶
die Bibliothek:(弱en) 蔵書、図書館
eine Bibliothek von 20.000 Bänden. / 2万冊の蔵書
das Regal:[レガール] (e式) 棚  
holt:(3単現)<holen (他) 行って持って来る
die Flasche:(弱n) 瓶
das Schloss:(変er) 城、宮殿、居城
Neckarsteinach:ネッカーシュタイナハ; ハイデルベルクから東に
    15kmのヘッセン州最南端、ネッカー川沿いに位置する。
    4つの城郭を有するため、4つの城の町Vier Burgeneckと
    しても知られる。
verflucht:(形) ❶いまいましい、腹立たしい
❷とてつもない、ものすごい


−−−−−−−−−−−−−≪語法≫−−−−−−−−−−−−−−−−

(Er) ist auf einen Stuhl gestiegen:椅子の上にあがっている
(動作の結果を表す現在完了)

484番:ハリエット嬢(165)


ハリエット嬢(165)
Miss Harriet
Maupassant


−−−−−−−−−−【165】−−−−−−−−−−−−−−−

 Puis il me fallut remplir les formalités d' usage,
étant seul auprès d' elle. Une lettre trouvée dans
sa poche, écrite au dernier moment, demandait
qu' on l' enterrât dans ce village où s' étaient
passés ses derniers jours. Une pensée affreuse me
serra le cœur. N' était- ce point à cause de moi
qu' elle voulait rester en ce lieu ?


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 それから私はすべての慣例の手続きをしなければなり
ませんでした.なにしろ彼女のそばにいる者は私だけだ
ったものですから.彼女の服のポケットから見つかった
手紙があり、死の間際に書かれたもので、それによると
最後の日々を過ごしたこの地に自分を埋葬してほしいと
なっていました.ぞっとする思いが私の胸を締めつけま
した.彼女がこの地にとどまりたいというのは、私のた
めではないと言えなかったからです.

 
..−−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−

fallut:(3単単純過去) < falloir + 名詞 〜が必要である
remplir:(他) [de で] 一杯にする、満たす
formalité:(f) 形式、手続き、法規
usage:(m) 習慣、慣例;
formalité d'usage:慣例による手続き
   おそらく死亡に関する法律手続きのことでしょう.
   ちなみにわが国ではこのような場合殺人でないこ
   とを調べるため死体解剖されます.この物語では
   警察も医師もいないので即葬儀手続きに入ると考
   えるのが自然でしょう.
demandait que ~ :(半過去3単)
    < demander que ~ : 〜するよう頼む
enterrât:(接続法半過去3単) < enterrer (他) 埋葬する
接続法が要求されるdemander que の中は主節が
    過去に置かれているため、主節のdemander の
    要求時より未来のことは接続法半過去に置かれ
    る.
affreux(euse):[アフルー、アフルーズ]
    (形)ぞっとするような、恐ろしい、おぞましい


2023年07月02日

483番:ココット嬢(27)


ココット嬢(27)
Mademoselle Cocotte



−−−−−−−−−−【27】−−−−−−−−−−−−−−

≪ Il lui avait fait confectionner un collier magni-
fique en cuir rouge qui portait ces mots gravés sur
une plaque de cuivre: “ Mademoiselle Cocotte, au
cocher François.”


..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「彼はこの犬のために革でできた素晴らしい赤色の
首輪を作らせました.その首輪には銅板に文字が彫られ
ていて、「ココット嬢、御者フランソワ所有」と書かれ
ていました.


.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

confectionner:(他)(料理、服などを)作る、製造する
collier:(m) @首飾り、ネックレス;
   ❷(犬などの)首輪
magnifique:(形) 素晴らしい、みごとな
en:(前) 〜でできた
cuir:(m) 皮、革
cuivre:(m) 銅
plaque:[プラック](f) 板
gravés:(p.passé/m/pl) <graver (他) 〜を彫る、刻む

482番:アルト・ハイデルベルク(144)


「アルト・ハイデルベルク」は第四場の学習から全ページの半分
まで進み、後半に入ります.登山にたとえると、今、頂上にいま
す.「ヤッホー」、「ヤッホー」、「あ、誰か手を振っている…なわけ
ないから〜」


アルト・ハイデルベルク(144)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌


−−−−−−−−−−【144】−−−−−−−−−−−−−−−−−

.............Der Doktor (herein, Zylinder, hochgeschlagener Rockkragen,
..............................Hände in den Hosentaschen. So geht er von links nach
..............................rechts über die ganze Bühne).

