2014年02月20日
秘密の“隠れ家”だから載せるな 大阪のバーが「食べログ」を提訴
秘密の隠れ家として人気を集めているバーの写真などを飲食店の情報投稿サイト「食べログ」に掲載され損害を受けたとして、大阪市の飲食店経営会社が、サイトを運営するカカクコム(東京)に掲載情報の削除と330万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴していたことが19日、分かった。同日開かれた第1回口頭弁論で、カカクコムは争う姿勢を示した。(サンケイスポーツ)
訴状などによると、バーは2010年から大阪市内のビルで営業している。看板を置かず1階に鉄の扉を設置し、インターホンを押して扉を開けてもらうと、階段を上った先の2階の出入り口には「開けるな」などの言葉が書かれた札が多数掛かっている。
店内は水槽を飾ったきれいなバーラウンジが広がり、意外性で客を驚かせる演出。訪れるのは常連客の紹介がほとんどで、店側は「秘密性を演出し、客の遊び心をそそることで、他の店との差別化を図ってきた」という。客には店の情報を口コミサイトなどに投稿しないよう求めていた。
しかし、12年11月に、バーを訪れたとみられる人物が「食べログ」に写真や感想を投稿し、掲載された。店側は昨年夏ごろに写真などの情報がサイトに投稿されているのを確認したという。常連客から「知る人ぞ知る店であったことが魅力だったのに残念」などと指摘を受けたこともあり、昨年9月に演出の意図や営業方針を伝えた上で、情報削除を求めた。
一方、カカクコムは投稿者の「表現の自由」を理由に応じなかった。この日の口頭弁論でも「店の評価という表現の自由に対する過度の制約」と、請求棄却を求めた。
店側は「隠れ家としての演出が、不特定多数に明かされたことで台無しになった。客の驚きや喜びが薄れてしまう損害は大きい」と主張。店側代理人の川畑真治弁護士は「店の意向に反し、削除要請に応じないのは問題だ。演出が損なわれ、営業権の侵害に当たる」としている。
カカクコム広報室は「適切に食べログを運営しており、掲載飲食店にも誠実に対応している。訴訟でこちらの考えや取り組みを正しく伝えたい」とするコメントを出した。
食べログをめぐるトラブル
★佐賀(2010年7月) 佐賀市内の飲食店経営の男性が「店の情報が無断掲載され、内容も最新情報ではない」として、情報削除を求めて提訴。カカクコムは「投稿者の感想を乗せる場を提供しているだけ」などと反論。11年1月に同社が削除に応じ、男性は訴えを取り下げた
★やらせ投稿(12年1月) 有料で飲食店に好意的な書き込みを投稿するなどして、ランキングを上げようとする「やらせ業者」の存在が発覚。カカクコムは39業者を特定した。業者は「月10万円で5件の口コミを書き込む」などと飲食店に持ちかけていた
★北海道(13年5月) 北広島市内の飲食店を経営する男性が情報削除と220万円の損害賠償を求め提訴。男性は12年2月に情報を掲載したところ「料理が出てくるのが遅い」「おいしくない」などと投稿され、直後に客が激減したため、カカクコムに削除を求めたが拒否された
食べログ
飲食店利用客による口コミや採点を掲載するインターネット上のグルメサイト。運営は「カカクコム」(東京都渋谷区)。「料理・味」「サービス」「雰囲気」などを5段階で登録会員が評価し、写真も投稿できる。2005年3月にサービス開始。同社によると、今年1月現在で全国約76万店の情報が掲載され、月間アクセス数は約5000万件に上る。口コミの累計投稿数は500万件を超えたという。
msn産経ニュースより引用しました。
訴状などによると、バーは2010年から大阪市内のビルで営業している。看板を置かず1階に鉄の扉を設置し、インターホンを押して扉を開けてもらうと、階段を上った先の2階の出入り口には「開けるな」などの言葉が書かれた札が多数掛かっている。
店内は水槽を飾ったきれいなバーラウンジが広がり、意外性で客を驚かせる演出。訪れるのは常連客の紹介がほとんどで、店側は「秘密性を演出し、客の遊び心をそそることで、他の店との差別化を図ってきた」という。客には店の情報を口コミサイトなどに投稿しないよう求めていた。
しかし、12年11月に、バーを訪れたとみられる人物が「食べログ」に写真や感想を投稿し、掲載された。店側は昨年夏ごろに写真などの情報がサイトに投稿されているのを確認したという。常連客から「知る人ぞ知る店であったことが魅力だったのに残念」などと指摘を受けたこともあり、昨年9月に演出の意図や営業方針を伝えた上で、情報削除を求めた。
一方、カカクコムは投稿者の「表現の自由」を理由に応じなかった。この日の口頭弁論でも「店の評価という表現の自由に対する過度の制約」と、請求棄却を求めた。
店側は「隠れ家としての演出が、不特定多数に明かされたことで台無しになった。客の驚きや喜びが薄れてしまう損害は大きい」と主張。店側代理人の川畑真治弁護士は「店の意向に反し、削除要請に応じないのは問題だ。演出が損なわれ、営業権の侵害に当たる」としている。
カカクコム広報室は「適切に食べログを運営しており、掲載飲食店にも誠実に対応している。訴訟でこちらの考えや取り組みを正しく伝えたい」とするコメントを出した。
食べログをめぐるトラブル
★佐賀(2010年7月) 佐賀市内の飲食店経営の男性が「店の情報が無断掲載され、内容も最新情報ではない」として、情報削除を求めて提訴。カカクコムは「投稿者の感想を乗せる場を提供しているだけ」などと反論。11年1月に同社が削除に応じ、男性は訴えを取り下げた
★やらせ投稿(12年1月) 有料で飲食店に好意的な書き込みを投稿するなどして、ランキングを上げようとする「やらせ業者」の存在が発覚。カカクコムは39業者を特定した。業者は「月10万円で5件の口コミを書き込む」などと飲食店に持ちかけていた
★北海道(13年5月) 北広島市内の飲食店を経営する男性が情報削除と220万円の損害賠償を求め提訴。男性は12年2月に情報を掲載したところ「料理が出てくるのが遅い」「おいしくない」などと投稿され、直後に客が激減したため、カカクコムに削除を求めたが拒否された
食べログ
飲食店利用客による口コミや採点を掲載するインターネット上のグルメサイト。運営は「カカクコム」(東京都渋谷区)。「料理・味」「サービス」「雰囲気」などを5段階で登録会員が評価し、写真も投稿できる。2005年3月にサービス開始。同社によると、今年1月現在で全国約76万店の情報が掲載され、月間アクセス数は約5000万件に上る。口コミの累計投稿数は500万件を超えたという。
msn産経ニュースより引用しました。
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