2014年01月30日
「ごちそうさん」支える2人
NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」が好調だ。東京の洋食店に育ったヒロイン・め以子(杏)が大阪に嫁ぎ、文化の違いに戸惑いながらも真心こめた料理で家族の絆を築き上げていく物語。視聴率は連日20%を優に超え、ドラマはこれから戦時下から戦後に入っていく。ドラマの脇を支える二人に聞いた。
◆台本毎回楽しみ め以子の義妹役・高畑充希
め以子の義妹・希子(のりこ)を演じる高畑充希(みつき)(22)。大柄な出演陣の中では一五八センチと小柄だが、演技で注目を集める。「現場は『みんなで頑張ろう』という雰囲気で、とてもいい感じ。森下佳子さんの台本も毎回楽しみです」と好調の「朝ドラ」に出演する実感を語る。
め以子が大阪の西門家に嫁いでからずっと出演し、十六歳から四十歳ぐらいまでを演じる。当初は内気だったが、め以子との関わりを経て社交的な性格に変わる。これだけ年を重ねていく芝居も初めてで、「声の高さとかで演じ分けています」。十代を演じる時は高く発声。ラジオ局のアナウンサーになった後は落ち着いた声で、振る舞いや表情にも気を付けている。
ドラマは“食”もテーマになっていて、おいしそうな料理や食材が登場する。「せりふや所作に気を使って、なかなか料理を味わうまでには」。それでも「タイやハモとか、おいしかった」。物語は戦時中に入り、質素な食事になる。「おいしかった時の思い出に浸りながら演じています」
幼少期から家族と演劇鑑賞を重ね、いつしか舞台女優を志した。二〇〇五年、十三歳で主演デビューを果たし、〇七年からミュージカル「ピーターパン」の八代目を六年務めた。最近は「映像(テレビや映画)も楽しくなってきた」と意欲を見せる。
「ごちそうさん」では何度か歌う場面があり、持ち前の歌唱力を披露。〇七年にCDデビューも果たしたが、視聴者からの反響に応えるように、ドラマ終盤の三月下旬に久々のアルバムを出す。
大阪出身。大阪局での撮影は「実家から通い、暇を見つけて地元の友人に会ったりして、充実した時間を過ごしています」と、若者らしい素顔も見せた。 (藤浪繁雄)
◆力の源になりたい 劇中音楽を担当・菅野よう子さん
「ごちそうさん」の劇中音楽を手掛けているのは、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」で新境地を開いた作曲家・菅野よう子さん。「食べ物が幸せな記憶として降り積もっていく物語。生きていく力の源に少しでも寄り添えたらうれしい」と話す。
料理や食卓の情景から登場人物の特徴まで、味わい深い管弦楽曲に仕立て、人情物語を彩る。ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団の演奏は、「家庭料理のようなチャーミングな音」にほれ込んだ菅野さんたっての希望だ。
イメージを伝えようと楽団員に料理の絵を見せ、身ぶり手ぶりで説明。サントラCD「ゴチソウノォト」には、ぬか床のテーマや「オムレットワルツ」など二十八曲を収録した。「音だけ聞いても『おいしそう』って思ってもらえたら最高ですね」
幼いころから「言葉よりも先に音が浮かぶ」と語る、根っからの作曲家。アニメや映画、CMなど求められるまま曲を作ってきたが、「花は咲く」は依頼側に向けてではなく、子どものころのように素直に作った。「多くの人に受け入れられて、音楽で世の中に貢献したいという思いが芽生えた」
「ごちそうさん」にも、そんな“意義”を感じている。「思いを入れた音楽を毎朝、ばらまけるなんて大変な機会ですよね」と声を弾ませる。
東京新聞より引用しました。
◆台本毎回楽しみ め以子の義妹役・高畑充希
め以子の義妹・希子(のりこ)を演じる高畑充希(みつき)(22)。大柄な出演陣の中では一五八センチと小柄だが、演技で注目を集める。「現場は『みんなで頑張ろう』という雰囲気で、とてもいい感じ。森下佳子さんの台本も毎回楽しみです」と好調の「朝ドラ」に出演する実感を語る。
め以子が大阪の西門家に嫁いでからずっと出演し、十六歳から四十歳ぐらいまでを演じる。当初は内気だったが、め以子との関わりを経て社交的な性格に変わる。これだけ年を重ねていく芝居も初めてで、「声の高さとかで演じ分けています」。十代を演じる時は高く発声。ラジオ局のアナウンサーになった後は落ち着いた声で、振る舞いや表情にも気を付けている。
ドラマは“食”もテーマになっていて、おいしそうな料理や食材が登場する。「せりふや所作に気を使って、なかなか料理を味わうまでには」。それでも「タイやハモとか、おいしかった」。物語は戦時中に入り、質素な食事になる。「おいしかった時の思い出に浸りながら演じています」
幼少期から家族と演劇鑑賞を重ね、いつしか舞台女優を志した。二〇〇五年、十三歳で主演デビューを果たし、〇七年からミュージカル「ピーターパン」の八代目を六年務めた。最近は「映像(テレビや映画)も楽しくなってきた」と意欲を見せる。
「ごちそうさん」では何度か歌う場面があり、持ち前の歌唱力を披露。〇七年にCDデビューも果たしたが、視聴者からの反響に応えるように、ドラマ終盤の三月下旬に久々のアルバムを出す。
大阪出身。大阪局での撮影は「実家から通い、暇を見つけて地元の友人に会ったりして、充実した時間を過ごしています」と、若者らしい素顔も見せた。 (藤浪繁雄)
◆力の源になりたい 劇中音楽を担当・菅野よう子さん
「ごちそうさん」の劇中音楽を手掛けているのは、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」で新境地を開いた作曲家・菅野よう子さん。「食べ物が幸せな記憶として降り積もっていく物語。生きていく力の源に少しでも寄り添えたらうれしい」と話す。
料理や食卓の情景から登場人物の特徴まで、味わい深い管弦楽曲に仕立て、人情物語を彩る。ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団の演奏は、「家庭料理のようなチャーミングな音」にほれ込んだ菅野さんたっての希望だ。
イメージを伝えようと楽団員に料理の絵を見せ、身ぶり手ぶりで説明。サントラCD「ゴチソウノォト」には、ぬか床のテーマや「オムレットワルツ」など二十八曲を収録した。「音だけ聞いても『おいしそう』って思ってもらえたら最高ですね」
幼いころから「言葉よりも先に音が浮かぶ」と語る、根っからの作曲家。アニメや映画、CMなど求められるまま曲を作ってきたが、「花は咲く」は依頼側に向けてではなく、子どものころのように素直に作った。「多くの人に受け入れられて、音楽で世の中に貢献したいという思いが芽生えた」
「ごちそうさん」にも、そんな“意義”を感じている。「思いを入れた音楽を毎朝、ばらまけるなんて大変な機会ですよね」と声を弾ませる。
東京新聞より引用しました。
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