............Detlev: Morgen, Herr von Luts...

...............Lutz: Herr Graf.

Karl Heinrich: Dass die Hunde nicht wieder hereinkommen !
.............................Kellermann ! Die Biester reißen mit die ganze
............................Wohnung zusammen. Tag, Lutz.

...............Lutz: Eure Durchlaucht.

Karl Heinrich: Gut. dass Sie geschlafen haben, Lutz. Es ist spät
.............................geworden, oder* vielmehr früh.

...............Lutz: Geschlafen. Ich geschlafen ?

Karl Heinrich: Wir wollen einen Schnabus trinken. Käthie
.............................gib mal ! Lutz, vorwärts.

...........Doktor: (schlägt das Klavier auf). Lutz !

...............Lutz: (grimmig). Was ?

...........Doktor: Zigaretten her !

*oder :Heinz-Peter Heilmann版ではober となって
          いますが入力ミスでしょう.oder が正しい.

−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

............博士、登場.シルクハット姿.上着の襟を立てている.手を
............ズボンのポケットに突っ込んでいる.そのいで立ちで舞台左
............から右へと移動.  

デートレフ: おはよう、ルッツ.

........ルッツ: あ、これは伯爵さま.

カール・ハインリヒ: もう、犬を中に入れちゃだめだってば! 
.............................ケラーマン!  こいつらが共に私の部屋を
.............................ずたずたに引き裂くんだよ.
.............................おはよう、ルッツ.

........ルッツ: 殿下.

カール・ハインリヒ: 寝たのはよかった、ルッツ.遅くなりましたね.
............................それとも早いかな.

........ルッツ: 寝た? この私が寝たと?

カール・ハインリヒ: みんな、シュナップスを飲みましょう.ケティ、
.............................持ってきておくれ. ルッツ、もう行きなさい.

............博士: (ピアノの蓋を開ける) ルッツ!

........ルッツ: (荒々しく) 何です?

............博士: たばこをくれ! 



−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−−

der Zylinder:(同尾式) @円柱、円筒、シリンダー
      Aシルクハット 
Der Motor hat sechs Zylinder. / そのエンジンは6気筒である.
  Der Zauberer hat eine Taube aus dem Zylinder gezogen.
その手品師はシルクハットの中から1羽のハトを取り出した.
hochgeschlagener:(形、過去分詞 + 格語尾) <hoch/schlagen
hoch/schlagen:(A格を) めくり上げる、(襟⁴を)立てる
Rockkragen:(辞書不掲載)→der Rock + der Kragen
der Rock (変E) @スカート、A(男性用)上着、ジャケット 
der Kragen (同尾式)(南ドイツKrägen) 襟
hochgeschlagener Rockkragen:(er は複数D格語尾)(全体はD格)
  立てられた襟で (mit を補ってみましょう)(さらに言うと
  「着る」などの動詞が省略された分詞構文と受け止めると
  理解しやすいかと思います) 
Hände in den Hosentaschen:両手をズボンのポケットに突っ込んで
  「突っ込む」に相当する動詞は見当たらないのですが、これも
  「着る」と同様、省略されたものとして読みましょう.
  ところで、「突っ込む」という動詞はご存じでしょうか?
  stecken、stoßen などですが、いずれもA格目的語を取ります.
  つまり、Hände は複数A格.in den Hosentaschen という方向詞
  は、stecken、stoßen などの動詞には不可欠の補語になります.     
die Hosentasche:(弱) ズボンのポケット 
die Bühne:(弱) 舞台 (何度も出ました、この戯曲を読んだ記念
  にそろそろ覚えましょうか)
die Biester:(複数) <das Biest (er 式) 不快な動物、獣、家畜;
       うるさい動物(虫も含む)
  尚、フラクトゥール版はBiester は Hunde (犬)となっています.
reißen:(自/他) ずたずたに引き裂く;
  ここでは「部屋をめちゃめちゃに荒らす」
Schnabus:(辞書不掲載語、ネット検索によると、Schnapsのこと)
  あらためてSchnaps を引くと;火酒(アクコール度数の高い
  蒸留酒の総称)となっていた.シュナップスで検索すると
  楽天市場で瓶入りの透明のお酒が出ていました.かなり度数が
  高いので、恐らく体を温めるために飲まれていたのでしょう)
  尚、検索しているうちSchnabusの発音がわかりました:
  [シュナーブス] https://educalingo.com/ja/dic-de/schnabus
vorwärts:(副) 前へ、前方へ
auf/schlagen:(本、ページなどを[A格]) 開く
grimmig:激怒した、憤慨した、立腹した、粗野な、残忍な
    A激しい


