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テハーノ・サウンド・ショーケース

 今回は、テハーノ・ミュージックの大物、Ruben Ramosが兄貴のAlfonso Ramosと組んで作ったアルバムの内の1枚を聴きました。

 彼ら二人の共同名義のアルバムは、両名の名前のあとに"The Texas Revolution"(オルケスタの名前)と名乗っているケースが多いですが、本盤は、単に"Ruben Y Alfonso"(Ruben & Alfonso)名義となっています。 


Medley of 34 Golden Hits
Ruben Y Alfonso Ramos

Exitos De Rancheras 
1. Un Cielo
2. Flecha Envenenada
3. Mala Cara
Charro Medley
4. Palabra De Hombre
5. La Mal Pagadora
6. Se Me Hizo Facil
7. Mi Unico Camino
8. Volver Volver
Rock & Roll Medley
9. Mr. Pitiful
10. Mustang Sally
11. Farther On Up The Road
12. Shake Rattle & Roll
Boleros De Oro
13. Amor Mio
14. Si Dios Me Quita La Vida
15. Amor De La Calle
16. Parece Que Fue Ayer
17. Si Te Vas De Mi
Rancheras Del Pasado
18. Un Nuevo Contrato
19. Con El Agua Hasta El Cuello
20. Ojitos Sonadores
Oldies Medley
21. Tears On My Pillow
22. When A Man Loves A Woman
23. What's Your Name
24. Silhouettes
25. In The Still Of The Night,
26. Stand By Me
27. My Girl
Boleros Romanticos
28. Gema
29. Sabra Dios
30. Dios No Lo Quiera
31. Estoy Perdido
32. La Barca
Fats Domino Special
33. Blue Monday
34. Blueberry Hill

 唐突ですが、英語では、なぜ兄弟姉妹を明確に表現しないのでしょうか?
 会話でブラザー、シスターと言うとき、兄か弟か、姉か妹か、彼らは気にならないのでしょうか。

 年齢が離れていて、かつ本人が目の前にいれば、見た目でわかるかも知れません。
 でも、そうでない場合、話題になっている人物が、ジョンの兄貴なのか弟なのか、ジュリアの姉なのか妹なのか、私は気になります。

 父と子と精霊の前では、家族かどうかさえ判別できればよく、長幼の別は問題ではないということでしょうか。
 まあ、お兄ちゃん、お姉ちゃんとは呼ばず、名前で呼ぶから問題ないんでしょうね。

 これは、日本人だから気になるのでしょうか。
 家長制は、もはや遥か昔の歴史的制度ですが、なごりが日本人のDNAに埋め込まれているのかも知れません。
 例えば、長男、次男、長女、次女の表記が住民票から消えたのは、さほど前のことではありません。
 これは、正嫡の別を表しないための改正だったはずで、今回の話題とは別の話でしょう。
 住民票の続柄の表記が「子」となっていることに、なんとなく不足感を感じるのは古い人間なのかな?

 すみません、脱線しました。
 何が言いたいかといいますと、アルフォンソ・ラモスはルーベン・ラモスの兄貴だと思うのですが、はっきりと"older brother"、"younger brother"などの表記が見つからないのです。
 どうも文化的ないしは宗教的なところに理由があるのか、などと無駄に考えてしまったのでした。

 ジャケット写真の左が兄貴のアルフォンソ(sax, vocal)、右が弟のルーベン(vocal)だと思います。
 最近のルーベンの写真を見ると、本盤写真よりもずっと年齢を重ねているように感じられ、かつ黒いサングラスをかけていることが多いです。
 本CDは、04年リリースと表記されていますが、オリジナルはもっと以前なのだと思います。

 もともとは、アルフォンソのバンドだった"Mexican Revolution"を兄弟でやるようになり、その後、名称を"Texas Revolution"と変更して、現在はルーベンのバンドになった…と理解しているのですが、間違っていたらご指摘ください。




 さて、全34曲入りとすごいボリュームのように感じられますが、消化不良などなく、流れるように楽しく聴けます。
 7分から8分程度のメドレー曲が多く入っていて、曲目表の見た目ほどの圧迫感はありません。
 実際には、8セットの曲に分かれている感じです。

 スペイン語によるラテン曲は、伝統にのっとりつつもモダンなサウンドで、とても耳に心地よく聴きやすいです。
 そして、英語曲のメドレーが最高のアクセントになっていて、胸が躍る展開です。

 ところで、メドレー群のうち、ランチェラは何となくわかるのですが、ボレロとチャロ(もしかしてチャオ?)がよく分かりません。
 私は、ボレロは英語のバラードのスペイン語表記かと思っていた時期がありました。
 今は、よく分からないとしか言えません。

 さらに、チャロ(Charro)なんていうのは、いったい何なんでしょう?
 メキシコの伝統音楽(文化?)のひとつの形態なんでしょうね。

 その点、英語曲のメドレーは分かりやすく、ほっとします。
 ただ、ロックンロール・メドレーとなっているのが、メンフィス・ソウルやブルースだったりするのが不思議ではありますが…。

 オールディーズ・メドレーとなっているものの中心は、いわゆるドゥ・ワップです。
 このあたりは、アメグラ的なオールディーズかと思いがちですが、少し違って、チカーノ文化では、この手の古いジャンプ、リズム&ブルース(とりわけドゥ・ワップ)をオールディーズ(チカーノ・オールディーズ)と呼ぶらしく、古くから長く愛されているらしいです。

 テハーノ・オルケスタの代表的存在、Sunny & Sunlinersが、その初期に、Little Anthony & Imperialsをお手本の一つとしていたことは、いくつかの文章に記されています。
 本盤のオールディーズ・メドレーの歌いだしが、Imperialsの"Tears On My Pillowであるのは偶然ではないでしょう。
 Imperialsは、チカーノ、テハーノに愛され続けているグループなのだと思います。

 このメドレーの選曲は、時期によって多少変化があるようで、"Just Because"や"You Send Me"を組み入れているアルバムもあります。

 このセットリストをライヴでやったなら、間違いなく楽しめるステージになると思います。
 ラストにFats Dominoがくるのも意表を突かれます。

 ソウル・レビューならぬ、テハーノ・レビューの最高の1枚だと思いました。




Oldies Medley by Ruben Y Alfonso


Tears On My Pillow 〜
〜 When a Man loves a Woman 
〜 What's Your Name 
〜 Silhouette 
〜 In The Still Of The Night 
〜 Stand By Me 
〜 My Girl






   
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