2019年07月12日
大腸CTアカデミア The NordICC Studyにおいて偶発症の頻度が多い理由は!?
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JDDW 2019が神戸で11月21日(木)〜24日(日)に
開催されます。
第57回日本消化器がん検診学会大会の会長は
松島病院大腸肛門病センター 松島クリニックの
鈴木康元先生です。
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PubMedから、今日のつぶやき − 523 −
Yoon JY, et al. Quality is the Key for Emerging Issues of Population-Based Colonoscopy Screening. Clin Endosc 2018; 51: 50-55.
それでは
「対策型検診としての大腸内視鏡検査における品質管理」
をご紹介します。
【大腸内視鏡検診の安全性】の続き
The NordICC Studyからの暫定報告では
腸管穿孔は1000件に1件
ポリペクトミーに起因する出血は1000件に1.4件
ポストポリペクトミー症候群は1,000検査あたり2件
であった。
このThe NordICC Studyでは偶発症の
頻度が高く報告されている。
The NordICC Studyにおいて偶発症が
多い理由として極めて重要なことは
一般住民を対象とした対策型検診として
ランダム化試験として実施された点である。
これはつまり、今までに見積もられていた
偶発症の頻度より高い理由として
内視鏡医の多様性や質のばらつきが
現実の医療現場に近い状況で検証されている
ことに起因している可能性がある。
(感想)
クリニカルトライアルは
熟練した施設、熟練した医師に限定して
実施されることが多いのですが、
こうした研究報告と比較すると
臨床実地では精度(感度や特異度など)
や安全性が低くなる傾向にありますね。
その意味ではThe NordICC Studyは貴重でしょうし
根本には日本のJEDや英国のNEDによる
全国的な前向き集計を積み重ねていくことが
大切なのでしょう。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29397649
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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