−−−−−−−−−−−−−≪語法≫−−−−−−−−−−−−−−−−

*) :Dass die Hunde nicht wieder hereinkommen !
もう、犬を中に入れちゃだめだってば!
   dass:副文構造で、定動詞は文末に置く.
   ここでは接続法第1式 .「目的」を表し、
  「〜であること」、「〜であるように」となる.
  主文がないのですが、そこにあるはずの動詞は
  「命令」「希望」などの意味になる動詞です.

*2) :Gut. dass Sie geschlafen haben, Lutz.
ポツンと切れているが省略されている言葉は
es ist で、こうなります;
   Es ist gut dass Sie geschlafen haben, Lutz.
(みんなは徹夜だったが)君は寝てよかったね.

481番:ハリエット嬢(164)


ハリエット嬢(164)
Miss Harriet
Maupassant


−−−−−−−−−−【164】−−−−−−−−−−−−−−−

 Puis j' allai chercher des fleurs, de coquelicots,
des bluets, des marguerites et de l' herbe fraîche
et parfumée, dont je couvris sa couche funèbre.

−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 それから私は花を摘みに行きました.ヒナギクと矢車
菊、マーガレットと、それにハーブも探して来て、彼女
の死床に敷きました.

 
..−−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−

coquelicot:(m)[植] ヒナギク、コクリコ
bluet:[ブルーエ](m) [植] ヤグルマギク(矢車菊)
 * bleuet とも綴る
marguerite:[マルゲリート](f) マーガレット、フランスギク
couche:(f) 寝床、
couche funèbre:(f) 死の床;この段階ではまだ柩(cerqueil)
    の用意はなかったかも知れません.死体はおそ
    らく板の上に置いていたと思うので、そのまま
    布を覆って葬儀したのかも知れません.
funèbre:[フュネーブル](形) ❶葬式の; ❷死の


−−−−−−−−−−≪文法≫ −−−−−−−−−−−−−−−−−

先行詞と関係代名詞の間に句点(コンマ、ヴィルギュル)
が置かれているので、文法を厳密にいうと非制限用法、
つまり、説明的な用法なので、本文のdont はすでに摘ん
できた野草を床に敷いていたと訳すほうが正しいかと思
います.試験でこの箇所を、床に敷くために野草を探し
に行った、とやると、もしかしたら採点する先生によっ
ては減点をいただくかもしれません.しかし、コンマの
有無だけで、厳密に使い分けられているわけではないの
で自分を信じて、自分の思った通りに訳せばいいと思い
ます.「減点したけりゃ、勝手にしやがれ」と言って、
自分を信じて訳しましょう.(あっ、ちょっと言い過
ぎたかもあせあせ(飛び散る汗)

2023年07月01日

480番:ココット嬢(26)

 
ココット嬢(26)
Mademoselle Cocotte


−−−−−−−−−−【26】−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ≪ Cependant François adorait Cocotte.   Il l' avait
nommée Cocotte,  sans malice, bien qu' elle méritât
son nom; et il répétait sans cesse:“ Cette bête- là,
c' est une personne. Il ne lui manque que la parole.”


..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 それでもフランソワはココットのことを大切にしてい
ました.彼は犬をココット(あばずれ女)* と名付けて
いました.その名にふさわしいとはいえ、彼には、わる
気があってつけたのではなかった.そしてたえずこう言
うのでした:「この動物は人間だよ.言葉を話せないだけ
さ」

 
.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

cependant:(接) しかしながら、にもかかわらず
*)cocotte:[廃語]嘗ては「あばずれ女、ふしだらな女」と
     いう意味があったらしい.
méritât:(接続法半過去3単) < mériter (他)〜に値する
bien que + 接続法:...にもかかわらず、...ではあるが
ne...que ~ :〜でしかない
ne manque que ~:〜がないだけだ.〜が欠けているだけだ

479番:アルト・ハイデルベルク(143)


アルト・ハイデルベルク(143)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌



−−−−−−−−−−【143】−−−−−−−−−−−−−−−−


4. Szene
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Karl Heinrich im Paletot mit aufgeschlagenem Kragen,
mit Käthie. Dann Detlev. Dann Bilz und noch einige
≫Sachsen≪. Dann Kellermann.

