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シンク・イット・オーバー

 私は、Jimmy Donley が大好きです。
どこが好きかって、もう全てです。ウェットで哀愁漂うメロディに,
憂いを含んだボーカル、日本人好みの要素が満載です。

 私が、長年愛聴していたアルバムが、Crazy Cajun 録音をまとめた
Born to be a Loser」です。プロデュースは、Huey P. Meaux です。
 このアルバムは、長い間、Jimmy Donley がまとまって聴ける唯一のアルバムでした。

1.Mr. Sandman
2.Woman's Gonna Have Her Way  
3.Hello Remember Me
4.Honey Stop Twistin'
5.Think It Over
6.Forever Lillie Mae
7.Loving Cajun Style
8.Baby, Heaven Sent Me You
9.Let Me Told You
10.You're Why I'm So Lonely
11.Santa! Don't Pass Me By
12.I Really Got the Blues
13.Just a Game
14.I'm Lonesome Without the Blues 
15.Forget the Past
16.I'm to Blame
17.Love Bug
18.My Forbidden Love
19.Strange, Strange Feeling
20.Rockin' Bicycle
21.What a Price
22.Domino Twist
23.Stop the Clock
24.Two Sides to the Story of Love
25.Oh How It Hurts
26.Born to Be a Loser


 このアルバムのクォリティの高さは特筆ものです。
 とりわけ,DThink It Over は、多くのカバーがある名曲中の名曲です。
 でもやっぱり,@Mr. Sandman も、FLoving Cajun Style も、
GBaby,Heaven Sent Me Youも、(26)Born to Be a Loser も全部聴くほかないです。
 美味しすぎます。
 ( ところで,ほとんどの曲の作者がヒューイ・モーになってるのは解せません。ドンリーの自作がかなりあるんじゃないのか、と思うのは私だけでしょうか?)

 さて、今日、アマゾンUS を検索していて、新たな編集盤が出たことを知りました。
 「The Shape You Left Me In」というアルバムで、2010年2月発売となっていました。すぐオーダーするつもりです。
 どの会社からも、出る気配さえなかったアイテムをリリースしたのは、やっぱりあの会社でした。そうです。ドイツの熊家族です。
 
 一体誰が買うのかという、レア・アイテムを、CDの記録容量を目一杯使って、平気で30曲とか収録し、しかも資料満載のブックレット入りで、無謀にも出してしまうといえば、Bear Family しかありません。
 今回は、Bear Family としては、少なめの25曲入りでした。
( Bear Family は、マーケット・リサーチというものを知ないんでしょうか? 私は、少し前に、Bear Family が出した、Phil Phillips の「Sea of Love」というアルバムを購入しましたが、何枚売れたのか心配です。)

 とにかく嬉しいです。くわしく精査はしていませんが、初めて聴く音源が多数あることは間違いないです。
 メインは、ナッシュビル録音のようで、チェット・アトキンスフロイド・クレイマーといった名人たちが、多数参加しているようです。
 今回の記事は、この事実を知ったことが、大きな契機となっています。

Clarence "Frogman" Henry の「Think It Over」を聴いたのがJimmy Donley に興味を持ったきっかけでした。 
 「Think It Over」は、Doug Sahm も、「West Side Sound Rolls Again」でカバーしています。また、Texas Tornados は、「Baby,Heaven Sent Me You」を1stでやっています。
 Freddy Fender は、「Loving Cajun Style」を軽快にカバーしていました。
 Sunny & Sunliners (又はSunglows、実体はどちらも同じ) は、「Think It Over」も「Mr. Sandman」もやっています。
もう、好きにならずにはいられません。

 私にとって、Jimmy Donley は、Cookie & The Cupcakes とともにスワンプ・ポップのモースト・フェイバリット・アーティストです。

 とりあえず、どの曲でもいいから1曲聴いていただきたいです。そうすれば言っている意味が、分かっていただけると思います。
 もちろん、人の好みはそれそれですので、全然ピンとこないと言う人もいるでしょう。そういう人は,無理をする必要はありません。人の嗜好は変えられないからです。
 でも、気に入った人がいたら、もうズフズブとこの世界にのめりこむ以外ありません。
 ようこそ,こちらの世界へ。こういった世界が初めての人なら,これからDoug Sahm Freddy Fender などの深ーい世界が広がっています。
 うらやましい限りです。

 もう少し、マイナーな人では、Johnnie Allan とか、Tommy Mclain とか、Clint West とかいった人がいますが、Jimmy Donley は、ひとつ抜けた存在だと、私は考えています。
 アナログ時代には、Flyright という、サウス・ルイジアナの沼地サウンドを、せっせとリイシューしていた好きものレーベルがありました。懐かしいです。
 私は、あまりの懐かしさに、又もやLP棚をごぞごそしだして、レコード・プレイヤーの購入を本気で考えだしているこの頃なのでした。 




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