2018年10月22日
大腸CTアカデミア 炎症性病変が平坦陥凹型の形態を呈する!?
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Utsumi T, et al. A vanishing superficial depressed colorectal lesion in a patient with ulcerative colitis. Gastrointest Endosc. 2018;88:406-407.
ケースレポート「潰瘍性大腸炎患者における大腸IIc病変の消失」
のご紹介です。
Kudoらのピットパタン分類は腫瘍性病変と非腫瘍性病変の鑑別に有用である。
肉眼形態分類は、パリ分類に基づいて隆起性病変と非隆起性病変(平坦隆起型と平坦陥凹型)に分類される。
平坦陥凹型病変は稀であるが、浸潤型のリスクが高い。
現在のガイドラインに基づけば、この症例のように異形成病変が疑われれば切除すべきである。
この症例が非常に希少であることは、炎症性病変が平坦陥凹型の形態を呈したことである。
さらに驚くべきことに、切除検体の病理組織学的診断が異形成ではなく、典型的な潰瘍性大腸炎の像を呈したことにもある。
本症例は、潰瘍性大腸炎において悪性疾患を鑑別する上で、
消化器科医は広く鑑別診断の知識として知っておくべきである。
(感想)
とても面白い症例ですね。
きれいな内視鏡画像と、きちんとした病理診断があったため、
GIEのような一流紙にケースレポートが可能となっていますね。
日本の学会等でこの症例は発表されたのか、発表した場合には
どのような議論があったのか知りたいところですね。
それでは、また。
原文
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0016510718301263?via%3Dihub
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
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本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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