Karl Heinrich: (Käthie im Arme haltend). Heute*1
.......................wird durchgebummelt. Schlafen lohnt
.......................sich nicht mehr. Du musst mit, Käthie!

..........Käthie: Jesses, Deine Hände ! Wie Du
........................ausschaust ?

Karl Heinrich: (Zeigt die hellen Handschue, die
........................ganz voll Staub sind).
........................Vier Stunden auf dem Bock gesessen,
........................die Zügel gehalten. (Zieht die Hand-
........................schuhe aus, wirft sie fort.) Hättest*2
........................mit sein müssen.

.

−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−

第四場
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  丈の短いダブルコートの襟を立てたカール・
ハインリヒがケティと共に登場.次いでデトレー
フ、それからビルツ、そして数名のザクセン団員と、
ケラーマンが登場.


カール・ハインリヒ: (ケティを腕に抱いて) きょうはあち
......................こち動き回るんだ.眠ってなんかいら
......................れないぞ.ケティ、一緒に行こう、ぜ
......................ひとも.

...ケティー: まあ、あなたのその両手! 一体どうし
.....................たの?

カール・ハインリヒ: (すっかり汚れて黒くなった手袋を見せる)
......................4時間も御者台に座って、手綱を放さな
......................かったんだ.(手袋を脱いで力強く投げる)
......................君も一緒に来ればよかったにのに.



−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−

der Paletot:[パレト/パルトー] パルトー(短いダブルの
コート)
aufgeschlagenem:(形、過去分詞)
<aufgeschlagen (他) (襟などを) 立てる
der Kragen:(同尾式) 襟
mit aufgeschlagenem Kragen:
立てられた襟で→襟を立てて
durchgebummelt:(辞書不掲載語)→durch + gebummelt
durch:(分離前綴り)〜を通って、
〜の中を[あちこちと]
gebummelt:(過去分詞)
<bummeln (自) ぶらつく、散歩する
   Aぐずぐずする、だらだらする
Schlafen:「chlafen (自)眠る」の名詞化、あるいは
不定詞として用いられている
lohnt:(3単現) <lohnen (他)
<jm et⁴> 報いる、報酬を与える
sich⁴lohnen:やりがいのある、する価値がある
Schlafen lohnt sich nicht mehr./
眠ることにもはや価値はない.
Jesses:(間) (驚き・不機嫌などの気持ちを表わす)
   おやおや、へえっ、あれまあ、
ausschaust:(2単現) <aus/schauen (南ドイツ・オーストリア)
      (自) 〜のように見える
   Wie schaut's aus ? / 調子<状況>はどうだい?
hell:(形) <語尾en は弱変化複数A格>
     @明るい、A淡い色の、薄い色の;
     B利口な、Cまったくの
der Handschu:(E式) 手袋
voll:(形) @いっぱいの; A全部の、完全な
der Staub:(変E) 埃(ほこり)
der Bock:(変E) 御者台
gesessen:(過去分詞) <sitzen (自) 座っている
   (sitzen - saß - gesessen)
sitzen は座っている状態をいう
  setzen は座らせる(動作)
  座るという動作はsich⁴setzen 
der Zügel:(同尾式) 手綱
gehalten:(過去分詞)
<halten (他) つかんでいる、保持する
    放さないでいる
   (halten - hielt - gehalten)


−−−−−−−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−−−

*1) Heute wird es durchgebummelt.:
「きょうはあちこちぶらつき回
るのだ」. es が主語なので、「漠然とした主体」
だが、実質的には、話し手とその相手を含めた
「私たち」

*2) Hättest mit sein müssen:
君も一緒に来ればよかったのに.
 müssenの接続法U式完了形は「〜すべきだったのに」
Du hättest ihn sehen müssen.
君は彼に会っておかなければならなかったのに.

