ココット嬢(26)
Mademoselle Cocotte
−−−−−−−−−−【26】−−−−−−−−−−−−−−−−−
≪ Cependant François adorait Cocotte. Il l' avait
nommée Cocotte, sans malice, bien qu' elle méritât
son nom; et il répétait sans cesse:“ Cette bête- là,
c' est une personne. Il ne lui manque que la parole.”
..−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−
それでもフランソワはココットのことを大切にしてい
ました.彼は犬をココット(あばずれ女)* と名付けて
いました.その名にふさわしいとはいえ、彼には、わる
気があってつけたのではなかった.そしてたえずこう言
うのでした:「この動物は人間だよ.言葉を話せないだけ
さ」
.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−
cependant:(接) しかしながら、にもかかわらず
*)cocotte:[廃語]嘗ては「あばずれ女、ふしだらな女」と
いう意味があったらしい.
méritât:(接続法半過去3単) < mériter (他)〜に値する
bien que + 接続法:...にもかかわらず、...ではあるが
ne...que ~ :〜でしかない
ne manque que ~:〜がないだけだ.〜が欠けているだけだ
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