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想い出のウエストサイド

 以前、Sonny Aceというアーティストのアルバムを取り上げました。
 60年代にシングルを出していたサンアントニオのシンガーの近作(?)でした。

 そのセッションに参加したメンバーの顔触れが興味深くて、いろいろと勝手な推測を書きました。
 その際、メンツの中にあいまいだった人物がいたのですが、今回の主人公こそ、その当人ではないかと私は考えています。


Bringing Back The Memories 50's & 60's Vol.1
Rocky "Shuffle" Hernandez and The OBG Band

1. Linda Lu
2. I'm A Fool To Care
3. Corina
4. Guess Who?
5. Hurt
6. Will You Still Love Me Tomorrow
7. For Your Love
8. I'd Rather Go Blind
9. C. C. Rider
10. DWI Blues

 おさらいです。
 Sonny Aceのアルバム、"There's Good Rockin' Tonight"での伴奏メンバーてず。

Sonny Ace : vocals 
Rocky Morales : sax
Arturo Gonzales : keyboad
Mike Seal : bass
Felix Villarreal : guitar
Randy Garibay : background vocal
Rocky Hernandez : drums

 私は、このうち、ドラムスのRocky Hernandezが、Little Joeの弟と同姓同名であることから、同一人物かな、どうなんだろうなどと、ごにょごにょ口を濁していました。

 そんな中、本盤を見つけました。
 状況証拠ではありますが、言い切りたいと思います。

 Sonny Aceのアルバムでドラムを叩いていたのは、Little Joeの弟ではありません。
 同姓同名ですが別人です。
 今回ご紹介するアルバムの主人公こそ、その人だと思います。

 本盤のRocky Hernandezさんは

 状況証拠1 : ドラマーである。(これは間違いない。)
 状況証拠2 : 過去にSonny Aceと共演経験がある。(Web情報) 

 本盤は、Rocky "Shuffle" Hernandezさんがバンド・リーダーを務める、OBG Bandの1st(00年作)です。
 OBGとは、Oldies But Goodiesの略です。

 この人には、オフィシャル・サイトやファン・サイトがなく(多分)、Web情報もわずかです。
 そんな中から、断片的な情報を紡いでみました。
 (これから先は、またまた新たな推測を含みます。)

 Rocky Hernandezは、現在60代半ばくらいの年齢(多分)で、おそらくはサンアントニオ近辺の生まれ。
 同地で好まれていた50s60sの音楽(ウエストサイド・サウンド)を愛し続けている人だと思います。

 最初に参加したバンドは、Jesse & the Rocking Dukesで、15才の頃でした。
 65年に学校を卒業した彼は、Blue Notesというバンドに参加したらしいです。
 その後、Sonny Ace & the Twisters、Augie Meyersらと共演しています。

 彼のニックネーム、"Shuffle"は、Augie Meyersが名付けたそうです。
 当然、そのドラムの演奏スタイルから付けられたのでしょう。

 アルバム・デビュー(ソロ名義)は、90年代ではないかと推測しますが、定かではありません。
 (Web上では、OBG Band以前の痕跡が見つけられません。)
 ミレニアムを迎え、バンド名義でリリースした第一作が本盤になります。

 本盤の参加メンバーは以下のとおり(だと思います。)

Danny Esquivel : guitar, lead vocals
Nando Aguilar : bass, vocals
George Gonzalez : guitar
Tommy "El Gato" Luna : sax
Rocky Hernandez : drums

 実は、Tommy "El Gato" Lunaの担当楽器が(Webでも)不明なのですが、ジャケの5人の写真から、消去法で仮にSaxとさせていただきました。

 私の推測では、表ジャケ写の左から、George Gonzalez(g)、Danny Esquivel(l.vo)、Rocky Hernandez(dr)、Tommy "El Gato" Luna(sax)、Nando Aguilar(b)ではないかと思います。

 裏ジャケもご紹介します。



 左上がRocky、真ん中はリード・ボーカルのDannyではないかと思います。

 さて、バンドのサウンドは、曲によって適不適がある気もしますが、ミディアム・アップのリズム曲が合っている気がします。
 そして、Tommyのサックスが、時にロッキー・モラレスを連想させる素晴らしさで、ズバリ決まった曲では、Doug Sahmの名盤、"Juke Box Music"のサウンドを思い出します。

 私は、意外さでハードルが下がっているのか、"Will You Still Love Me Tomorrow"、"I'd Rather Go Blind"が気に入りました。
 両曲は、対極のイメージがある曲ですが、本盤では、どちらもコンパクトな演奏が効果を発揮していて、これらの曲のカバーでは、しばしば間延びしたバラードになりがちなのをしっかり締めています。

 ルイ・オルテガみたいな、シンプルなリズム・ギターで始まる、"Will You Still Love Me Tomorrow"は、80年代のSir Douglas Quintet風の軽快なサウンドを聴かせてくれます。

 そして、サックスのコーラス、ソロが映えている、"I'd Rather Go Blind"が印象に残ります。
 重厚なサザン・ソウル・バラードというイメージがある曲ですが、味のあるウエストサイド・サウンドの佳曲に仕上がっています。
 メロをリードするベースが見事に雰囲気をつくって曲を支配しています。

 スローでは、"Guess Who"、"For Your Love"での優しいサックスがやはり良いです。
 ろうろうと歌うボーカルに寄りそうメロウ・サキソフォンが堪りません。

 ラストの"DWI Blues"だけがオリジナルではないかと思われ、ブルージーに締めてくれます。

 OBG Bandは、このあと同じコンセプトで続編を作っていて、最近作はシリーズ4作目になります。



C.C.Rider by Rocky "Shuffle" Hernandez & The OBG Band




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