478番:ハリエット嬢(163)


ハリエット嬢(163)
Miss Harriet
Maupassant


−−−−−−−−−−【163】−−−−−−−−−−−−−−−

 Puis j' enlevai ses vêtements trempés d' eau,
découvrant un peu, avec honte, comme si j' eusse
commis une profanation, ses épaules et sa poitrine,
et, ses longs bras aussi minces que des
branches.


−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 それから私は何か神聖なものを冒瀆するような気もちで、
気がねしながら、水でぐしょぐしょに濡れた彼女の衣服を
取去り、肩と胸、そして木の枝のように細い彼女の長い両
腕を少し、はだけさせたのでした.

 
..−−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−

enlevai:(単純過去1単)<enlever (他)
   @ (de から) 取除く、のける、消し去る
  よそに移す、
trempés:(形、p.passé/複/男) 浸した、濡れた
   < tremper (他) 浸す、つける、ぬらす
eusse:(接続法半過去1単) < avoir
commis:(p.passé) < commettre (他) 犯す
avec honte:気がねしながら
†honte (f) 恥、恥しさ、気がね、気おくれ、
    はにかみ、遠慮
profanation:(f) 冒瀆、不敬、瀆聖、瀆神
épaule:(f) 肩
poitrine:(f) 胸、胸部
mince:(形) 薄い、細い、ほっそりした、すらりとした
branche:(f) (木の)枝、分枝;
    L'arbre étend ses branches. / 木が枝を伸ばす.


−−−−−−−−−−≪文法≫ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−

単語欄でeusse を:接続法半過去1単と挙げましたが、
文法をうるさくいうと、後続の過去分詞 commis とペア
で、接続法大過去を構成しています.この学習日記をご
らんのみなさまは、きっと私と同じく、NHKのラジオ
講座卒業生だと思いますので、会話では使わない接続法
大過去はご存じでない方もいらっしゃるのではないでし
ょうか.ちょっとだけ見てみましょう.
 これは主節が直説法過去(過去の種類を問わず)のと
き接続法が要求される従属節においては、その従属節で
さらにその過去を述べるとき、「大過去」が用いられます.
大過去は、接続法半過去の助動詞avoir あるいはêtre と
過去分詞で作られます.ここではまずavoir の半過去を
見てみましょう.
−−−−−【avoir 接続法半過去】−−−−−
j' eusse [ジュス]...........nous eussions [ヌー ズュスィヨン]
tu eusses [テュ ユス]... ...vous eussiez [ヴー ズュスィエ]
il eût [イ リュ]......... .....ils eussent [イル ズュス] 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


−−−−−【avoir 接続法半過去応用】−−−−−−−
commettre un crime:「犯罪を犯す」を大過去で

j' eusse commis un crime [ジュス コミ アン クリム]
tu eusses commis un crime [テュ ユス コミ アン クリム]
il eût commis un crime [イ リュ コミ アン クリム]
nous eussions commis un crime [ヌー ズュスィヨン コミ アン クリム]
vous eussiez commis un crime [ヴー ズュスィエ コミ アン クリム] .
ils eussent commis un crime [イル ズュス コミ アン クリム] 


−−−−−−−−≪文構造≫−−−−−−−−−−−−−

尚、上述の大過去が挿入されているので、文構造が掴み
にくくなっています.挿入を取り払いますとこうなりま
す.
Puis j'enlevai ses vêtements trempés d'eau, découvrant un peu,
avec honte ses épaules et sa poitrin.
それから私は気がねしながら水に濡れた衣服を取り払い
少し彼女の肩と胸をはだけさせました.

つまりdécouvrant の目的格補語はses épaules et sa poitrin.
(テキストでは目的語はまだ続いています)



2023年06月30日

477番:ココット嬢(25)


ココット嬢(25)
Mademoselle Cocotte


−−−−−−−−−−【25】−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ≪ On vit alors dans le pays des chiens inconnus
à dix lieues à la ronde, venus on ne sait d' où,
vivant on ne sait comment, et qui disparaissaient
ensuite.


..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 すると、この地方に見たこともない犬が、どこからと
もなく現れて、どう暮らしてか、そしてまた消え去るの
でした.
 

