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posted by fanblog

2017年08月01日

【大腸CT検査アカデミ今 便潜血が陽性になたら何日以内に内視鏡を受けるべきなのか!?

PubMedから、今日のつぶやき − 41 −


Corley DA, et al. Association Between Time to Colonoscopy After a Positive Fecal Test Result and Risk of Colorectal Cancer and Cancer Stage at Diagnosis. JAMA 2017; 317: 1631-1641.



さて、前回の続きです。
この論文の結果をまとめると以下になります。

<便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間>→ リスクへの影響

<10ヶ月以内>→ 大腸がん全般あるいは進行がんのリスクに影響しない。

<7-9ヶ月後>→  ステージIIの大腸がんリスクが上昇。

<10-12ヶ月後>→ 大腸がん全般・進行がん・ステージIIとIVの大腸がんリスクが上昇。

<12ヶ月以降>→ 大腸がん全般・進行がん・ステージII〜IVのすべての大腸がんリスクが上昇。



明快なのですが、臨床の立場からすると何かもやっとしませんか?

だって、大腸腫瘍(腺腫)、大腸がんの成長って、比較的ゆっくりですよね。
「1年でそんなに進行するんかいっ!?」て突っ込みを入れたくなりませんか?

このあたりはこの研究の著者たちも気になっているのでしょう。

過去の文献で、内視鏡を受けるまでの期間で大腸腫瘍が明確に成長してしまうことを明らかに示した研究はほとんどないと考察で述べています。

だから、この研究で言えることは、
「便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間が10ヶ月以上になると大腸がん全般・進行がんのリスクが高まるよ、と言う事実にすぎないだ」

さらに「期間とリスクの因果関係の詳細については、これからさらなる研究で明らかにしなければならない」
と述べています。

この論文の著者たちも、もやっとした感じがあるのでしょうね。

皆さんはどのように考えますか?


自分は、この解明の重要なヒントが、以下のT中先生のコメントだと思うんです。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今まさに!っていう感じの論文をありがとうございます。

便潜血検査が陽性だけど、何故か一昨年は様子をみて、
昨年も引っかかったけど、色々あったから、
9ヶ月後にカメラをした方が、盲腸の進行癌だった
という人を今まさに、外来で術前検査中です。

毎日カメラをしていると、決して珍しくないケースですが、
一年後にうけて、2倍、3倍に上がるって数値が出ていたんですね。

明日から、早速診療に使わせて頂きます。
因みに当院では1ヶ月から2カ月くらいに内視鏡をおこなっていることが多い印象です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

T中先生、ありがとうございます。
クイズの後に続く〜


ここで昨日のクイズの答えです。


便潜血陽性後から内視鏡を受けるのは何日以内が良いと推奨されているでしょうか?

Q1. 日本は?
A1. 国レベルの指針やガイドラインはありません〜
  (詳しい頼れるスタッフに確認しました〜ありがとう)

Q2. 米国は?
A2. 60日以内
  注)日本と同様に国レベル(US Preventive Services Task Forceなど)ではないのですが、アメリカ退役軍人への大腸がん検診では、60日以内と推奨されています。
Veterans Health Administration. VHA Directive 2007-004: Colorectal Cancer Screening. Washington, DC: Dept of Veterans Affairs; 2007.

Q3. カナダは?
A3. 60日以内
Canadian Task Force on Preventive Health Care, Bacchus CM, Dunfield L, et al. Recommendations on screening for colorectal cancer in primary care. CMAJ 2016; 188: 340-8.

Q4. 欧州は?
A3. 31日以内
Valori R, et al. European guidelines for quality assurance in colorectal cancer
screening and diagnosis: first edition?quality assurance in endoscopy in colorectal cancer screening and diagnosis. Endoscopy 2012; 44(suppl 3):SE88-105.


じゃあ、上記の推奨期間を決めた根拠は?
いずれもきちんとしたエビデンスはありません〜
って!!それでいいのかなあ?
でも、それでも個人的には大切だと思います。

いただいたT中先生のコメントから、
今回のもやっとした部分をまた次回考えてみましょう〜
皆さんも考えてみてくださいね。

それでは、続きます。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28444278



★★最新ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
日本消化器がん検診学会とGAIAの共催で実施した
「大腸CT検査の実態全国調査【臨床研究 GAIA−03】」
が放射線領域の代表的なジャーナル
「European Radiology(2016 Impact Factor: 3.967)」
掲載されました!!

委員の先生方に大変」ご尽力いただきました。
ご協力いただいた施設の医師や技師の皆様にも感謝です!
皆さま、本当にありがとうございました!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★




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▲PRここまで--------------------------------




大腸CT検査のポイント集
毎日のつぶやきを経て増えていきますね。

<適応>
・閉塞性大腸がんに対して大腸CT検査は有用だが、手技に工夫が必要。
・完全閉塞症例には「PET/CT colonography」。
・内視鏡の検査待ちの日数を減らす役割もあり。

<前処置>
・内視鏡後にガストログラフィン30mLを服用したら約4時間後に大腸CT検査をしよう。

<読影>
・読影の飛ばしすぎは読影精度を下げるので要注意。
・トレーニングを積めば、都市部の病院でなくとも高い精度の検査が可能。

<診断>
・C-RADSにおけるC1の5-10年の検査間隔は妥当
・大腸CT検査の中間期癌の頻度は非常に低い(0.1%、2/1429)
・便潜血陽性後から内視鏡を受けるまでの期間が10ヶ月以上になると大腸がんのリスクが高まる。

<偶発症>
・閉塞性大腸がんでは穿孔のリスクが高くなるので注意しましょう。



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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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