.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

à dix lieues à la ronde:十里四方に
inconnus:(形) しらない、みたことのない
on ne sais d'où:どこからともなく
on ne sait comment:どうやってか

476番:アルト・ハイデルベルク(142)


アルト・ハイデルベルク(142)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌



−−−−−−−−−−【142】−−−−−−−−−−−−−−−−−

3. Szene
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Käthie (herein, rasch an das Fenster).


............Käthie: Jesses ! Machen die wieder an Lärm !
.............................(Rasch ans Fenster, zieht das Rouleau auf,
.............................es wird sonnig hell, ruft aus dem Fenster,
.............................lachend.) Schlagt doch nicht die Türen
.............................kaputt !

Karl Heinrich:(draußen). Morgen Käthie !

............Käthie:Ihr seid mir welche ! Pfui, schämt Euch !
.......................... Früh um 5 ! (Dreht sich um zu Lutz,
...........................ungeduldig.) Gehen Sie doch runter !
...........................Schließen Sie auf ! ≫ Mal ein bisschen
...........................schneller ! ≪

...............Lutz:(dem fast die Galle platzt.) ≫ Mal ein
...........................bisschen schneller !?!! ≪
.......................... ≫ Mal ein bisschen schneller !?!! ≪

............Käthie:(nimmt ihm den Schlüssel aus der Hand.)
............................Ein langweiliger Mensch ! (Beugt sich
............................hinaus.) Gebt Acht ! Ich werde den
............................Schlüssel runter ! Ja, so, Karl Heinz. Halt
............................die Mütze ! Pass auf ! Jetzt ! (Wirft.)

Karl Heinrich:(draußen). Bravo !

............Käthie:Ich komme schon ! (Will rasch hinauslaufen,
...........................Karl Heinrich entgegen.)

..............Lutz:(vertritt ihr den Weg). Ein was bin ich ?

...........Käthie:Eine Schlafmütze !(Rasch ab)

..............Lutz:Lutz, halt, Deinen Verstand bei einander



−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

 第三場
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    
     ケティー登場.窓際へ駆け寄る.


...ケティー:まあ、あきれた!あの人たちったら、また
........................騒ぎ立てて!(窓の方へ駆け寄って、巻き
.......................上げカーテンを引き上げる.日当たりで明
.......................るくなる.窓から笑って呼びかける)扉を
.......................そんなに叩かないでよ、壊れちゃうじゃな
........................い!

カール・ハインリヒ:おはよう、ケティ!

....ケティー:何て人たちなの、まったく! 恥を知りな
........................さいよ.朝の5時よ! (もどかしげに、
........................ぐるっとルッツの方に向きを変え) 降りて
........................行ってあげて!鍵を開けてあげなさいな!
.......................ちょっと、もっとさっさとやってってば!
.......................もっとさっさとやってってば !?!!

........ルッツ:(この言葉に癇癪を起こしそうになって)
      「.もっとさっさとやって」だと?
      「もっとさっさと」だと?

....ケティー:(ルッツの手から鍵をもぎ取る) のろまさ
.........................んね! (窓から身を乗り出して) 気をつ
.........................けて頂戴!鍵を投げ落とすわね.ええそ
.........................うよ、カール・ハインツ!帽子を構えてて
..........................ね.それっ、行くわよ!(投げる)

カール・ハインリヒ:(外から)いいぞ!

....ケティー:今、行くわ! (カールハインリヒに向かっ
........................て急いで走り出そうとする)

........ルッツ:(彼女のゆく手を遮って)私が何だって?

....ケティー:のろまさん!(急いで出て行く)

........ルッツ:ルッツ、落ち着け、自制心だ!



−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−−

herein:(副) (外からこちらの)中へ;
   (品詞は副詞扱いのまま戯曲のト書きで); 登場 
rasch:(形) すばやい、迅速な
(ト書きでは品詞はそのままで動詞的意味合い;
急ぐ、駆ける
rasch an das Fenster 窓際へすばやい→窓際へ急ぐ
der Lärm:(同尾式) 騒音、雑音、物音、騒ぎ声
Lärm machen:大騒ぎをする、騒々しい音を立てる
  ここではan (従事を示す前置詞)を無冠詞のLärmに
つけて an Lärm machen:騒ぎ立てる
 wieder an Lärm machen:またもや騒ぎ立てる  
die:(指示代名詞) あの人たち(die Leute)
das Rouleau:[ruló, ルロー] (s 式) 巻き上げカーテン
               ロールブラインド
auf/ziehen:(他) (カーテンなどを) 引き開ける、 
ここでは巻き上げカーテンを開けるので
「巻き上げる」
sonnig:(形) 日の照る、日当たりのよい
hell:(形) 明るい、明るく照らされた、光に満ちた
   英語のhell (地獄)とは全く意味が違うので要注意!
schlagt:(ihrに対する命令法) (他) 打つ、叩く
Schlagt doch nicht die Türen kaputt !
あんたたち、扉を叩いて壊さないでよ!
   kaputt は結果補語として働きschlagen の結果kaputt
という状態にする.ここではnicht で打ち消されて
いるので、「(叩いた結果)壊さないでちょうだい」 
   つまり、この文全体はS+V+O+Cという文型になっている.
kaputt:(形) 壊れた
Ihr seid mir welche !:あんたたち、なんて人なの!
  welche (複数N格) welche Kerle ihr seid !
lästig (迷惑な) などを補ってみるとよい.
   Welche lästige Kerle ihr seid ! /
あんたたち、何て迷惑な人なの!
pfui:[プフイ](間)ぺっ、ちぇっ、けっ
(つばを吐く音の擬音化)
    (不愉快、嫌悪などを示す)
schämt Euch !:恥を知りなさい!
<sich⁴schämen (再) 恥じる、赤面する
Dreht sich um zu Lutz:ルッツの方に向きを変える
<sich⁴drehen (再) 回転する、回る、旋回する
    <drehen (他) 回す
:um zu Lutz ぐるりとルッツの方へ
     um は zu Lutz を包含、支配する前置詞と見
ることもできるが、あっさり副詞と見なして
よい.
ungeduldig:(形) 性急な、せっかちな、いらいらした、
     もどかしい
Schließen Sie auf !:鍵を開けて下さい!
     <auf/schließen (他) (鍵で部屋や戸を) 開ける
die Galle:(弱n) かんしゃく、憤怒
platzt:<platzen (自) 破裂する、
fast:(副) ほとんど、ほぼ、かろうじて
dem fast die Galle platzt:dem = 「これに」(ケティの発言に)
   これには、すんでのところで癇癪を起こしそうになる
nimmt ihm den Schlüssel aus der Hand:
ルッツの手から鍵をもぎ取る
ihm はルッツのことですが「ルッツに」とやっては
いけません.
  このD格は「奪格の3格」と言って、
{〜から」と訳します.
  後方のaus der Hand とセットになっていて、先に
「ルッツ」と言っておいて、あとで、その部位を
補足説明する手法です.
langweiliger:<langweilig (形) 時間のかかる、手間のかかる、
      (人が) のろまの、ぐずぐずした、もたもたした
  ein langweiliger Mensch  のろま、ぐず 
beugen:(他) 曲げる
sich beugen:身をかがめる
hinaus:(副、分離前綴) 外へ
beugt sich hinaus:(3単現) (窓から) 身を乗り出す
<sich⁴ hinaus/beugen 外に身を乗り出す 
Gebt Acht !:注意して下さい!
  die Acht (単ノミ) 注意: geben Acht  注意する  
auf et⁴geben Acht:et⁴に注意する
pass...auf:(命令形, du )
<auf/passen (自) 気をつける、見守る
wirft:(3単現) <werfen (自/他) 投げる
Bravo:(間)(喝采の声) いいぞ、やったぞ!
ここでは、鍵がうまく帽子に入って
「やった、成功!」と言っています. 
entgegen:(D格支配前置詞) 〜に向かって;
名詞の後に置くので、後置詞とでもいうので
しょうか.
dem Feind entgegen 敵に向かって
vertritt ihr den Weg:(3単現) ケティのゆく手を阻んで
    <jm den Weg vertreten 人3の行く手を遮る
Schlafmütze:「schlafmützig (形) のろまの」の名詞形
(女性名詞) のろま、ねぼ助、ぐず
ab:(副) 去って、立ち去って、出発して
der Verstand (単ノミ) 分別、思慮、正気
bei einander:自問自答する相手に向かって「お互い」
  「落ち着き合おうではないか」
このbei はbei der Hand nehmen
(手に手を取って)
  「お互い助け合おうではないか」を言外意味に持つ.
ルッツはユニークで楽しい人物のようです.


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はじめまして.ゴタぴょんと申します.通訳ガイド(英語)をしております.というかしていました.コロナの影響で現在仕事はありません.毎日ヒマなので、語学学習をしております.学習したノートを公開しますので、どうぞ、ご一緒に!
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